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2011年10月9日 - 2011年10月15日

2011年10月10日 (月)

第91回天皇杯2回戦、10/10分結果

先ほど、富山で行われていたカターレ富山 vs サガン鳥栖の試合が終了し、本日(10日)行われた天皇杯2回戦の対戦カードが全て終了。ということで、本日の試合結果一覧は下記のようになります。

2011/10/10(月)
【match26】 @長良川
FC岐阜 0-1 ギラヴァンツ北九州
得点者:6分池元

【match34】@富山
カターレ富山 3-3/PK4-2 サガン鳥栖
得点者:21分野田、30分新居、65分山瀬(鳥栖)、45+1分朝日、48分舩津、83分黒部(富山)

【match36】@西京極
京都サンガ 3-0 佐川印刷
得点者:前半38分中村、後半13分宮吉、後半27分久保

【match38】@大銀ド
大分トリニータ 1-0 徳島ヴォルティス
得点者:2分作田(大分)

【match39】 @熊谷陸
大宮アルディージャ 1-1/PK3-5 福岡大学
得点者:60分上田(大宮)、62分田中(福岡大)

【match44】@加古川
ヴィッセル神戸 8-0 三洋電機洲本
得点者:22・32・46分森岡、26分松岡、31・45分ポポ、58分朴、68分ボッティ(神戸)

【match48】@駒沢
東京ヴェルディ 7-1 V・ファーレン長崎
得点者:20分岩間(長崎)、22・57分マラニョン、38・73分阿部、55分土屋、69分菊岡、71分小林(東京V)

【match54】@とりスタ
ガイナーレ鳥取 3-0 ロアッソ熊本
得点者:8分ハメド、75分キム、86分吉野(鳥取)

【match56】@フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 1-0 デッツォーラ島根
得点者:67分藤本(千葉)

というような結果になりまして、注目していた長崎、佐川印刷の試合は波乱どころか、Jクラブ側が意地と本気を見せつけて完勝。また神戸も格下を圧倒して3回戦に駒を進めたが、千葉は勝ったもののフラストレーションの溜まるような試合となってしまった。

そして2回戦2日目のハイライトは大宮 vs 福岡大戦であり、この試合を放送チョイスしていたNHK BSはGJ!!!!!!!としか言いようがないでしょう。大宮的に言えば、前半に訪れた2列目からの見事な縦パスに抜け出したシーンで先制点を奪えなかったことは痛かった。

そして後半も怒濤のラッシュを見せたものの、福岡大GKの藤嶋栄介が神セーブを連発。さらにDFの牟田、串田が体を張ったディフェンスを見せ、こちらもGK藤嶋同様、獅子奮迅の活躍を見せ勝利に貢献。PK戦では5人全員が決めた福岡大に対して、大宮は4人目の藤本がポストに当ててしまい失敗。これで福岡大は3回戦のJ2湘南戦へ駒を進めた。

ということで、水曜日に行われる8試合で3回戦進出チームが決まる今回の天皇杯だが、大会の目玉でもあるジャイアントキリングは今のところ松本山雅と福岡大の2チームだけだが、次の水曜日はどんな戦いが繰り広げられるだろうか?

意外にも、水曜日の楽しみなカードはガンバとSAGAWAの対戦のような気がする…

天皇杯2回戦、もろもろの話

今更ですが、8日に行われた天皇杯2回戦結果と、今日の対戦カードについて触れたいと思います。

2011年10月08日
【match27】@柏の葉公園総合競技場
柏レイソル 2-0 栃木ウーヴァFC
得点者:4分増嶋、59分レアンドロ(柏)

【match28】@山梨中銀スタジアム
ヴァンフォーレ甲府 2-1 町田ゼルビア
得点者:6分内山、36分パウリーニ(甲府)、51分鈴木(町田)

【match30】@栃木県グリーンスタジアム
栃木SC 2-1 ホンダロック
得点者:18分崔、70分河原(栃木)、60分前田(ロック)

【match32】@アルウィン
横浜FC 0-2 松本山雅FC
得点者:53分片山、55分船山(松本)

