« 2011年8月21日 - 2011年8月27日 | トップページ | 2011年9月4日 - 2011年9月10日 »

2011年8月28日 - 2011年9月3日

2011年9月 3日 (土)

天皇杯、9/3開催分1回戦結果

今日から始まりました、第91回天皇杯・全日本サッカー選手権。栃木市陸上競技場をはじめ、全国8会場にて9試合が本日行われましたので、取り急ぎ、結果のみ掲載しておきます。

Match02 @栃木市陸
栃木ウーヴァ 1-0 柏レイソルU-18●
48分若林(栃木)

Match03 @山梨中銀スタ
●山梨学院大学附属高校 2-5 町田ゼルビア
3分ディミッチ、24・43分勝又、27分津田、55分太田(町田)
10分萱沼、90+3分荒木(山梨学院)

Match06 @アルウィン
松本山雅FC 3-0 丸岡フェニックス●
39分須藤、72・82分木島兄(松本)

Match11 @レベスタ
福岡大学 2-0 HOYO AC ELAN大分●
67・88分石津(福岡大)

Match14 @鴨池
FC KAGOSHIMA 5-0 佐賀LIXIL●
18分谷口、21分田上、25分茶園、29分船川、44分前田(KAGOSHIMA)

Match17 @宮崎市
宮崎産業経営大学 5-1 熊本教員蹴友団●
29分村山、45分OG、69分五領、84分島屋、85分藤山(宮産大)
89分増村(熊本)

Match19 @札幌厚別
北教大岩見沢校 1-1(PK5-4) 大阪体育大学●
19分阿部(北教大岩見沢)
67分山本(大体大)

Match23 @札幌厚別
●八戸大学 2-6 福島ユナイテッド
47分伊藤、55・76・86分キン、57分清水、90+1分久野(福島)
69分川村、74分浜村(八戸大)

Match24 @島根サ
デッツォーラ島根 5(延長戦3-0)2 愛媛FCしまなみ●
3・114・120+3分平田、29・106分空山(島根)
40分北森、43分柏木(愛媛)

なお、本日予定されていた試合の中で、下記の2試合も順延となっておりますのでご確認ください。

[16] 広島経済大学 vs ツエーゲン金沢
変更前:9/3 15:00 福山→変更後:9/4 15:00 福山
http://www.jfa.or.jp/match/topics/2011/107.html

[21] 三洋電機徳島 vs 高知大学 13:00 鳴門大塚
変更前:9/3 13:00 鳴門大塚→変更後:9/7 14:00 鳴門大塚
http://www.jfa.or.jp/match/topics/2011/109.html

とういうことで、本日の試合結果を受けて2回戦のカードはこのようになりました。

10月8日開催分
[27]:柏レイソル vs 栃木ウーヴァ 13:00 柏の葉
[28]:ヴァンフォーレ甲府 vs 町田ゼルビア 15:00 山梨中銀スタ
[32]:横浜FC vs 松本山雅FC 14:00 アルウィン
[43]:FC東京 vs FC KAGOSHIMA 13:00 味スタ
[55]:ジュビロ磐田 vs 福島ユナイテッド 13:00 ヤマハ

10月10日開催分
[39]:大宮アルディージャ vs 福岡大学 13:00 熊谷陸
[47]:浦和レッズ vs 宮崎産業経営大学 13:00 埼スタ
[56]:ジェフ千葉 vs デッツォーラ島根 13:00 フクアリ

10月12日開催
[49]:セレッソ大阪 vs 北教大岩見沢校 19:00 金鳥スタ

2回戦からJ1/J2勢が登場となり、どれも興味深い対戦となりますが、その中でも柏レイソルの「弟分」である柏U-18を1回戦で破った栃木ウーヴァは、2回戦で今度は柏レイソルとの対戦となる。さらには栃木ウーヴァの前身は「日立栃木サッカー部」ということで、「日立ダービー」と表現してもいいこの試合。

昨年はJFLで降格争いに加わってしまった栃木ウーヴァだが、2年目の今年はしっかりとした戦い方が出来るようになり、上位戦線に顔を出せるまでに成長。J1勢との対戦で、その実力がどこまで通用するか楽しみなところでもある。

そして、ここ数年の天皇杯ではHonda FCのお株を奪うかのような「ジャイアントキリング」を連発している松本山雅は、ホームアルウィンでJ2の横浜FCと対戦。山雅はホームの圧倒的な声援をバックにして戦えるアドバンテージもあり、J2とJFLの戦いとはいえ、予想しづらい戦いとなりそうだ。

-----------------------------------------

さて、最後に、順延分のカードを含めた明日の対戦カードをもう一度掲載しておきます。また、台風の影響により、明日も順延される可能性もありますのでJFAの公式情報も随時ご確認ください。

[01]:FC鈴鹿ランポーレ vs 中京大学 13:00 鈴鹿
[05]:富山新庄クラブ vs JAPANサッカーカレッジ 15:00 富山
[07]:筑波大学 vs 平成国際大学 13:00 ひたちなか
[08]:ブラウブリッツ秋田 vs 山形大学医学部 13:00 秋田陸上
[09]:アルテリーヴォ和歌山 vs 佐川印刷 13:00 桃源郷
[10]:アルテ高崎 vs Y.S.C.C. 13:00 群馬サ
[12]:ファジアーノ岡山ネクスト vs レノファ山口 14:00 カンスタ
[13]:阪南大学 vs SAGAWA SHIGA FC 13:00 高槻萩谷
[15]:奈良クラブ vs 三洋電機洲本 13:00 奈良橿原
[16]:広島経済大学 vs ツエーゲン金沢 15:00 福山
[18]:海邦銀行SC vs V・ファーレン長崎 15:00 沖縄市陸
[20]:グルージャ盛岡  vs ソニー仙台 13:00 盛岡南
[22]:FC 岐阜SECOND vs 静岡産業大学 13:00 長良川

