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2012年1月22日 - 2012年1月28日

2012年1月24日 (火)

新しい道に進む「草津」卒業生

すでに「新しい年」がスタートしているザスパ草津U-23。

今年は文字通り「新しい年」となることは間違いない。昨年までのチームは、3〜5年目の選手がチームの核となり、例年以上に「チーム」としてのまとまりを見せ、天皇杯出場も夢ではないと思わせた。しかし、JFL(当時)で戦うアルテ高崎の壁は予想以上に高く、完膚無きまで叩きのめされて現実を思い知らされたのであった。

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さすがに、この敗戦は長い年数チームに在籍する選手にとって痛すぎるものであり、彼らにとって「その先」を考えなければいけなくなる試合となっていった。そしてこの試合から数日経って、西野隆司と宮下薫の退団が発表され、シーズン終了とともに成田憲昭、市川朋紀、歌丸隆一、清水工輔、笠原淳がチームを去り、藤崎武馬、森川勇大も正式なリリースはないがチームを去っていった。

正直に言えば、草津町ベテラン組は「この先」を考える時でもあったし、「次」にステップアップする時でもあると考えていたこともあり、ナリやタケマ、森川が退団したことは理解できたが、マイケルが退団したことは少々驚きでもあった。

2005年から木村直樹のチームを見ているが、これほど動きの悪い選手は見たことがないと思った…

しかし、キムさんも練習後に「アイツはやっぱり日本人にはない『力』があるんですよね(→マイケルはロシア人のハーフ)」と語っていたとおり、簡単であたりまえな動きは出来ないくせに、やたらと難しいシュートを決めて見せたり、試合にでれば点を決めてしまうなど、変な「運と力」を持っていたことだけは間違いない。そんなこともあり、戦術や動き方をマスターすれば大化けするかも? と思ったのだが、残念ながら1年で退団。とりあえずマイケルには、次のチームでこそ守備もできるFWになってほしいところ。そしてオマエの「これから、ロシアの歌を歌います!」というネタは忘れないぞ(笑)

さて、話を別の退団選手に戻すが、なぜかザスパ草津側からは公式リリースされてはいないが、すでに森川勇大も清水工輔と同様に東北社会人リーグ2部で戦う「ガンジュ岩手」の選手として新しい生活をスタートさせている。そしてガンジュといえば、この2人よりも1年早く入団し、ディフェンスの要として活躍している古矢翼もチームの主力として頑張っていることを付け加えておきたい。

昨年の天皇杯予選で敗れた直後、「どうしようか迷っています」と語ってくれた森川。そんな彼はやはり「新しい道」を選んだのだが、これからがサッカー選手・森川勇大の本当の勝負だと思う。高校卒業と同時に草津での生活をスタートさせ、サッカー選手として必要な「技術、体力」を学んだ彼も今年で23歳。大卒と同じ年齢であり、今度の所属先では即戦力として「結果」が求められることになる。草津での4年間は育成がメーンであったこともあり、結果を出せなくとも将来性と本人のやる気があれば「翌年」があった。しかし、これからは結果を出せなければ、待っているものは「戦力外」という厳しい現実である。

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彼の裏を狙う速さ、そして強引さは魅力でもある。そして何よりもプロになりたいという強い気持ちは、かつて草津でプレーした杉山琢也や太田康介に通じるものを感じさせた。だが、彼に物足りないものが一つある。それは木村コーチも指摘していた「メンタルの弱さ」だ。気持ちの浮き沈みがコンディションにまで影響してしまう。また、せっかくトップに合流してゲームをするチャンスをもらっても、自分の良さを出し切れなかったのである。

そんな時に頭をよぎるのが、彼の後輩である白井拓路であった。タクジは良くも悪くも自己主張が強い。トップに混じっても、レギュラークラスを相手にしても「自分へ出せ!」とデカイ声でアピールして存在感を出していく。それに対して森川はイマイチそれが出来なかった。決して出来ない選手ではない、やれない選手でもない。でも、自分をアピールするのが下手だった。

しかしだ、新天地では毎日が闘いなのである。しっかりとした自己主張できなければ周囲に認めてもらえない。人一倍大きな声を出さなければパスはやってこない。技術的には劣っているとは思わない。だが、メンタル的にはもう一回り成長しないと殻は破れない。淡々とプレーして攻撃を牽引するコースケ(清水)に比べ、やや浮き沈みのある森川。だが、その部分さえ克服出来れば、伸びしろは非常に大きいはず。

これからは、自分のプレー、そしてやる気一つで人生が大きく変わってくるのである。そして自分の働き如何では、チームをJFLに導くことだって可能なのである。昨年、東京都1部所属でありながらも、全国社会人大会で優勝してJFL挑戦権を勝ち取った東京23フットボールクラブのように。

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今までは「トップを目指す」育成選手の一人であったが、森川にしても清水にしても、これからは「結果を出さなければいけない選手の一人」なのである。群馬県3部リーグでは、到底感じることの出来なかった「厳しい試合、環境」がそれぞれの成長の幅を大きくしてくれることを祈りたいところだ。

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そしてもう一人、昨年一番最初にチームを離れた西野隆司だが、昨年12月から彼の地元のチームであるHOYO AC ELAN 大分の練習に参加していたが、このたび晴れて正式なメンバーとして登録された。

FWからSBまでいろいろなポジションをこなせるリュージ。U-23では、限られたメンバーでやりくりしていたこともあり、2009年12月よりSBのポジションに固定されてきた。そしてHOYOでも一応DFとして紹介されているが、果たして今年はどのポジションで勝負するのであろうか?

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U-23を退団した直後から、サッカー選手としてさらに上を目指したいと語っていた彼にとって、JFLに昇格したチームに入団出来たことは願ってもないチャンス。高校時代はリベロも経験するなど、GK以外であればどのポジションでもこなせる才能と起用さを持ち合わせており、起用さだけではなく素晴らしいスピードもあり、上で記したようにどのポジションでも対応可能と、選手としての可能性も非常に大きいといえる。

これで「草津卒業生」から13人目のJFLプレーヤーが誕生したわけだが、Jリーガーという点では(※セレクションを経ての入団者では)まだ7人(杉山、佐藤、樋口、奥山、有薗、杉本、太田)しかいないのだが、今年のU-23メンバーとあわせて、誰が「8人目」となれるかにも注目していきたいところである。

そして草津に残った選手も、別の道に進んだ選手も、それぞれいい結果を残して欲しいと願いたい。

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