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2011年11月19日 (土)

ラスト5試合、JFL優勝&昇格争い展望

今年のJFLもあと残すところ5試合となり、優勝争い、J2昇格争い、そしてJFL残留争いも佳境に突入している。

優勝争いに関しては、SAGAWA SHIGAが安定した力を見せ、首位をキープしているが、そのSAGAWA(58pt)に常にぴったり着いてきているのが今年からJFLで戦っている長野パルセイロ(54pt)。そして現在首位のSAGAWAが勝ち点58ということで、得失点の関係で逆転の可能性は残されてはいるものの、現実的に考えて7位のFC琉球以下のチームには優勝の望みは無くなった状況となっている。

となると、6位のツエーゲン金沢までが優勝対象チームとなるのだが、金沢が優勝するには残り5試合全勝が条件となるのでこちらも厳しいところ。また、5位に着けている松本山雅も残り5試合全部勝てば、勝ち点が15プラス…と行きたいところだが、最終戦のソニー仙台戦は災害復興試合となっているため、勝っても負けても山雅にはポイントが加算されないため、12月4日までの試合が順位対象の試合となってくる。

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そう考えた時に、山雅の最高勝ち点は59までしか到達しないため、こちらも優勝するにはやや厳しいと考えられる。ただし、山雅の目標は加藤監督も公言しているとおり、優勝よりも4位以内に入ることが絶対条件。2位長野とは7pt差を着けられていることから逆転は難しいところだが、3位町田、4位長崎との勝ち点差は僅か(町田は2、長崎は1)。当然ながら、上位2チームの結果も大いに左右されてくるが、4位以内に入ることは十分可能。しかし他力本願ではなく、ここは自力でまずは4連勝を飾って勝ち点を59まで伸ばし、その上で最終節は当該チームの結果を待ちたい。

ただし、残り試合で非常にやりにくい相手であるホンダロックとの連戦が組まれているところは少々きがかりなポイント。天皇杯では「控え組」中心で新潟に勝てたが、じゃあベストメンバーでホンダロックに簡単に勝てるのか? と言われればそれはNO。当然ながら、天皇杯とリーグ戦はまったくの別物。山雅昇格の行方の鍵を握るのは、名前の通りの「ロック」が最後の関門となるはず。

●松本山雅(5位:47pt、+15)
11/20 ソニー:ユアスタ(後期16節)
11/23 金沢:金沢(前期6節分)
11/27 ホンダロック:アルウィン(後期17節)
12/04 ホンダロック:小林(前期2節分)
12/11 ソニー:アルウィン(前期1節分※)

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さて、現在4位のV・ファーレン長崎だが、J準加盟クラブであるものの、今季のJ昇格はないため、4位以内に入っても来年度からのJ参入はない。しかし、佐野監督は当初から「3年やってJリーグで戦えるチームを作る」と語っており、今年は昨年以上の戦いが出来るチームになりつつある。しかし、3年でJを目指すチームにするとは言いつつも、目標は優勝に定めている佐野・長崎。

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こちらは残り試合でソニー仙台との試合がないため、5試合すべての結果が順位に関わってくることもあり、優勝はまだまだ可能(最大到達勝ち点は63)。また、残り試合がすべて下位チームということあり、来季への布石を残すためにもしっかり全勝で終わりたいところ。

●V・ファーレン長崎(4位:48pt、+19)
11/19 リザーブス:フクアリ(後期16節)
11/23 びわこ:佐世保(前期6節分)
11/27 ウーヴァ:佐世保(後期17節)
12/04 ウーヴァ:栃木市(前期2節分)
12/11 リザーブス:島原(前期1節分)

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そして現在は3位に着けている町田ゼルビア。現時点でスタジアムはJ基準ではないものの、改修にむけて自治体、Jリーグとも話しが進んでおり、4位以内に入れればJ2昇格(Jリーグ新加盟)も夢では無くなってきている。となれば、残されたミッションは今の順位をしっかりキープすること。

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5位松本山雅の最高到達勝ち点が59であることから、逆算すればあと11を上乗せすれば4位以内が確定する町田。5試合で11という数字のハードルは決して容易いことではないが、5試合中3試合は圧倒的な強さを誇るホーム開催ということもあり、11という数字も不可能ではない。また、山雅と町田の得失点差が10開いていることも大きなアドバンテージ。もし仮に、山雅が59でフィニッシュしたとしても、町田は3勝1分で勝ち点10を積み上げれば、よほどのことが無い限り、得失点差で逆転されることはないだろう。

悲願のJリーグ昇格のためにも、今週行われる讃岐戦が最大の山場となりそうだ。

●町田ゼルビア(3位:49pt、+25)
11/20 讃岐:丸亀(後期16節)
11/23 ホンダロック:相模原(前期6節分)
11/27 高崎:町田(後期17節)
12/04 高崎:浜川(前期2節分)
12/11 讃岐:町田(前期1節分)