【match35】@NDソフトスタジアム山形
モンテディオ山形 2-0 ブラウブリッツ秋田
得点者:23分下村、38分長谷川

【match37】@等々力陸上競技場
川崎フロンターレ 2-1 アルテ高崎
得点者:61分小林、105分田坂(川崎)、69分土井(高崎)

【match40】@平塚競技場
湘南ベルマーレ 2-1 ファジアーノ岡山ネクスト
得点者:53分巻、77分坂本(湘南)、40分竹内(岡山)

【match42】@札幌厚別公園競技場
コンサドーレ札幌 2-3 水戸ホーリーホック
得点者:59分横野、85分榊(札幌)、58分小澤、88分フランク、118分小池(水戸)

【match43】@味の素スタジアム
FC東京 4-0 FC KAGOSHIMA
得点者:14・90分谷澤、30分森重、76分ルーカス(東京)

【match45】@広島スタジアム
サンフレッチェ広島 4-2 ツエーゲン金沢
得点者:2・86分佐藤、30分横竹、45+2分水本(広島)、15分山根、23分平林(金沢)

【match46】15:00 @ニンジニアスタジアム
愛媛FC 2-0 FC琉球
得点者:27分池田、71分内田(愛媛)

【match50】@正田醤油スタジアム群馬
ザスパ草津 0-1 ファジアーノ岡山
得点者:107分仙石(岡山)

【match51】@ユアテックスタジアム仙台
ベガルタ仙台 2-1 ソニー仙台
得点者:74分太田、114分武藤(ベガルタ)、79分谷池(ソニー)

【match52】@竹ヶ端運動公園陸上競技場
アビスパ福岡 3-0 高知大学
得点者:14分中町、31分松浦、64分高橋(福岡)

【match53】@アウトソーシングスタジアム日本平
清水エスパルス 2-0 FC岐阜SECOND
得点者:44分竹内、45+1分大前(清水)

という試合結果になっておりまして、以前のエントリーでも予想しづらいと書いた横浜FC vs 松本山雅の試合は、案の定と言っていいか微妙ですが、JFLの山雅が格上を撃破して3回戦進出を決めている。これで山雅は88回大会3回戦湘南戦(1-1PK5-4)、89回大会2回戦の浦和レッズ戦(2-0)に続き、3回目のジャイアントキリング達成であり、J1/J2/JFLというリーグ構成となった1999年以降の大会で、Honda FC、明治大学に続く3チーム目の「Jクラブ3チーム撃破」という勲章を得た。

また、ジャイアントキリング達成とまでは行かなかったものの、ホンダロック、アルテ高崎、ツエーゲン金沢、ソニー仙台と言ったJFL勢は、揃って大健闘を見せたと言えよう。それぞれの試合で先制されたものの、同点に追いつく粘りを見せ、アルテ、ソニーは延長戦までもつれ込み、あと一歩のところまでJ1勢を追い詰めた。また、金沢は3-2とリードされた後半、PKを獲得して同点に追いつく絶好のチャンスを得たのだが、久保のシュートはGK中林にストップされてしまい万事休す。ただ、敗れた金沢にとっても満足のいく試合になったようであり、さらには広島のサポーターにとっても、山根、久保といった「ゆかり」のある選手の勇姿を見られたことは結果・内容云々はともかく、良い思い出となったのではないだろうか?

さて、8日の試合はこの辺にして、本日行われるカードの話へ。
まずは今日の対戦一覧です。

2011/10/10(月)
13:00 @長良川
FC岐阜 vs ギラヴァンツ北九州

16:00 @富山
カターレ富山 vs サガン鳥栖

13:00 @西京極
京都サンガ vs 佐川印刷

13:00 @大銀ド
大分トリニータ vs 徳島ヴォルティス

13:00 @熊谷陸
大宮アルディージャ vs 福岡大学

13:00 @加古川
ヴィッセル神戸 vs 三洋電機洲本

13:00 @駒沢
東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎

13:00 @とりスタ
ガイナーレ鳥取 vs ロアッソ熊本

13:00 @フクアリ
ジェフユナイテッド千葉 vs デッツォーラ島根

今日の試合はこのようなカードが並んでいますが、注目はやはり駒沢で行われる東京ヴェルディ vs V・ファーレン長崎であろう。

優勝した84回大会以降はすべて初戦敗退が続いている東京V。リーグ戦の状況もあり、ここ数年はメンバーを代えて初戦に挑んでいたが、それが裏目となって敗戦が続いていたが、今年は「この先に続く連戦の大事な初戦」としてこの試合を位置づけており、川勝監督はベストメンバー起用を明言している。

