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2012年2月19日 - 2012年2月25日

2012年2月19日 (日)

2012 シーズンJFL移籍動向-03

3回目となった2012シーズンのJFL移籍動向ですが、今回は西日本の4チームを紹介していきたいと思います。

それではまずは、今季より「草津」から「滋賀」にチーム名を変更したMIOびわこ滋賀からスタート。

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◆MIOびわこ滋賀
[2011年成績:13位/11勝5分17敗、43得点、65失点]
●IN
完全移籍:大江勇詞/MF(ラランジャ京都)
新卒加入:泊省吾/GK(ルネス学園甲賀)、濱田宙/DF(駒大)、佐道哲也/DF、鍔田有馬/FW(大阪産業大)、東矢尚仁/MF(同志社大)
※監督:東広樹(留任)
●OUT
完全移籍:加藤友介/MF(デンポ/インド)、浦田和宏/GK(YSCC)、西村亮介/MF(鈴鹿)、出口司/FW、園田清次/DF(レイジェンド滋賀)
引退:細貝新/DF
進路未定:三輪敦規/MF

2008年からJFLで戦うMIOだが、14位、8位、11位と来て、昨年も13位に終わり、なかなか下位グループから抜け出せていない。その原因だが、守備の不安定さが解消されていないことであり、昨年も65失点とリーグワーストを記録。そんな現状を踏まえて、昨年途中から就任した東監督も「ボランチ、センターバックを含めた守備の強化が課題」と語っており、その上で今季は8位以内に入ることを目標に置いている。

さて、守備の強化が課題のMIOだが、そのウィークポイントに対してどんな補強をしてきたかを見てみると、やや「これで大丈夫なのか?」という不安もよぎる。経験のある他チームからの守備的選手の移籍はなく新卒組だけの補強となっており、開幕までの間に若い選手たちがどこまで成長し、チームにフィットしていくかがポイントとなってくる。

しかし、2月に入って行われたトレーニングマッチでは、2試合とも収穫のある試合を繰り広げており、東監督は「課題はまだまだあります」と話ながらも、少しずつ守備の強化が進みつつあることアピール。だが、戦力的には他チームより残念ながらやや劣ることは否めない。開幕まで1ヶ月を切っている今、どこまで戦力の底上げが出来るか注目したい

2012年補強評価:D

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◆佐川印刷SC
[2011年成績:12位/11勝5分17敗、43得点、61失点]
●IN
完全移籍:池田達哉/DF(大分)、江添建次郎/DF(富山)、麻生瞬/MF、浦島貴大/MF(長野)
レンタル:下畠翔吾/DF(京都)
新卒加入:田端信成/GK(青山学院大)、山岡哲也/GK、岩崎晃也/MF(国士舘大)
※監督:中森大介(留任)
※テクニカルアドバイザー:美濃部直彦(新)
●OUT
完全移籍:小林庸尚/GK、足立高俊/MF(栃木ウーヴァ)、日野竜一/DF(HOYO)、川本良二/GK(金沢)、瀧原直彬/DF(アミティエSC)
引退:高向隼人/MF
進路未定:中野大輔/MF、葛島崇繕/MF、桜井正人/FW、高橋悠馬/FW(未定)

2007年以降、じわじわと順位を上げていき、2010年シーズンは6位と躍進し、昨年はさらなる上位進出を期待された佐川印刷だが、こちらもMIO同様に守備の不安定さから勝ちきれない試合が続いてしまい、期待を裏切る結果となってしまった。

そんな反省点を踏まえてか、今年は即戦力として期待できる守備的な選手を的確に補強。J2大分でシーズン終盤に出場機会を得て経験を増した池田、J1/J2で豊富な出場経験を持つ江添と、確実に戦力として計算出来る選手を補強し、MIO、長野の2チームでJFLを戦ってきたボランチの浦島、さらに青山学院大学で長らく守護神として活躍してきた田端など、不安材料の多かったポジションに実に素晴らしい補強を敢行。さらには、徳島の前監督である、美濃部直彦氏をテクニカルアドバイザーに迎えるなど、指導面でも万全の体制を敷いてきた。

