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2011年7月 2日 (土)

信州ダービー・プレビュー

いよいよ、明日に迫った信州ダービー第2戦(JFL後期第1節)。
それぞれの現状などを踏まえて、明日の試合の展開を予想してみたいと思います。

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過去2戦、下位チームに対して快勝とまでは行かなかったが、監督更迭後は3連勝としっかり結果を残している松本山雅。

加藤監督は「誰が見ても楽しいと思わせるサッカーをやりたい」と語ったものの、現時点で最優先されるべきことは、理想のサッカーを導入するよりも結果を積み重ねることであり、それを痛いほど理解している加藤監督はリスクを排除した「結果にこだわるサッカー」を、吉澤前監督時代以上に徹底して来ている。

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それに対して長野パルセイロは、良くも悪くもバドゥ時代から変わらない「自分たちでアクションを起こすサッカー」を貫き通している。

しかし、イケイケ一辺倒でやるサッカーは、北信越を卒業した時点でサヨラナし、一段階カテゴリーを上げたい今は築いてきた攻撃サッカーに「鈴木流・大人のサッカー」というスパイスを加え、ライバルに追いつけ追い越せ!で進化を続けている。

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さて、2年ぶりに南長野で行われるダービーだが、ひいき目やバイアスなしで予想すれば、「流れ、勢い」では長野の方が上回っている感がある。町田戦では苦しみながらも2度追いつき、監督も選手も「粘りが出てきた」と試合後に語り、その「追いついた自信」が、びわこ草津戦ではしっかり発揮されていた。

先日「宇野沢頼み」と書いたが、前節では藤田、冨岡が揃って結果を残し、野澤、浦島も確実なプレーで勝利に貢献。また、Honda戦、町田戦ではやや試合勘が完全ではないな… と感じさせた大典にキレが戻り、明るい材料が揃った長野。

そんなライバルに対し、順位では2つ上の6位に着けている山雅だが、木島弟が出場停止であり、鐵戸、飯田がケガの回復具合がイマイチ読めない状態で、出場してくるかどうかは最後まで微妙。そんなチーム状況もあり、ダービーを目の前にして万全の状態とは言えない山雅。しかし「監督更迭」という奥の手を繰り出してからは、内容うんぬんではなく、とにかく目の前の試合を「絶対に勝つ」という強い意志がチームにみなぎっており非常に不気味である。

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試合の展開を予想すれば、これまでどおりの細かく繋ぐ長野に対して、堅守をベースに速い仕掛けからチャンスを作りたい山雅という流れは大きく変わることはないだろう。ただ、前回の試合のような、前後半で流れを完全に変えてしまうような「強風」に悩まされることはなく、90分間において攻守の切り替えの激しいゲームが繰り広げられることが予想される。

そんな中で、両者のキーマンとなるであろう選手には、長野は向慎一、山雅は木島良輔を推したい。

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長野の攻撃の核といえば、やはり宇野沢なのだが、彼に対しては厳しいマークがつくことは予想される。宇野沢が封じ込められたときに、現状を打破する選手は誰なのか? を考えたときには、やはり向をおいて他にいないだろう。今季新加入の向は、シーズン前から大きな期待が掛けられてきたのだが、これまでに5得点を奪いその期待に十分応えてきている。そしてこのダービーでは、得点を奪うだけではなく、相手DFを引きつける『おとり役』としても期待される。

山雅サイドでは、出場停止の弟の分まで気合いの入る木島良輔がキーマンとなるだろう。セットプレーなどにおいて、抜群の高さをみせる飯田の出場が微妙ななか、貴重な得点源として期待される木島。昨年の町田で見せた切れ味抜群の突破に衰えは全くなく、彼の速い仕掛けが山雅の攻撃をより活性化させている。ポゼッション率においては、6:4ぐらいで長野に支配される時間帯が多くなるだろうが、木島にボールが入った瞬間から、切れ味抜群の「ナイフ」が長野ゴールに襲いかかる。

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互いのカラーが全く違うし、これまでのダービーにおいて、山雅が内容で終始圧倒した試合はほとんどない。しかし、2009年以降のダービーにおいて、山雅が長野を優った原因は、ひとえに「勝負どころの決定力」であるのだが、今回の対戦でキーマンに名を上げた向、木島が勝負所で決定的な仕事が出来るだろうか?