それに対して長崎・佐野監督は先日の武蔵野戦で「ウチは昨年のマリノス戦のように、小細工は一切しないで挑んで行きますよ。一応、ヴェルディがどんなチームかスカウティングはしていますが、相手がどうのこうのではなく、ウチらしく攻めの姿勢を貫きます。今年も派手な撃ち合いをするつもりなので楽しみにしてください(笑)」と語ってくれている。

長崎の監督に就任して2年目だが、当初から3年でJリーグに上がれるチームを作り上げると断言している佐野達。まだ2年目とチーム作りの途中であるが、この東京ヴェルディ戦において、チーム作りがどこまで進んでいるのか? そして現時点でのチームでどこまでJ2勢に通用するのか見定める時となるだろう。

また、昨年は延長戦までもつれ込んだ京都サンガ vs 佐川印刷というカードも地味に興味深い。両者は本拠地が近いということもあり、たびたび練習試合が組まれていたり、京都サンガのマッチデーなどを佐川印刷が請け負っていたりと、地味に繋がりが深かったりする。

毎年、国体(京都府代表)では好成績を上げてきた佐川印刷だが、今年は2回戦(準々決勝)で広島県選抜チームに敗退してしまったこともあり、この天皇杯でなんとか「形」を残したいところだ。そして挑戦を受けて立つ京都だが、今季はJ2リーグで14位と不安定な戦いが続いており、今年もかなり僅差の戦いとなりそうだ。

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最後に1999年にJ1/J2/JFLの3部制になってから以降に行われた天皇杯でのジャイアントキリング達成の記録をまとめてみたので、とりあえずご覧ください。なお、この一覧にはJ2勢がJ1を下した試合に関しては記録に含めてはおりません。

基本的にJFL、大学勢がJ2/J1勢を倒した場合が「達成」とカウントしていますが、下位カテゴリーチームが上位カテゴリーに勝利した場合(例:地域リーグチームがJFL勢に勝利した場合や、第二種チームが社会人に勝利した場合)も含めておりますので、その点は何卒ご了承ください。

91回大会
●松本山雅(JFL)
2回戦:2-0 横浜FC(J2)

90回大会
●ソニー仙台(JFL)
2回戦:1-0 ベガルタ仙台(J1)
●町田(JFL)
2回戦:1-0 東京V(J2)
●富山新庄クラブ(富山県1部)
1回戦:2-0 サウルコス福井(北信越1部)

89回大会
●福岡大学(九州大学)
2回戦:3-2 水戸(J2)
●福島ユナイテッド(東北社会人)
2回戦:2-1 C大阪(J2)
●明治大学(関東大学)
2回戦:1-0 湘南(J2)
3回戦:3-0 山形(J1)
●鹿屋体育大学(九州大学)
2回戦:3-1 徳島(J2)
●ホンダロック(JFL)
2回戦:1-0 東京V(J2)
●松本山雅(北信越1部)
1回戦:1-0 FC刈谷(JFL)
2回戦:2-0 浦和レッズ(J1)
●佐賀東(第2種)
1回戦:3-2 アルテリーヴォ和歌山(和歌山県2部)

88回大会
●松本山雅(北信越1部)
3回戦:1-1PK5-4 湘南(J2)
●国士舘大学(関東大学)
3回戦:1-0 徳島(J2)
●大津高校(第2種)
1回戦:2-1 日本文理大学(九州大学)
●ツエーゲン金沢(北信越1部)
1回戦:4-3 SAGAWA SHIGA(JFL)

