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2012年11月18日 - 2012年11月24日

2012年11月23日 (金)

2つの退任に思うこと

11月20日、V・ファーレン長崎は佐野達監督との契約を今季限りとすることを発表した…

正直、びっくりである。
先日お会いしたときには、来季のことも視野に入れて話をしていたのに…

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表向きは任期満了による円満退任だが、実際には事実上の解任と捉えて間違いない。また会見で専務は「Jリーグでの監督実績が1年しかない」ということも、契約更新しなかった理由の一つに挙げていたが、それってどうなんだろうと… それに、J1クラブだって初めて監督業に向き合う人だっているのに。

ただ、監督として1年だけれども、フリューゲルスやマリノス、そして京都サンガなどでコーチ(京都では監督代行も)としてやってきた経験への評価はないのだろうか? まあ、クラブ首脳は静岡県出身の頑固オヤジな軍曹殿ではなく、より長崎県民にアピールできるスマートな人材、そして長崎にゆかりのある人材でJ初年度を戦いたいと考えたらしい。

そうなると、人選は「アジアの大砲」しか考えられないのだけれども、実際のところはどうなんだろうか…

草津の時の退任(解任)は、ヤスやソンヨンとの対立、そして職人との意見相違がシーズン終盤前にハッキリしてしまったため、チームを去ることは誰にでも予想はできた。しかし、今回は当初から3年でJに上がれるチームを作ると明言し、それに向けて順を踏んでチームを作り上げ、約束の年である今季は優勝という結果を出してJ昇格を決めていた。そんなこともあり、優勝を決めたあとは来季に向けての展望を考えていた。だからこそ、3年で終わるとは思えなかったし、あまりにもチームの決断(発表)は唐突に感じられた。

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さて、佐野さん退任にともない、ヨージの残留も微妙だろう。できれば、木村コーチと一緒に草津で、もしくはトリと一緒に前橋で次世代のザスパを担う若い選手を育てて欲しい気もする。

そしてもう一つ、長崎に続き2年連続で2位でシーズンを終えたAC長野パルセイロだ。

コーチで2年、監督で3年と長いスパンでこのチームを育て、一定の結果を残し、Jを狙えるだけの力のあるチームに育て上げた薩川前監督だが、ご存じのとおり、11月8日にクラブから早々と「今季限り」が発表されていた。

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この決定自体、決して悪いものではないと考える。バドゥが種を蒔いた畑に水をやり、花が開くように育てのが薩川氏。そしてクラブは、その畑をさらにいいものにするために、新しい指導者を求めようとしている。

確かに薩川監督はこの3年間でしっかり結果を残してきた。だからこそ、辞めさせる要因はどこにもない。ただ、いつまでも一人の指導者に頼っていてはマンネリ感が生まれてしまうし、劇的な変化というのは生まれにくい。そう考えれば、血を入れ替えるタイミングとしては悪くはない。たが、この決定(発表)をするにあたって社長を含めたクラブ首脳の言葉と行動に、いささか「リスペクト」というものが足りなく感じられた。

社長、「今季で薩川監督に去っていただきます…」っていう表現はないだろうよ…

それって「アンタ、辞めてください」と言っているのと同義語だし、どれだけ上から目線なんですか…

また、サツさんは早い段階(9月ごろ)に来季構想をすでに語っており、本人としては続投に意欲的だった。そんなこともあり、最後の会見では「(ここでチームを去ることに対して)悔しい思いもある」とハッキリコメントしている。

そしてもう一つ、引退する選手やチームを去る選手への感謝を込めたセレモニー、そしてホーム最終戦ということもあり、1年間応援してくれたファン、サポーター関係者への感謝をする機会で、社長の隣にいたお偉いさん、セレモニーの最中にポケットに手をつっこみっぱなしってどうなのよと???

