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2011年2月27日 - 2011年3月5日

2011年3月 3日 (木)

独立リーグG、第2・3節

3月1日、2日と連チャンで行われた独立リーグG。
それぞれの試合を振り返ります。

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第2節:3月1日@tonanサッカーパーク
tonan前橋サテライト 1-4 ザスパ草津U-23
[得点者]
17分西野、37分森川、70分宮下、73分歌丸(U-23)
18分(tonan39番)

当初の植木GM構想案での参加チームは「tonan前橋」でしたが、公式に参加することとなったのはトップではなく、群馬県リーグ1部のサテライトチーム。参加に関しては、それぞれのチームの思惑もあるし、スケジュールの都合もあるのでその辺の事情はわかりません。

しかし、それでもtonanサテライトは昨年の群馬県1部優勝し、全社関東予選も勝ち抜いて「全国大会(全国社会人大会)」に出場しているチームで、決して実力は低くはない。そんな相手だからこそ、現在県3部というカテゴリーにいるU-23の実力的な「立ち位置」を図るに絶好の舞台となったこの試合は、ややもどかしい展開から始まっていく。

[U-23スタメン]
ーーー藤崎ー森川ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー枝本ー市川ーーー
西野ー川瀬ー安田ー飯山
ーーーー島並ーーーーー

[tonanスタメン:4-4-2]
※名前がわかりませんので、番号のみで
GK33、DF左から31、41、15、25、MF17、43(ボランチ)、19(左)、27(右)、FW11、37

マイケルが入ってから、3トップ、もしくは1トップをテストしてきたU-23だが、この日は「一番しっくりする型」であろう4-4-2、それも藤崎、森川という一番連携がいいであろう2トップで挑んできたのだが、どうしても両者の動きに本来のキレがない。

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序盤から早いプレスと落ち着いたボール回しでペースを握ったU-23。5分に宮下のパスを受け、後ろから入ってきた飯山がファーストシュートを放つなど、試合の入り方は悪くはなかった。8分にも森川のシュートのこぼれに藤崎が反応するなど、得点を匂わせるシーンが続くのだが、その「余裕」がペースを乱していく原因に繋がっていく。

前半10分の時点で、力の差は相手には申し訳ないがハッキリしていた。当然、相手チームもシーズンに入ったばかりだし、コンディション的にまだまだといった時期であることを考慮したとしても、力の差は目に見えていた。

中盤でのボールポゼッション、パスの正確性、球際の強さ、全体の連動とすべての面で優るU-23。このように、ある程度やれると感じた時ににこそ、思わぬことでチームの動きが悪くなることがある。それは「やれる」という余裕が慢心となり、チームプレーを忘れて、ワンテンポいつもよりボールを長く持って、あわよくば「決めてやろう」という悪い意味での「欲」が顔を出し始め、徐々にテンポが狂いだす。

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それでも「個の力」で優るU-23が優勢に試合を進め、17分にFKのチャンスを得ると、今年から意欲的に「無回転弾」に取り組んでいる西野がFKを豪快に直接蹴り込み先制点をゲット。何はともあれ、先制点を奪ったことで、悪かったリズムが修正されるかと思ったが、その直後になんともいただけないシーンが出てしまう。

2月16日に行われた尚美大とのTMでも、先制点を奪った直後に失点されるという場面があったが、この日も「リプレーですか?」という感じで、リスタートから攻め込まれてあっという間にサイドを破られ、中にクロスが入って39番に頭で決められ同点とされてしまう。

点を取ったあとに、すぐに同点にされてしまうという一番よくないパターンで追いつかれたU-23。その後もポゼッション率でも相手を上回り、ほとんどの時間帯において相手陣内でゲームを進めるのだが、個人の無理の突破やシュートばかり目に付き、「横に出せばいいのに…」という場面なかり続いてしまう。

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そんなもどかしい展開が続くなか、36分に枝本の突破に対してDFがペナルティ内で倒してしまいPK獲得。キッカーはPKを獲得した枝本ではなく森川。この日、チャンスをいくつも作りながらも決めきれなかった森川だが、この場面は「絶対決める」という強い意志が見る側にも伝わってくるほど気合いが入っていた。

右足から放たれたシュートはゴールネットを揺らし、イヤな流れをなんとか断ち切る得点となり、前半は1点リードで折り返す。

後半もU-23は同じメンバーでスタートするが、やはり前半同様のモヤモヤする展開が続く。さらに、ハーフタイムで立て直してきたtonanサテライトも前から積極的に来るようになり、自陣ゴール前での攻防も増えていくようになる。

