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2011年3月20日 - 2011年3月26日

2011年3月25日 (金)

TM:パルセイロ vs ザスパ草津U-23

練習試合 3月24日@千曲川リバーフロント
AC長野パルセイロ 5-0 ザスパ草津U-23
[得点者]
5分宇野沢(PK)、27分藤田、47分麻生、53分練習生、58分平石(長野)

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これまで、アルテ高崎を除けば力の劣る相手との練習試合が続いていたザスパ草津U-23。日曜日に行われるシーズン初の公式戦を前にして、格上のパルセイロに挑戦したがその壁の高さはやはり低くはなかった。

そして、U-23を迎え撃ったパルセイロだが、所属するリーグ(JFL)もJリーグ同様開幕が延期されていたのだが、こちらは延期されたことによりチームはさらにいい方向に進化させることに成功し、キャンプ終了時に行った横河武蔵野とのTMに比べれば格段に、チームのまとまり、連動がアップしていることを強く印象づけた。

[パルセイロスタメン]
ーー宇野沢ー藤田ーーー
ー栗原ーーーーー向ーー
ーーー大橋ー土橋ーーー
有永ー籾谷ー谷口ー寺田
ーーーー諏訪ーーーーー

[U-23スタメン]
ーーー藤崎ー森川ーーー
ー清水ーーーーー横山ー
ーーー枝本ー市川ーーー
西野ー川瀬ー成田ー飯山
ーーーー後藤ーーーーー

大島がコンディション調整のため欠場し、籾谷が谷口のパートナーとして出場した以外はほぼ変わらずのパルセイロ。それに対して、高さのあるFW(藤田)に対応するために川瀬、成田と180cm越えの2人をセンターバックに置いたU-23だが、序盤は中盤での「守備力」の違いが試合の流れを分けていく。

群馬県リーグや、これまでTMで戦ってきた相手であれば、守勢に回る時間なんてほぼ無かったU-23。しかし、今日の相手はスピード、プレッシャー、連動が全てにおいてこれまでの相手とは段違い。キックオフ直後から中盤からバイタルエリアにかけてのゾーンでボールを回され続けてしまう。

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普段経験していない劣勢。ボランチの枝本、市川が前に出られず、さらには両翼の横山、清水も下げられてしまい、中盤に大きなスペースが生まれ、ここから向、土橋、大橋が自由に展開してチャンスを広げていく。

序盤から後手後手に回り普段の落ち着きがないU-23。さらには不用意なバックパスや中途半端なクリアも生まれてしまい、5分にそのピンチからPA内で相手選手を倒してしまいPKを献上。これをキッカーの宇野沢が決めて早くもパルセイロが先制。

しかし、この1点でやっとU-23は落ち着きを取り戻し、守備面ではやや不安定であるものの攻撃面では互角に対応し、森川が起点となりゴールに近づいていく動きを見せていく。15分過ぎた辺りからは、お互いに高い位置から攻撃を仕掛ける意識を徹底し、おもしろい展開のゲームが続いていく。

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こうした展開が続くなか、U-23はCKから「あわや」のシーンを作り出し、横山のミドル、そして枝本が籾谷を抜き去り決定的な場面を連続して作り出すなど、一歩も引かない姿勢を見せて格上相手にチャレンジしていくのだが、27分に相手の力を見せつけられてしまう。

自陣で奪ったボールを右サイドから左サイドに大きく展開。左サイドに走り込んだ藤田がボールを受け、そのまま持ち込んで豪快にシュート。これが見事に決まってリードを2点差として前半を折り返す。

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そして後半はメンバーをがらりと替えて挑んできたパルセイロ(後半のメンバーについては練習生もいますので割愛させていただきます)。薩川監督は「まだメンバーは…」と口を濁すが、事実上控え組となる後半のメンバーたちは、アピールするために後半開始直後から積極的に仕掛けていき、前半以上にU-23を圧倒していく。

その中でも、練習生の動きはなかなかで、特に4点目となった直接FKはお見事。高野がいまだに別メニューであることを考えれば、サイドで計算できる選手は押さえておきたいところ。現時点ではまだ練習生だが、4月23日の時点で正式メンバーに昇格していることを祈りたい。

