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2011年10月18日 (火)

Honda FC、久々に快勝

7月30日の佐川印刷戦以来、勝利から見放されてしまっているHonda FC。先週は天皇杯2回戦のスケジュールが組まれていたのだが、静岡県予選で敗退していたため試合間隔が空くこととなってしまったのだが、その期間をうまく利用して調整したことにより「Hondaらしさ」を取り戻して、久々の快勝を飾った。

[ウーヴァスタメン]
ーーー竹内ーー市川ーーー
ー石堂ーーーーーー高安ー
ーーー濱岡ーー上西ーーー
田村ー岡田ーー前田ー高木
ーーーーー原田ーーーーー

[Honda FCスタメン]
ーーーー伊賀ーーーーー
中村祐ーー香川ーー柴田
ーーー西ーー糸数ーーー
牧野ー川嶋ー中川ー平山
ーーーー清水谷ーーーー

ウーヴァのキックオフで始まった試合は、立ち上がりは両者ともいきなり仕掛けるのではなく、それぞれ「相手の出方を伺いながら」と言ったような静かな展開からスタート。さすがに先週の天皇杯で好調・柏と試合をした経験をふまえてか、しっかり構えて試合に入ったウーヴァがいいディフェンスを見せ、Hondaは特徴であるサイドからのボールを簡単に入れさせてもらえないために、なかなかいい流れを作り出せない。

それに対して、ウーヴァは守備は悪くないのだが攻撃がよくない。三輪、石川のコンディションが上がらなかったこともあり、市川をFWに起用したのだが、やはり2試合出場停止の若林の穴が埋まりきっていない印象を受けてしまう。

そんな中で、どうもエンジンのかかりの悪いウーヴァに対して、徐々にHondaが押し込む時間帯が増えていく。そしてこの日は、西、糸数のボランチのコンビの動きがよく、彼らの鋭い出足によりウーヴァは中盤の自由を失いセカンドボールをほとんど支配出来なくなってしまう。こうなると、大半はHondaがボールを支配することとなり、序盤は両サイドの動きが相手守備陣に止められていたのだが、サイドバックも絡んで厚みのある攻撃を繰り出せるようになる。

Img_0072

迎えた18分、これまでのクロスとは違う、低いライナー製のボールを平山が蹴り込むと、これに柴田がワンタッチで合わせてHondaが先制。これまで、浮き球のクロスを入れてははじき返されていた平山だが、とっさの判断で低いボールを選択。これが好判断となり相手守備陣の反応を遅らせ先制ゴールを呼び込んだ。

試合は先制点を奪ったHondaが勢いを増し、その後も相手ゴールに猛攻を仕掛ける。序盤こそ、静かな立ち上がりとなったが、積極的な姿勢、そして何よりもみんなが必死に走る姿勢を見せ、これまでのような「迷い」が消えていたのであるが、Honda FCの大久保監督は試合後にこのように語ってくれている。

「よそは天皇杯を戦っているのに、うちは試合のスケジュールがない。僕がHondaに来て(現役選手として)から、そんなことが無かった(天皇杯に出場できない)し、こんなに苦しい期間を経験したことはありません。まあ、Jリーグのチームとやれなかったことはとっても寂しかったですね。ただ、その寂しいとは言っても、それが今のチーム状況なので仕方がないこと。まあ、ここで試合間隔が空いたことはチームや選手が現状を見つめ直すいい機会になったと思います。

そして、この試合に向けては、基本に返ろうということで、ほとんどボールを使わないで走り込みだけ続けて来ました。サッカーで勝利するには、技術や戦術も重要ですが、まずは相手に走り勝つことや精神的に負けないことが一番重要なはずだと思っています。ウチって、実は7月以来勝ってないじゃないですか? やっぱりね、そういう流れを断ち切るには、基本に返って、まずしっかり走り込みをしようとなったのです」

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以前も書いたが、チームが過渡期であることは間違いない。さらには下部組織であるU-18が今の1年生が卒業する2年後に廃止となることが決定しているなど、「本田技研サッカー部」自体も大きく変わろうとしている時期でもある。折からの景気悪化の流れを受けて、これまでのような「手厚い支援」を受けられなくなってきているチーム。そして吉澤、石橋監督時代にピークを迎えたHonda FCだが、そのバトンを受けた大久保監督は運が悪いと言っていいかは微妙だが、近年の中で最も「難しい時期」に監督に就任してしまったと言えるだろう。

