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2011年6月23日 (木)

TM:東京国際大vsザスパ草津U-23

天皇杯出場権を賭けた「第16回群馬県サッカー協会長杯サッカー大会」の決勝トーナメント開催まで、もうまもなく(7月3日〜)となったザスパ草津U-23。昨年から県協会1種登録チームとなったこともあり、アルテ高崎(JFL)やtonan前橋(関東1部)のような「シード権」があるどころか、現在県リーグ3部所属であるため、4月の1次予選から戦っているのだが、やっと彼らの「実力」を発揮する舞台がやってきた。

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さて、県リーグ3部の方は大差での勝利が続いているが、実力差がありすぎるために勝ってもそれほど評価されるものでもなく、ここでの経験がチーム力を高める要因に直結してくる訳でもない。そんなこともあり、彼らのチーム力、実力を高める機会は同レベル、もしくは格上と対戦できる練習試合となってくるのだが、この日は埼玉県大学リーグ1部所属の東京国際大学と対戦。

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元水戸ホーリーホック監督である前田秀樹氏を招聘してから一気に力を着けてきており、昨年は埼玉県代表として天皇杯本大会に出場している東京国際大学(以下TIUと略します)。そんな相手とは4月に1度対戦しているが、その時は1軍〜2軍の混成メンバーとの対戦であり、結果は2-2のドロー。しかし、今回の相手はトップチームではなく、1、2年生を中心とした若いチームであり、ガツンと力を見せつけて勝ちたいところだったが、実際のところは思うように行かなかった…

[U-23スタメン]
ーーー藤崎ー森川ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー枝本ー市川ーーー
川瀬ー安田ー成田ー西野
ーーーー後藤ーーーーー

※TIUは中盤がボランチ2枚の4-4-2

ユーゴ(飯山)が別メニュー調整でメンバー入りしていない以外は、ほぼベストな形で挑んできたU-23。前回の対戦では、ガツガツ来る相手に結構手こずったのだが、今回は1、2年生中心の編成ということもあり、開始直後から相手を圧倒。いきなり清水が左を突破してチャンスを作り、2分には相手のミスを森川がカットしてシュート。しかしここはシュートがミートせず、チャンスを活かせない。

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正直な話、得点こそ生まれてはいなかったが、5分の段階で実力差だけではなく、フィジカル、走力の違いなどは明らかであり、見ている側からも「これは負ける訳がない」と思ったし、やっている選手も「行ける」と感じたはず。別にそう思うこと自体はなんら問題はないし、「行ける」と感じて選手が積極的にプレーすることは非常にいいことなのだが、「行ける」ということを「余裕」と勘違いしたかのような緩慢かつ、雑なプレーが所々に見え始め、一方的な試合でありながらも何かモヤモヤする試合展開が続いていく。

雑なプレーに関しては、最終ラインからのビルドアップを指しているのだが、フリーの状態でありながらもパスが思うような場所に行かないのであれば、それは激しく問題。また、フリーであるのだから、一度コントロールしやすいポジションに持ち替えてもいいものを、無理なダイレクトパスを意識して、何度かミスパスを繰り返したことは大いに反省すべきであろう。

日体大の鈴木監督が以前、選手に指示を出しているときの言葉にこのようなものがあった。

「DFはね、常にノーリスクでプレーしなければいけない。別にな、サッカーでカッコイイプレーをすることが上手い選手じゃないんだよ。いかに状況をしっかり判断し、ミスなくベストな選択ができるかがいい選手のポイントだと思うよ」

よそ様の指導者の言葉ですが、是非とも彼らにも心にとめておいて欲しい言葉である。

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さて、所々でつまらないミスでボールを失うものの、実力差もあることであまりピンチにならないU-23。20分までに6本のシュートを放ちながらも得点に結びついていなかったが、21分のCKのチャンスに成田が飛び込んで頭で叩き込み、7本目のシュートでついに先制点を奪う。

その後もTIU陣内に攻め入り、28分にはこの日一番の流れる展開が披露される。西野が縦に走る宮下に展開し、深い位置まで持ち込んで中へクロス。中央で受けた森川がヒールで後ろに流す。ここまでの流れは完璧だったのだが、後ろから入ってきた枝本のタイミングがやや合わず、残念ながらシュートまでは持ち込めなかったが、全員が「ここに来る」という共通意識を持った素晴らしい攻撃を見せてくれる。

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1点リード、さらにはピンチらしいピンチもなく、優位に試合を進めたまま前半の終盤を迎え、このまま前半を折り返すかと思われた38分、U-23は集中が途切れた一瞬に手痛い一発を喰らうこととなる。カウンターから長いボールが入るとCKを献上してしまい、そのピンチにおいてあっさりニアに飛び込まれて同点弾を与えてしまう…

