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2011年8月7日 - 2011年8月13日

2011年8月11日 (木)

カマタマーレ、連敗脱出

前期終了時点では、首位争いに絡んでいたカマタマーレ讃岐だが、7月9日に武蔵野陸上競技場で行われた横河武蔵野戦以来、ここ一番で堪えきれず4連敗を喫してしまい順位は一気に降下。それに対して、アルテ高崎も6月5日のブラウブリッツ秋田戦以降、9試合勝利から遠ざかっているだけではなく、ケガ人続出とこちらも苦しい展開。

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そんな流れの良くない両者の対戦だからこそ、それぞれが「ここで勝ってきっかけを掴みたい」という思いがあったのだが、結果は「勝ちパターン」を持っている讃岐に軍配が上がった…

[アルテスタメン]
ーーー伊藤ー松尾ーーー
ー山藤ーーーーー石沢ー
ーーー望月ー益子ーーー
田中ー山田ー増田ー布施
ーーーー岩舘ーーーーー

[讃岐スタメン]
ーーー福島ー西野ーーー
ー石田ーーーーーー李ー
ーーー中島ー吉澤ーーー
下松ー神崎ーキムー天羽
ーーーー瀬口ーーーーー

スタメンでビックリしたのは讃岐の下松であった…
実は、当初のメンバー発表では下松ではなく、野口遼太が入っていたのだがピッチアップ中のケガで急遽メンバー変更となり、控え選手が4人だけとなってしまったカマタマーレ。しかし、いきなりのアクシデントであったが、ベテラン下松が落ち着いた対応を見せるだけではなく、キャプテンとしてチームをしっかり牽引。

さらには、この日の讃岐は戦術が実に明快であった。

武蔵野戦の勝利以降、4連敗が続いていることもあり、しっかり勝ちきる戦術を徹底させてきた北野監督。その戦術だが、前線に高さのある西野、福島を配置して、2人目がけてロングボールを入れ、落としたところをシンプルに2列目が奪って展開していくというパターンであった。

そしてこの戦術だが、4人の平均身長が173.5cmしかないアルテ最終ラインにとって、なんともやっかいな戦術となってしまい、試合は完全に讃岐のペースで進んでいくことに。また、試合後、アルテキャプテン・増田は「讃岐は繋いでゲームを作ってくるチームだと予測していたのですが、前半は長いボールばっかり蹴ってきたので対応にズレが生じてしまった」と語ったとおり、アルテ守備陣は相手の出方を完全に見誤ってしまったのであった。

さて讃岐だが、FWの2人がほとんどの競り合いに勝利してボールをコントロールし、その結果としてセカンドボールも完全に支配。さらには、両サイドアタッカーの石田、李(イ・ヒョンジュン)がめまぐるしくポジションを入れ替えることで、アルテ両サイド守備陣が相手の動きを捕まえきれない。また、セカンドの大半をマイボールにすることにより、ポゼッション率を高めた讃岐は、ボランチの一角に入った吉澤がポジションを高い位置にとり、ほとんど中盤はダイヤモンド型と言っていいような形となっていく。

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そして8分、西野ポストプレーから、吉澤が強烈なミドルを放って流れをより確実な物にすると、続く9分に下松のロングフィードから西野が頭で繋ぎ、アルテ守備陣の連携ミスも重なり、入ってきた福島がGK岩舘の頭を越す見事なループシュートを決めて讃岐が早々と先制。

その後も基本的に西野が前線のターゲットマンとなり、福島がそれをサポートし、こぼれたセカンドを石田、李、吉澤が鋭い出足で奪って分厚い攻撃を仕掛けていく。また、守備面に関しては吉澤、中島のボランチコンビが見事な危険予測を見せ、アルテの攻撃の核となる山藤、松尾らにボールが入る前に未然にそれを防いでいく。このように、前半は完全に讃岐がゲームを支配し、シュート数でも9-0とアルテを圧倒し思い通りのゲームを展開した。

