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2011年8月16日 (火)

天皇杯・東京都予選準決勝

学生の部は例年通りの手順で代表が決まったが、社会人の部は震災の影響もあり2次予選などの開催も取りやめ、最終的にJFL2チームを代表に選出して学生代表との準決勝を迎えた東京都サッカートーナメント。

ということで、まずは準決勝第1試合から振り返りたいと思います。

[町田スタメン]
ーーディミッチー勝又ーー
ーー星ーーーーーー鈴木ー
ーーー柳崎ーー小川ーーー
津田ー太田ーー田代ー三鬼
ーーーーー修行ーーーーー

[明大スタメン]
ーーーーー阪野ーーーーー
矢田ーーー岩渕ーー田中恵
ーー田中翔ーー三田ーーー
奥田ー楠木ーー吉田ー豊嶋
ーーーーー大滝ーーーーー

町田のスタメンには、今季初出場となる三鬼海の名前があり、びっくりした反面、どんなプレーをするか期待も高かった。そして明大だが、GK高木、DF丸山、MF宮阪の3人が中国で行われるユニバーシアード参加中ということもあり不在。さらには、コンディション不良でベンチに入っていない選手も多数いる中で迎えたのだが、試合前の神川監督は「このメンバーでもしっかり明治のサッカーをやりきって勝ちますよ」と力強く語ってくれたのだが…

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町田のキックオフで始まった試合は、序盤から好調を維持する町田が明大を圧倒。4分にはディミッチが相手からボールを奪うと、前を走る勝又にパスを送る。するといきなりGKと1対1の場面を迎えるのだが、ここは明大GKの大滝がストップ。11分にはディミッチ→小川ときれいなパス交換が続き、最後は鈴木がシュート。JFL、大学とそれぞれカテゴリーの違いはあれど、互いに攻撃力が自慢のチーム同士の対戦であったが、流れは完全に町田が掴み、明大はまったくといっていいほど力を出し切れない時間が続く。

しかし、丸山不在だから明治ディフェンスがダメだった… とは言わせたくないという思いがチーム全体の奮起に繋がり、特に吉田、楠木のCBコンビが体をしっかり張り、町田の攻撃に対応。ポゼッションでは圧倒され、ボールを左右に回されて何度もピンチを招いた明大だが、前半終盤までなんとか堪えてスコアレス状態が続いた。

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流れの中からの失点はなんとか防いできた明大だが、40分、ゴール前正面で町田にFKを与えてしまうと、ここ最近、直接FKが当たっている鈴木に決められてついに得点を許してしまう。神川監督は試合後「(壁に当たったボールが)GKの正面に流れてきたんだから止めて欲しかったですね…」と語ったのだが、やはり監督としては苦しい流れであるけれど、なんとか前半はスコアレスで終え、後半に気持ちを切り替えて勝負をしたかった。

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だが、そうさせなかった町田の実力も素晴らしいところであり、さらには後半15分、三鬼から出たロングボールに途中交代で入った直後の北井がうまく抜け出して勝利をさらにたぐり寄せる2点目を奪う。後半に入ってからは、前半のような「圧倒する時間」こそ減った町田だが、要所要所ではしっかり締め、明大に高い位置からのプレスを許さず、主導権を相手に与えず、そのまま2点目を奪ったところはさすがと言えよう。

しかし、2-0となってからは、やや町田もトーンダウン。町田・ポポヴィッチ監督も「ある時間帯(2-0としてからを指していると思われる)は、もっとインテリジェンスなプレーをして欲しかったですね。もしかしたら、すぐに水曜日にリーグ戦が控えていることが頭をよぎってしまい、それにより力をセーブしてしまったのかも知れません」と語ったとおり、無難なプレーに終始し出すと、明大がここから反撃。

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74分、CKのチャンスを奪い、その展開から矢島が前線に見事なスルーパスを送ると石原がシュート。これはDFにブロックされたが上がっていた吉田が蹴り込んで1点差に詰め寄る。そして波に乗った明大は、田中恵太が獅子奮迅の動きを見せ、31分、35分と連続してシュートを放ち、町田ゴールを脅かしていく。

しかし、ここは修行がしっかりストップして明大に同点弾を与えないと、すかさずピンチをチャンスに繋げるところは、したたかというかまさに試合巧者。38分、相手のミスを柳崎が拾いチャンスを広げると、鈴木→柳崎と渡り、最後はキレイに勝又とスイッチして3点目を奪って勝負あり。

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明大・神川監督は試合後「これでゼルビアさんとは3回目の対戦(2007、2008、2011)となりますが、今年は本当に強いなあ…と感じました。やはり、プロ集団に勝つのは難しいですね。ユニバ、ケガ人とメンバーが揃わない状況もあり、やりくりも大変でした。今日は完敗です」と素直に語ってくれた。

ただ、ここ最近の町田のパフォーマンスを見る限り、明大がベストな布陣であっても難しい試合であったような気もするゲームであったこともまた事実だ。

そして今季初出場となった三鬼海についてだが、この日のプレーはまずは守備をしっかりやってペースを乱さないということを念頭に置いていたそうで、TMで見せるような積極果敢なドリブル突破などはあまり見られなかった。

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しかし、スペースをしっかり埋める守備、2点目に結びついたパスなどはセンスの片鱗を十分に見せてくれた。現時点では藤田泰成、斎藤広野に続く「3番手」という位置づけであり、まだリーグ戦での出番はない。しかし、この日は2番手の斎藤を押しのけ、三鬼をあえて出場させたことはポポヴィッチ監督の期待の表れであり、そしてトップチームに混じってどこまで出来るのか? というテストでもあった。そんな中でのこの日のプレーは近い将来、町田のサイドを担っていく存在として成長していくだろうと感じさせるものであったことを付け加えておこう。

第16回東京都サッカートーナメント
準決勝 @西が丘サッカー場
町田ゼルビア 3-1 明治大学
[得点者]
41分鈴木、60分北井、84分勝又(町田)
75分吉田(明大)

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さて、同日に行われた準決勝第二試合だが、専大が良かったことは確かなのだが、あまりにも武蔵野の覇気がなかったことが気になってしまった。

ゲームに関しては、カウンターで失点…という形ではなく、終始専大がペースを握ったまま前半で2得点を奪い、後半に3点目を奪うとその時点で武蔵野の選手からは「勝とう、戦おう」という意識が消えてしまった…

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今年の東京都サッカートーナメントだが、震災の影響もあり1次予選トーナメント途中で開催を見合わせ、2次予選も取りやめたことにより、JFL所属の町田ゼルビア、横河武蔵野を「社会人系の部代表」と代表に選出しているのだから、もう少し気概のある試合を見せて欲しかった。

会場には、予選トーナメントに出場することが出来なかったエリースFC東京の選手たちも試合を見に来ていたのだから… 

第16回東京都サッカートーナメント
準決勝 @西が丘サッカー場
横河武蔵野 0-6 専修大学
[得点者]
22・40分長澤、57分稲葉、71分町田、82分仲川、85分鈴木(専大)

ということで、東京都予選の決勝は8月27日、18時から西が丘サッカー場にて町田ゼルビア vs 専修大学の間で行われる。

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