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2012年2月18日 (土)

2012 シーズンJFL移籍動向-02

前回に引き続き、2012シーズンのJFL移籍動向を踏まえながら、それぞれのチーム状況を簡単に分析していきたいと思います。

2回目の今回は、新加盟のY.S.C.C.からスタート。

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◆NPO横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.)
[新加盟:2011全国地域リーグ決勝大会優勝、関東サッカーリーグ1部優勝]
●IN
完全移籍:伊藤和基/FW、岩澤徹/DF(高崎)、浦田和宏/GK(MIO)、渡部学/MF、齋藤紀臣/DF(リザーブス)
レンタル:ハウバート・ダン/FW(京都)
新卒加入:井上和馬/FW(東海大学)、西山峻太/DF(国士舘大学)、高橋拓也/GK(神奈川大学)
※監督:鈴木陽平(選手兼任/留任)
●OUT
完全移籍:森田真司/MF、松本憲/MF(盛岡)
進路未定:木村俊夫/MF、浜村大樹/GK、伊吹丈児/FW、三原直樹/DF、与那嶺隆博/FW

2010、2011シーズンの地域リーグ決勝ラウンドに進みながらも、4位に終わりJFL昇格を逃し続けていたY.S.C.C.だが、ついに壁を突破して悲願の昇格を達成。Y.S.C.C.のサッカーといえば「繋いで展開するサッカー」であり、まさに「子供たちに見せたいサッカー」の見本でもある。関東リーグではここ数年、無双の強さを誇ってきたが、その魅力的なサッカーがカテゴリーの上がった今シーズン、どこまで通用するかは注目である。さて、今シーズンのチーム状況だが、エースの辻、中盤の柱となる平間、吉田などの主力選手のほとんどは残留したこともあり、ベースとなる戦術、システム、選手起用は大きく変わってはいない。

ただ、カテゴリーの上がった今シーズンを戦う上で、それぞれのポジションで経験のある選手、そして将来性のある大学生を補強。特に渡部、齋藤の2人には即戦力としての期待が懸かるところ。また大卒の井上、高橋はそれぞれレギュラーとして大学リーグを戦っており、新人とはいえこちらも即戦力としてレギュラー争いに食い込んできそうだ。

最後に、今年の補強が「当たり」となるには、京都から期限付き移籍でやってきたハウバート・ダンの出来次第となりそうだ。まだチームに合流して時間も短いことで試合には顔を出していないが、JFLという新しい環境で「化ける」ことが出来れば補強は成功だったと言えるのだが、果たしてJからやってきた戦力が辻を超えるストライカーとなりうるだろうか?

2012年補強評価:C+

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◆Honda FC
[2011年成績:6位/15勝7分11敗、40得点、36失点]
●IN
新卒加入:浅田大樹/DF(法大)、斎藤達也/FW(桃山学院大)、河野大星/FW(姫路獨協大)
※監督:前田仁崇(新)
※総監督:大澤隆(復帰)
●OUT
引退:平山照晃/DF、田阪祐治/MF(コーチ就任)、吉村和紘/MF、新田純也/FW、川島大樹/FW

ここ数年、全盛期を支えた増田勝文、川島啓吾、鈴木弘大、石井雅之などのメンバーが次々と引退し、チームとして過渡期に入ったHonda FC。そして昨シーズン限りでミスターJFL・新田純也に、スーパーサブの吉村、中盤の職人・田坂、3トップの一角を担ってきた川島大樹、そして新人として入団しながらも1年でチームを去ることとなった平山と、5人の選手が引退を表明。

確かに上記5人のメンバーが、シーズンを通して不動のスタメンであったかと言えばそうではないが、5人それぞれのポテンシャルを考えれば、これは大きな戦力ダウンであることは間違いない。また、Hondaといえば、ここ数年は25人前後でチームを維持してきたが(下部組織からの選手登録は除く)、今年は編成上の問題、そして経費の問題も絡んで22人体制となり、ややスリム化した格好となった。

さて、他チームであれば十分にスタメンでも活躍できる5人が引退した中で、3人の大卒選手が入団(入社)してきたが、今年も即戦力として期待が出来る新人が加入。中でもプロのスカウト陣も注目していた浅田、河野の2人には大きな期待が懸かるところ。平山の穴を埋める存在としてすでに頭角を現している浅田に、大学に入る前には新潟シンガポールでプレーした経験を持つ河野。

そしてチームとして、一番苦しい時を迎えてしまった大久保前監督に替わり、コーチだった前田仁崇氏が監督に昇格したが、前監督が試行錯誤しながら模索しつづけた「新しいHonda」が前田監督の手で作り上げられるか? 王座奪回をスローガンに新しいシーズンに挑む名門にとって、今年は復権と同時に「維新」も大きな課題となってくる。