87回大会
●Honda FC(JFL)
3回戦:1-0 東京V(J2)
4回戦:3-2 柏(J1)
5回戦:2-0 名古屋(J1)
※県代表としては初のベスト8進出
●明治大学(関東大学)
3回戦:1-0 京都(J2)
●TDK SC(JFL)
3回戦:1-1PK10-9 札幌(J2)
●順天堂大学(関東大学)
3回戦:2-1 仙台(J2)
●ツエーゲン金沢(北信越1部)
1回戦:3-2 熊本(JFL)
2回戦:1-0 FC刈谷(JFL)

86回大会
●静岡FC(東海社会人)
2回戦:2-1 アルテ高崎(JFL)
3回戦:1-0 水戸(J2)
●YKK AP
3回戦:4-2 神戸(J2)
●栃木SC(JFL)
3回戦:1-0 東京V(J2)
●バンディオンセ神戸(関西社会人)
3回戦:1-0 横浜FC(J2)

85回大会
●アローズ北陸(JFL)
3回戦:2-1 湘南(J2)
●佐川急便東京SC(JFL)
3回戦:2-0 札幌(J2)

84回大会
●FCホリコシ(JFL)
4回戦:1-0/柏(J1)
●ザスパ草津(JFL)
4回戦:2-1 C大阪(J1)
5回戦:2-1 横浜Fマリノス(J1)
※JFL勢として初のJ1年間王者を撃破
●大分U-18(第2種)
1回戦:1-0 富士大学(東北大学リーグ)
2回戦:2-1 紀北蹴球団(関西社会人)

83回大会
●市立船橋高校(第2種)
1回戦:1-0 ザスパ草津(関東社会人2部)
2回戦:1-0 阪南大学(関西大学リーグ)
●国見高校(第2種)
1回戦:4-0 三洋電機徳島(四国社会人)

82回大会
●国見高校(第2種)
2回戦:2-1 国士舘大学(関東大学リーグ)

81回大会
●東海大学(関東大学)
1回戦:2-0 大宮(J2)
●奈良産業大学(関西大学)
2回戦:1-1PK4-3 湘南(J2)
●佐川急便SC(JFL)
3回戦:4-0 名古屋(J1)

80回大会
●ジヤトコ(JFL)
2回戦:2-1/山形(J2)
●関西学院大学(関西大学)
2回戦:2-1/仙台(J2)

79回大会
●ソニー仙台(JFL)
2回戦:0-0PK4-3 甲府(J2)
●ジュビロ磐田ユース(第2種)
1回戦:2-0 栃木SC(JFL)

なお、77回大会に東京ガスがベスト4まで進出しているが、当時はJリーグ/JFLという「2部構成」だったため、ここではその結果は省いております。

で、こうやって一覧にしてみると、「やらかしチーム」の傾向がはっきり出てきますねえ…(笑)

2011年10月 9日 (日)

柏、手堅い試合運びで3回戦へ

1回戦でこの日の相手の「弟分」を下して2回戦に駒を進めて来た栃木ウーヴァ。そして1回戦に引き続き、同じユニフォームの相手となったのだが、今度の相手は格下の高校生ではなく、格上のJ1。数人の元Jリーガーを擁しているとはいえ、現在のカテゴリーはJFL。果たして、格上の柏レイソルに対して、どのような対応を見せて挑んでくるか注目された。

[柏スタメン]
ーーー工藤ーー北嶋ーーー
ワグネルーーーレアンドロ
ーーー大谷ーー栗澤ーーー
橋本ー近藤ーー増嶋ー藏川
ーーーーー菅野ーーーーー

[ウーヴァスタメン]
ーーー石川ーー竹内ーーー
ー市川ーーーーーー高安ー
ーーー濱岡ーー上西ーーー
田村ー岡田ーー前田ーー林
ーーーーー原田ーーーーー

酒井を日本代表で欠き、パク・ドンヒョクは出場停止、さらには安英学も代表戦で不在。さらには相手は格下ということもあり、この日は大幅にメンバーを代えてくるかと思われたが、ネルシーニョ監督は「常にベストで試合に挑む」とコメントしていたが、その言葉に偽りはなく数名の入れ替えはあったものの、ベストに近い布陣を組んできた。そんな相手に対してウーヴァは、エースでチームの大黒柱でもある若林が出場停止。

