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2011年11月20日 (日)

2011JFL残留争いと入替戦展望

前回の2011JFL優勝争い&J2昇格争いに引き続き、今度は残留争いとJFL入替戦の展望などだらだらと行ってみたいと思います。

で、余談になりますが、先日、短期間で消されましたが関東大学サッカーリーグ公式HP上で堂々と「降格争い」なんてキャッチコピーが出ていましたが、正しくは残留争い。誰も落ちること(降格すること)を争って試合したりしませんので…(笑) ただ、これを結構普通に使ってしまう方もいるでの、自分も日本語の使い方を気をつけたいところです。

さて、残留争いの話に入る前にJFLのレギュレーションを再確認していきたい。第9回の2007年シーズンから基本的に17位、18位(最下位)チームはホームタウンのある地域リーグへ自動降格、16位のチームは地域リーグ決勝大会・決勝リーグ3位チームと入替戦を行う事となっており、とりあえずは15位にならなければ残留確定とはならない形になっている。

しかし、2004年に大塚製薬(現徳島ヴォルティス)とザスパ草津がJリーグ参入を決定した以降、2006年シーズンを除き毎年のようにJリーグ参入決定するチームが出ていること、そしてJFLチーム同士の合併、そしてリーグからの脱退するチームなどがあるため、2010年の流通経済大学FC以外は自動降格となるチームは出てはいない。

そして今年だが、すでにジェフリザーブスが順位に関係なく今季限りでのリーグ脱退を表明していることもあり、現時点でリザーブスを除いた順位で一番下となる1チームのみが自動降格となる形となっている。

ということで、前置きが非常に長くなりましたが、これを踏まえて残留争いを見ていきます。

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今季のJFL残留争いですが、一番の焦点というか注目だったのは前期日程を震災の影響から欠場という形となり、後期から参戦のなったソニー仙台であった。

ソニーの今季は後期17試合と、前期で未消化となっていた6試合分の23試合での勝ち点で残留を争うこととなった。そしてリーグ戦復帰前に関東遠征を行い、遅れていたチーム調整を行いリーグ戦に挑んだが、やはりすでにリーグ戦を10試合以上消化しているチームとの戦いは思うようには行かず、なかなか勝ち星を挙げられない試合が続く。

震災の傷跡が残る地元の多賀城や、ホームスタジアムのある七ヶ浜の人たち、そして、社屋まで被災してしまったにも関わらず、快くリーグ戦復帰を認めてくれた会社のために「なんとか勝ちたい」という気持ちは非常に高いのだが、どうしてもチーム調整の遅れが目立ってしまい、堪えどころで堪えきれない、点が欲しいところで決めきれない試合が続き、ここまで2勝7分6敗の勝ち点13で最下位に沈んでしまっている。

今季の戦いだが、今日の試合(松本山雅戦)を含めてあと5試合だけとなっているが、この試合で敗れる、もしくはドロー、さらには前橋の敷島で行われる16位のアルテ高崎が勝ち点を1つでも積み上げた時点でソニー仙台の最下位が確定してしまう(※総合順位的には、17位のジェフリザーブス〈勝ち点17〉を抜く可能性はあるが、16位チームを抜かす可能性が消えるので、リザーブスを除いたチームでの最下位が確定)

限りなく、残留に赤信号が点ってしまっているソニー仙台。ただ、ソニーの試合を見る限り、最下位にいるから「弱い」という訳ではない。勝っても負けてもほとんどが1点を争うゲームであり、引き分けの7試合もあと一歩…という試合も多い。そして長年JFLで戦っていることもあり、チーム力が低いということは決してない。シーズン当初から試合をしていれば、間違いなくもっと上にいてもおかしくないチームなのである。

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しかし、試合が少ないとはいえ、リザーブスを除いた17チームでの最下位確定が現実的となり、崖っぷちの状態であることは間違いない。こうなると、すでに自力での残留が無くなってしまったに等しい状態であり、J昇格を目指す町田、山雅の昇格に期待するしか残留の目がないソニーだが、最後まで諦めずに戦って欲しいところだ。