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最後に優勝を争うSAGAWA SHIGAと長野パルセイロについてだが、皮肉というか、劇的すぎというか、この両者の対戦がラスト5試合の中で2度も組まれており、優勝争いは最終節までもつれ込む可能性がある。

そしてSAGAWAはソニー仙台との試合(災害復興試合)があるため、勝ち点を上乗せできる試合は山雅同様4試合のみとなってくる。となれば、両者の直接対決はまさに優勝を決定づける戦いとなってくる。

というところで、両者の残り試合の対戦カードを見てみよう。

●SAGAWA SHIGA(1位:58pt、+21)

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11/20 長野:南長野(後期16節)
11/23 ソニー:宮城(前期6節分※)
11/27 讃岐:守山(後期17節)
12/04 讃岐:丸亀(前期2節分)
12/11 長野:守山(前期1節分)
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●長野パルセイロ(2位:54pt、+15)

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11/20 SAGAWA:南長野(後期16節)
11/23 秋田:仁賀(前期6節分)
11/27 琉球:沖縄(後期17節)
12/04 琉球:南長野(前期2節分)
12/11 SAGAWA:守山(前期1節分)
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直接対決の他に、SAGAWAは曲者の讃岐、長野も難敵の琉球との連戦が残されており、直接対決に挟まれた試合でしっかり勝ち点を伸ばせるかが大きなポイントとなってくる。

ただ、長野は23日秋田、27日に沖縄と、日程間隔の短い期間に移動距離の長いアウェー連戦があるところも気がかりである。しかしだ、今年の長野はアウェーゲームでかなりの好成績を残しているところも見逃せない。ホームで7勝しかしていないのに対して、アウェーで9勝している長野。薩川監督はこれに対して面白いコメント残してくれている。

「なんでコイツら、アウェーで強いか知ってる?

アウェーはさ、基本バス移動で帰り時間が長いじゃない。となればさあ、オレとも長く一緒にいなきゃならないじゃない。で、そんな缶詰みたいな状況で、試合に負けたら長野に帰るまでにオレに怒られ続けるし、監督が怒っているからみんなシュンとしてなきゃならないのがたまんないんだよ(笑)

だから、アウェーで負けると帰り道が怖いから必死で戦うんだよ。そうすると、結構負けないんだよね」

このコメントが本音なのか、薩川監督のジョークなのかは非常に微妙なところだが、アウェーで強いのは確かである長野。このアウェー連戦を乗り切れれば、JFL新加入チームとして初の優勝も見えてくるかもしれない。

また、SAGAWAに関しては、さすがに長い期間をかけてチームを熟成してきたこともあり、飛び抜けた選手がいるわけではないが、非常に安定した力を発揮できるチームとなっている。若手の清原もすっかり主力として成長。今季、ジェフリザーブスから移籍してきた鳥養も完全にレギュラーに定着。そしてベテランの中村元も健在と、バランスの良さはやはりリーグ1と言えよう。前半悪くても、後半にはしっかり修正してくるところは流石である。

さて、リーグ新加入の長野がリーグの盟主・SAGAWAを相手にどこまでやれるか非常に楽しみなところである。

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そして、もう一つのJ準加盟クラブであるカマタマーレ讃岐についてだが、現在は勝ち点40で9位という順位であり、4位長崎との勝ち点差は8離されている状況であり、数字上では4位以内に入ることは可能だが、現実的に考えればやや難しい状況と言える。また、観客動員の面ではなんとか平均3000を超えたところであり、山雅、町田と比べてしまえば遅れを取っていることは否めない。今すぐにJリーグに上がるよりも、来年度に勝負できる体制(戦力面、財務面、そして観客動員)の下地を作るべきではないだろうか?

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ということで、ここまで優勝争いとJ昇格争いについて書いてきましたが、まとめてみると、優勝争いも、昇格争いも実は長野の2チームがやはり主役なんだなあ…と。良くも悪くも、この2チームがJFLに上がってきて、リーグは非常に活性化されたのではないだろうか? そんな中で、山雅にも町田にもJ2へ昇格してもらいたいという想いはある。が、その反面で永遠のライバルである、長野との信州ダービーは来年も見たい気持ちもある。

優勝争いに関しては、間違いなくSAGAWAと長野の一騎打ちとなってくるだろう。そして昇格争いに関しては、町田、山雅の結果もそうなのだが、今季の昇格はない長崎の「意地」がじつは大きな壁となってきそうでもある。ただ、町田、もしくは山雅のどちらかは必ず「卒業」することが予想される今季。はたして、卒業するチームが最終的に1なのか2なのか最後まで目が離せなくなりそうである。

なお、残留争い、入れ替え戦展望などは別の機会でやりたいと思います。

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