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2011年9月13日 (火)

リザーブス、JFL脱退を表明

9月12日の夕方、ジェフユナイテッド市原・千葉は同クラブ下部組織である「ジェフ・リザーブス」の活動を今季限りで終了すること、そしてリザーブスが所属する日本フットボールリーグ(JFL)の理事会でもリーグ退会が正式に認められたことを発表した。なお、リザーブスの活動については今季いっぱいまでとなり、今シーズン終了後は事実上の「解散」という形になる。

ジェフユナイテッド市原・千葉 リザーブズチームの活動終了について
お知らせ:「ジェフリザーブズ、JFLからの退会について」

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ここ数年、JFL関係者や取材者の仲間内で「解散は近い」と言われていたのだが、ついにこのタイミング(来季に向けての理事会終了後)でリザーブスのリーグ脱退、そしてチーム活動終了の知らせが発表された。

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昨年から、JFLでも選手の登録について、これまでのような「とっかえひっかえ」が出来なくなり、セカンドチームを運用していく上での「うまみ」が無くなってしまったことは、流通経済大学とジェフリザーブスには非常に痛手となっていた。かつては、トップで結果の出ない選手、伸び悩んでいる選手を一時的にリザーブスに移籍させ、出場経験を与えて選手育成に一役買っていた。流経大もこれと同じようなパターンで選手を成長させてきたのだが、上記にあるとおり2010年から選手登録のレギュレーション(※Jリーグ追加登録期限情報を参照)が変更されたため、両者にとって「JFLにいること」が、決しておいしいことではなくなっていたのである。

さらにリザーブスにとっては、2010年に行われた「ちば国体」も大きく絡んでいた。国体に向けての強化チームになっていたリザーブスには、県からそれなりの強化費が与えられていたが、国体が終了した今年はその強化費がなくなり、チーム運営費という部分での負担が一気に大きくなってしまう。また、リザーブスの「運営本体」である、ジェフユナイテッド市原・千葉だが、2010年シーズンからJ2降格してしまったことも、活動に大きな影響を与えてしまった。

Jリーグからは毎年、各クラブにオフィシャルスポンサー料、テレビやラジオの放送権料、グッズなどの商品化権料をそれぞれのチームごとに比率を割り出して、「分配金」という形で与えているのだが、これは「前年度」の数字(金額)がクラブに回ってくるもの。そしてJ2リーグ1年目となった昨年は「J1規模」の分配金を手にしたが、今年は「J2規模」となってしまい、その収入額はJ1時代から比べれば大きくダウン(場合によっては半減)。もし、J2を1年で卒業出来ていれば、分配金こそ今年はJ2クラスでの算出となるが、スポンサー料がJ1クラスのものとなり、分配金が少なくとも、それで埋め合わせ可能となっていたはず。

しかし現実問題として、ジェフは残念ながらも今年もJ2での戦いとなっており、分配金はもちろん、スポンサー料についても「J1料金」とすることができず、収入的に厳しい状態が続いてしまっている。

トップが厳しい状況であり、リザーブスにとっても「国体マネー」が期待できない。さらには、トップ←→リザーブスの選手入れ替えの自由が効かなくなってしまった今、リザーブスというチームの存在意義が薄れてしまい、トップチームを運営する上で、足かせとなってしまったのである。JFLでは地域リーグよりも高額なリーグ加盟金が設定されていることだけではなく、全国への移動費が年間で約2000〜3000万近くかかることから、最低で3000〜4000万円を年間予算として計上しておかないと、このリーグではやっていけない。

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そしてもう一つ、「セカンドチーム構想」を提唱した祖母井秀隆氏の「志」を継ぐフロントスタッフが少なかったことも痛かった。

祖母井氏については賛否があることは承知しているが、日本に「セカンドチーム構想」を持ち込んだこと自体は、私は評価していいと思っている。ただ、祖母井氏が思い描いた「セカンドチーム構想」と、今のセカンドチーム構想に、若干のズレが生じていることも事実だ。

