« 本日開幕、高校サッカー選手権 | トップページ | 浦東快勝、清商は辛勝で2回戦へ »

2011年12月31日 (土)

下克上の嵐が吹き荒れた2011年

アジアカップ制覇で始まった2011年の日本サッカー界だが、もうまもなくで新しい年を迎えようとしている。

さて、今年は震災の影響もあり、Jリーグを筆頭にいろいろなカテゴリーにおいて日程変更が余儀なくされた。そして、シーズン開幕が遅れたことにより、後半戦に入って厳しい日程が組まれたカテゴリーも少なくはなかった。その中で、今年のサッカー界を考えてみると、やはり「下克上」というキーワードが浮かんでくる。

Img_0075

そう、今年のJリーグはJ2から昇格してきた柏レイソルが優勝を果たし、JFLでも今季昇格組の長野パルセイロが2位に入る大健闘を見せ、大学界(関東だが)も2部から昇格してきた専修大学が最後まで勢いを切らすことなくリーグを制覇し、そして今年度の大学日本一を決めるインカレでも決勝進出を決めている。

さらに極めつけは、今季最後のタイトルとなる天皇杯決勝のカードが史上初となる「2部カテゴリー」同士の一戦となったことであろう。

29日に行われた天皇杯準決勝でFC東京はC大阪を、そして京都サンガは横浜Fマリノスをそれぞれ下し、J2勢同士の決勝戦が実現。どちらが勝っても来季のACL出場権も初めて得ることとなるのだが、京都は東京ヴェルディ以来、2チーム目のJ2からACL参加となるのだろうか?

それにしても、やはりリーグ戦にしてもカップ戦にしても、強いチームが順当に勝つよりも、下から上がってきた、もしくは下のカテゴリーのチームに勢いがあるとおもしろみが出るものだ。また、下からのチームが活躍することにより、リーグや大会自体が活性化されるし、これまで強豪と言われてきたチームには危機感が生まれだし、本当にいい意味での競争も激化してくる。

サッカーに限らず、どんなスポーツでも新顔や下から上がってきたチーム(や個人)に勢いがあると、本当にその戦いが面白くなってくるものである。決まった強豪が毎年(毎回)のように優勝争いをしていては、リーグや大会自体のおもしろみが欠けだしてしまうし、コアではない一般層の注目を引きづらくなってしまうもの。しかし、新顔や予想外のチームが優勝争いに名乗りを挙げてくれば、自然と一般層からの注目も上がってくるものである。

さて、J1優勝を果たした柏、そしてJFLで健闘した長野パルセイロ、さらには大学日本一を狙う専修大学らはそれぞれカラーの違うサッカーを展開しているが共通している部分もある。

Img_0494

それは「自分たちのサッカーで挑戦する」という姿勢を最後まで変えなかったことであろう。

下部カテゴリーで優勝、もしくはそれに相当する成績で上のカテゴリーに登り詰めた柏、長野、専大は、揃って上のカテゴリーに戦いの場を移しても、自分たちのスタイルを安易に変えることは無かった。下のカテゴリー時代から自分たちで主導権を握り、常にアクションを起こしていくサッカーを上でも貫いた長野と専大。そして柏はJ2で築いてきた攻撃的サッカーを踏襲しつつ、J1ではさらなる運動量を身につけて自分たちのサッカーにプラスアルファを加えていった。

多くのチームがカテゴリーが上がるに連れて、まずは守備的に入って無難に勝ち点を積み重ねる手段に出るものだが、あえてそのやり方をせずに「らしさ」を貫いて結果を勝ち取ったそれぞれのチーム。上のカテゴリーに到達して、それでおしまいではなく、それぞれのチームが「さらなる高み」を目指したが結果、躍進に直結していったのだが、来年J1、J2、そしてJFLなどに参戦していくチームたちが、どこまでポジティブな思考を持って戦えるのかにも注目したいところだ。

そう考えると、今季J2優勝を果たし、天皇杯決勝に進出したFC東京、そしてJFLからJ2へと戦いのカテゴリーを変える町田ゼルビア。さらに関東大学1部リーグに昇格する日体大の3チームの「来季」には期待がかかる。それぞれのチームは攻撃的コンセプトを全面に出し、今季のリーグ戦で好成績を残して上に上がってくるチームであり、カテゴリーが変わる来季にも、その戦い方を是非とも継続して欲しいところ。

Img_0027

また、それぞれのチーム(FC東京は前町田監督のポポヴィッチ氏、町田は清水や東京Vを率いたアルディレス氏、そして日体大はジュビロで完全優勝を果たした鈴木政一氏)は「名」がつく監督ばかりであり、どのチームにも大きな期待が懸かってくる。今年吹き荒れた「下克上」の嵐が、いい意味で来年も続くことを願いたい。

« 本日開幕、高校サッカー選手権 | トップページ | 浦東快勝、清商は辛勝で2回戦へ »

その他サッカー関連」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176307/53610304

この記事へのトラックバック一覧です: 下克上の嵐が吹き荒れた2011年:

« 本日開幕、高校サッカー選手権 | トップページ | 浦東快勝、清商は辛勝で2回戦へ »