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また、後半に目立った動きをしたのはFWの平石。U-23のプレッシャーが弱かったこともあるだろうが、ヘディングの競り合いだけではなく、積極的にシュートを打つ姿勢、前に進もうという意欲、そしてレギュラーを奪い取りたいという気迫の見えたプレーを全面に出し、2年目の今年に賭ける意気込みを見せてくれた。

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さて今季初黒星、さらには0-5と大敗を喫してしまったU-23だが、あまり点差や敗戦を気にすることもないだろうと感じた。格上を相手にしても、高いラインを保ち、自分たちが志す繋ぐサッカーで真っ向勝負しての結果であるのだから…

守備的な戦術を選択していれば、0-5という数字になることは無かったであろうが、今の時点では勝ちという結果を求めるのではなく、自分たちのサッカーが格上相手に「どこまで通用するか?」を確かめることの方が大事。たぶんトップと練習試合をしても、相手は「調整」という意識が強いので「ガチ」で勝負はしてこない。それはこれまでのトップvsU-23の練習試合で証明しているから。

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だからこそ、パルセイロのように「ガチ」で来てくれるチームと対戦した方が、今のU-23にとって有意義であるのは間違いない。結果的に5点は奪われたが、先制点と4点目を除けば攻撃的に出た結果の裏返し。強い相手と戦うには、どんなところをケアして試合を進めるべきなのか? そしてどう戦うべきなのかを教えてくれた実りのある試合になったのではないだろうか? また、攻撃面に関しては、ゴールこそ奪えなかったが、持ち味であるパスサッカーで十分パルセイロを苦しめることはできた。

そして試合後、ユーゴ、ナリ、西野はそれぞれ守備の連携を確認したり、森川をはじめとした攻撃組はシュート練習を繰り返すなど、「できなかったこと」をそれぞれ自覚して改善に取り組んでいる。

相手には失礼だが、日曜日の初戦で負けることはまずない。だが、U-23の目標は天皇杯に出場して全国の格上と戦うことであり、その延長線上にトップ昇格という指命がある。だからこそ、「これでいい」は禁物であり、常に貧欲に向上心を持ち続けて欲しいところ。

この日の大敗は、改めて自分たちの力は「まだまだ」ということを知らしめたと同時に、もっと努力しなければ…ということを教えてくれた大事なレッスンとなった。

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さて話をパルセイロに戻すが、昨年は宇野沢や大典が右サイドに入ることも少なくはなかったが、今年は向が入ったことでその穴は埋まり、Mioから移籍してきた谷口はディフェンスリーダーとして頭角を現すなど、新戦力が昨年の主力組とかなり融合してきている。あとは、寺田がもっと攻撃に絡めるようになってほしいし、左サイドを有永のままで行くのか高野の回復を待つのか? という決断もポイントだ。

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3月13日の時点で開幕していたら多少の不安はあったが、開幕が延期されたことで熟成度を高めたパルセイロ。あとは、あの「彼」が精神的に大人になれればかなり計算できる戦力になるのだが…

たぶん、今のパルセイロの中でサッカーセンスやスキルは一番高いクラスにいることは間違いない。TMでみせた柔らかいボールタッチ、創造性溢れるプレーにパスセンスは「さすが」と唸ってしまうが、いかんせん性格がガキのまま。サッカー選手は「プレーで魅せる」ことが一番なのはわかるが、そのプレーに「ガキなままの性格」を持ち込むのはいただけない。

彼がこの先、チームにおいて不動の戦力となるのか、はたまた「お荷物」となるのかは本人の自覚次第。技術では群を抜いているが、人間的に成長できるかどうかで今後のサッカー人生が決まってくるはずだ。

2011年3月22日 (火)

U-23、天皇杯への道スタート

東日本大震災の影響で、被災地となってしまった各地のリーグ戦だけではなく、J1/J2リーグ、JFLや関東大学サッカーリーグなども開催延期となり、軒並み各Jクラブも練習がオフとなる事態が続いていた。