2011年9月 2日 (金)

明日からスタート、第91回天皇杯

先週まで日本各地で予選が行われていたが、ついに明日から第91回天皇杯・全日本サッカー選手権がスタートする。

Img_0522

例年同様、1回戦は各都道府県代表+大学シードの48チームで行われ、J1/J2、JFLシードの40チームは2回戦からの登場となるが、今年は昨年のような過密日程とはなっておらず、1回戦、2回戦の間隔が空いたため、それぞれの県代表チームは、Jクラブとの対戦に向けて良い準備が出来ることを期待したい。

さて、今更なのですが、各地区の決勝結果と代表チーム一覧ならびに、1回戦対戦カードを表記しておきます。なお、台風の影響もあり、現時点で2試合の日程が変更となっております(こちらは情報を反映済み)。また、今後の台風状況によってはさらに変更となる試合も出てくるかと思いますので、それぞれの都道府県協会のHP、ならびJFA公式もご確認ください。

[北海道/東北地区]
北海道:北海道教育大学岩見沢校 2-0 札幌大学
※北海道教育大学岩見沢校は初出場

青森県:八戸大学 2-1 ヴァンラーレ八戸
※八戸大学は2年ぶり9回目

岩手県:グルージャ盛岡 3-1 アンソメット岩手八幡平
※グルージャ盛岡は4年連続5回目

秋田県:ブラウブリッツ秋田 1-0 秋田カンビアーレ
※ブラウブリッツ秋田は10年連続18回目

山形県:山形大学医学部 2-1 山形大学
※山形大学医学部は初出場

宮城県:ソニー仙台→推薦出場
※ソニー仙台は6年連続14回目の出場

福島県:福島ユナイテッドFC 2-1JFAアカデミー福島
※福島ユナイテッドは4年連続4回目

-------------------------

[関東地区]
茨城県:筑波大学 1-0 流通経済大学
※筑波大学は4年ぶり25回目

栃木県:栃木ウーヴァFC 1-0 ヴェルフェたかはら那須
※栃木ウーヴァは2年連続4回目

群馬県:アルテ高崎 6-0 ザスパ草津U-23
※アルテは4年連続10回目

埼玉県:平成国際大学 2-1 尚美学園大学
※平成国際大学は初出場

千葉県:柏レイソルU-18 2-0浦安JSC
※柏レイソルU-18は6年ぶり2回目

東京都:町田ゼルビア 1-1(PK5-4) 専修大学
※町田は2年連続2回目

神奈川県:Y.S.C.C. 6-1 東海大学
※Y.S.C.C.は2年連続4回目

山梨県:山梨学院大学附属高校 2-0 帝京第三高校
※山梨学院大学附属高校は初出場

-------------------------

[北信越地区]
長野県:松本山雅FC 1-1(PK9-8) AC長野パルセイロ
※松本山雅は4年連続6回目

新潟県:JAPANサッカーカレッジ 4-1 グランセナ新潟FC
※JAPANサッカーカレッジは3年連続11回目

富山県:富山新庄クラブ 2-0 ヴァリエンテ富山
※富山新庄クラブは2年連続2回目

石川県:ツエーゲン金沢 3-1 金沢星稜大学
※ツエーゲン金沢は5年連続8回目

福井県:丸岡フェニックス 2-1 サウルコス福井
※丸岡フェニックスは4年ぶり2回目

-------------------------

[東海地区]
静岡県:静岡産業大学 3-1 Honda FC
※静岡産業大学は8年ぶり3回目

愛知県:中京大学 3-1 トヨタ蹴球団
※中京大学は2年連続4回目

三重県:FC鈴鹿ランポーレ 2-1 四日市大学
※FC鈴鹿ランポーレは初出場

岐阜県:FC岐阜SECOND 7-0 岐阜経済大学  
※FC岐阜SECONDは4年連続4回目

-------------------------

[関西地区]
滋賀県:SAGAWA SHIGA FC 1-0 MIOびわこ草津
※SAGAWA SHIGA FCは5年連続5回目

京都府:佐川印刷 3-0 同志社大学
※佐川印刷は5年連続8回目

大阪府:阪南大学 3-0 桃山学院大学
※阪南大学は3年ぶり11回目

兵庫県:三洋電機洲本 3-2 関西学院大学
※三洋電機洲本は13年ぶり2回目

奈良県:奈良クラブ 7-2 奈良産業大学
※奈良クラブは3年連続3回目

和歌山県:アルテリーヴォ和歌山 1-0 海南FC
※アルテリーヴォ和歌山は3年連続3回目

-------------------------

[中国地区]
鳥取県:米子北高校 2-1 元気SC
※米子北高校は2年連続2回目

島根県:デッツォーラ島根 4-0 松江シティFC
※デッツォーラ島根は2年連続7回目

岡山県:ファジアーノ岡山ネクスト 2-1 環太平洋大学
※ファジアーノ岡山ネクストは初出場

広島県:広島経済大学 1-0 広島修道大学
※広島経済大学は5年ぶり3回目

山口県:レノファ山口 1-0 徳山大学
※レノファ山口は3年連続10回目

-------------------------

[四国地区]
香川県:カマタマーレ讃岐 5-0 高松大学
