« 2012年2月19日 - 2012年2月25日 | トップページ | 2012年3月18日 - 2012年3月24日 »

2012年2月26日 - 2012年3月3日

2012年2月26日 (日)

2012 シーズンJFL移籍動向-04

先週の3回目からかなり期間が空いてしまいましたが、2012シーズンのJFL移籍動向を踏まえて、残り5チームの状況+退会した2チームの移籍先などを紹介していきたい。

--------------------------------------

◆藤枝MYFC
[新加盟:2012全国地域リーグ決勝大会準優勝、東海社会人リーグ1部優勝]
●IN
完全移籍:望月大地/MF(高崎)
新卒加入:浜嶋淳郎/MF(静岡産業大)、朴一圭/GK(朝鮮大学校)、加藤潤/FW(桃山学院大)、奥田大二郎 /DF(明大)
※監督:齊藤俊秀(留任/選手兼任)
●OUT
引退:田隆法/DF

YSCC、HOYOと並んで、昨年の地域リーグ決勝大会を勝ち抜いてJFL昇格を果たした藤枝MYFC。昨シーズンの退団選手は引退した田隆法だけであり、チームの戦力はそのまま今季も持続されることとなっている。そんな中で注目の新戦力だが、なかなか公式発表がされてこなかったが、この時期に来てやっとリリースが出てきたが、5人だけの加入にとどまっている。

YSCC、HOYO同様に、昨シーズンの戦力がベースとなってくることが予想されるが、新戦力の中からはボランチの浜嶋、そしてサイドバックの奥田がレギュラー争いに加わってきそうだ。奥田は部員全員が高いレベルを持っている明大サッカーに所属しながら、早い時期から出場機会を得ており、このチームでも早い段階から即戦力としての期待がかかる。ただ、現時点でのベースとなる戦力、そして補強状況から考えてみると、やや苦戦しそうな状況でもある藤枝MYFC。

2014年でのJリーグ昇格を目標に掲げているが、実際にはやはり「残留」が現実的な目標に落ち着きそうな藤枝。そのためにも、新加入の5人が早い段階から機能してくことを期待したい。

2012年補強評価:D

--------------------------------------

◆SAGAWA SHIGA FC
[2011年成績:優勝/23勝1分9敗、60得点、34失点]
●IN
完全移籍:嶋田正吾MF(岐阜)
新卒加入:中田智久/DF(中京大)、中村竜也/MF(明海大)、藤澤典隆/MF(関大卒)
※監督:中口雅史(留任)
●OUT
完全移籍:馬場悠企/MF(スパンブリーFC/タイ)
引退:岡村政幸/DF
進路未定:高橋延仁/MF、濱田雄太/FW

昨年は地味ながらも、実に勝負強い試合を繰り広げ、終わってみれば2位長野に7pt差をつけて3年ぶり3度目の優勝を飾ったSAGAWA SHIGA。厚い選手層に、熟練されたチーム戦術が抜群の力を発揮し、最後まで安定した力を出し続けることに成功。

そして連覇の期待がかかる今年だが、4人がチームを去ったのに対して、4人の新加入があったが、これが実に素晴らしい補強となっている。岐阜から帰ってきた嶋田については、なにも言うことはないだろう。過去の実績から考えても、彼の復帰はどう考えてもプラスとなることは間違いない。そして新卒組の状況だが、惜しくも関東2部昇格とはならなかったが、千葉の明海大でキャプテンとして活躍した中村、元Jリーガーであり、大学の4年間で各種大会で活躍した守備のスペシャリストである中田。さらに実際は昨年で大学は卒業であったが、リハビリとプロへの道を模索した結果として「浪人」という形であった関大の藤澤と、どれも即戦力として期待の出来る選手ばかりが加入。

また、新加入の藤澤に対しては、大学時代と同じ「8」の番号を与えたところは、チーム側からは大きな期待が掛けられている証拠でもある。本人のプロ思考は非常に強く、このまま佐川でプレーし続けるかどうかわからないが、所属先、そして戦うリーグのある今季は、昨年プレーできなかった鬱憤を晴らす絶好の舞台でもあり、彼の実力を改めてアピールする大事な舞台でもある。

守備面の中田に、ゲームを動かす嶋田、中村、得点能力の高い藤澤の加入により、間違いなく戦力アップを果たしたSAGAWAは、今季も優勝の最有力候補と言えるだろう。

2012年補強評価:A

--------------------------------------

◆HOYO AC ELAN大分
[新加盟:2012全国地域リーグ決勝大会第3位、Kyuリーグ優勝]
●IN
完全移籍:西野隆司/MF(草津U-23)、片山直哉/DF(秋田)、日野竜一/DF(印刷)、安藤寛明/DF(徳島/レンタル→完全)、福島新太/MF(徳島)、菅原太郎/FW(ソニー)
新卒加入:福満隆貴/MF(九州総合スポーツカレッジ)、金子昌樹/FW(広島崇徳高校)、中田良/MF(東海大学)、松本和弥/MF(九州産業大学)、福元孝佑/DF(福岡教育大学)、山瀬彰也/FW(桃山学院大学)、島屋八徳/FW(宮崎産業経営大学)、瀬里康和/FW(関西大学)
※監督:結城治男(新)、ブレノ前監督はGKコーチに就任
●OUT
引退:鴨川奨/FW→ヘッドコーチ就任、相良真輝/MF
進路未定:船津佑也/GK、清永研治/DF、岩本昌樹/MF、長正之/MF、西尾直輝/MF