柏の方は、出場停止となる選手がいても穴埋めは可能であるが、選手層が決して厚くはないウーヴァにとって若林の欠場は大きく響いてしまうのだが、若林の代役には当初は三輪が予想されたが、数少ないチャンスを活かすためにも、裏に抜ける能力が高い石川を起用して、一発のチャンスを活かすプランを敷いてきた。

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さて柏のキッオクフで始まった試合だが、ウーヴァとしてはいきなり出鼻をくじかれてしまう。立ち上がりは全体のラインをやや引き気味にして、しっかりとした守備で相手の動きに対応し、前半はなんとかスコアレスで終わらし、後半のワンチャンスを物にしたいというゲームプランを描いていたウーヴァ・横濱監督。だが、開始早々の1分にいきなり北嶋のポストプレーから工藤がファーストシュートを放ち、続く3分には最初のセットプレーのチャンスを迎える。CKのチャンスに上がっていた増嶋が相手のマークを簡単に振り切って、フリーで飛び込んでいきなり先制点を奪っていく。

柏にとっては、この早い時間帯に生まれた先制点により、ゲームを楽にする事が出来たのだが、ウーヴァにとってはいきなりのビハインドとなってしまい、焦りと相手の早いプレッシャーの前に自分たちがやろうとしたサッカーを完全に見失ってしまう。

この日から復帰したベテランの北嶋は安定したポストプレーでチャンスを何度も演出し、ゲームを組み立てるレアンドロは相手が格下ということもあり、まさに「別格」という動きを見せていく。

ウーヴァも必死のディフェンスで対抗しようとするのだが、レアンドロがボールを持つことで中盤に「タメ」が生まれ、次々とSBやボランチの栗澤、大谷が前に飛び出してくる。これに対して、ウーヴァ守備陣は彼らの動きを捕まえきれず、度々ピンチを招いてしまう。しかし、開始早々の失点以降は柏のシュートミスにも助けられてなんとか事なきを得る。また、この日、久々の出場となった藏川だが、何度かいい場面でボールを貰ったのだが、中に切れ込むチャンスがありながらも早いタイミングでのクロスを選択してしまい、チャンスを広げることが出来ない。

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このように、ほとんどの時間帯で柏がボールを支配し続け、圧倒的なポゼッションで優位にゲームを進めていたのだが、増嶋のゴール以降得点をなかなか奪えない。こうなると、ウーヴァにもルーズボールや相手ボールを奪う場面が生まれてくるのだが、全体のラインがかなり押し込まれてしまっているために、ボールをなかなか前に運べない。最終ラインでボールを奪っても、北嶋、工藤の速いプレスに遇い、DFはただクリアするだけとなってしまい、ボールを前線に繋げられない。

また、濱岡や上西にボールが入ったとしても、大谷、栗澤の速い潰しに遇い、まったくと言っていいほどチャンスを作れない。そんな劣勢の中で26分にやっとFKのチャンスを掴み、このボールに田村が頭で合わせてファーストシュートを放っていくがこれは枠の外。

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結局は前半3分(公式記録は4分)の得点以降、スコアの動かなかった前半戦。柏としてはリードを奪っているし、このまま得点を奪えなくともポゼッションで圧倒している限り負けることはまずないのだが、ネルシーニョ監督はあれだけチャンスがありながらも8本しかシュートを打てなかったチームに、もっと積極性を出せとハッパを掛け、さらに久々に起用した藏川の動きに不満を持ち、なんとそのポジションに茨田を起用して、より攻撃的に行く姿勢を見せていく。

それに対してウーヴァは、予想以上に速い柏の攻撃とプレスに手を焼き、まさに手も足も出せない状態であった。最初の失点シーンを除いて守備面では健闘とまでは言えないが、必死に守って追加点を与えなかったことは評価していいが、あまりにもレアンドロを自由にさせてしまっているところに注意を与え、もっとボールを奪ったらサイドに散らしていこうということを指示して後半のピッチに送り出す。