※カマタマーレ讃岐は7年連続13回目

徳島県:三洋電機徳島 3-2 徳島市立高校
※三洋電機徳島は6年ぶり4回目

愛媛県:愛媛FCしまなみ 1-0 久枝FC
※愛媛FCしまなみは3年連続3回目

高知県:高知大学 5-1 黒潮FC
※高知大学 は9年連続16回目

-------------------------

[九州・沖縄地区]
福岡県:福岡大学 3-2 福岡教育大学
※福岡大学は2年ぶり26回目

佐賀県:佐賀LIXIL 2-0 川副クラブ
※佐賀LIXIL(旧・九州INAX)は3年ぶり6回目

長崎県:V・ファーレン長崎 2-0 三菱重工長崎
※V・ファーレン長崎は3年連続5回目

熊本県:熊本教員蹴友団 2-1 大津高校
※熊本教員蹴友団は初出場

大分県:HOYO AC ELAN大分 2-0 日本文理大学
※HOYO AC ELAN大分は2年連続2回目

宮崎県:宮崎産業経営大学 2-0 鵬翔高校
※宮崎産業経営大学は5年ぶり2回目

鹿児島県:FC KAGOSHIMA 3-1 ヴォルカ鹿児島
※FC KAGOSHIMAは初出場

沖縄県:海邦銀行SC 1-1(PK6-5) 琉球大学
※海邦銀行SCは11年ぶり3回目

●J1/J2以外のシードチーム
JFLシード:FC 琉球、ホンダロック
大学シード:大阪体育大学

-------------------------

第91回天皇杯・1回戦対戦カード
9月3日開催分(※数字はマッチナンバー)
[02]:栃木ウーヴァ vs 柏レイソルU-18 13:00 栃木市
[03]:山梨学院大学附属高校 vs 町田ゼルビア 13:00 山梨中銀スタ
[06]:松本山雅FC vs 丸岡フェニックス 16:00 アルウィン
[11]:福岡大学 vs HOYO AC ELAN大分 13:00 レベスタ
[14]:FC KAGOSHIMA vs 佐賀LIXIL 13:00 鴨池
[16]:広島経済大学 vs ツエーゲン金沢 15:00 福山
[17]:宮崎産業経営大学 vs 熊本教員蹴友団 13:00 宮崎市
[19]:北教大岩見沢校 vs 大阪体育大学 15:00 札幌厚別
[21]:三洋電機徳島 vs 高知大学 13:00 鳴門大塚
[23]:八戸大学 vs 福島ユナイテッド 11:00 札幌厚別
[24]:デッツォーラ島根 vs 愛媛FCしまなみ 15:00 島根サ

9月4日開催分
[01]:FC鈴鹿ランポーレ vs 中京大学 13:00 鈴鹿
[05]:富山新庄クラブ vs JAPANサッカーカレッジ 15:00 富山
[07]:筑波大学 vs 平成国際大学 13:00 ひたちなか
[08]:ブラウブリッツ秋田 vs 山形大学医学部 13:00 秋田陸上
[09]:アルテリーヴォ和歌山 vs 佐川印刷 13:00 桃源郷
[10]:アルテ高崎 vs Y.S.C.C. 13:00 群馬サ
[12]:ファジアーノ岡山ネクスト vs レノファ山口 14:00 カンスタ
[13]:阪南大学 vs SAGAWA SHIGA FC 13:00 高槻萩谷
[15]:奈良クラブ vs 三洋電機洲本 13:00 奈良橿原
[18]:海邦銀行SC vs V・ファーレン長崎 15:00 沖縄市陸
[20]:グルージャ盛岡  vs ソニー仙台 13:00 盛岡南
[22]:FC岐阜SECOND vs 静岡産業大学 13:00 長良川
※Match01は台風の影響を考慮して3日から4日にスライド

9月14日開催分→台風のため左記の日程に順延
[04]:米子北高校 vs カマタマーレ讃岐 18:00 とりスタ

-------------------------

以上のような対戦カードとなっておりますが、とりあえず、1回戦の中で注目となりそうな5カードを選んでみました。

●デッツォーラ島根 vs 愛媛FCしまなみ(9/3 15:00 島根サ)
現時点で中国、四国リーグ、それぞれの1位を走っているチーム同士の対戦となったこの試合。Jクラブへの挑戦権獲得試合という意味合いだけではなく、11月末に行われる地域リーグ決勝大会を睨んだ戦いにもなってきそうだ。

●アルテ高崎 vs YSCC(9/4 13:00 群馬サ)
昨年、もしかすればJFL入替戦で実現していたかも知れないこのカード。今年もYSCCは関東リーグで首位を独走しており、あと1勝すれば関東優勝が決まる。そしてアルテだが、今年も現時点で16位と低迷。ひょっとすると、今年こそ入替戦での対戦もありえる両者。アルテとしては、JFLの意地をしっかり見せたいところ。

●阪南大学 vs SAGAWA SHIGA FC(9/4 13:00 高槻萩谷)
関西大学リーグ前期では、7位と低迷した阪南大学だが、総理大臣杯予選、天皇杯予選ではしぶとく勝ち抜き、徐々にその力を発揮しだして来ている。阪南大の司令塔でもある井上が、JFL随一の戦力を誇るSAGAWA SHIGAを相手に、思うようなゲームを組み立てられるだろうか?