2005年から、九州リーグ(Kyuリーグ)、JFL昇格を目指し、本格的に強化を進めてきたHOYO AC ELAN大分。2010年にKyuリーグ昇格を果たしてからは、2年連続で優勝するなど着実に力を蓄え、昨年はついに地域リーグ決勝大会で3位に入り、JFL昇格を達成。Y.S.C.C、藤枝MYFCと並んで、全国リーグ初参戦となるHOYOだが、こちらも昨年の主力選手はほとんど残留しており、チームのベースとなる戦力はダウンしていない。また、2トップの一角である堀健人はJFL、Jリーグでの経験も豊富で、カテゴリーが上がった今年も活躍が期待出来そうだ。

しかし、主力がそのまま残っているとは言え、カテゴリーの上がった今季をそのままの戦力でやりきれるという訳にはいかない。より高いレベルで戦うためにも、クラブはレンタルから完全へと移行した安藤とは別に、13人という大量の新戦力を迎え入れた。その内訳だが、即戦力として同カテゴリーからの加入となったソニーの菅原、秋田の片山、印刷の日野。また、新卒でありながらも即戦力として期待される中田、福元、瀬利といった大卒組。さらには将来性を期待した高校卒組など幅広い補強を敢行。

しかしだ、多くの新加入選手を迎えたHOYOだがGKのポジションだけは補強がなく、今シーズンは河原と野寺の2人体制であるところがやや不安材料。このポジションでのケガがないことを祈りたいところである。

新しいシーズンにおいて、まずはJFL残留が目標となって来るであろうが、昨シーズンまでの主力組でどこまでやれるか、そして序盤戦でどこまで勝ち点を積み重ねられるかが残留のポイントとなってくるだろう。

2012年補強評価:C

--------------------------------------

◆ホンダロック
[2011年成績:8位/12勝11分10敗、47得点、45失点]
●IN
新卒加入:鶴崎智貴/GK(C大阪U-18)、肝付将臣/DF・FW(駒大)、串間雄峰/DF(福岡大)
※監督:城和憲(留任)
●OUT
完全移籍:前田悠佑/MF(長崎)、小原拓也/DF(琉球)
引退:谷口研二/DF、白川伸也/DF、澤村憲司/DF

昨シーズンはJFLで過去最高の成績(8位、そして初のシーズン勝ち越し)を残すだけではなく、天皇杯においてのJFLシードを獲得するなど、飛躍の年となったホンダロック。2009年にJFL復帰を果たしてからのロックといえば、堅い守備で守りきって勝ち点を重ねてきたが、昨年は初の年間勝ち越しだけではなく、得失点が初めてプラス(得点47、失点45、得失点+2)になるなど、攻撃面でも大きな成長を見せた。過去最高の成績を残し、年間成績では成長した姿を見せたロックだが、終盤の町田、松本という上位チームの連戦では全て敗れてしまうなど、上位チームと戦った場合は「まだまだ」という点も露呈してしまった。

さて、今年はJFL残留ではなく、「上位への挑戦」が目標となってくるロックだが、新戦力は3人だけと少数精鋭といった形になっている。これに関してはロックも「企業サッカー部」であることから、新戦力はあくまでも入社が前提となるので、系列会社のHonda同様に少人数に限られてくる。そんな中で、谷口、白川、澤村といった守備の選手が引退したことにより、同ポジションの補強が優先された格好となった今シーズン。

しかし、新加入となった3人だが、それぞれ前所属先でレギュラーとして戦っており経験値は低くはなく、非常に将来性のある選手ばかり。DFの串間は昨年の天皇杯でJ1大宮、J2湘南の試合で先発し、Jリーガーを相手に堂々としたプレーをみせており、ロックでも即戦力としての期待がかかる。また、手薄なGKのポジションに加入した鶴崎には、二番手争いに食い込むことを期待したい。ユース年代最後の年であった昨年はJユースカップ決勝を経験するなど、将来性に期待がかかる。そして最後に駒大から加入(入社)した肝付だが、大学でのポジションはFWであったのだが、ロックではDFで勝負するのだろうか?