また両者の展開以外の部分では、南長野の「芝」がどう影響を及ぼすのかにも注目したい。アルウィンのもの(芝)よりは、短めに刈られている南長野の芝が、ショートパスを多用する長野にどうプラスをもたらすのか? さらには、試合当日の天気予報は朝まで雨という予報が出ており、スリッピーな状態で戦うことになりそうだが、ロングボール主体でゲームを組み立てる山雅にとって、そのコンディションが吉と出るか、凶と出るか? 両者の出来をも左右する、ピッチコンディションをどちらが先に「味方」につけられるかもにも注目したい。

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前回(4月30日)の対戦では、上記にあるとおりの強風により、両者とも思うようにゲームを運ぶことが出来ず、難しい試合展開となってしまったが、長野的には強風の影響だけではなく、早い時間帯で先制点を奪ったことが逆に「歯車」を狂わせてしまった事実もある。しかし、長野は2ヶ月間で通用すること、これではJFLで通用しないことをしっかり学んできた。

そんなことから考えれば、今回のダービーは、長野にとって天皇杯シードを勝ち取るだけではなく、来年以降を占う上での「重要な試合」な試合となってくる。これまでのリーグ戦で学んだことが、ライバルを相手にしっかり出せるのか? 何度も同じやり方に苦い思いをさせ続けられた相手に成長を見せることが出来るのか?

今季はJ準会員申請を行ってはいない長野にとって、ライバルに勝つことは「その先」の展望を切り開く重要な「鍵」となる。1歩先ゆくライバルに待ったを掛けられるのか? はたまた、山雅が「後期からの逆襲」の足がかりとするのか?

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確かに、それぞれの「現状」で考えれば長野有利と考えるのが妥当なのだが、これまでのダービーを見れば「前評判」があまり役に立っていないのもまた事実。あとは、最後まで「勝ちたい」という気持ちを持ち続けた方が結果をものにしてきているのだが、今回はどんな幕切れが待っているのやら…

また、今回は南長野開催ということで「箱」の限界もあり、4000人ぐらいの動員しか見込めないが、メディアなどの注目度は北信越時代とは比ぶべくもないほどのものに成長し、TV解説に元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏が来場するなど、想像を遙かに超えるスピードでステイタスを高めているこの試合(対戦)。

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確かに、2006年当時に「将来、日本を代表するダービーマッチになる」と感じたのだが、まさかここまでとは…

すでに長野と松本という枠ではなく、全国規模での知名度を勝ち取った信州ダービー。昨日行われた会見では、薩川監督からは「余裕ですよ」という相変わらずのビッグマウスが飛び出しましたが、全国のファンが「うん、素晴らしい!」とい感じてもらえるゲームになってくれることだけを期待したいところだ。

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最後に、当たるかどうかわかりませんが、一応スタメン予想を

[長野予想スタメン]
ーーー宇野沢ー藤田ーーー
ー佐藤ーーーーーーー向ー
ーーー大橋ーー土橋ーーー
高野ー大島ーー小川ー野澤
ーーーーー加藤ーーーーー
※土橋→浦島の起用もありえるかも…

[山雅予想スタメン]
ーーー塩沢ー木島兄ーーー
ー弦巻ーーーーーー木村ー
ーーー松田ーー渡辺ーーー
鐵戸ー多々良ー須藤ー阿部
ーーーーー石川ーーーーー
※鐵戸が×の場合は玉林

あくまでも予想ですので、はずれた場合はご容赦を。

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