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2011年4月3日 - 2011年4月9日

2011年4月 7日 (木)

TM:東京国際大学 vs ザスパ草津U-23

練習試合 4月6日@東京国際大学グラウンド
東京国際大学 2-2 ザスパ草津U-23
[得点者]
7分40番、45分16番(TIU)
23分清水、78分歌丸(U-23)

相手は昨年、埼玉県代表として天皇杯に出場し2回戦で敗れたものの、1、2年を中心としたメンバー構成ながらも健闘し、将来性の高さを見せた東京国際大学サッカー部。天皇杯出場を目指すU-23としては、格上すぎる相手ではなく、さらには相当の実力もある「いい相手」を迎えたこの試合。「仮想天皇杯予選」ともよべる練習試合はさすがに簡単ではない試合となった。

[U-23スタメン]
ーーー森川ー藤崎ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー枝本ー市川ーーー
川瀬ー成田ー安田ー西野
ーーーー島並ーーーーー

アルテ高崎、長野パルセイロとの練習試合以来、久々に「力のある相手」との対戦となったU-23だが、序盤は出足が早く、ガツガツくる相手の守備の前にやや引いた入り方をしてしまう。3分に早くもFK与えてしまうなど、受け身になりすぎたことで東京国際大学(以下TIU)は一気に攻めのスピードを上げていく。

新チームとなったU-23だが、星野ー成田ー飯山ー富田という経験のある大卒組で組んだ昨年のディフェンスラインと比べ、今年の最終ラインはまだまだ安定していない。今季から正式にSBへコンバートされた西野の存在により、攻撃面では昨年より良さを見せるが、ライン全体の安定感はまだまだ。昨年はセンターでプレーする機会も多かった飯山(この日は欠場)に関してはサイドで使うようだが、同期でU-23に入団し、トップ昇格した有薗同様カバーリング能力に長けており、センターの安定感を生み出すためにも中で使った方がいいのでは…という気も無いわけではない。

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さて試合に戻るが、7分にあっさり左MFの60番に突破され、最後はFW40番が蹴り込んでTIUが先制。TIUだが、序盤から特に守備のやり方が素晴らしかった。センターバックの2人と、ボランチ81番の3人は恵まれた体格を持ち、厳しいデイフェンスでボールを奪い、早い展開へと結びつけていく。守備に場面では、きれいにブロックを形成し、奪ったら素速くサイドをへ展開。そして後ろの選手がどんどん前を追い越していく、という絵に描いたような「4-4-2の正しい戦い方」を徹底していく。

ガツガツ来るし、どんどん走ってくる相手に手を焼くU-23だが、15分を過ぎたあたりからやっと相手の動きにも慣れだし、ボールをスペースに繋いでチャンスを作り出していくと、23分、連続攻撃から藤崎がゴール前に飛び込むがここはGKも飛び出してセーブ。そのこぼれ球を宮下が拾い、冷静に中に流すとフリーの清水が蹴り込んでついに同点。

正攻法で攻めて、相手の思うつぼになるのではなく、散らしてスペースを有効に使う展開でペースを握り替えしたU-23。続く24分にも西野のオーバーラップからチャンスを掴むなど、劣勢だった試合の流れを自分たちの方にたぐり寄せることに成功する。しかし、相手は前半30〜35分の間で3〜4人づつメンバーを交代させ、早くも選手の総入れ替えを行う。

せっかく相手の動きに慣れてきたところだったのだが、また違う相手と戦うこととなったU-23。その後は一進一退の攻防が続き、U-23は35分、41分に、TIUは32分、38分にいい形を作っていく。とりあえず、拮抗した展開のまま、前半は1-1で終えるかと思った終了間際の43分、一瞬のスキから大ピンチを招き、あわやゴール…という場面を作られるが、ここは間一髪で川瀬のクリアが間に合い得点を与えない。

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しかし、完全に浮き足立ってしまった守備ラインは、再び受け身となってしまい、続く44分には相手サイドバックの突破許してしまい、またも決定的!となるが今度は西野が必死にクリア。だがTIUの攻撃はまだ終わらず、再び左サイドでボールを持つと37→16と渡り、あっさりと左サイド→中を破られて前半終了寸前で1点のリードを奪われてハーフタイムを迎える。

前々から課題でもある、U-23の守備。連続攻撃を受けている場面では、それなりに守備の数が揃っているので対応できるが、速い展開で来られたときの対応が悪く、1点目といい、2点目と、ほぼ同じような形で失点してしまったことはいただけない。攻撃面では相手の鋭い出足に対し、工夫して対応することができたが、守備に関しては同等、もしくは格上と対戦した場合に不安を残す結果となった。