●ソニー仙台(18位:13pt、-9)
11/20 松本:ユアスタ(後期16節)
11/23 SAGAWA SHIGA:宮城(前期6節分※)
11/27 佐川印刷:西京極(後期17節)
12/04 佐川印刷:ユアスタ(前期2節分※)
12/11 松本:アルウィン(前期1節分※)

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さて、シーズン前は「今年は一桁順位を目指します」と目標を語ってくれたアルテ高崎・後藤監督だが、6月19日の佐川印刷戦以降、リーグ戦では12戦連続で勝利を奪えず、勝ち点をなかなか積み重ねられないまま順位は後退。それにしても、今季のアルテはやっている試合内容と結果が大きくかけ離れている。昨シーズン主力として活躍した小川は長野、岩間は長崎、そして秋葉がヴェルディへと、それぞれ別のチームへ活躍の場を移していくなど、戦力的には大きくダウン。

しかし、残ったメンバーの中でボランチの小島、益子、FWの伊藤、松尾が成長して、その穴を埋める形となっていった。また、成長著しい松尾昇悟に関しては、別のチームの指揮官から「興味のある選手」としてリストアップされており、ステップアップしていく可能性もある。

まあ、話が横道に逸れてしまったが、今季のアルテもしっかり繋いで崩すパスサッカーで、非常にいいサッカーを展開している。だが、ここ一番で決めきれないというか、守りきれない試合が続き、内容は悪くはないのだが勝ち点を積み重ねられてはいない。そしてその結果、一桁順位を目指すどころか、今年も残留争い、さらには入替戦を覚悟しなければならない順位に甘んじてしまっている。

ただ、上記にあるとおり、やっているサッカー、そして目指すスタイルは非常に好感の持てるものであり、目指すものが出来れば勝ち星も自ずと付いてくるもので、10月以降は4勝2敗と勝ち越している。さらには今日のHonda戦に勝てば、何年ぶりかとなる3連勝となり、さらには一応の区切りとなる自動降格を間逃れる勝ち点にも到達できる。

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しかしだ、ここ最近のようなしっかりと試合が最初から出来ていれば、この順位にはいるはずのなかったアルテ。そういうところは、なんとももどかしいところでもある。そしてもう一つ、今度は入替戦回避となる順位への到達だが、その順位(15位)の座を争うのが横河武蔵野とびわこ草津だが、武蔵野は昨日の試合で金沢に勝利して順位を14位へ浮上させた。当面のライバルでもある武蔵野が勝利したこともあり、アルテもなんとか勝って武蔵野に食らいつきたいところだ。

●アルテ高崎(16位:28pt、-15)
11/20 Honda FC:敷島(後期16節)
11/23 ジェフリザーブス:市原(前期6節分)
11/27 町田:町田(後期17節)
12/04 町田:浜川(前期2節分)
12/11 Honda FC:都田(前期1節分)

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さて、昨日の試合で金沢に勝利して暫定的に14位に浮上した横河武蔵野。古矢前監督が作った下地を活かしながら、かつてはリーグ戦2位と躍進した年(2009)もあったが、それ以降は年々チームの力が下降。そして今年はついに残留を争うところまで下がってきてしまった。

チーム力が上がらなかった要因の一つには、練習環境の問題が大きく影響していたこともある。3月11日の震災以降、節電対策の一環ということで、普段行っていた横河電機グラウンドでも夜間練習ができなくなり、チームはそれぞれの選手が仕事に就く前の早朝1時間しか練習できない期間が続いた。ただでさえ、ピーク時に比べて選手層が薄くなっていた武蔵野だが、そこに練習時間の制限という足かせが付いてしまえば苦戦は間逃れなかった。

かつてのように、チームの一員=横河電機の社員という図式では無くなった今のチーム。当然、横河の社員選手はいるものの、選手の大半は別の仕事を持ちながらの状態であり、どの選手もコンディション作りは非常に難しい状況になってきている。また、横河電機の立ち位置は、現在ではあくまでもクラブをサポートしている「パートナー」という立場であり、かつてのような手厚いサポートとまでは行かなくなってきている現状もある。