あとは、攻撃陣がどれだけ爆発出来るかがポイントの佐川印刷。今季は地味に注目を集めそうな存在になりそうだ。

2012年補強評価:A

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◆カマタマーレ讃岐
[2011年成績:11位/11勝7分15敗、39得点、49失点]
●IN
完全移籍:市原大嗣/FW(レノファ山口)、趙成眞/DF(熊本)、ブレデ・アンドレア・スティーブ/MF(リザーブズ)
レンタル:酒井貴政/MF(富山)、水原大樹/GK(北九州)
新卒加入:藤田浩平/MF(立命館大)、森本恭介/FW(大分大)、太田圭祐/MF(東京学芸大)、堀河俊大/MF(流経大)
※監督:北野誠(留任)
●OUT
完全移籍:鈴木祐輔/DF(相模原)、下松裕/DF(ティアモ/監督兼任)、坂井優介/FW(福井)
レンタル終了:喜山康平/MF(岡山→松本山雅)
引退:齋藤良平/DF
進路未定:新保聰太郎/FW、金鎭園/MF、金洪澈/DF、滝裕徳/GK、相原央/DF、田中紳太朗/MF、荒維大地/MF、福嶋洋/FW

長野とともに、初めてのJFLを戦った讃岐だが、序盤は実に素晴らしい展開を披露したが、終盤戦に入って失速してしまい、最終的には負け越しの11位で終了。J準加盟クラブとして、今季は実力を証明するだけではなく、悲願の昇格(新加盟)を目指す讃岐だが、補強に関してはやや地味な形となっている。

昨シーズン、レギュラーとして戦ったメンバーはほぼ残留し、北野監督も留任ということもあり、大きな戦術変更や戦力ダウンはない讃岐。ただ、変幻自在の戦術を操って戦う北野讃岐にとって、ビッグネームの補強だけがいい補強ではないと言えるだろう。型にはまった経験のある選手より、監督の考えを汲んで動ける選手、献身的な動きができる選手の方が必要であり、今年の補強もそこを重点に置いてのこと。

さて、今季の注目としては、J2富山からレンタルでやってきた酒井。高知大学卒ということもあり、2年ぶりに四国に帰ってきた酒井。高知大時代はキャプテンとしてインカレベスト4進出の原動力となり、持っているポテンシャルは非常に高いものがあり、即戦力としても期待がかかる。

2012年補強評価:C+

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◆Vファーレン長崎
[2011年成績:5位/15勝11分7敗、61得点、44失点]
●IN
完全移籍:松橋章太/FW(熊本)、前田悠佑/MF(ロック)、古部健太/FW(金沢)、原田欽庸/GK(栃木ウーヴァ)、河端和哉/DF(北九州)、岡村和哉/FW(熊本/レンタル→完全)
レンタル:マイケル ジェームズ/DF(新潟)
新卒加入:松尾篤/FW(日本文理大学)
※監督:佐野達(留任)
●OUT
完全移籍:橋本真人/DF(相模原)、井筒和之/DF(金沢)
レンタル終了:野本安啓/DF(岡山→秋田)、中島礼司/MF(女川)
引退:吉本哲朗/GK(コーチ就任)
進路未定:熊谷智哉/MF、山内祐一/FW

佐野体制2年目となった昨年だが、順位は5位と変化はなかったものの、積み重ねた勝ち点は前年を上回るものであり、着実に進化していることを印象づけた長崎。しかし、途中までは昇格圏内の4位をキープしていたにも関わらず、最後の最後で失速してしまい、5位に終わったことは反省点でもある。

全員攻撃、全員守備のトータルフットボールを目指し、就任して3年でJリーグを目指せるチームに変えていくと宣言していた佐野監督にとって、今年は勝負の年でもある。そのため、今季の補強は特定のポジションに重点を置くのではなく、各ポジションにまんべんなく即戦力を補強。

大分からやってきた松橋をはじめとして、どの選手も前所属チームでの経験が豊富であり、確実に選手層はリーグトップクラスとなったと言えるだろう。また現在キャンプ中であるが、格上のJリーグ勢との練習試合でも手応えを感じさせる試合を披露させており、今季のJFLで優勝争いの中心になってきそうな勢いである。

自分で一からチームを作り、Jリーグの舞台に挑戦していきたいと、長崎の監督に就任した佐野達。実に素晴らしい補強に成功した今季は、2位以内が目標ではなく、優勝が絶対条件となってくる。

2012年補強評価:A

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それでは、残りのチームはまた次回の機会で。

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