●グルージャ盛岡  vs ソニー仙台(9/4 13:00 盛岡南)
今季の東北リーグにて、ライバルである福島ユナイテッドに2試合消化が少ない状況とはいえ、差を着けられての2位に甘んじているグルージャ盛岡。それに対して、今季は後期のみの参戦で試合勘がいまだに鈍ったままで、いまだに勝ち星のないソニー仙台。カテゴリーの違いはあれど、ともに苦しい試合が続いているが、両者ともこの試合で勝って勢いを付けたい。

●FC岐阜SECOND vs 静岡産業大学(9/4 13:00 長良川)
来年の岐阜国体に向けて強化が進むFC岐阜SECOND。そんな彼らの前に立ちふさがるのはアマチュアの雄、Honda FCを撃破して勝ち進んできた静岡産業大学だ。4年連続4回目の出場となったFC岐阜SECONDだが、過去3大会全て初戦敗退と、なかなか壁を突破できてはいない。来年に行われる国体に弾みを付けるために初戦の壁を破りたいところだが、Honda FCを破った静産大の実力も侮れないだろう。

ここに挙げた5カード以外にも、柏U-18、山梨学院大学付属といった第2種チームが、それぞれ格上のJFL勢と対戦する試合も興味深いし、伝統校と新興大学の対決となった筑波大 vs 平成国際大学の試合も期待が高い。

さて、上記にも取り上げましたが、台風接近の影響もあり、開催が微妙なところもありますので、各地の気象情報に注意していただければと思います。

2011年9月 1日 (木)

突き当たった壁、そして「この先」

天皇杯出場を目指したザスパ草津U-23だが、日曜日に行われた天皇杯・群馬県予選決勝にて、JFL所属のアルテ高崎に0-6と完敗を喫し、悲願達成とはならなかった…

Img_0388

ここでは、決勝戦の内容については細かくは触れないが、全ての面でアルテに負けてしまったことだけは付け加えておきたい。選手個人個人のスキルにおいて、決してアルテに劣っていたとは思わない。しかしだ、アルテにあってU-23に無かったものを考えれば、それはただ一つ「経験の差」であろう。そして木村コーチ(監督)も、試合後の会見にて同様の言葉を述べていた。

さて、この場合の差なのだが、当然ながらJFLという日本の3部リーグで戦うことと、県リーグの3部で戦うことの違いである。アルテの戦っているJFLだが、全国リーグであり、毎週のように各地を移動しながらの戦いが12月まで続く。さらには、Jリーグ昇格を狙うチームから、歴史と伝統のある強豪企業チームなど、どれもレベルの高い相手が揃う中でのリーグ戦となっている。ただ、順位に関しては現在16位と、今季も降格の危機と向かい合いながら順位争いを繰り広げている。

それに対して、U-23はあまりにも自分たちのレベルとかけ離れたカテゴリーで戦っており、そこで全勝しても「あたりまえ」と言われるだけだし、得失点差が100に近づこうが、特に勲章になるものでもなく、経験になるものでもなく、翌年に向けてカテゴリーを一つ上げるための戦いが続いている。

このように、厳しい戦いが続くJFLに身を置くアルテだが、苦戦しているものの、確実に選手のレベルと経験値を高めていることは紛れもない事実。さらには昨年、JFL入れ替え戦と言った、崖っぷちの戦いを勝ち抜いてきたアルテには、真剣勝負の難しさ、厳しさというものがイヤというほど身についている。それに対して、自分たちの練習の中でしかレベルを高めていく機会のないU-23。

アルテにしてみれば、U-23に勢いがあるからといって、いくらなんでもSAGAWAより相手は強くないし、当然、パルセイロよりも強くはない。そういう面で最初から受けて立つ余裕があり、前半20分までに彼らの攻撃を凌ぎきったところで「行ける(勝てる)」という実感が湧いていた。

結局、U-23よりも高いレベルのチームと真剣勝負を繰り返しているアルテにとって、彼らの攻撃は「そう怖いもの」ではなかったのである。さらには、守備面においても、アルテがスピードを速めた瞬間に、守備陣が捕まえきれずファールで止める場面が増えてしまったことも敗因に大きく繋がっていた。木村コーチも当初から守備面での不安は口にしていたのだが、やはりJFLでもまれている相手には、ごまかしは効かなかった…

------------------------------

決勝で惨敗を喫したチームに対して、多くのサポーターから暖かい声援が飛んだが、そんな中で厳しい意見を言うファンもいた。「実力が段違いじゃないか」「J2、JFLにも入れなかった選手たちなんだから…」など

確かに、J2、JFLにも入れなかったことは否定しない。しかし、U-23というチームは、別に元Jリーガーや即戦力となる新卒選手を集めている訳ではない。当初はトップ、下部組織(U-23)でセレクションは分かれていたが、現在は合同でセレクションを行っているのだが、即戦力クラスの選手であればトップの方で合格を出している。しかし、今いる選手たちは「即戦力として考えるのは厳しい、しかし年数をかけて育てればおもしろい選手になる」と木村コーチ、植木GMが判断して獲得している選手たちなのである。

そんな選手たちだからこそ、「J2、JFLにも入れなかった選手たちなんだから…」という批判は、ある意味でお門違いでもある。入団した当時は、まだプロとやり合うには到底かけ離れているレベルであっても当たり前なのだ。2年、3年という期間を経て、プロという壁にチャレンジ出来る、もしくはそのレベルに到達出来る選手に育成していくことがU-23というチームの役割なのだから。

Img_0277

そう言った面で考えれば、大卒組ではない4年目の森川、市川、宮下は本当に大きく成長し、高いレベルでやれるぐらいまでのスキルを身につけてきた。しかし、そんな彼らのプレーでもアルテに通用しなかったのだが、その原因を考えれば、やはり「ギリギリの戦いを経験していないこと」が大きく影響しているといえる。

となれば、彼ら、そしてU-23というチームがさらに成長していくにはどうすればいいのだろうか?