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さて後半だが、前半よりもウーヴァの出足が良くなり、一方的な試合とまでは言えないレベルにまで押し返していく。2分には石川が監督の狙い通りの裏を狙う動きを見せ、10分には竹内が積極的な姿勢を見せて持ち込んで果敢にゴールを狙っていく。だが、ウーヴァが前に行こうとする姿勢を見せれば、その反面でスペースも生まれてくるのだが、その小さな穴をJFLでは見逃してくれても、J1クラスではその穴や隙を見逃してはくれなかった…

13分、栗澤から前線に長いボールが入り、これがレアンドロに渡る。するとDFが寄せてくる前に素速くシュート! これが決まって貴重な追加点が柏にもたらされる。

もうこれで完全に勝負ありだった。

Img_0138

その後、20分にレアンドロがお役御免となると、柏のパフォーマンスが落ちてウーヴァもそれまで以上にボールが持てる時間帯が増え、濱岡、高安と言った選手が柏ゴール前まで迫るシーンが生まれるが、そこは増嶋、近藤がしっかり対応してシュートを打たせない。結局、ウーヴァは1試合を通じて5本のシュートしか打てなかったが、ほとんどが枠外シュートでありノーチャンスで試合を終えてしまった。

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守備面では健闘できたウーヴァだが、攻撃面では何一つ通用しなかった。確かに、エース若林は不在であったが、この日のゲームはほぼFWにすんなりボールが入る場面が乏しく、若林がいたら大きく展開が変わっていたのか? と言われればそれは違う気もするのだ。

やはりこの日の両者には、確実の大きすぎるレベル差が存在していた。レアンドロの卓越した個人技はもちろん、全体のラインがコンパクトに整備され、鋭いプレスによりウーヴァはまったくと言っていいほど自由にボールをコントロールすることが出来なかった。

試合前に考えたゲームプランは結局のところ、ほとんど遂行出来ず終いであり、やりたいことはほぼ出来なかった。それぐらい、JFLとJ1上位には差があるということを、イヤという程見せつけられたウーヴァ。横濱監督も竹内も試合後、「今日は全然でしたね…」と語ったが、ここで「なぜ通用しなかったのか?」、そして「「強いチームはなぜ強いのか?」をしっかりと刻み込めればこの完敗も将来の肥やしとなっていくはずなのだが、まずは次のHonda FC戦でその「教訓」が発揮されるか注目したいところだ。

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さて、最後に柏レイソルについてなのだが、危なげない完勝であったことは否定しないのだが、一発勝負のカップ戦の初戦ということもあり、チーム全体に「らしさ」をだすよりも「手堅く勝とう」という意識の方が強く、ゲームを通して満足する内容ではなかったと言える。

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そんな中で、北嶋の復帰があったり、茨田のSB起用という普段ではほとんど見られない起用があったりと、それなりに収穫があったこともまた事実。リーグ戦の方では、勝ち点差1で2位につけているということもあり、J1優勝も視界に入っている柏にとっては、どんな試合や大会、そしてどんな相手でも「負けないこと、そして勝ち続けること」がチームにとって最大のビジョンとなるのだが、この日はそれが達成された時点で、まずはOKといったところであった。

これまで、Jリーグの歴史の中でJ1リーグ連覇という記録はすでに達成されているが、いまだに年をまたいでJ2優勝→J1優勝を達成したチームは無い(※J1昇格後、即優勝という意味)。そんな記録に挑戦する今の柏だが、ネルシーニョ監督の会見での言葉を聞く限り、その記録達成も決して夢ではない気もしてきたと言えよう。

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第91回天皇杯・全日本サッカー選手権
2回戦 @柏の葉競技場
柏レイソル 2-0 栃木ウーヴァFC
[得点者]
4分増嶋、30分レアンドロ(柏)
[警告]
75分近藤(柏)

[ゲームスタッツ]
シュート数:柏17、栃木5
ゴールキック:柏13、栃木14
コーナーキック:柏9、栃木5
直接FK:柏11、栃木7
オフサイド:柏1、栃木6
PK:柏0、栃木0

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