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さて後半だが、アルテ後藤監督は「前半のことはまずは忘れよう。おまえたちさあ、決して巧い選手じゃないんだから、もっとドロ臭く戦おうよ。そしてもっと前に入れよう」とハッパを掛けてピッチに送り出したのだが、後半も讃岐ペースは変わらない。それどころか、55分にCKの場面では注意しなければいけないはずの西野に見事に頭で合わされてしまい、絶望的となる2点目を奪われてしまう。

昨年5月23日のジェフリザーブス戦以降、ホームで勝ちのないアルテ。この日のスタンドにも「またダメか…」という雰囲気が流れ出したのだが、たった一つのアリエナイプレーが試合を一気にヒートアップさせていく。

リードを2点差とした讃岐は、そこまでの全体がハードに動いてセカンドを支配していくサッカーから、暑さ(この日は35.5度)による体力消耗を考えて、やや省エネとも言えるようなサッカーに変わって、アルテの攻撃を受け流すようなスタイルとなっていたのだが、70分、アルテ右サイドの布施が蹴り込んだクロスが讃岐ゴールに飛んでいく。

途中交代で入った土井にも会わず、誰もが普通にGKがキャッチするであろうと思った瞬間、讃岐GKの瀬口がまさかのファンブル… 本当になんでもないクロスボールで致命的なキャッチングミスを犯してしまい、まさかの得点をアルテに与えてしまう。

そしてここからのゲームが本当に面白かった。

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前線にケガから戻ってきた土井を投入したアルテは、前線で起点となれる選手が入ったことで、今シーズン急成長を遂げたアタッカー・松尾昇悟の動きに輝きが戻り、1点差としてからやっと「本領発揮」となり、73分には松尾が出したボールを土井がやや左サイドに流すと、パスを出した松尾が走り込んで再びボールを受けると、DFを引きつけながらゴールライン付近でキープし、中央にスペースが空いたことを確認するとその場所に絶妙なクロスを放り込む。そこにフリーで入ってきた益子が落ち着いて蹴り込み、あれほど劣勢だったアルテが1つのプレーから流れを取り戻して同点に追いつく。

この時点でイケイケとなったアルテ、完全に足が止まってしまった讃岐と、ゲームの流れは逆転し、その後も攻め続けるアルテは逆転ゴールを狙う勢いで讃岐ゴールを攻め立てる。

しかし、讃岐は決して慌てていた訳ではないし、虎視眈々と相手の「穴」を狙っていたのである。そして、そんな「穴」を見せた瞬間に、すかさす狙ってくるところはJFL1年生のチームだが、選手それぞれが持つ、過去の経験値の高さと監督の狙いをしっかり理解していることを見せつけるかのようだった…

同点にした以降は、完全にイケイケとなったアルテだが、83分にまたも下松からのロングフィードから左サイドを途中交代で入った飯塚が抜け出し中にクロスを入れると、これまた途中交代で入った綱田が見事に合わせ、讃岐が勝ち越しに成功。

それにしても、この得点シーンなのだが、得点に絡んだ選手すべてが「サブ」の選手であるからこそ、恐れ入ってしまうのだ…

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下松は本来この日、ベンチスタートであったのだが、出番がいきなりやってくると攻守に渡って活躍を見せ、途中交代で入った飯塚、綱田も短い時間ながらも結果を残すプレーを見せ勝利に貢献。それに対して、アルテの方は交代で入ってくる選手の中で期待が持てるのはFWの土井良太しかいなかった… 以前、キャプテンの増田が「交代のカードに厚みがないことが弱点です」と語ったのだが、交代選手がスタメンの選手以上の活躍ができる選手を揃えているのと、そうでない選手しかいないというところが勝敗を結果的に分けてしまった。