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これについては、横河がサッカーを見放したという訳ではなく、昨今の不況なども影響して、これまでの同様の手厚いサポートができない状態にある。ただ、それでも加盟料や練習場の提供など、チームに大きな支援をしてくれていることは事実。どの企業でも、ここ数年は経営戦略上、企業スポーツの在り方を見直すところが増えてきているが、Hondaを含めてこの横河もまだまだサッカーに理解を示してくれているといえるだろう。だからこそ、そんな「パートナー」のためにも、武蔵野は報いて欲しいところでもある。

●横河武蔵野(14位:31pt、-4)
11/23 Honda FC:夢の島(前期6節分)
11/27 秋田:秋田(後期17節)
12/03 秋田:西が丘(前期2節分)
12/10 金沢:夢の島(前期1節分)

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現在16位のアルテの勝ち点が28で、残り試合は5。残りを全勝すれば勝ち点は43まで到達するので、今日の時点で勝ち点45に到達している6位金沢までが残留確定。ただ、現実的に残留確定ライン(18チーム制となった2006年以降の数字)は平均で33ptという数字が残っている(15位チーム)。これに対して、入替戦に回る可能性のある16位の平均は30ptとなっている。また、下位チームの勝ち点が高かった(リーグ全体が混戦となった)2009年だけは、15位の流経大が40pt、16位の琉球が38ptとなっているが、これは例外に近いとも言えるが、平均値などや今年の状況を基に残留確定ラインを考えてみると、やはり「35pt」が妥当なラインとなってきそうである。

そうなると、現時点で35に到達しているブラウブリッツ秋田、佐川印刷は残留濃厚。ただ、13位の栃木ウーヴァ(32pt)、暫定的に15位となっているびわこ草津(31pt)はまだ残留確定とは言い切れない。また、こに来て栃木ウーヴァが昨年同様終盤に来て大ブレーキ状態である。8月17日の町田戦以降、引き分けの試合もあるものの11戦未勝利となってしまい、一時期は上位争いを出来る順位にいたにも関わらず、現在は13位まで後退。

当初はソニー仙台、アルテ高崎、横河武蔵野の3チームでの争いかと思われたが、最後の最後に来て、栃木ウーヴァ、びわこ草津の2チームも含めた5チームでの残留争いとなってきた今年のリーグ戦。当確線上にあるチームは、今日の試合で勝ち点を伸ばしてなんとか残留確定ラインに近づきたいところだ。

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ここまで、残留争いと予想勝ち点について書いてきたが、やはりソニー仙台が最下位を間逃れる可能性は残念ながらゼロに近いと思われる(※リザーブスを除いた順位)。そうなると、ソニー仙台の東北リーグへの自動降格となってしまうのだが、ここに来て、Jリーグ側が町田ゼルビアに対して条件つき(仮設で客席を増やす、最終的にはスタジアム全体をJ規格にすること)で昇格(新規加盟)を認めたことにより、かなりの確率でJ昇格となるチームが出てくる可能性が高くなってきた。

当然、5位につけている松本山雅もJ昇格チームの対象であり、もしかすれば2チーム昇格という可能性もあり、場合によってはソニー仙台が自動的に残留することも考えられる。また、昇格が1チームしか出なかったとしても、その場合は最下位チーム(ソニー仙台)は地域リーグ決勝大会・3位チームと入替戦に回ることとなるのだが、地域決勝1位、2位チームであれば結果予想は難しいところだが、3位チームとの対戦であるならばソニー仙台が自力残留を勝ち取る可能性は非常に高いと思われる。

そして地域リーグ決勝大会の方だが、今日は運命の1次リーグ最終日を迎えるが、すでにバンディオンセ加古川、ノルブリッツ北海道、黒潮FCのリーグ戦敗退が決定している。また、逆の視点で見てみると、2日目を終わって決勝リーグ進出が決定したチームもない。よって、9チームに可能性が残されている訳で、今日の試合はどれも気になるところであり、どのチームが決勝リーグに上がってくるかにも注目したい。

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