それはひとえに、彼らに対して「高いレベル」で戦える場を提供させてあげることであろう。しかし、現在県リーグ3部にいるチームのため、毎年各カテゴリーで優勝して1つ1つカテゴリーを上げていくしかないので、即、高いレベルでの戦いを提供できるという訳にはいかない。

また、以前木村コーチと話しをした中で、全社(全国社会人大会)と国体出場への道を切り開いてあげれば…と提案したが、全社に関しては今のカテゴリーが県3部のため、群馬県予選は1次予選からの出場となり、こちらの予選は天皇杯よりも早い1月初旬に行われることがネックとなるので(チームの始動時期が1月後半からのため)、1次予選が免除となる県1部に昇格するまで、参加を考えるのは難しいという返答が帰ってきた。

また、国体(群馬県成年チーム)に関しては、参加できればおもしろいという話しをされていたが、これはあくまでも県協会側がメンバーのセレクトをするため、こちらの一存で参加するという訳にはいかないので、なんとも言えませんね… という感じであった(※国体チームに関しては、各県それぞれの状況が違い、いろいろなクラブから選手セレクトして選抜チームを作る場合もあるし、岐阜(FC岐阜second)や京都(佐川印刷)などのように単独チームで参加する場合がある)。

しかし、国体に関しては、クラブから県協会に打診すれば、メンバー全員という訳ではないが、有望な選手をセレクトして派遣していくことは可能であろう。また、このように他のチームの選手と一緒に練習や試合をこなし、さらには別のコーチから指導を受けることは、選手にとって大きな刺激と経験になるはずだ。

今回のアルテとの決勝戦を経て、彼らに一番足りないものは「経験」であることははっきりしたのである。だからこそ、選手には「全国」という舞台をどんな大会でもいいから経験させてあげたい。しかしその中で、全社に関しては難しいとのこと。であるならば、県協会にクラブが働きかけ、少ない人数でもいいから、選抜チームにメンバーを派遣して、経験を積ませるべきではないだろうか?

この件は、ここで書くだけではなく、クラブ側にも働きかけをして行きたいとも思っております。

------------------------------

まあ、この敗戦によって、彼らにとっての「勝負の夏」は終わってしまった。

このチームの「ベテラン」である、タケマ、ユーゴ、ナリ、いっちゃん、ゆうだい、カオルにとって、他のメンバー以上に悔しい思いであったことは、試合後の姿を見ていればよくわかる。しかし、みんなに残された時間はそう多くはない。シーズン最後となる11月いっぱいまでに、この試合で感じた「足りないもの」をどこまでしっかり認識できるのか? そしてそれをどこまで補えられるのか? 

ここで、木村コーチに教わる、指示されるのではなく、自分で課題を見つけ、どうすればそれを乗り越えられるのかを考え、敵に勝つ前に、まずは昨日までの自分を日々超えられるようにトレーニングを積み重ねて欲しいところだ。

そして、選手だけではなく、指導者としても「まだまだである」ということを、木村コーチも強く認識したことであろう。結果的には、昨年以上の成績を残したが、最後(予選トーナメント)の終わり方だけ見れば、悔しさは昨年以上だったはず。個々のスキルでは負けていなかったはずなのに、その力を出させられなかったこと、そして会見でも語っていた「メンタルコントロールの難しさ」など、木村直樹にとっても、選手同様にまだ「道半ば」なのである。

2011年度のシーズンはあと3ヶ月程度となってくるが、その中で選手、そしてコーチがどこまで大きくなれるか、トップ昇格できるか以上に気になるところだ。

------------------------------

さて、ここからは、賛否両論があるであろう書き方になってしまうことをご了承ください。

U-23の選手たちの目標は2つある。
1つ目は天皇杯に出場すること。そして2つ目はトップに昇格することである。

ただ、現実的な目標として、トップ昇格するだけではなく「別のチームで活躍する」ということを残された期間の「目標」とすることも悪くはないと考えている。

例えばJリーガーではなくとも、このチームの前身である、チャレンジャーズチーム出身の太田康介(町田)、杉山琢也(長崎)の2人はプロ契約を勝ち取っている。また、B契約以下、もしくはアマチュアだが、高向隼人(佐川印刷)、佐藤大典(長野)、田中翔太、山口直太(ともにジェフリザーブス)といった選手もJFLで活躍する機会を得ている。

Img_0480

さらにはU-23で今のメンバーたちとともに、草津で過ごした武藤勝利、高櫻健太(ともに栃木ウーヴァ)、星野崇史(ジェフリザーブス)の3人もJFLの舞台に立っている。そして昨年はパルセイロでほとんど出番をもらえなかった武藤だが、その悔しさをバネに栃木ではレギュラーを勝ち取るまでに成長している。

Img_0143

確かに、U-23から今現在Jリーガーとして活躍しているのは、トップに定着した有薗と杉本しかいない。しかし、JFLや地域リーグで活躍する選手は、過去を含めて結構存在しているのである。そう、彼らの力は決してダメなのではなく、やれるだけの能力は個々に揃えているのである。だが、U-23というチームになったとき、格上と真剣勝負するには、まだまだ経験が足りないし、積み重ねてきた歴史も足りないのである。

しかし、経験、歴史を積み重ねるには、それなりの年数が必要であり、その時を過ごすまでに選手のピークを過ぎてしまう者もいるだろう。だからこそ、トップ昇格という道だけではなく、「自分を必要としてくれるチーム」を探すことも大事なのではないか? と思うのだ。

今いる選手たち。
星野や武藤にやれて、自分には出来ない… なんて思わないだろ? 
高いレベルでやっている彼らのことはうらやましいだろ?