ザスパ草津もトップチームは明日までオフとなり、U-23はオフではないものの室内トレーニングの日々が続いていたが、24日からトップ、U-23揃って活動を本格再開。そして気がついたらU-23は週末の日曜日、早くも天皇杯予選(県協会長杯・予選トーナメント)がスタートするのだ。

予選トーナメントに関しては、群馬県サッカー協会HPにも、ザスパ公式に詳しくは記されてはいないが、3月27日:1回戦、4月3日:2回戦、4月10日:3回戦、4月24日:代表決定戦という日程で、決勝トーナメントは7月3日からスタートする模様。

さて、U-23の今季公式戦・初ゲームの相手は群馬県リーグ2部Bに所属の板倉クラブとのこと。

以下、情報については公式HP情報より転載
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開催日時:3月27日 11:30〜
対戦相手:ザスパ草津U-23 vs 板倉クラブ
試合会場:高崎経済大学グラウンド
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昨年、U-23チームはトップ昇格とともに、チームの大きな目標としていた天皇杯出場。しかし、格上のアルテ高崎、tonan前橋と当たる前の決勝トーナメント3回戦で、上武大学に1-2と敗れ、目標としていた天皇杯出場はならなかった。

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昨年はチームのピークを天皇杯予選決勝や本戦を意識して、8〜9月に持って行こうとしたが、逆にそれが仇となりチームがピークを迎える前に敗退してしまった苦い経験がある。だからこそ、木村コーチや残ったメンバーは例年以上に早い段階から準備をし、新加入メンバーが入ってからは精力的に練習試合をこなしてきた。

さらに今年は「独立リーグG」も開催され、先日の震災のあった日に、独立リーグ最終節(3/11 vs関東学園戦)が行われ、この試合も4-1と勝利して6試合を5勝1分(得点21、失点3)という結果で終えている。また、この6試合の他にも3月16日にも上武大学とTMを行い、課題とチームの方向性(ベストな形)がより明確になってきている。

といことで、最近行われた3試合(2-1 群馬大学、4-1 関東学園大学、3-0 上武大学)を振り返りますが、9日の群大戦と11日の関東学園大戦ははっきり言って「大丈夫かよ?」と思うような試合をやってしまった。

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群馬大、関東学園大戦ともに、相手チームには失礼だが実力差がありすぎて、前半から「勝負」に関しては目に見えていた。連携、パススピード、プレス、ボールポゼッションとどれをとってもU-23の方が上であり、相手は完全に防戦一方となる。

群大戦スタメン         関東学園大戦スタメン
ーーー藤崎ー森川ーーー  ーーー吹田ー歌丸ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー  ー横山ーーーーー清水ー
ーーー川瀬ー市川ーーー  ーーー川瀬ーマテウスーーー
飯山ー安田ー成田ー西野  白井ー安田ー成田ー西野
ーーーー島並ーーーーー  ーーーー笠原ーーーーー

この試合があった週なのだが、早くもチームの中核として抜群の動きを見せていた枝本が大学の所用のため不在。そんなこともあり、ボランチには川瀬、マテウスが入って対応したのだが、「枝本不在」の大きさが改めて証明されてしまう。確かに試合はU-23の「やりたい放題」という感じで進んでいくのだが、それまでの試合では枝本に預けて左右、縦に展開という動きを見せて相手に揺さぶりを掛けて崩していたのだが、前にボールが入ったらとりあえず自分で行っとけ!という展開に終始してしまう。

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実力差があるために、連携うんぬんではなく、個の力でゴール前まで簡単にボールを進めることが出来てしまい、群大戦も関東学園大戦も序盤の15分までに先制点を奪い、いい流れを作ったかに見えた。しかし、追加点が奪えないことから自分たち自身でリズムを徐々に崩していき、後半に入ると思わぬ苦戦と直面してしまった。