メンバー的にも、これまでの黄金期を支えたメンバーが引退したり、徐々に下降線を迎える時期にあたり、チームとして世代交代を進めなければいけない。しかし、Honda FCはプロクラブではなくあくまでも社員選手であり簡単に大量解雇、大量加入といった様な新陳代謝をすることは出来ない。時間を掛けながら、じっくりと選手を入れ替え行くしかやり方がないのである。そしてこの日のスタメンだが、ついに30歳以上の選手は誰もいなかった。スタメン11人の平均年齢は25.3歳。11人の中での最年長は29歳の柴田であり、新田、安部、桶田、吉村、中村元といったベテランはすべてベンチスタート。

ある意味で、このメンバー構成は大久保監督がやらなければいけない「世代交代」という役割を達成出来たのではないだろうか?

その中で、最後のセットプレーからの失点はいらない部分であったが、それ以外はほぼ完璧といっていい試合運びを見せ、久しぶりの快勝を見せてくれた。

そして、これまでチームを引っ張って来たエース新田に代わり、伊賀貴一がこの日は紛れもなくチームの攻撃を牽引していた。後半にいくつかのビッグチャンスで決めきれなかったが、前半はほぼパーフェクトと呼べる動きを見せ、自身も1得点を記録。また、香川も高知大時代のようなキレのある動きを見せ、後半には何度も相手GKを脅かすミドルを連発。年齢は香川の方が上だが、浦和の原口のようなドリブルで切れ込んで勝負するタイプの選手。現在はトップ下でプレーする選手だが、サイドアタッカーとしても見てみたい気もする。

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本当に久しぶりの快勝となり、トンネルを抜けた感もあるHonda。しかし、真価を問われるの次のホームで行われる讃岐との試合であろう。大久保監督も次節に向けてこのように語ってくれている。

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「讃岐ってチームはやりにくい相手なんですよね。北野監督は策士だからどう出てくるかわからないし…。システムも3バックや4バックをちょろちょろ変えてくるし、後半戦から新しい選手も入ってきて勢いがある。ただ、ウチは相手がどう変化してくるかではなく、今日のようにしっかり走って自分たちらしさが出し切れるかに掛かっていると思っています」

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さて、いいところなく完敗を喫してしまった栃木ウーヴァ。10位と11位の対戦であったが、その内容には大きな差があったと言っても問題なかったことは否定出来ないだろう。

柏戦を経験した高木は「天皇杯が終わってから、なんとなくチームに集中力が抜けてしまった感がありました。今日の試合も全体がバラバラになってしまい、前半は本当に何も出来ませんでした。柏戦でやれたことで、なんとなく気持ちに隙ができてしまったのか知れません…」と語っていたが、この日のウーヴァは終始Hondaの攻撃の前に受け身となってしまい、何一ついいところを出し切れなかった。

若林が2試合出場停止のため、攻撃力が低下していたことは理解できる。それにしても、柏戦のような「チャレンジする姿勢」があまりにも少なかったことは残念でならない。

結局のところ、高安、濱岡がボールを持たないとチャンスを作れなかったウーヴァだが、次の山雅戦ではエースの若林が復帰することもあり、もっと積極性のあるところを見せて欲しいと願うところだ。

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2011JFL後期第11節 @小山
栃木ウーヴァFC 1-3 Honda FC
[得点者]
18分柴田、31分伊賀、75分香川(Honda)
81分市川(栃木)
[警告]
26分高木、53分竹内、54分石堂、78分田村(栃木)
19分西、60分糸数(Honda)

[ゲームスタッツ]
シュート数:栃木6、Honda14
ゴールキック:栃木7、Honda7
コーナーキック:栃木4、Honda4
直接 FK:栃木13、Honda19
オフサイド:栃木3、Honda2
PK:栃木0、Honda0

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最後に余談ですが、現在第47回全国社会人大会がおこなれていますが、東京都リーグ1部の東京23FCが全社でベスト4入りして、優遇枠以外のチームとしては初の都道府県リーグ勢からの地域リーグ決勝大会を決めました。これについては、また別の機会で取り上げたいと思います。

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