フロントの偉い人全員を知っている訳ではないので、その方が誰だかは知りません。ただ、社長の隣に立っている人の態度かなあ…と違和感を感じまくりでしたし、公の場でそういう態度(姿勢)をしてしまうような人がいるから、リスペクトのかけらも見えない形で功労者を追い出してしまうのか…と感じてしまう。

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そんなこんなで、長崎と長野。これからJに行くチームと、JFLに残るチームと、それぞれの立場は違えど、なんとも釈然としないというか、残念さが残る退任劇であった印象が非常に強い。だからこそ、両フロントに対しては、スタッフ、選手に対してもっとリスペクトが必要なのでは? と感じてしまう今回の件。特に長崎については監督人事について過去にもゴタゴタがあり、「またか…」と感じる部分もあるので、今後は二度と起きない事を願いたい。

ただ、それぞれのチームで新監督となる人間にまったく罪はない。できれば、それぞれの新監督にはいいチームを作って欲しいし、ぜひいい成績を残して欲しいところである。

そして最後に個人的な話ですが、佐野さんには「長崎の監督」として敷島に帰ってきて欲しかった…

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佐野さん、次の挑戦にも期待しているよ!!

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2012年11月19日 (月)

第14回JFL閉幕

昨日は南長野に行っておりました。
内容などはまた後日にして、印象に残ったことだけ簡単に紹介。

結果的にパルセイロは0-1でYSCCに敗れたが、内容は薩川体制の集大成ともいえる素晴らしいゲームであった。

立ち上がりこそ両者とも探り合いだったが、5分を過ぎてからは高い位置からプレスを掛けるパルセイロがボールを支配してゲームを優位に進める。

しかし、サッカーというスポーツは気まぐれであり、難しいスポーツでもある。

前半20分すぎまでシュートまで持ち込めなかったYSだが、24分、左サイドにパスが入るが折からの強風に流されボールはペナルティエリア付近まで伸びる。これがYSには幸いし、走り込んだ青野が右足を伸ばしてアウトサイドに当てるとこれが見事なループシュートとなり、劣勢だったYSが先制。

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この場面、ゴールを決めた青野は今日が現役最後のゲームとなる鈴木陽平「監督」のもとへダッシュ!

ゲームを優位に進め、あとはゴールだけという形だったが、まさかの失点で1点を追う展開となったパルセイロ。この日も大橋、野澤のボランチコンビは精力的に動き回りチャンスを数多く作り出したが、ウノ、藤田がチャンスをどうしても決めきれない。

この日が引退試合となったソータローもキレのある動きといいクロスを連発したが、ここでも決めきれない…

そしてゲームはアディショナルタイムだけとなったが、YSベンチはここで粋な采配を見せる。確かに監督は鈴木陽平だが、交代要員として登録されている場合に指揮を執るのは松久コーチであり、ここでコーチは最後の交代カードに鈴木を投入。

ソータロー同様、この日で現役を引退する鈴木がピッチは交代する吉田からキャプテンマークを受け取る。それにしても監督がキャプテンマークを巻くというのも珍しい光景でもある(笑)

試合だが、今季最後のホームゲーム、そして薩川監督のラストゲームでもあるパルセイロは怒濤のパワープレーを仕掛けるが、鈴木、そして松田といった関東リーグ時代を支えたメンバーが最後まで体をはってゴールを守り試合を1−0のままクローズ。

パルセイロとしては引退するソータロー、勇退する薩川監督のためにどうしても追いつきたかったがそれは最後までかなわなかった。しかし、ゲームとしては本当に素晴らしかった。簡単にゴールが決まる試合もあれば、この日のように、どうしてもダメな試合もある。

サッカーとは難しく、気まぐれなものでもあるのだ…

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それにしても、この日の試合はゲーム内容だけではなく、試合後のセレモニーもよかった。ホームのパルセイロ的にはソータローの引退、そしてサツさんのセレモニーで盛り上がったが、アウェー側のゴール裏でも感動的なシーンがあった。

この日で現役生活を終了する鈴木に対して、選手が胴上げするだけではなく、長野までかけつけたサポーターに祝福されてラストゲームの幕を下ろした…

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パルセイロも実に素晴らしいゲームを見せたが、JFL1年目であり、プロ契約選手も元Jリーガーもほとんどいない状況でありながらも、素晴らしいチームを作り上げた鈴木陽平監督の手腕に敬意を表したいところでもある。

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さて最後に、しばらくこのお方の「ビッグマウス」が会場で聞けなくなってしまうのはなんとも寂しいかぎり。一日も早く現場への復帰を期待したいし、新しくなった長野のスタジアムで指揮を再び執るところも見てみたい気もする…

ちなみに、薩川監督の会見での最後の言葉はこれ

「強いチームを作ったのはサ・ツ・カ・ワ。コレ、覚えといてね!」

なんとも「らしい」ですなぁ…(笑)

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