そして試合は2-3で讃岐が辛くも逃げ切って5試合ぶりの勝利を飾り、連敗を脱出。それに対してアルテはまたもホームで勝利出来ず、ホームゲーム未勝利記録をさらに伸ばしてしまった。

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試合後の讃岐・北野監督だが苦笑いしながらこのようにコメントしてくれた

「タフな試合になったね…(笑)

勝ったことは良かったんだけど、自分たちで首を締めてこんな展開になるとはね… まあ、最後は(点が)取れて連敗を脱出出来たからとりあえず良かった。

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今日はね、どうしても勝ちたかったこともあり、前に高さのある2人を入れたんだけど、2人はしっかりやってくれたね。連敗が続いていたこともあり、今日は「勝ちにこだわるサッカーをしよう」と準備してきた。だから長いボールを蹴ってセカンドをしっかり拾っていくサッカーを徹底させました。あとは、アルテが引いてきたら今度は回そうと指示していたので2点目までは完璧でした。まあ、中盤で(パスを繋ぐ)バトルになったらウチの方が上だと思っていましたから。

これでやっとリーグ戦が半分終わった訳ですが、ここまでの成績(8勝2分7敗)はまあ、上出来なのかな? ただね、SAGAWAや町田、長野と言った上位とはまだ当たってないから、それらと対戦する前には連敗中で課題となった点を中断期間中にしっかり修正したと思っています。

リーグ戦は次の試合まで3週間空くから、まずは疲れを取ること、ケガを治すことを重点に置きながら、新しい選手も入ったことだし、この期間でコンビネーションを合わせていきたいね。

あと、これからまだ対戦していない上位と当たっていくわけだけど、ウチは直接対決できるから「他力本願」ではなく、実力で勝負(順位争い)できるから楽しみだね。それにね、たぶんSAGAWAの試合、僕が一番見ていると思うしね(笑)

横河戦のあと、連敗が続いてきたけれど、やっぱりミスからの失点が続いたり、決められるところで決めきれなかったなど続いたけど、選手の力量不足であると同時に、僕の指導不足でもあると思っています。だからこそ、この時間(3週間)を有意義に使いたいし、上位とやる前にきっちり修正していきたいです」

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それに対して、アルテの後藤監督だが、苦い表情の中でこう語ってくれた。

「うーん… なんなんだろうね…

0-2から追いついたところまでは良かったんだけどね。まあ、前半は良さが何にも出せなかった。だからハーフタイムでもっと横ではなくボールをもっと前に運ぼうと指示したんですが…

土井に関しては、ケガがやっと治ってきて本人と話した結果、今日は行けそうだということなので、途中から入れましたが、本当は後半開始から入れたかったのですが、流れもありあの時間になってしまいました。

あと、両サイドバックが今日は特に攻撃に絡めていませんでしたが、ケガ人もありベストな組み合わせが出来ていないこともあり、チーム全体に「まずは守備から」という意識が強すぎて、なかなか前に出られない状態が続いています。

もっと積極性が欲しいところなんですが、攻守はバランスが必要だし、攻撃に偏りすぎるから決勝点となってしまった3点目のようなカウンターを受けてしまう。チームとしては、本当に難しいところです。惨敗しているのであれば、ここが悪いとはっきりわかるし修正しやすいですが、後半の内容は決して悪くはなかった。ケガ人も多いし、そんな中で経験値の少ない選手がなんとか踏ん張ってやってくれている。

ホント、あともう少しなんだけどね…

ねえ、どうやったらウチは勝てると思う…」

ここまでアルテは2勝6分9敗と、結果的に去年同様に下位に沈んでいるのだが、それぞれの試合は結果ほど悪い物ではなく、恵まれない選手層の中ではよくやりくりして健闘していると感じるほどだ。そんな中で、松尾昇悟は大きく成長しており、このまま行けば他のチームが獲得するのでは? というぐらいまで成長を続けている。また、松尾以外にも無名の若手はしっかり成長しているのだが、彼らにあと必要なものとは「勝利」なのである。たぶん、一つかつだけで大きく変わっていきそうな雰囲気を持っているアルテ。

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ここまで成長させた後藤監督。かつて、Jリーグの舞台で活躍した名選手だが、今は決して恵まれない環境の中、試合後に監督自ら車を運転して会場のゴミ集めから、撤去作業まで率先して行っている。そんな裏方仕事まで必死にやってくれる監督ってどれだけいるだろうか?