2012年補強評価:C

--------------------------------------

◆FC琉球
[2011年成績:9位/14勝4分15敗、47得点、51失点]
●IN
完全移籍:島優也/MF(高崎)、小幡純平/MF(水戸)、内田昂輔/MF(大分)、上里琢文/FW(京都、レンタル→完全)、小原拓也/DF(ロック)
レンタル:棚橋雄介/MF(富山)、松浦勇武/DF(湘南)、相馬大士/MF(柏)、中牧大輔/GK(岡山NEXT)
新卒加入:砂川太志/DF(駒大)、笠松亮太/DF(慶大)
※監督:松田岳夫(新)
●OUT
レンタル終了:伊藤竜司/DF(横浜FC→松本山雅)
引退:三澤純一/MF
進路未定:新崎直哉/GK、鈴木寿毅/DF、尹誠周/DF、田中康平/MF、新川織部/MF、松内徹/MF、永井篤志/MF、杉山洋一郎/FW

昨シーズン、元日本代表の我那覇を獲得するなど、積極的な補強を行ってJ昇格を目指した琉球だが、上位に食い込むどころか最終的には9位と中位に甘んじてしまうなど、勝負弱さを露呈してしまい、周囲の期待を裏切る結果になってしまった琉球。順位が低迷するなかで、観客動員も思ったほど数字が伸びず、J準加盟への道がなかなか開けない状況が続いているが、今季も完全・レンタルを含めて多数のJリーガーを補強。

ただ、Jリーガーといっても、内田、小幡以外はほとんど出場機会がなかった若手選手であり、どの程度計算できるかが不明な選手も少なくはない。しかし、環境が変わった今シーズンに「結果」を出せなければ、彼らは「後がない」ことも理解しているはず。そしてFC琉球も、今シーズン結果を出せないようであれば、その「先」の道は非常に厳しい現実が待っているかもしれない。

Jからやってきた選手だけではなく、クラブとしても「後がない」琉球にとって、J準加盟申請を進めることも大事だが、まずはクラブとして安定した力を発揮出来るようにならなければどうにもならない。そんな中で期待したいのが、長野からやってきた富所と慶大卒の笠松であろう。

長野では戦術面、連携の問題から出場機会がほとんどないままで終わってしまったが、ボールを持てば「何かやってくれる」という期待感はNo.1であった。性格的にやや難のある富所だが、フットボーラーの「天性」は非常に素晴らしいものをもっていることは間違いない。また、慶大卒の笠松だが、昨年はディフェンスリーダーとして年間を通じて活躍。実に9年ぶりに慶大をインカレの舞台に導き、最終的にはベスト4進出に大きく貢献。冷静な判断で守備を統率できる笠松の加入は、実はJリーガーを補強したことよりも、実りのある補強だったかもしれない。

2012年補強評価:C

--------------------------------------

以上で17チーム全ての移籍状況を記したが、JFLから脱退した2チームの現状(移籍先)もここで記しておきたい。

■アルテ高崎
[2011年成績:16位/9勝7分17敗、39得点、55失点]
引退:増田清一/DF→ヴィッセル神戸スクールコーチ
完全移籍:土井良太/FW(草津/J2)、岩舘直/GK(水戸/J2)、山田裕也/DF、塚本一希/DF(群馬教員SC/県1部)、島優也/MF(琉球/JFL)、松尾昇悟/FW、竹越夏基/FW(長野/JFL)、山藤健太/MF、布施有太/DF(ソニー/JFL)、安間ム月/DF、川里光太郎/MF(栃木ウーヴァ/JFL)、伊藤和基/FW、岩澤徹/DF(YSCC/JFL)、、望月大地/MF(藤枝/JFL)、岡田大/GK、安藤淳也/GK、益子義浩/MF、小島直希/MF(福島ユナイテッド/東北1部)、田代主水/MF(奈良クラブ/関西1部)、小林亮太/DF(グルージャ盛岡/東北1部)

進路未定:長谷川務/DF(岐阜SECOND内定?)、石沢泰羅/MF、小林定人/FW、佐藤大樹/MF、田中舜/DF、土田健太/GK(引退?)、関根真/MF、神谷恭平/MF(グルージャ内定?)、白山貴俊/MF(海外移籍挑戦中)

--------------------------------------

■ジェフリザーブス
[2011年成績:17位/4勝7分22敗、27得点、63失点]
完全移籍:瀧本雄太/GK(ソニー/JFL)、西郡巧/DF(浦安JSC/関東2部)、渡部学/MF、齋藤紀臣/MF(YSCC/JFL)、ブレデ・アンドレア・スティーブ/MF(讃岐/JFL)、佐藤悠希/MF(長野/JFL)、秋葉信秀/DF(VONDS市原/千葉1部)
※その他選手の動向は不明

アルテの選手に関しては、移籍先が決まると公式HP上でリリースされていますが、リザーブスに関しては、ジェフのサイトでのリリースが無く、やや寂しい気もします。リザーブスとは言え、ジェフの一員なのだから、なんらかのリリースぐらいはされてもいいと思うのですがねぇ…

それでは2012JFL移籍情報に関してはこの辺で。

« 2012年2月19日 - 2012年2月25日 | トップページ | 2012年3月18日 - 2012年3月24日 »