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2011年6月26日 (日)

武南高校、4年ぶりに全国の舞台へ

試合後「まだこのチームは子供だし、4年前に選手権に出たチームと比べれたら安定感が全然ないですがね…」と、久しぶりの全国大会出場を決めながらも、やや辛口のコメントを残した武南高校・大山照人監督。

確かに監督が辛口になってしまうのも理解できる場面もあったが、新人戦を制し、さらには県総体タイトルも目前に迫り、一つ一つ成長のステップを進めているチームの状況に「名門復活」の確かな手応えを感じさせたことだけは間違いない。

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<伊奈学園スタメン:4-4-2>
GK1戸谷、DF2斎藤、4籠谷、21田中、5野崎、MF6佐藤、10亀山、8阪依田、13石井、FW9関口、11大野

<武南スタメン:4-4-2>
GK12鹿島、DF2松本、5中里、4的場、3穐本、MF6串田、7谷口、8亀山、11田島、FW9遊馬、10森蔭

<試合寸評>
序盤は伊奈学園の速い出足の前に冷静さを失い、自分たちらしい繋ぐサッカーが出来ず、苦し紛れの蹴り出すサッカーになってしまう武南。2分、6分、9分と立て続けピンチを招き、11分にはゴール前で完全に崩され、伊奈学園が先制か? と思われたが、なんとここでシュートを空振りしてしまうというミスに助けられた武南はかろうじてピンチを乗り切る。

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序盤から気合いの入っていた伊奈学園に対して、後手を踏んでしまった武南だが、10森蔭が繰り出す独特のステップから繰り出されるドリブル突破が、眠っていた武南らしい攻撃力を呼び覚ますきっかけとなっていく。13分に左サイドを突破してチャンスを作り、16分にも松本のパスを受けて深い位置までえぐって中に折り返すと、これを11田島が見事に蹴り込んで武南が先制。

先制点を奪い、そのままリズムに乗りたかった武南だが、伊奈学園も粘り強い守備で対応し、30分以降は一進一退の攻防が続く。そんな展開の中で、36分に鋭いカウンターから11大野が抜けだし、最後は9関口が蹴り込んで同点に追いき、前半1-1のイーブンで折り返す。

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前半は個の力で打開する武南に対して、組織的連動と労を惜しまない運動量で対抗する伊奈学園という図式で互角の展開が繰り広げられたが、「もっと冷静にプレーしなさい」という指示を受けた武南が後半は前半とは違う「連動するパスサッカー」を見せ、伊奈学園を圧倒していく。

4、5、6分と連続して伊奈学園ゴールに攻め掛かり、9分のFKのチャンスから4的場が左足で合わせて2-1とする。その後もほぼ武南ペースで試合が進み、勝負どころでもあるラスト10分を迎える直前の29分にショートカウンターから9遊馬が決め、スコアを3-1として勝利をより確実なものとしていく。さらに終了間際の39分にも田島のシュートのこぼれ球を松本が拾い、最後は途中交代の福田が蹴り込んで4-1として試合終了。

序盤こそヒヤヒヤする展開となってしまった武南だが、冷静さを取り戻した後半は相手を圧倒したが、攻撃力以上に目に付いたのがセンターバックを務めた的場ー中里の安定した守備力だ。試合後の大山監督は中里に対しては「大会に入る前はレギュラーではなく、ほとんど使ったことがなかったんだけど、試合やるたびに成長してくれたね」と、計算出来る選手がまた一人増えたことに素直に喜びを表した。

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また、攻撃の起点にもなった森蔭に関しては「あいつは性格的に難しいんだよ(笑) チャランポランだからなあ… ただ、積極的にやる姿勢は悪くはないし、何をするか良くも悪くもわからない。だからたまに、中で(ボールを)受けたのにゴールと遠い方向に進んでいく時もあり困ってしまうよ(笑)」と評してくれたが、「何かやってくれそうな面白い選手である」ということは、監督も実は認めているようだ。

ただ、監督も現状のままでは「まだまだ」ということはよく理解している。

「もっと連携を高めること、そしてミスを無くしていかないと全国で戦えないことはよくわかっています。昨年、西部台が全国で活躍できたことは、前にいい選手がいたから強かったというよりは、チーム全体がとにかくよく走れていた。それに比べて今年のウチは走れてはいない。走れないチームが、じゃあ、どうやって戦えばいいか? どうすればいいのか? という点につては、プレーの精度を上げて、ミスを無くすことしかないですので、大会までにもっと良くしていきたいと思っています」

久々の全国出場権を得た武南。期待も高い反面で、全国優勝を知る智将いとっては、「まだまだ」というよりは、「ここで満足してはダメ」というニュアンスを多分ににじませながら語ってくれた。しかし、そうは言っても「取るべき人」もしっかり得点し、10年ぶり(監督談)のインターハイ出場となったことは素直に喜んでいいだろう。

全国大会と名の付く大会に、4年前ぶり(冬の選手権)に帰ってきた武南。前回大会では西武台がベスト4まで進出したが、今年は「白と紫(準決勝はセカンドの緑でしたが…)」の伝統校が旋風を巻き起こすことに期待したい。

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2011年6月25日 @立正大グラウンド
総体埼玉県予選 準決勝
武南高校 4-1 伊奈学園総合
[得点者]
16分田島、49分的場、69分遊馬、79分福田(武南)
36分関口(伊奈)

なお、第一試合に引き続き行われた準決勝第二試合では、浦和南が後半に先制したものの、直後に追いつかれ、そのまま1-1のまま延長戦に突入したが、延長前半に浦和東CKのチャンスから頭で押し込み勝ち越し。2-1のまま逃げ切って浦和東もインターハイ出場権を獲得。なお、本日行われる決勝戦での勝者が埼玉第一代表となり、昨年、西武台がベスト4入りしているため、シード枠に入り2回戦から出場となり、準優勝チームは1回戦からの出場となる予定だ。

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