監督同様、試合にでた選手も混じって会場撤去を行うなど、相変わらず環境はよくないアルテだが、なんとか1つ勝ってまずは「きっかけ」を作って欲しいと願う限りである。

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そして最後に、この日自らのミスで厳しい試合としてしまった讃岐のGK瀬口拓弥について一言。

確かにこの日のキャッチングミスは褒められたものではないし、スタメンの座を奪われてもおかしくはないプレーであった。しかし、大学時代の彼を知っているからこそ、この失態を肥やしてとして頑張ってほしいのだ。

大学時代、関東大学リーグ公式戦での出場はゼロ。大学同期で松本山雅に入団した白井も実は公式戦出場はない。瀬口、白井の代のGKは常に壁というか大きな存在が立ちふさがっており、上級生に林彰洋、そして下級生にはすでにサンフレッチェ広島への入団が決まっているU-22代表候補の増田卓也がいたため、ベンチ入りする機会すらままならなかった。さらにはJFLでもそれぞれ出番はほとんどなく、大学の4年間ではほとんどがIリーグでしかプレーする機会はなかった。

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しかし、それでも腐らずに練習に励み、自分のスキルを高めてきた結果が、それぞれJFLチーム入団となった。また、瀬口拓弥という人物だが、真面目な性格で有名であり、たつのこで試合を終えた後、たつのこから流経大の寮までの道のゴミ拾いを黙って黙々とこなしていた姿が今でも目に焼き付いている。

流経大の中野監督が「サッカー選手を養成する前に、立派な社会人を育てたい」と毎回言っていたのだが、瀬口は中野監督の言葉をしっかり守り、地域に恥じない選手、そして社会人としてのマナーを身につけてくれたのである。

そんな真面目な性格だからこそ、今回の失態で試合後は勝ったにもかかわらず今にでも泣きそうな表情になってしまった…

しかしだ、流経大にいたときは、大きな舞台で失敗する機会すら与えられなかったのである。そんな状況から、今はJFLでしっかり戦える選手に成長したのだがら、この失敗(失態)を糧にして成長してほしいところである。

今、増田に影に隠れ、出番のない高宮の目標となれるよう、瀬口にはもっと活躍して欲しいのだ。失敗を恐れずに、讃岐の守護神としてより一層の成長を願いたい。

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2011JFL 前期第4節 @敷島サカラグ
アルテ高崎 2-3 カマタマーレ讃岐
[得点者]
70分布施、73分益子(高崎)
9分福島、55分西野、83分綱田(讃岐)
[警告]
31分石沢、57分布施、67分望月(高崎)
36分福島、61分天羽、85分飯塚(讃岐)

[ゲームスタッツ]
シュート数:高崎5、讃岐19
ゴールキック:高崎12、讃岐5
コーナーキック:高崎8、讃岐10
直接FK:高崎13、讃岐15
オフサイド:高崎0、讃岐1
PK:高崎0、讃岐0

2011年8月10日 (水)

天皇杯・群馬県予選4回戦

日曜日の話しになりますが、前橋育英高校で行われた天皇杯・群馬県予選4回戦にザスパ草津U-23は前橋育英高校に4-2と勝利して、14日に行われる準決勝(vs tonan前橋)に駒を進めた。

ということで、簡単に試合を振り返りたいと思います。

この日から前橋育英は石川県ユースサッカーフェスティバルに参加するということで、Aチームが出てくることはないだろう… と予想していたのだが、まさかまさかのAチーム起用でまずはビックリ。