ここ(U-23)では、体をつくり、上で通用する技術を身につけることが出来る。時には、トップと混じって「プロの動き」を体感する事も出来る。そして彼ら(トップ選手)やコーチからアドバイスだって受けることも出来る。そう考えればU-23とは、素晴らしい「サッカー専門学校」でもあるのだ。まあ、リエゾン草津の母体も「東日本サッカーアカデミー」であったので、あながち、その表現も間違っていないのだが…

しかし、サッカーが上手くなるだけでトップに上がれるものではないし、よそのチームでプロになれるものでもない。練習では技術は上がるが、経験値が一気に上昇して行く訳ではない。その点は、厳しい試合をこなし続けて、初めて経験というものは身についていくものだし、チームの歴史、伝統、カラーというものも、やり続けて初めて備わっていくものであると考える。

Img_0449

U-23という「サッカー専門学校」で基本をみっちり学ぶことは、選手として悪くはない選択だと思う。しかし、今現在、県リーグ3部というカテゴリーに属しており、そこでの戦いが経験に結びついていかないもどかしさもある。そう考えたとき、まだ1、2年目の選手であれば、今の環境で勉強を続けるのも悪い選択ではない。だが、「ベテラン組」はいろいろな考え方、選択肢があってもいいと思うのだ。

何はともあれ、ベテラン組は「その先」をどうするかを視野に入れて、自分の目標、課題をキッチリ整理して今季の残された時間を有意義に過ごして貰いたいし、1、2年目の選手はとにかく「上手くなる、そしてかしこくなる」を考えてプレーし続けて欲しいところである。

その上で、選手それぞれが「ベストな判断」をしてもらいたい…

------------------------------

あと、この試合には、現在トップで活躍する有薗だけではなく、すでに引退して第二の人生を歩んでいる冨田賢さん、寺田一太さん、荒田雅人さんも会場に応援に駆けつけ、仲間たちの試合に声援を送ってくれていた。

そして最後のユーゴやいっちゃんの一言に目頭が熱くなる場面も…

Img_0469

かつて一緒に草津でボールを蹴り、夢を追い求めた仲間。プロになれた者、別のチームで現役を続ける者、大学や高校でコーチとしてサッカーに関わる者、引退して別の道を歩む者とそれぞれの道を歩んでいるが、いつになっても仲間のことは気になるもの。

そして、サポーターもそんな彼らのことは当然忘れてはいない。プロになれない選手がほとんどだが、この街(草津)で過ごした選手たちのことを、みんな「俺たちのスター」と常に思っているのだ。

プロになるだけがサッカー人生ではない。
プロにだるだけが人に喜びを与えることではない。

この草津では、選手としてスキルを上げるだけではなく、人と人との繋がりの大切さという、生きていく中でとても大事なことを学べることを、選手、そしてOBの人たちは是非とも忘れないで欲しいと思う。

2011年8月30日 (火)

天皇杯・群馬県予選決勝

アルテ高崎がJFLの戦いで見せている内容、そして目指す方向性は決して今の順位(16位)が妥当であるとは思ってはいない。試合を見ずに、結果や成績だけで語れば「弱いチーム」と思うかも知れない。しかし、後藤監督が信念を持って指導し続け、選手たちも数段ネームバリューのある選手たちと戦うことで、「そこでの戦い方」を身につけ、そしてカテゴリーに合った(沿った)成長を続けていた。

そして日曜日(28日)の天皇杯・群馬県予選決勝戦にて、アルテ高崎は勝ち上がってきたザスパ草津U-23と対戦したが、6-0と相手を寄せ付けずに一蹴。結果的にU-23は大敗を喫してしまったが、それについて「実力不足」と言われてしまえばそれまでなのだが、実力不足以上に「カテゴリーの差」があまりにも大きく出てしまったと言えるだろう。

Img_0387

さてアルテだが、毎週のようにJ準会員クラブやSAGAWA、Honda FCといった強豪チームと対戦することにより、速さや当たりの強さに順応してきた。しかし、U-23の立ち位置は県リーグ3部であり、このカテゴリーで切磋琢磨することは難しい。それを補うために地域レベル、大学、JFL勢と練習試合を積極的に組んできたが、やはり練習試合は「トレーニング」であり、相手にはとってあくまでも「調整」でしかなかった。

真剣勝負で高いレベルと渡り合ってきたチームと、そうでないチームの違いがモロに出てしまえば、個のレベル差とかは関係無かった。負け惜しみかも知れないが、「個」ではアルテの選手と比べて、それほど差はないと思う。しかし、チームとしての集団戦となった時には、レベルの高い相手とやりあっているアルテとU-23では経験値が違いすぎた。