それでも、失点シーンを除いた場面では終始落ち着いていたディフェンスラインがしっかり守りきり、危ないシーンは訪れるも「決定的」というところまではやらせない。そして後半25分にメンバー5人が入れ替わる。

ーーー宮下ー歌丸ーーー
ー白井ーーーーー清水ー
ーーーマテー市川ーーー
西野ー川瀬ー成田ー飯山
ーーーー後藤ーーーーー

選手が入れ替わり、運動量で盛り返したU-23が再び反撃。30分には縦パスから抜け出した宮下がGKと1対1の場面を作りシュート。一度ははじかれるもこぼれ球を自ら押し込み3-1とする。さらに続く33分、右サイドからゴール前に飯山がロングボールを蹴り込むと、ゴールやや左にいたマイケルがワントラップして豪快なボレーシュートを放ち4-1とリードを広げる。

連携、ポストプレー、前線からの守備ではお世辞でも褒められないプレーが続くものの、チーム合流後、練習試合での初ゴールが生まれたマイケル。木村コーチも「ホント、動きはどうしようもないぐらいダメなんだけど、ああいうシュートを決める所はやっぱり外人らしいんだよね」と豪快すぎる初ゴールに苦笑い。

4-1となって、これで落ち着いて試合をクローズさせるかと思ったら、ラスト5分の守備は非常にいただけなかった。3点差という余裕が選手それぞれに「楽なプレー」を選択させ、試合当初のような厳しいプレスが無くなり、今度こそゴール前で「決定的」という場面を作られてしまう。

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相手22番にカウンターから抜け出され、後はシュートを流し込むだけというシーンを後半35分に作られ、失点を覚悟したがポストに救われて事なきを得る。さらに38分に決定的場面を作られるなど、ピリッとしない終わり方のまま4-1で勝利。

上記のとおり、相手は県1部のチャンピオンだが、実力的にU-23の方が上であることは試合を見るかぎり間違いない。確かに後半の終盤以外に「やられた…」と思わせる場面はなく、連携が良くなくとも個の力だけでも点がとれるところは実力差から来るものだが、手放しで喜べる「いい勝ち方」でなかったこともまた事実。

相手の実力は関係ない。どんな相手でも、どんな試合でも、自分たちが目指すコンパクトに繋いで走り勝つサッカーをして行かなければいけないということを、改めて感じさせる試合となった。

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第3節:3月2日@上武大グラウンド
上武大学 0-5 ザスパ草津U-23
[得点者]
20分清水、45・65分歌丸、50分枝本、60分森川
※第3節得点時間のみ「だいたい」です

前日の試合結果を受け、上武大とのゲームのスタメンは下記のようになった。

ーーー歌丸ー藤崎ーーー
ー宮下ーーーーー清水ー
ーーー枝本ー市川ーーー
西野ー安田ー川瀬ー飯山
ーーーー後藤ーーーーー

メンバーを見たときに「モリはやっぱり外されたか…」というのが正直な感想であり、木村コーチも「気持ちの問題ですよ」と試合後バッサリ。

とりあえず、いつも接戦となる上武大相手に、マイケルがスタートからどんな動きを見せてくれるか楽しみだったが、この日の上武大は明らかにサブメンバーだった。どうやら、昨日のアルテ戦にAチームが出場したそうで、2日のU-23戦はBチーム主体とのこと。

普段、中盤から縦へいい展開が入ってくる上武大だが、この日は縦にいいボールが入る場面も少なく、普段よりガツガツ来ることなく、序盤からU-23ペースで試合は進む。そして20分には、マイケルと清水が見事なワンツーを見せ、早くも先制点を奪う。前半は結局この1点のみだったが、目立っていいというプレーも少なかったが、悪いプレーもなく無難な展開のまま終了。

さて後半、昨日の不振を振り払うために気合い十分の森川が登場。

ーーー歌丸ー森川ーーー
ー宮下ーーーーー白井ー
ーーー枝本ー市川ーーー
西野ー安田ー成田ー川瀬
ーーーー後藤ーーーーー

実は先日のアルテ戦は、体調不良で試合を欠場するなど、ベストな状態の時と比べると良くない状態が続いていたが、この日はそんな不振、モヤモヤを吹き払うかのようなプレーを見せてくれる。