さて後半だが、木村コーチはかなり大胆な策に打って出たのである。
前半、ガタイのいいセンターバックに苦しんだU-23は、最前線に成田を置く3トップで挑んできた。

清水ーー成田ーーー森川
ーーーー吹田ーーーーー
ーーー枝本ー市川ーーー
宮下ー安田ー川瀬ー西野
ーーーー後藤ーーーーー

この形は、過去にもやったことがあるが、ほとんど終盤で得点がほしいという場面でしかやってこなかったが、実戦(トーナメント方式)を考え、負けたら終わり、どうしても得点が欲しい時を想定して、後半はこの形でスタート。

成田が前線に入り、長いボールで競れる機会が増えたが、トップ下に入った吹田の動きが良いときに比べてややキレがなく、せっかく競って落としたボールをマイボールにすることが出来ない。まだ高校を卒業したばかりの18歳は、先週は初めてトップに混じってのプレーを経験したが、そこで味わったのはプロの厳しさと自身の未熟さだけという「ホロ苦」の思いだけだった。その影響もあってか、この日も決していい動きとは言えなかった吹田。

新しい環境に移り、仕事→サッカーという生活のなかで疲れもあるだろうが、誰もがそれは通ってきた道。小さな体ながらも秘めたる才能は非常に高く、その能力は木村コーチだけではなく、見ている人や対戦した相手も高く評価している。この日も相手のTIUの控え選手から「アイツってみやぎバルセロナにいたヤツだろ? アイツのドリブル、パンパじゃなかったぜ」と言われていた程だった。

故郷、宮城県が震災に遭い、育ったクラブも大変な時期にある。そんな今だからこそ、宮城県、そしてクラブに「明るい話題」をもたらすためにも、一日も早く「プロ」の仲間入りをしてほしい。そのためにも、なんとか「壁」を乗り越えてほしいものである。

試合に戻るが、12分にU-23はメンバー交代を行い、歌丸(マイケル)、白井、横山が入り(outは宮下、枝本、森川)、相手も15分にメンバーを6人交代させて終盤を迎えていくこととなる。

3トップにしたものの、あまり良い形での攻撃が出来なかったU-23はマイケル投入と同時に2トップに変更。で、入った直後こそ歌丸ー成田の2トップだったが、すぐに成田を後ろに戻し、吹田ー歌丸の2トップに変更し、白井をサイドに出し、川瀬をボランチに配置転換。しかし、この日3つ目のポジションとなった川瀬だが、どれもソツなくこなし、地味ながらも成長しているなあ…ということを実感させてくれた。

ただ、前半ほどいい展開が生まれてこないU-23は25分に、再び森川と宮下をピッチに戻して打開をはかり、最終的には下記のようなシステムで戦っていく。

ーーー森川ー歌丸ーーー
ー吹田ーーーーー宮下ー
ーーー白井ー川瀬ーーー
横山ー安田ー成田ー西野
ーーーー笠原ーーーーー

ただ、タクジとフッキのポジショニングがかなりあいまいで、4-4-2をやっているのか、川瀬の1ボランチ状態のなのかよくわからないまま試合は進んでいくのだが、33分、森川が相手GKのミスを逃さずボールをさらい、フリーのマイケルへラストパス。これをマイケルが落ち着いて蹴り込んでやっと同点!

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先日の藤岡キッカーズ戦は、かなり「ダメだし」されてしまったマイケルだが、この日は確実に成長というか、勉強した動きを見せてくれた。フッキ同様まだ18歳ということで、ここで成長が止まってしまう選手ではない。恵まれた体格を持ち合わせているのだから、サッカーの基本を学び、動き方を覚えれば必ず化けるはず。

試合はやっとU-23が振り出しに戻したが、その直後にピンチを迎えてしまう。34分、カウンターからGKと1対1の場面を作られてしまうが、ここは笠原がしっかり相手の動きを見て好セーブ。毎度毎度のことなのだが、今年のチームは得点直後に集中が欠けてしまうことがあるので、その点はなんとも修正して欲しいところだ。

終盤はどちらかというとU-23のペースで試合は進み、43分には宮下のシュートがポストを直撃するなど不運な場面もあり、追加点を奪えず2-2のドローで終了。内容的には、相手との力も拮抗しており、いろいろな意味で見応えのあるゲームであったが、やはり試合のポイントとして両者とも「レギュラー」で戦ってきた前半戦でしっかり勝ちたかった(リードしたかった)ところ。