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関東学園大戦では、前半だけで2ゴールを決め輝きを放った吹田だが、後半10分に危険なチャージで一発退場となり、木村コーチから「試合が終わるまで罰走」を命じられ、利根川河川敷をひたすら往復。さらには後半30分にマテウスが接触プレーで足首を捻挫して退場。ここで木村コーチはあえて交代選手を出さずに、9人(フィールドフレーヤーは8人)のままで試合を続行させる。

試合後木村コーチは「アイツらね、ボールが持てるからって、余裕というか普段やらないことをやりすぎなんですよ。今日は次(13日に予定されていたジャパンサッカーカレッジ戦)を見据えて、敢えて8人のままでやらせました。地域1部のチームのプレッシャーを感じるには今日の終盤ぐらいの方がいいですから。ただ、8人になったからと言っても、点は取って欲しかったですね」と、不甲斐ないチームに厳しい言葉を投げかけた。

そして16日、枝本がチームに戻ってきた最初の試合で、その存在感を遺憾なく発揮していく。

上武大戦前半          後半
ーーー森川ー藤崎ーーー  ーーー森川ー藤崎ーーー
ー清水ーーーーー横山ー  ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー川瀬ー市川ーーー  ーーー枝本ー市川ーーー
飯山ー安田ー成田ー西野  西野ー川瀬ー安田ー飯山
ーーーー後藤ーーーーー  ーーーー島並ーーーーー

前半は先週同様、攻めているものの内容が良くなったU-23。しかし、後半に枝本が登場するとチームはがらりと変わっていく。試合後に「エダさんが入ると、とりあえず預けておけばいい展開(ボール)を出してくれる」と選手からコメントが出るとおり、後半開始直後の3分に森川のゴールをお膳立てすると、次々といい展開を作りだしていく。そして、枝本が入ると市川の動きも冴えだしてくる。

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昨年は市川ー古矢翼(現ガンジュ岩手)が中盤のコンビだったが、古矢とはまた違ったタイプのボランチである枝本。古矢は豊富な運動量で中盤をカバーするタイムだが、枝本はバランスよくボールをキープして、自在に展開する司令塔タイプ。市川が長いボール主体でボールをさばくタイプに対し、枝本はショートも交えながら繋いでいく。

彼の加入により、チームとしてより進化したU-23。さらには、2年目の西野の成長が今年はかなり面白い。彼を最初に見たのは2009年の奈良で行われたインターハイ。彼が所属していた中津工・東はベスト8まで進出したが、その中でもチームの中心として活躍していたのだが、FWだけではなく、DF(リベロ)もこなす姿に「おもしろい選手だ」と思っていたのだが、まさか彼がU-23に入るなんて…

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そして加入した当初はFWやサイドアタッカーとしての起用が多かったが、昨年末にトミケン(富田賢/現慶応大学サッカー部コーチ)が退団した後にサイドバックに入ると、一気に成長。昨年一時期在籍していた天野を超えたのでは?と思うほど攻守に渡って鋭い動きを見せる西野。さらには「無回転弾FK」の練習を続けており、実際にtonan前橋サテライト戦では強烈な一撃でゴールを奪うなど、その威力を十分見せつけている。これまで直接FKはほとんど市川だったが、今年は剛の西野、柔の清水とキッカーのバリエーションが増え、選択肢が広がったU-23。

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さて、公式戦がいよいよ今週末に迫ったのだが、今年こそ「目標達成」をなんともかなえて欲しいところだが、その前に24日に今季からJFLに昇格した長野パルセイロとのTMが予定されている。先日の練習試合で森川は「強い相手とやりたいです」と語ってくれたが、今度の木曜日の相手は待望の格上。

公式戦を前に、どこまでやれるのか? そして今の自分たちの立ち位置(実力のレベル)を図るには絶好の相手であるこの試合。また、開幕がズレてしまったパルセイロにとっても、調整するにはいい相手であろう。

天皇杯出場、トップ昇格を目指すU-23にとっては、この2試合は大事な試合となっていくはずであり、そして何よりも日曜日のゲームは「今年の開幕戦」でもあるので、ここで「今年のチームはこうだ!」という姿をしっかり見せ、今年こそJFLのアルテ高崎と群馬予選決勝で戦えるようにしてほしいところだ。

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