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後半開始直後に、マイケルの2点目をアシストし、50分(ぐらい)には、枝本にきれいなラストパスを送り3点目を演出。そして60分(ぐらい)には、右サイドを駆け上がった西野からのクロスに、泥臭く頭で合わせて4点目を自ら決める。

ただ、この日の上武大は3点目を失った以降から中盤のプレスがほとんど機能しなくなり、その後は正直U-23のやりたい放題な時間が続く。そして最後は清水?からのパスを受けたマイケルがGKの動きを冷静にみて蹴り込んで5-0。

マイケルは2ゴール1アシスト、森川は1ゴール2アシストと、FW2人がそれぞれ結果を出して締めくくったこの試合。後半から出場した白井も、積極的な攻撃と、昨年はあまり見る機会が少なかったシュートにもトライし、川瀬同様2年目の選手が伸びてきていることをアピール。

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さて、後半に会心の動きを見せてくれた森川だが、試合後に「(スタメン落ちは)自分でもわかってます」と語ってくれたが、自分で何がダメだったのかわかっている姿に一安心。2008年に入団してきた当初は、まったく目立つ選手ではなかった。2年目の後半、U-23で2トップを組んでいた杉本がトップに昇格してから、明らかに目の色が変わった。

仲間の昇格に触発されたのか、練習中においてもガツガツいく姿を見せ、「気合い入っているな…」と感じさせ、2010シーズンはチームの中心に成長。それと同時にトップの練習に参加する機会も増えたが、そこで改めてトップの壁と、差を知ることとなる。

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誰が見ても体つきも進化し、前線での動き方を工夫するようになった森川。期待する選手だからこそ、tonanサテライト戦の動きは不満だった。当然、木村コーチもそれは同じである。

マイケルを後半から使うのと、森川を後半から使うということは同じ意味ではない。マイケルは「テスト段階」であるため、後半から出てきてもそれは致し方がないが、チームの核となる人間が後半から出てくるようではまだまだダメ。スタメンを外された悔しさ、そして気持ちを出し切ったこのゲーム。その気持ちを忘れないでプレーしてほしいと願うところだ。

さて、この日活躍したマイケルだが、その数字で「すげー」と言ってはこちらもダメ。前線での動きは少ないし、守備面では相変わらず…。ただ、攻撃面では周囲と徐々に連携が取れるようになってきたこともあり、この2試合でかなり「楽しみ」は増えてきた「かも」。

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未完の大器で終わるのか、露製大砲として大化けするのか?
チームの成績同様、マイケルの成長にも注目である(笑)

2011年2月27日 (日)

TM:横河武蔵野 vs 長野パルセイロ

練習試合 2月26日@横河電機グラウンド
横河武蔵野 0-1 AC長野パルセイロ
[得点者]
36分藤田(長野)

2月15日から静岡県の時の栖でキャンプを行ってきたパルセイロにとって、チームの完成度を見極める重要な練習試合となった横河武蔵野戦。古巣との対戦でもあった冨岡は、高野、加藤、富所とともに、この日は別メニュー調整で、土橋と向はそれぞれのポジションを入れ替えて試合に挑んだが、結果として薩川監督や選手それぞれに「十分やれる」という感触を感じさせる試合となった。

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[長野スタメン]
ーー藤田ーー宇野沢ーー
ー栗原ーーーーー土橋ー
ーーー大橋ーー向ーーー
有永ー谷口ー大島ー寺田
ーーーー諏訪ーーーーー

すでに今季のJFL登録メンバーが発表になっているが、18チーム中で最も大所帯(30人)となっている横河武蔵野は、この日のゲームが2月に入って7試合目。メンバー構成はA、Bチームのシャッフルという感じでもあった。

[横河武蔵野スタメン]
ーーーー小林ーーーーー
林ーー桜井ー長沼ー勝野
ーーーー岩田ーーーーー
遠藤ー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー藤吉ーーーーー

パルセイロのキックオフで始まった試合だが、序盤は「新加入」のパルセイロがペースを掴んでいく。この日の最終ラインは昨年と比べればかなり変わっていたのだが、攻撃陣の前4人は昨年のまま。しかし、それでもこの4人が繰り出す攻撃は、武蔵野守備陣に脅威を与えていく。かつて、Jリーグを経験している宇野沢、土橋、栗原はともかく、藤田のキャリアは地域カテゴリー(北信越など)でのプレーしかないのだが、武蔵野を相手にしても果敢にゴールを狙っていく。