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ということで、ボランチ小川とCB李のポジションが入れ替わったぐらいでほとんどベストというメンバー構成で来た育英に対して、水曜日に行われた尚美学園大との練習試合で別メニューだった藤崎、宮下、白井の3人のうち、この日のメンバーに入ったのは宮下だけというU-23は下記のようなスタメンで挑んできた。

ーーー宮下ー森川ーーー
ー清水ーーーーー横山ー
ーーー枝本ー市川ーーー
川瀬ー安田ー飯山ー西野
ーーーーー後藤ーーーー

育英のキックオフで始まったこの試合だが、それをすぐに奪ったU-23がゴール前に繋いでいきなりFKのチャンスを掴む。そしてこのチャンスに安田が押し込んで開始1分でいきなり先制(記録上は2分)。いきなりの失点で浮き足立ってしまった育英守備陣にU-23は猛チャージを仕掛け、4分には清水が持ち込んで早くも2点目を奪う。

続く5分には森川が持ち込んで最後は再び清水! しかし、ここはGK富澤の好セーブもあり得点は奪えない。さらに8分にも森川がシュートを放って、序盤は文字通り相手を「子供扱い」して圧倒。9分には育英斎藤が果敢にも持ち込もうとするが、枝本が素晴らしいカットを見せ、鋭いカウンターからチャンスを作り、11分には再び枝本が起点となり川瀬のオーバーラップを呼び込みシュートシーンを演出。

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試合前、山田監督は「インターハイが終わったばっかりで、まだ疲れは取れていないんですよね。さらに、これ(試合)終わったら即(金沢へ)移動ですからツライとは思いますが大事な公式戦なので」と語っていたのだが、その通りに出足に鋭さのない育英。しかし、20分を過ぎ、U-23のペースが徐々に落ち出すとゴール前に攻め込むシーンも増えだしていく。

21分にボランチ高森が最初のシュートを放つと、これまでの一方的な試合展開に変化が生まれ、後半開始早々の38分には外山のゴールで反撃ムードをさらに高めていく。

しかし、2-1と点差を詰められた直後の42分、森川?からのパスを受けた宮下がキレイに相手守備陣をかわして3点目を奪い、再びリードを2点差とする。しかし、この失点でも育英は試合を諦めず粘り強く対応し、48分にCKのこぼれ球から高森が蹴り込んで再び1点差とする。

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必死に追いすがる相手に対して、後半はやや危なっかしい部分もあったU-23。しかし、概ねゲームでは主導権を握っていたのだが、この日は相手の他にもう一つ「敵」が存在した。まあ、どのカテゴリーでも「判定の不安定さ」はあるのですが、この日はそれがあまりにも顕著でもあった…

後半の中盤を迎えた50分、森川がゴール前でボールを受けてPA内に突進。そこでDFに足を掛けられて倒れPK獲得か? と思われたのだがシミュレーションと判定されて逆にイエロー提示。さらには途中交代で入ったフッキ(吹田)も62分にPA内までドリブルで持ち込むが再び倒されて今度こそPKか? と思われたのだが、またもシミュレーション判定でイエロー。

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どっちも主審はプレーヤーの遥か後方に位置していたのですが、こっちはプレーしている選手の目の前で見ているんだよね… まあ、ジャッジしてしまったから仕方がないんだろうけど、どっちも足に掛かっていましたよ… 完全な誤審ね。さらには、これはウチだけではなく両チームになんですが、とにかくルールの厳格すぎでちょっとしたチャージで接触し、倒れたら即「笛」という感じ。ある程度、流した方が試合がスムーズになるんじゃないの? と感じるところだが、厳格にジャッジしすぎるために試合がブツ切りになり、両者とも「いい流れ」をうまく掴めない。