あれだけ攻めておきながら、イーブンの状態で前半を終えることの出来ないU-23は、前からのプレスが再び鋭くなったことが幸いし、相手DFのミスを誘発。これを森川がすかさず奪ってシュート! 41分に再びリードを奪い、2-1で前半戦を折り返す。

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後半に入ると、成田に代わって横山が投入され、最終ラインが左から宮下ー川瀬ー安田ー西野に変更され、横山は右MFに配置して後半がスタート。そして相手も後半になって大幅にメンバー変更してきており、マークの確認があやふやになっていたまま、7分にCKのピンチを迎えると、今度はファーサイドに飛び込まれた選手にフリーで合わされてしまい再び同点とされてしまう。

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この場面もマークの確認が甘過ぎだし、コースの切り方も微妙。そしてもっと言えば、CKを与えてしまったきっかけもパスミスを奪われてのことであり、セットプレーでの守り方とビルドアップについては大きな課題が残ってしまったと言えよう。

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同点にされ、また嫌な雰囲気が漂いだしたかに思われたが、11分に後半から入った横山がいいタイミングで右サイドを駆け上がり、中へクロス。清水を一旦経由して、最後はやや難しい体勢になりながらも森川が蹴り込んで三度リードを奪う。

[U-23後半15分以降〜]
ーーー藤崎ー清水ーーー
ーーーー吹田ーーーーー
ー白井ーーーーー横山ー
ーーーー枝本ーーーーー
宮下ー川瀬ー市川ー西野
ーーーー島並ーーーーー

その後、島並、吹田、白井もピッチに登場し、システムも中盤をダイヤモンド型に変えるなど、違う方法論を試しながらゲームを進め、相手のGKの目測ミスとセットプレーから2得点を追加し5-2で勝利。ただ、守備面に関しては2失点目以降にもゴール前でパスをカットされるという危ない場面があり、課題を残す結果となったことを付け加えておく。

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勝ったという「結果」だけはよかったが、内容に関しては決して褒められるものではなかったこの試合。もし、この日の内容のままで、アルテと戦っていれば間違いなく負けていただろうし、パルセイロとやっていれば先週同様の惨敗を喫していてもおかしくはない。

当然、相手によって力の入れ具合や集中力も変わっていくことは理解できるが、先週のパルセイロとの練習試合で惨敗を喫した後のゲームということを考えれば(県リーグが日曜日にありましたが、あれはレベルの違いが有りすぎるので除外)、もっと集中して試合に入るべきだったし、ズタズタにされた守備陣は「何をすべきか?」をもっと考える必要があったのでは?

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確かに、この日の気温は非常に高く、トップコンディションを維持したまま、90分間戦うことが難しかったことは理解できる。しかし、チームとして大きな目標となっている天皇杯出場を勝ち取るための予選では、全ての試合が暑さのピークを迎える時間に戦うこととなるので「暑かったから」は絶対理由にできないはずだ。

さらに天皇杯予選は準決勝(vs tonan前橋)と決勝(vs アルテ高崎)こそ90分で行われるが、それ以外の試合はすべて35分ハーフの70分間で試合が行われる(同点の場合は延長はなく、即PK戦となる)。時間が短いということは、先手必勝で試合を運ばなければならないし、一つのミスが試合を大きく左右してしまう。そしてミスから先手を奪われた昨年は、見事に相手の術中にはまってしまい、3回戦で涙をのむ結果となってしまっている。

だからこそ、細かい点での「ミス」や連携という点には気を配ってほしかったし、天皇杯予選まであと10日となった時点での練習試合なのだから、本番と同じような緊張感を持って戦って欲しかったのだが、果たして守備陣はこの試合に対してどのような感想を持ったのだろうか…

木村コーチとは試合後、少し長めに話しをさせてもらったが、やはり守備面についての不安を口にしながらも、「そうは言っても、全体的には昨年の今頃に比べれば(今年の方が)断然いいですよ」と語ってくれ、「あとは、今、別メニューで調整しているユーゴが戻ってきてくれれば守備も安定しますからね」と続けてくれた。

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この日は試合にこそ出場しなかったが、黙々と走り込みを続けていた飯山。ケガをする前に比べると、上半身が非常に分厚くなった印象を受けたが、別メニュー調整している期間にしっかり筋トレを続けてきた結果として、素晴らしい体を身につけた。週末の県リーグは微妙だが、来週予定されている練習試合には間に合いそうであり、木村コーチが期待する最終ラインが揃いそうだ。あとはゲームにて、しっかりとしたコーチングと、冷静な対応で最終ラインをまとめ上げられるか注目したい。

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練習試合 6月22日@東京国際大学グラウンド
東京国際大学 2-5 ザスパ草津U-23
45分x2本マッチ
[得点者]
21分成田、41・56分森川、73分清水、86分川瀬(U-23)
38分、52分(TIU)

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