立ち上がりは悪かったが、失点したあとに集中を切らさず自分たちのペースに持ち込んで同点に追いついたまでは良かった。その後も、追加点を奪えそうな場面もあったが、時間的に前半は1-1の「ままだろう」という余裕が終了間際の失点に繋がってしまった。

そういったところの甘い気持ちは、練習試合だけではなく、日常の練習から改善して行かなければ、実戦でも顔を出してしまうもの。天皇杯に出ている相手と戦っても、決して劣ることの無かったU-23だが、そういう「甘え」があるようでは、昨年の上武大学戦のようになってしまうことは十分ありえるのだ。

試合後の森川は、白井や吹田に「絶対、学生に負けちゃいけないんだよ、それにさあ、年も同じぐらいだろ?」と檄を飛ばしていたが、その気持ちは森川だけではなく、チーム全員が強く持って欲しい。U-23の選手には「ザスパ草津」という看板がついているが、決してプロ選手ではない。あくまでもプロを目指すアマチュア選手であるのからこそ、負けていい試合、引き分けでもいいや…という試合は一つもないことを、もう一度自覚してほしい。

公式戦では、格下との戦いがまだしばらく続くが、「甘さ」が出ないよう、改めて気を引き締めてもらいたいと感じるゲームでもあった。

2011年4月 4日 (月)

県協会長杯 予選トーナメント2回戦

群馬県サッカー協会長杯
予選トーナメント2回戦@榛名中央グラウンド
ザスパ草津U-23 8-1 藤岡キッカーズ 
[得点者]
11分9番(藤岡)
18・22・25・56・66分森川、38分藤崎、46分清水、49分川瀬(U-23)

群馬県サッカー協会長杯・決勝トーナメント出場チームを決める「予選トーナメント」の2回戦となったこの試合。本来U-23のメンバーは18人だが、この日は新潟で行われたトップチームの練習試合に吹田、白井、横山の3人がかり出され、飯山も別メニューということで、控えは笠原・島並のGK2名とマイケルだけの3人という構成で試合に挑んだ。

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[U-23スタメン]
ーーー森川ー藤崎ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー市川ー枝本ーーー
川瀬ー成田ー安田ー西野
ーーーー後藤ーーーーー

相手の藤岡キッカーズは先週の板倉クラブ同様、県2部に所属している相手。さらには、こちらも先週同様相手のメンバーが最初から一人足りない10人。まあ、県リーグレベルではよくあること…(笑) そんなことで、最初からガツン!と行って勝負を決めてしまうかと思われたが、非常に「いや〜な」試合の入り方をしてしまう。

相手のシステムは人数が足りないため、変則気味の3-3-2-1システムで来た。普段はどう戦っているかわからないが、基本3バックのような形で最終ラインを形成するが、守備に回ったときには中盤の誰かが後ろに回って4バックとなり、サイドをケアしてU-23の攻撃に対応していく。

試合は予想どおりU-23のペースで進み、1分で最初のCKを獲得し、2分には川瀬のクロス気味のシュート?がバーを直撃し、こぼれ球に藤崎が反応してシュート。続く3分にも市川がシュートを放って先週同様、早い段階で点を取る? という感じを匂わせる。

だが、体を張った相手の守備にも手こずり先制点が奪えない。そんな中でカウンターから7分に最初のシュートを打たれ、「おい、守備陣しっかりしろよ…」と思った3分後に、またも後ろから入った長いボールに危ない場面を迎えてしまう。このボールに安田が反応して相手選手と競り合うが、ジャンプの際に肘が入ってしまいファール(イエロー)となり、FKを与えてしまう。

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ゴール正面よりやや左で、ゴールまで20Mぐらいの位置からのFK。ここを見事に相手9番に直接蹴り込まれ、まさかの先制点を与えてしまう。相手の崩しには、DFもそれなりに対応できるが、FKの場合はいい場所に蹴られてしまえばどうにもならない。この失点、GKよりも守備の対応のまずさが招いてしまった失点でもあった…

昨年から県協会所属のチームとなったU-23だが、公式戦で先制点を奪われたのは唯一の黒星となった昨年の上武大学戦以来(※関東学園大戦でも失点したが、あれは点差が開いてのこと)、今回で2度目。まあ、相手は1人少ないこともあり、落ち着いてやれば残り時間で逆転できることは間違いないのだが、選手みんながやや気負いすぎとなり、攻め続けているものの連携という部分では空回りするシーンもちらほらと顔を出し、少しだけ「大丈夫かよ…」という思いも頭によぎる。

