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2012年3月18日 (日)

新生草津U-23、試行錯誤中

新チームとなってこれまでに7試合をこなしたザスパ草津U-23。今年も昨年に引き続き、この時期に群馬県内の大学、社会人チームとのリーグ戦を行い調整を続けているが、17日は埼玉の川口(アヴェントゥーラ川口戦)まで遠征となった。

さて、2012年バージョンのチームだが、ディフェンスラインにそう大きな変化はないものの、攻撃陣の4人が総入れ替えとなり、現時点ではまだ「まとまったチーム」とは呼べない状況である。昨年は複数年在籍した選手も多く、それぞれが「勝負の年」という位置づけを持っていたことから、すでにこの時期にチームの「形」というものは出来上がっていた。

しかし、今年は正直なところ、まとまるはおろか「手探り」の段階にも届いてはいない。さすがに、チームの心臓であったイチ(市川)や前線の4人(森川、藤崎、宮下、清水)が抜けてしまった今年は、チームは完全に作り直しとなるのだが、木村コーチ自身も誰がどのポジションにフィットするか? そしてどの組み合わせがしっくりするのか手探り状態であり、良くも悪くもあと2週間後に迫った天皇杯・予選トーナメントまで続いていくことになりそうだ。

[ザスパ草津U-23スタメン]
ーーーー李ーー神野ーーー
ー白井ーーーーーー藤井ー
ーーー枝本ーー飯山ーーー
小西ー川瀬ーー安田ー横山
ーーーーー後藤ーーーーー

※アヴェントゥーラの選手名はわからないので背番号とポジションのみで
4-4-2(GK1、DF20、DF5、DF3、DF2、MF10、MF19、MF7、MF8、FW11、FW17)

さて試合の方だが、まだ手探り状態ということもあり、選手交代を含めて実に8回のポジションチェンジを敢行し、ベストの形を探し出そうとしていたが、残念ながら収穫の乏しい試合となってしまう。

試合開始当初は個の力でやや上回るU-23がペースを握り、相手ゴールに迫る時間が続き先制点を予感させる展開が続く。しかし、どうしても連携という点では「まだまだ」という部分が顔を出してしまい、木村コーチが求める「サイドからの崩し」はなかなか顔を出してこない。

だが、先制点はU-23が挙げることとなる。前半26分神野が左サイドから中に切れ込み、DFを背負いながら強引にシュート。これが見事に決まって1-0と試合を動かしていく。これで波に乗れるかと思われたが、その後はまずい展開のオンパレードとなってしまう…

先制した直後の29分、中央でボールを回され、最後は2列目から入ってきた川口のボランチ(19番)が蹴り込んであっさり同点。そしてその後の展開だが、チームとしてまとまりのある川口が試合のペースを握る展開となってしまう。

いや、川口がペースを握ったというよりも、U-23の「自滅」と言った方が正しい展開であった。確かに、何度かゴール前を崩されて決定的場面を作られたが、あくまでも数回であり、決して攻め込まれ続けたという訳ではない。しかし、守備から攻撃という面での「切り替え」の悪さが祟ってしまい、まったくと言っていいほど思うような攻撃が出来ない。

後ろからのビルドアップの精度、間延びしてしまった全体のライン、最終ライン、もしくはボランチからボールを受けようとする前線の選手の「受け方(動き方)」の悪さから、自分たちで相手にペースを渡してしまう展開に終始してしまったU-23。なんとかもどかしい展開を打開したいために、ベンチは何度もポジションチェンジを行い、さらには選手交代を行い活性化を図ろうとするが、どうでにも上手く行かない。そんなU-23に対して、川口は2トップの一角である長身の11番を起点に良い流れを作っていく。

どうにもうまく試合が回らないU-23は後半25分に「練習生」を投入。

Img_8868

練習生というか、5月まで調整を続けるため、「期限付き」で草津に来ている星野崇史である。昨年はJFLのジェフリザーブスでプレーした星野だが、これから先は海外でのプレーに挑むため、それまで(5月)までの短期間だが、再び草津でプレーして調整を続けるとのこと。

そして星野が入った瞬間からチームは激変。それまで、左サイドバックの小西をFW,2列目がうまく引き出せなかったが、星野の動きで左サイドが活性化。すると全体の動きも良くなり、後半40分になって、この日初めてといえる「綺麗な形」でのサイド展開が生まれる。さらに続く41分にもまたも星野のクロスからチャンスを作り、もどかしい流れだった試合が一気に激変。

42分には川瀬が右サイドをやぶり、中にクロスを入れると2列目から入ってきた枝本がいいミドルを放ち、44分には星野パスを受けた小西が完全に抜け出しGKと1対1という場面になるのだが、ここはシュートではなく中へのパスを選択。勝負を決める決定機かと思われたが、ここは小林が痛恨のシュートミスで勝利を決める1点が奪えない…

結果的に試合は1-1のドローで終わったが、チームとして課題が山積みであることを露呈してしまったが、連携部分だけではなく「球際」の弱さも目についてしまった試合でもあった。

また、試合終盤にはなんとか見せ場を作りだしたが、それは上のカテゴリーを経験してきた星野の力があったからこそ。別に星野が活躍することは悪いことではない。当然ながら、彼には次のステージでも頑張って欲しいのだから。しかし、チームとしては、公式戦に出られないメンバーが一番活躍している状態では困ったものでもある。

木村コーチも「見ての通りの試合ですよ…」と、苦笑いを試合後に見せてくれたが、やはり広いグラウンドで練習できない現状が、試合での準備不足に繋がってしまうことを語ってくれた。昨年までのチームであれば、複数年在籍していた選手で固められていたことから、年明けでも選手同士で「イメージの共有」が出来ていた。しかし、新しいメンバーが多くなった今年はそうは行かない。

今年はどう見ても「枝本のチーム」という印象が強いが、3年目の白井、川瀬が引っ張っていくようにならないと、全体の底上げに繋がってはいかない。また、この試合で多くのポジションに起用された神野も今シーズンのキーマンとなっていきそうである。

Img_8828

まだ3月という時期であり、「これから」という印象もあるだろうが、天皇杯予選トーナメントはあと2週間後に迫ってきている現状があり、決して悠長に「これから」とは言っていられない。この日感じたもどかしさを、選手たちがどう感じて、どう肥やしとしていくのか? 2週間後に迫った予選トーナメントでその答えを見せてくれることを願いたい。

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