まあ、その経験値の違いが「実力差」と言うのでしょうが…
ということで、ここからは試合を振り返りたいと思います。

------------------------------------------

[アルテスタメン]
ーーー松尾ーー伊藤ーーー
益子ー山藤ーー小島ー石沢
田中ー山田ーー増田ー布施
ーーーーー岩舘ーーーーー

[U-23スタメン]
ーーー藤崎ーー森川ーーー
ー清水ーーーーーー宮下ー
ーーー枝本ーー市川ーーー
川瀬ー安田ーー飯山ー西野
ーーーーー笠原ーーーーー

前節のパルセイロ戦では、チーム状況もあり無理をして途中出場した土井だが、この日はベンチスタートとなったが、それ以外はベスト布陣で挑んできたアルテ。しかし、システムに関してはブロック型の中盤ではなく、フラットに近い形で中盤を構成してきた。それに対して、U-23は藤崎がメンバーに復帰。しかし、ここまで正GKとして勝利に貢献してきた後藤聡志が直前の練習で右腕を負傷してしまい、決勝戦は無念の欠場となってしまった。

そんな中で始まった試合だが、U-23のファーストアタックを凌いだアルテは、山藤が左サイドに展開し、走り込んだ益子が拾って中央へクロス。そして中で伊藤が頭で合わせ、あっさり先制点を奪っていく。

Img_0075

シーズン当初から、守備ラインの弱さは懸念材料でもあったU-23。両サイドバックの川瀬と西野は、そもそも守備の人ではない。しかし、チームのメンバー事情もあり今のポジションに落ち着いていた。そしてCBの人選に関してだが、この部分こそ一番の悩みどころでもあり、最終的に安田ー飯山に落ち着いたのは天皇杯予選が始まる直前であり、常に守備面では不安を抱えたまま試合を続けている状態でもあった。

そんなこともあり、チームは常に守り勝つというよりは、攻め勝つという色合いが強かったのだが、いきなり先制点を奪われたことで、目の覚めたU-23は積極的に仕掛けてアルテゴールに迫っていく。5分に川瀬が左サイドを突破してクロスを上げると、中で待っていた森川が落として最後は市川がミドル。その後も川瀬の突破からのクロスに森川が頭で合わせてゴールを狙う。

先制点を奪い、余裕が生まれてしまったアルテは、ややボールウォッチャーになってしまい、ラインもかなり間延びした感じとなり20分まではU-23のパスワークに苦しむ時間帯を迎える。そんな劣勢の中で、松尾は「間延びしているから全体をもっとコンパクトにしろ」と仲間に指示。徐々に全体のラインをコンパクトにし出すと、グループでの守備(囲い込み)が鋭くなり、U-23は20分までのようなパスを繋いで前に動いていくことが出来なくなってしまう。

さて、この日のアルテだが、明らかに普段のJFL公式戦とは違うサッカーをやってきていた。普段であれば、U-23同様、ポゼッションを高めてボールを繋ぎ、サイドに展開して崩すというサッカーを目指しているのだが、前に速い(長い)ボールを入れて効率的に攻め込んでいく形を徹底していく。

後藤監督は「今日は内容ではなく、勝つことが重要でした。それに、ここ最近、リーグ戦で結果が出ていないため、どうしてもここで勝ちたかったし、この試合(大会)は一発勝負なので、あえて勝ちにこだわった試合(内容)に徹底しました」と試合後に語ってくれたとおり、内容以上に「勝つこと」を意識してきた後藤アルテ。

ボールを持っている時間こそ多いのだが、相手の連動した守備の前に数的有利を作られてしまい、なかなか次の「出しどころ」が無く、そこで下げるか奪われてしまうU-23。さらには練習試合の時から目立っていた無理なパス交換を狙ってしまい、ミスからボールを奪われる場面が何度も目につき始めてしまう。

Img_0286

県予選4回戦までの格下クラスであれば、彼らの実力からすれば大きな問題ではなかった。しかし、準決勝のtonan前橋戦は正直不安でもあった。tonanの試合を3試合見たが、流れも良くない、結果も出ていないという状況であり、格上の相手であるが、今の両者の調子からすれば互角にやり合えると感じていた。ただ、あくまでも互角であり、勝てるという確信を100%持つことは出来なかった。だが、彼らは見事にその壁を乗り越えて、決勝までたどり着いた。

しかし、決勝で戦ったアルテは、出場している選手こそ練習試合と同じであっても、内容は全く違う「本気モード」であり、そんな相手を前にして手も足も出せない時間が続いていく。

さて、あっさり先制点を奪ったアルテは、少々気の抜けた時間もあったが、全体のラインを修正した後は、完全に一方的な試合となり、攻撃では相手の守備の枚数が揃う前に速攻を仕掛けて効率よく攻め立て、守っても素速いブロック形成に的確なプッシュアップでU-23の攻撃をシャットアウト。

2-0で前半を折り返したが、JFL公式戦にて11試合連続勝ち星のないアルテ。だからこそ、相手が県3部のチームであろうと関係なく、この試合で勝っていい流れを取り戻したいという思いは強かった。ハーフタイムにロッカールームに戻ってから、後藤監督が話しを繰り出す前に、誰からではなく、みんなから『2-0っていうスコアはセーフティじゃない。次の1点を取った方が後半の主導権を握るからしっかり集中して戦おう』と声を掛け合い後半のピッチに飛び出していった。

そして後半開始早々の46分、いきなりのCKのチャンスを掴むと、こぼれたボールを小島が蹴り込んでスコアを3-0として、欲しかった「後半の1点目」を奪い、さらに試合を優位に進めることとなる。