しかし18分、CKのチャンスにナリが頭でボールをそらし、これに森川が合わせてやっと同点。そして4分後、右から入ったクロスにゴール前やや左にいたイチがダイレクトで合わせて中に振ると、森川が素速く反応して再び頭で押し込み逆転。25分には、今度は見事な抜け出しを見せ、GKまでかわして3点目をゲット。7分間でハットトリックを達成し、1点ビハインドだったゲームはあっという間に2点のリードを奪う展開に変わっていく。

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だがそれでも、攻撃のリズムはイマイチのまま。相手は10人だから、もっとボールを動かせばいいのに「自分が!」という意識が強く、チャンスの数は山ほどあれど、なかなか得点には結びつかず、結局前半戦は森川の3ゴールだけで終える。

先週同様、デコボコな状態の土のグラウンドに悩まされ、練習どおりのパスが生まれず思い通りの連携ができない。さらには相手との実力差がありすぎることから、普段やらないようなプレーを見せ、結果的にそれが自分たちの流れを断ち切ってしまう…

試合後、森川は「こんな試合があともう少し続いてしまうかも知れませんが…」と話していたが、見ている側は「簡単だろ?」と思っていても、やっている側とすれば非常に難しいと感じることもある。実力差があるために相手は最初から引き気味であり、「こじ開ける」ことは想像以上に難しいのだ。

さらにはプレースピードや「重さ」の違いが危ないシーンを作り出すこともある。前者のスピードに関しては、相手の動きが遅いため普通のタックルが時には危険なチャージになってしまうこともある。そして後者の「重さ」に関しては、U-23の選手にとって普通のチャージであっても、プロを意識したフィジカルトレーニングをしていない一般の選手を相手にすれば、簡単にはじき飛ばされてしまうこともあり、普段ファールに取られないようなプレーも「ファール」となってしまう。

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しかし、これらのことを「言い訳」にするようでは、目標にたどり着くことは到底無理。そしてハーフタイムには予想どおり、木村コーチのカミナリと檄が選手に飛ぶ。

今日はフィールドプレーヤーの控えはマイケル(歌丸)だけなので、後半もメンバーはそのままでスタートするが、さすがにハーフタイムでの指示が効いたのか、後半は繋ぐ意識が前半以上に強くなり、ボールがしっかり回るようになる。

そんな流れの中で、4分に藤崎が後半最初のゴールを挙げ4-1とし、6分には西野の素晴らしいクロスにまたも藤崎が合わせるも惜しくもは外。さらに11分、今度は自らが右サイドでチャンスを作り、中に早いクロスを入れると待っていた清水が、見事すぎるダイレクトボレーで蹴り込んで5点目。

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3分後の14分、左サイドでボールをインターセプトした川瀬がそのまま持ち込んでシュートを決め6点目。さらに21分には、GKの位置が前に出ていることを確認した森川が絶妙のループシュートを決め、31分にもダメ押しの8点目(自身5点目)を叩き込み、後半は完全に相手を圧倒。課題でもある守備面も、後半は持ち直してシュートゼロに抑え勝利に貢献。

結果的には8-1という大勝で終わったが、「楽なゲームはない」ということを、身をもって教えられるゲームでもあった。あとはとにかく「土のグラウンド」での戦い方に慣れることが、苦戦からの脱出に繋がるだろう。天皇杯予選決勝トーナメントに進出するには、あと2試合土のグラウンドで戦う必要があるのだが、しっかり戦い抜いて7月から始まる「決戦」に向けてのいい準備期間としてもらいたいものだ。

あと最後に、マイケル、もう少し頑張ろうな…

フッキ(吹田)がトップと混じって何も出来ずに凹んだのと、君がU-23の中で何も出来ないのは大きな違いがある。言葉の壁、習慣の違いの壁はあるだろうが、それを乗り越えなければプロになることどころか、チーム内でレギュラーをとることすら難しい。木村コーチが君をメンバーに選んだのは「将来性」を買ってのことなんだから。

選んでくれた木村コーチのためにも、見てくれている草津の人、そして応援してくれている人のためにもやらければいけない。そして、一緒にプレーする仲間のためにも…

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マテウスが1年で大きく成長したように、当然マイケルにも伸びる可能性はある。いや、それ以上に恵まれた体格を持っているのだから、秘めたる素質はきっと高いはず。それを埋もれさせたまま終わるか、開花させるかはすでて本人の自覚次第。

頑張れ、マイケル!

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