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2012年1月 9日 (月)

本日決勝、名門対決の行方は?

いよいよ今年度の高校サッカー選手権は決勝戦を残すのみとなったが、本命不在と言われた大会も、結果的には市立船橋と四日市中央工業と過去に優勝経験のある伝統校が勝ち残った。

さて、これから国立競技場に向かいますので、決勝展望は手短に行きたいと思います。

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まずは両校の過去の決勝戦成績と今大会成績をおさらい。

市立船橋、選手権決勝成績
67回大会  ●0-1 清水商
73回大会  ○5-0 帝京
75回大会  ○2-1 桐光学園
78回大会  ○2-0 鹿児島実
81回大会  ○1-0 国見
83回大会  ▲0-0(PK2-4) 鹿児島実

今大会成績

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2回戦:2-1長崎日大
得点者:75・80分和泉
3回戦:3-0清水商
得点者:12分米塚、55分小出、77分菅野
準々決勝:2-0矢板中央
得点者:20分小出、75分岩渕
準決勝:2-1大分
得点者:23分渡辺、56分和泉
今大会通算:9得点2失点

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四日市中央工、選手権決勝成績
56回大会 ●0-5 帝京
64回大会  ●0-1 清水商
70回大会  △2-2 帝京(※両校優勝)

今大会成績

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1回戦:3-0羽黒
得点者:21分浅野、65分田村、72分國吉
2回戦:6-1 徳島市立
得点者:53・59・66分田村、55分國吉、73分浅野、80+1分田村大
3回戦:1-1/PK4-2 立命館宇治
得点者:80分浅野
準々決勝:2-2/PK4-1 中京大中京
得点者:35分田村、80+1分浅野
準決勝:6-1 尚志
得点者:35分:國吉、41分田村、65分松尾、77・89分浅野、90分オウンゴール
今大会通算:18得点5失点

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それぞれ今大会で3試合ずつ見ているが、攻撃力を活かして勝ち抜いてきた四中工、そして守備力、総合力で安定した試合運びで勝ち抜いてきた市船と、カラー分けすることができる。ただ、メンバーをうまく入れ替えてここまで勝ち上がってきた市船に対して、四中工は絶対的存在であるキャプテンの國吉が決勝は出場停止となってしまい、非常に頭の痛い悩みが残ってしまった。

また、スタメンの平均身長というのも決勝戦のポイントとなってくる。準決勝の試合後会見で「ベストを探しているうちに今のメンバー構成にたどり着いた」と語った四中工・樋口監督だが、スタメン平均身長は169.9cmと、たぶん今大会出場チームで一番低いかも知れない。それに対して市船は188cmのワントップ岩渕を筆頭に大半の選手が175cmを超えており、平均身長は四中工より10cm近く高い178.3cmである。

そして、この高さを活かしたセットプレーから今大会でも得点を重ねており、四中工としては市船の高さ、そしてセットプレーへの対応策が重要となってくる。これに関しては準決勝終了後に樋口監督は「空中戦で戦っても勝ち目はない。いかに自分たちらしく繋ぐサッカーがやりきれるかですね。空中戦ではなく、地上戦に持ち込めるかが鍵になります」と答えてくれていた。

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また、市船の高さ対策同様に、四中工は相手の「鬼プレス」をどうかいくぐっていくのかにも注目が集まるところ。市船の強さの秘訣とは、決して高さによるものでもなく、圧倒的な攻撃力によるものでもない。何よりもポイントとなっているのは、相手の光を消し去る「連動した守備と衰えない運動量」である。

そうしたところから、冒頭で「総合力」と評した訳だが、今大会12得点を挙げている四中工の浅野、田村翔太の2トップは、簡単に走り抜けるスペースを与えてくれない相手に対して、どのような動きを見せてくれるかにも注目したいところ。

昨日の前日練習の内容からすると、市船は準決勝同様3ボランチシステムを敷いてくることが予想されるが、相手の光を消し去るサッカーに対して、チビッコ軍団がどこまで自分たちの「速く繋ぐサッカー」をやりきれるか? そしてもう一つ、キャプテン國吉の代役として出場が濃厚な生川雄大は、この大一番で大きな仕事をやってのけることが出来るだろうか?

20年前、両校優勝という形で「半分だけの優勝」に終わった四中工。そんなこともあり、チームとしては「完全な形で優勝を勝ち取りたい」という気持ちは非常に強い。そして、恩師でもある城雄士氏を超える戦いにもなる樋口士郎監督。しかし、決勝の相手は間違いなく今大会で最も強く、最も堅固な守備を誇る市立船橋。そう簡単に勝てる相手ではないが、多くの人の思いを背負って決勝のピッチに立つ四中工の選手たちの士気は高い…

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ここまで、展望予想といいながらも、どちらかというと四中工寄りの内容になってしまったが、正直に言ってしまえば市立船橋の優位は動かないと思う。

だが、高校サッカーとは前評判や下馬評というものがあてにならないことはすでに周知の事実である。どんなに前評判が高くとも、高校生はたった一つのミス、そして失点で大きくメンタルを崩して思いどおりの展開が出来なくなってしまうもの。

決勝の舞台においては、実力、下馬評、前評判よりも、いかに90分間普段どおりに「平常心」を保てるかがポイントでもあるのだ。だからこそ、市船優位であっても優勝するとは言い切れない。決勝戦とは、サッカーというスポーツであるのだが、実は「メンタルの競い合い」でもある。大舞台において、いかに自分のプレーが出来るかが勝敗を分けることになってくるはずだが、果たして試合後に歓喜の輪をつくるのはどちらの学校であろうか?

注目の決勝戦は、本日14:05から国立競技場で行われる。

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