2012年補強評価:B

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◆AC長野パルセイロ
[2011年成績:2位/19勝6分8敗、51得点、27失点]
●IN
完全移籍:佐田聡太郎/DF(草津)、松尾昇悟/FW、竹越夏基/FW(高崎)、田中賢治/GK(金沢)、佐藤悠希/MF(リザーブス)、川邊裕紀/DF(町田)
新卒加入:田中恵太/MF(明大)、保戸田春彦/MF(流経大)、田中謙吾/GK(日体大)、鯨岡佑太/MF(鹿屋体育大)、堤隆裕/FW(同志社大)
※監督:薩川了洋(留任)
※スポーツディレクター:足達勇輔(新)
●OUT
完全移籍:塚本翔平/MF(奈良)、麻生瞬/MF、浦島貴大/MF(印刷)、冨岡大吾/FW(武蔵野)、富所悠/MF(琉球←※2/23追記
引退:加藤慎也/GK、土橋宏由樹/MF→クラブアンバサダー就任
進路未定:平石竜真/FW、佐藤大典/FW、谷口浩平/DF、堀之内義博/GK

初参戦となったJFLでいきなり2位という、上出来ともいえる結果を残したパルセイロ。しかし、昨シーズンの補強の中で不動の戦力となったのは向慎一だけであり、結果的に新戦力よりもこれまで「継続」が上位進出の原動力となっていた。総合的に判断して、決して満足のいく補強とは言えなかった昨年に対して、今年の補強は新シーズンに期待を抱かせる内容となっている。

J2草津からやって来た佐田は試合経験では申し分のないレベル。そして昨年のJFLで急成長を遂げ、他チームのスカウトも注目した松尾、不調を極めたリザーブスの中で、貴重な得点源として活躍した佐藤悠希、明大攻撃陣の中で光るものを見せた田中恵太、流経大のユーティリティープレーヤーの保戸田、手薄なGKのポジションには日体大の田中謙吾と、それぞれのポジションに活躍が期待出来る選手を補強。

また、これまでチームの強化を縁の下から支えた鈴木政一氏に替わり、足達勇輔氏がスポーツディレクターに就任。こちらの就任も、チームの新戦力同様に期待がかかるところだ。これまでのパルセイロはJFLに昇格するため、そしてJFLでも戦えるチームにするためという「即効性」が求められていた。そんな中で短期間でチームの問題点を掌握し、その点を修正出来る鈴木氏の力が躍進の影にあった。しかし、Jリーグ入りが早くとも2015年となった今、チーム、そしてクラブは、長期ビジョンを持ってチームを熟成させていく方向にシフトチェンジしてきている。

即効性のあった鈴木氏から、育成に長けた足達氏の就任は、今のパルセイロの流れに沿ったものであり、新戦力の働き同様に足達氏の動き(役割)にも注目していきたい。

2012年補強評価:A

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◆ツエーゲン金沢
[2011年成績:7位/13勝8分12敗、49得点、40失点]
●IN
完全移籍:井筒和之/DF(長崎)、鶴野太貴/MF(水戸)、齋藤将基/FW(相模原)、川本良二/GK(印刷/コーチ兼任)、吉野一基/DF(秋田)
新卒加入:大槻優平/MF(浜松大学)、山崎祐也/MF(清水ユース)
※監督:森下仁之(新)
●OUT
完全移籍:曽我部慶太/MF(相模原)、古部健太/FW(長崎)、田中賢治/GK(長野)
レンタル終了:崔昇仁/FW、菅野哲也/FW(湘南)、マイケル ジェームズ/DF(新潟→長崎)、馬場悠/DF(岡山)
引退:山根巌/MF←※2/24追記
進路未定:久保竜彦/FW

順位こそ初参戦となった2010年の9位を上回る7位で終えたツエーゲン金沢。しかし、数字的には初年度を下回る勝ち点(2010年/50、2011年/47)となってしまい、全体的に評価しづらいシーズンとなってしまった。また、クラブとしても、スタジアム整備などを含めた問題がともない準加盟申請が出来ないまま時間が過ぎてしまい、やや足踏み状態が続いてしまっている。

今シーズン、どんなに成績が良くてもJリーグ昇格のないツエーゲン。そんなチーム状況もあり、今年は大物Jリーガーの加入はなく、チームを去った選手と新戦力として迎えられた選手を比べても、プラスと言い切れるかどうか微妙なところでもある。ただ、全盛期を過ぎた久保よりも、積極的な動きが期待できる齋藤の加入により、前線が活性化される可能性は非常に高い。あとはセンターバックのポジションでマイケル・ジェームスの穴を埋めきれるようになれば、大きく崩れることはないだろう。

今季の昇格はないが、「誇りを持てるクラブ」にしていくことがJリーグへの道の一歩となるツエーゲン。そしてこのチームは、(存続などの)危機と監督交代のたびに「強さ」を増していった歴史がある。今季は上野体制から新たに森下新体制となったが、転機となる今シーズンに、再び浮上するキッカケを掴めるだろうか?

2012年補強評価:C-

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とりあえず、今回はこれぐらいで続きは次回にしたいと思います。

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