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また、大橋と中盤を支える役目を担った向もまずまずの動きを見せる。栃木SC時代にも、ボランチ、サイドハーフをこなしたユーティリティプレーヤーだが、この日は中盤の底でバランサー、そしてパサーとして能力の高さを見せる。また、Y.S.C.C.からセレクションを経て入団してきた寺田洋介は、守備面では一列前の土橋との連携がまだまだであったが、攻撃面においては非凡なセンスを見せ、SBのレギュラー争いにおいては一歩前に出た感を与えていた。

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試合に戻るが、序盤から宇野沢、藤田が高い位置からプレスをかけ続けることで、武蔵野は落ち着いてボールを回せない。せっかくのマイボールでも、思うような展開が出来ず、大橋、向の位置で奪われてしまい、なかなか相手ゴールに近づけない。そんな相手をよそにパルセイロは21分、大橋からの縦パスが土橋に入り、これを斜め前を走る藤田にスルーパスを送り最初の決定機を作り出す。さらに25分、ワンツーで宇野沢がディフェンスラインの裏に抜けたが、ここはシュートミス。29分にはCKのこぼれ球から繋いで、最後は寺田がシュート。これも惜しくも枠を外してしまう。

ここまではパルセイロペースで進んできたが、30分に武蔵野がメンバーチェンジで関野、高松、金守を投入すると、ペースはやや拮抗した展開に変わっていく。

[武蔵野メンバーチェンジ後]
ーーーー関野ーーーーー
小林ー高松ー岩田ー勝野
ーーーー金守ーーーーー
遠藤ー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー藤吉ーーーーー

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なかなかトップにボールが入らなかった武蔵野だが、中盤に高松が入ると中盤でタメが生まれ、ボールが回るようになり、小林、関野も巧く前のポジションを入れ替えるプレーを見せ、パルセイロ守備陣に揺さぶりを掛けていく。このメンバーチェンジで落ち着きを取り戻した武蔵野は、やっと狙いでもある、左右への大きな展開が見られるようになり、「らしさ」が出てきたと思った直後に、セットプレーから手痛い一撃を食らってしまう。

36分、CKのチャンスを掴むと、ニアで谷口(だったかな?)が頭で後方にそらすと、フリーの藤田がこれを綺麗に詰めてパルセイロが先制点を奪う。

新戦力もまずまずの動きを見せ、主導権を握ってゲームを進めることができた前半のパルセイロ。しかし、鈴木政一強化部長の目は「及第点」(誤字脱字すいません…)では満足してはおらず、ゲーム中に藤田のポジショニングとフリーランニングのやり方、谷口のマーキング、そしては守りに回った時の向のカバーリングに対して細かい指示が飛ぶ。また、ハーフタイム時にはチーム全体に「もっと動きを増やせ」「パスコースを探すだけではなく自分でいく積極性を出して、攻撃に迫力を持たせよう」と前半の課題点を指摘していく。

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さて後半だが、前半30分にメンバーチェンジしたままの武蔵野(GKのみ藤吉→飯塚)に対し、パルセイロはメンバーを大きく変えて挑んでくる。

[パルセイロ後半]
ーー平石ーー宇野沢ーー
ー佐藤ーーーーー藤井ー
ーーー塚本ー浦島ーーー
麻生ー小川ー籾谷ー野澤
ーーーー堀之内ーーーー

武蔵野は前半に失点こそしたものの、終盤はいい流れを見せ、後半もその勢いを持続したままゲームが進んでいく。それに対してメンバーを変えたパルセイロは中盤の出足がイマイチで、全体のラインがやや間延びしてしまい、その隙(スペース)を相手に突かれて守勢に回る時間が多くなってしまう。

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そんな中、鈴木部長から「塚本、パススピード上げないとだめだ!」という指示が飛ぶ。そう、パルセイロが戦うカテゴリーは、これまでの北信越リーグではなく全国リーグのJFLなのだ。当然ながら、パスのスピード、プレスの速さ、動きの速さを上げていかなければ通用していかない世界。平石にしても、相手DFの早く強い寄せに苦しみ、なかなかいい形でボールを収めることが出来ない。苦しい展開となるパルセイロだが、籾谷、小川、浦島といったJ2/JFL経験者が粘りのディフェンスを見せ、武蔵野に得点を与えない。