Img_0177

「2点差だが、最初の1点を奪えば試合はわからない」と声を合わせて後半のピッチに立ったU-23だが、集中しなければいけないセットプレーの場面で、またも不用意なマークから3点目を奪われてしまい勝負あり。その後は、アルテにやりたいようにサッカーをやられてしまい、終盤を迎えて体力的にも気力的にも限界となってしまったU-23は立て続けに3失点を喫してしまい、終わってみれば0-6という大差でアルテに敗れ、目標であった天皇杯出場は今年もお預けとなり、アルテは4年連続10回目の本大会出場を決めた。

------------------------------------------

ザスパ草津U-23については、また、別の機会で将来的展望などを含めて書きたいと思いますので、勝って天皇杯本大会にコマを進めたアルテ高崎の方だけ触れたいと思います。

まず、試合後の後藤監督だが、このように語ってくれている。

「素直に勝ったことは嬉しいです。

ここまで、JFLでは本当に長いこと勝てていませんでしたので、この一発勝負の試合では内容云々ではなく、とにかく結果にこだわってやろうと選手に伝えて準備してきました。だから今日は普段やるようなサッカーではなく、勝つサッカーをしっかりやろうと決め、選手はそれをしっかりやり切ってくれました。

6得点できたことは良かったですが、それ以上に失点ゼロに抑えられたことの方が、ウチにとっては価値があると思います。まずは、この勝利で1人1人に自信が戻ってくれればいいと思いますね。

まあ、今日は『JFLのプライド』を見せられたかな? とも思っていますが、試合前、選手には相手とのカテゴリー差はあるけれども、謙虚にひたむきにやろうと伝えてピッチに送り出しました。そんな中で、選手はしっかり戦い、その『差』も見せてくれました。

これで今年も天皇杯に出られますが、1つ勝てばJ1のチームとやれますね。練習試合とかではなく、本チャンで格上と戦えることは選手にとって大きな励みになるし、実際に戦うことで選手って成長するんですよね。でも、2年連続で鹿島さんが相手だったんですけど、今年は違う相手(1回戦を勝てば2回戦は川崎フロンターレ)なんでとても楽しみです。J1とやれるようにしっかり準備して、1回戦(神奈川代表:Y.S.C.C.)を勝ち抜きたいと思います」

これまで、今季16位と苦戦が続いているアルテだが、この日の試合を見て、改めて「JFLというリーグで戦っていることはダテではない」ということを実感させられた。

かつて、アルテ高崎(当時はFCホリコシ)とザスパ草津は、前身であるフォルトナとリエゾン時代から相容れられない関係でもあった。しかし、最後の直接対決から7年という時が流れ、それぞれのチーム状況は激変。すでに、Jリーグを目指すチームではなくなったアルテは「意欲はあるが、ネームバリューも経歴もない選手たち」にとっての登竜門となろうとしている。

クラブ、そしてチームを取り巻く環境は、JFL18チームの中で最悪とも言えるし、環境面、選手の生活面での保証から考えれば、まだザスパ草津U-23の方が恵まれている。だが、「JFLにいるチーム」ということは、チームを選ぶ際の大きな決め手となっているし、さらには、このチームで頑張った結果として、杉山琢也、岩間雄大(ともに長崎)、小川裕史(長野)、秋葉勇志(東京V)のように、レベルの高いカテゴリー、そして上を狙えるチームに移籍する選手も出ており、このような「実績」があることによって、環境とか待遇なんてどうでもいい、とにかく高いレベルでやりたい、そしてチャンスを掴みたいという選手がアルテの門を叩いている現状もある。

Img_0454

そして彼らのような選手を生み出した背景には、横浜FCでユースチーム監督として、育成段階の選手を指導した後藤監督の経験が活かされていることを忘れてならない。JFLというカテゴリーにいるチームだが、結果を残すこと同時に、選手をいかに育てるか? そしていかに理想のサッカーに近づくか? を追求しており、ユースチームではないものの、限りなく育成組織としての役割も担っていると言えるだろう。

Jクラブの下部組織ではあるものの、現状は県3部のU-23。環境は良くないが、それでもJFLという高いカテゴリーに属するアルテ。このように、それぞれのチーム状況は違うものの、両者に共通して言えることは、育成型のクラブであるということだ。

今回は大差を付けられたU-23だが、彼らにとっても「JFLのチームは強い」ということを肌で感じる事が出来た貴重な機会となったであろう。そして、トップチームとはまた別に、大きな壁となる存在があることを認識出来たことはよかったのではないだろうか? 

そして両者の今後だが、これからも互いに切磋琢磨できる相手として、それぞれが成長していくことを望みたいし、アルテには群馬全体のサッカーレベル向上のため、今後もtonanそしてU-23の大きな壁として存在してもらいたいところ。しかし、壁としての存在で有り続けるには、JFL残留が絶対条件となるので、まずはその点を今年もクリアして欲しいところであり、この日の勝利をきっかけに上昇気流に乗ることを期待したい。

------------------------------------------

第16回群馬県サッカー協会長杯
決勝 @敷島県営サッカー場
アルテ高崎 6-0 ザスパ草津U-23
[得点者]
4・30分伊藤、46分小島、85分土井、89分竹越、90+1分益子(高崎)
[警告]
15分布施(高崎)
30分西野、48分枝本、51分藤崎、57分吹田(草津)

[ゲームスタッツ]
シュート数:高崎22、草津11
ゴールキック:高崎17、草津14
コーナーキック:高崎5、草津0
直接FK:高崎13、草津9
オフサイド:高崎0、草津4
PK:高崎0、草津0

« 2011年8月21日 - 2011年8月27日 | トップページ | 2011年9月4日 - 2011年9月10日 »