セカンドチームの考え方としては、「今すぐトップの戦力として数えることは難しいが、磨けば(育成すれば)光る可能性を秘めた若手選手にチャンスを与える場である」と考えてほぼ間違いはないだろう。ただ、祖母井氏や、浦和レッズの元監督でもある横山兼三氏などが思い描いたセカンド構想(浦和レッドダイヤモンズ・アマチュア)には、育成だけではなく、OBやユース組織出身者、さらにはその地域にいる社会人に広くサッカーをプレーする機会を与える場を提供するという考え方も持っていたのである。トップに通じる選手の育成だけではなく、地域サッカーの中心となれる場を作り出すことも、クラブの在り方として重要と考え、セカンドチームを創設した経緯があるのだが、ジェフではその構想がいつしか薄れてしまって行ったのだ。

レッズアマに関しては、別に地域リーグ昇格やJFL昇格しなければいけないとか、トップに選手を送り出さなければいけないという考えはチームにほとんどない。あくまでも、選手たちが楽しくプレーし、その中でレッズアマが中心となり、地域のサッカーが発展していけばいいというスタンスでチームが運営されている。

今回、リザーブスは今季限りでの活動終了を宣言したのだが、三菱水島のように県リーグに降格してでもチームを存続させるという選択肢はなかったのだろうか? 千葉のアマチュア選手に「ジェフ」という名が付くチームでプレーする喜びを与える機会を無くしてしまって良かったのだろうか?

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しかしだ、時代の流れもあるし、日本サッカー協会、Jリーグの移籍制度も変わった事もあり、発足当時のままでいかないということもよく理解できる。そしてチームを維持していくための根幹となる「懐事情」が厳しいことも理解できる。これらの条件が重ねってしまえば、いくらジェフの下部組織だからといっても、継続していくことは厳しいし、いつまでも理想論にしがみついていることも出来ない現実がある。

だが、リザーブスが育成機関として役に立っていたのか? という質問に対しては、私は広い意味で「大きな役割」を果たしたと考えている。

私自身、ジェフと接する機会がほとんどないため、リザーブスからトップに昇格し活躍した選手というのは残念ながら記憶にはない。しかし、現在札幌でプレーする芳賀博信や、栃木SCの入江利和、岡山の竹田忠嗣、鳥取の奥山泰裕など、数名のJリーガーを生み出しているのだ。確かに、トップチームであるジェフ千葉で活躍した選手はいないかもしれないが、ここで取り上げた4名以外にも何名かの選手がJリーグ(J2)の舞台を経験しており、育成機関として一定の結果を出していると考えても差し支えないと感じるのだ。

ジェフサポーターからすれば、自分のチームで活躍してもらわないと… という思いもあるだろう。しかし、埋もれた才能を開花させるきっかけとなったチームこそ、このリザーブスなのである。このチームがなければ、ここで名前を挙げた選手たちが、次のステップへ進むことも無かったのかも知れないのだから…

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さて、現実問題として、リザーブスのJFLからの脱退、そして活動終了が決まったのだが、この決定により今季のJFLでは自動降格枠が2から「1」に減少し、残留争いとなってしまっているチームにとって、ほんの少しだけだが余裕が生まれることとなったであろう。これにより、今年の自動降格はリザーブスを除いた17チームの中での最下位チームだけとなり、16番目のチームが入替戦に回ることが決定。

さらには、今年も松本山雅、カマタマーレ讃岐、そして町田ゼルビアの3チームがJリーグ入会予備申請を行っているが、これらのチームの中から審査をパスし、順位も4位以内を確定させることが出来るチームが1つでも出てくれば、最下位チームにも条件付きながら残留の可能性(地域リーグ決勝大会3位チームとの入替戦)も生まれてくる。(※もし2チームJ新加入チームが出れば降格チームはナシとなる)

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そしてもう一つ、リザーブスの活動終了と関係ないとは言えない話として、来季以降のFC岐阜SECONDの動向も気になるところだ。

この岐阜SECONDも、来年行われる「ぎふ清流国体」に向けての強化指定チームとなっており、少なからず県から強化費が捻出されている。しかし、その強化費も国体がある来年までの話であり、2013年には強化費が打ち切られる可能性は非常に高い。そうなった場合、トップチームの経営が厳しい岐阜は、セカンドチームを支え続けることが出来るだろうか?

最後に、今季で活動が終了となってしまうリザーブスの選手たちに、次の活躍先が早い時期で見つかることを節に願いたいと思います。

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