攻勢に出る武蔵野は、16分に再びメンバーチェンジ。勝野、遠藤、岩田がOUTで、前半で退いた長沼、林、桜井が再び登場。

[武蔵野最終型]
ーーーー関野ーーーーー
小林ー高松ー桜井ー長沼
ーーーー金守ーーーーー
林ーー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー飯塚ーーーーー

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メンバー交代後もペースを握り続ける武蔵野。先週の町田とのTMよりも、アンカー役が落ち着いてボールをさばき、ワイドな展開を作り出すことが出来た点などは、4-1-4-1がフィットしてきたことを十分に感じさせる内容だったが、ゴール前での場面においては籾谷に何度もはじき返され続け、昨年同様の決定力不足を露呈。明大戦、町田戦を経て、システムは安定してきたものの、点が入らなければ「勝ち点3」には結びついては行かない。

新加入の選手は復帰した小林陽介を含めて5人のみで、得点力不足解消には小林の活躍は欠かせないところ。先週の町田戦でポイントとなったアンカー部分では、かなり改善の見られた武蔵野だが、次なる課題は、ゴールに結びついていく前線でのプレー機会をどれだけ増やせるか? そしてアイディアのある攻撃パターンをどれだけつくれるか? ということになっていくだろう。

こうして後半は、終始武蔵野ペースで進んだものの決定力不足が影響し、結局0-1のまま終了しパルセイロが勝利した。

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試合後の薩川監督だが、キャンプでの手応えと試合結果を含めてこのように語ってくれた。

「昨年から半分ぐらいメンバーが入れ替わったけど、2週間のキャンプを経て、やっと『チームらしく』なったかなぁ…

今日の前半は、ある程度ウチが主導権を握ってゲームを進めることが出来たし、選手はJFLでも十分やれる自信がついたんじゃない? キャンプ最終日ということもあり、体力的にかなり厳しかったと思うけど、本当に選手はよく動いてくれたと思う。冨岡も高野も富所も今日は出していないけど、その状況の中でもここまで戦えれば、かなり戦力的に上向きになってきている。

向もボランチで使えることがわかったし、寺田も攻撃面ではいい動きをしてくれた。あとは鈴木さんも指摘してたが、裏のスペースをケアする連携を高めるこ。そして、選手たちは「まずは失点しない」という意識がやや強いから、攻撃面での積極性が出きってはいない。闇雲に「攻めに行け」という訳ではないが、攻守の切り替えを速くして、もっと迫力のある攻撃が出来るように仕上げていきたい。

あとは、新しいメンバーの連携がもっとよくなればね…

人にものを言える選手、人の使い方がうまい選手になってくれなければ、いい選手にはなれない。ただ、人にものを言うには『うちとける』ことが一番大事だから、プレー以外でも選手同士でもっとコミュニケーションを取って欲しい。

あと、2本目はまあ、あんなものでしょう(笑) とりあえず、0に抑えたことだけは評価します。
開幕まであと2試合TMが残っていますが、ケガだけはさせないようにしたい。まずは明日、明後日と選手をリフレッシュさせてから、課題を詰めていきたいね」

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監督のコメントにあるとおり、調整が順調であることを感じさせたパルセイロ。ビッグネームの補強こそ無かったものの、ポイントごとに地味ながらも実力のある選手を獲得。新加入の寺田、向、谷口といった選手たちも、チームに馴染んできた印象を与えた。また、この日は温存された冨岡、富所といった選手にも、薩川監督は高い評価を与えており、残された2週間でチームを完成型に仕上げていくそうだが、非常に開幕が楽しみになってきた。

2007年シーズンには「昇格確実」と言われながらも失敗し、紆余曲折を経てやっとたどり着いた「J」のつく場所。いきなり優勝するには厳しいだろうが、新旧戦力が今以上に噛み合えば、上位争いに顔を出すことは十分可能。そして今年は「さらなる高み」に挑むための、布石となる1年にもなるのだが、もし下位に低迷するようなことがあれば「その先」の展開は当然見えてこない。

将来の「J昇格」を見据えた上で、非常に大事な準備期間となる今シーズン。チーム力のアップも当然ながら、プロスポーツクラブとしての飛躍も求められることとなるパルセイロ。チームの成績だけではなく、クラブ自体の「充実化」にも大いに注目していきたいところだ。

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