そんなもどかしい思いをしながらも、試合は3-2のままロスタイムを迎えたが、この時間から成田を投入。守備固めとして入れるのではなく、試合を決める4点目を奪うために最前線に起用。そして入った直後のFKのチャンスで見事に役割を果たしてくれる。

イチから入ったボールをナリが競り勝ち、前に流れたボールをマイケルがDFと競り合い、そこで倒されて今度こそPKを獲得。しかし、前2つの方がPKっぽくって、マイケルが倒された方が、どっちかって言われるとPKでなくとも… という感じのプレーだったのですが、前2つの判定が微妙だったことを自分で理解していたのか、今度はあっさりPKスポットを指さした主審。

キッカーはエダかイチ? と思ったのだが、なんと獲得したマイケルがスポットに立つ。

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見ている方はちょっとヒヤヒヤもの(笑)
そして肝心のキックだが、やっぱりか… と誰もが一瞬思ったであろう。しかし、GKに触られながらもはじいたボールがそのままゴールインして、とりあえずは結果オーライで4-2として試合終了。

第16回群馬県サッカー協会長杯サッカー大会 3回戦
8月7日 @前橋育英高校グラウンド
前橋育英高校 2-4 ザスパ草津U-23
[得点者]
2分安田、4分清水、42分宮下、70+3分歌丸(U-23)
38分外山、48分高森(育英)

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立ち上がりは最高な滑り出しだったU-23だが、予想以上の暑さ、そして主審のジャッジに困惑し、試合中盤以降は「らしさ」を失い、やや苦戦した試合だったが、公式戦、さらには負けたら終わりのトーナメントでは、まずは勝つことが大事。そんなことを考えれば、物足りない試合内容ではあったものの、最低限のノルマを達成できたことは良かったかと…

しかし、次の準決勝を考えると、まだまだ課題があることは間違いない。

準決勝で戦う相手はシードチームであり、ここから登場してくる関東リーグ1部所属のtonan前橋だ。

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さて、tonan前橋に関して今季3試合を見ているのだが、そこで感じた印象から考えると「勝てないことはない」と感じている。ただし、あくまでも「勝てないことはない」であり、「絶対に勝てる」「絶対に負けない」ではないことも付け加えておく。両者の間に広がっているカテゴリー差だが、群馬県3部のU-23に対して、tonan前橋はJFLに続く「4部カテゴリー」となる関東リーグ1部所属で、その差は4カテゴリー差あるのだが、互いの実力(選手それぞれが持つスキル)は「ほぼ同等」と考えるのが妥当かな? とも見ている。ただ、上位カテゴリーで高いレベルを誇る相手と戦っており、公式戦における「経験値」に関してはtonan前橋の方が高いと言わざるを得ないであろう。

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しかしだ、これまでの3試合を見る限りで、「立ち上がりが良くない」「試合終盤に足が止まってしまう」「氏家が起点にならないといい展開が生まれない」という問題が目に付いており、それらのポイントを上手く突いていけば、U-23にも十分勝機があると言えるはず。また、終盤から登場してくるであろう、ドグラス、エマニュエル・アグと言った高さのある両外国人の動きもしっかりケアしたいところだ。

決戦はあと4日後に迫り、準備に費やせる時間はあと3日だけとなったU-23。昨年は決勝トーナメントでtonan前橋、アルテ高崎と言った格上と戦う前に敗退してしまったが、今年はその格上と真剣勝負できるところにたどり着けたが、たどり着くだけが目標ではない。天皇杯の本大会に出ることを目標として1月から準備し、今年は例年以上に早い準備をしてきたのだ。

あと3日で飛躍的にスキルが伸びるわけではないが、しっかりとした対策は立てられはず。だからこそ、今できる準備を決戦に向けてしっかりやり尽くして欲しい。そしてこの試合で「悔い」が残らないようにしっかり戦って欲しいし、チームの歴史を作るためにも、この大きな壁をなんとか乗り越えて欲しい。

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