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2011年3月25日 (金)

TM:パルセイロ vs ザスパ草津U-23

練習試合 3月24日@千曲川リバーフロント
AC長野パルセイロ 5-0 ザスパ草津U-23
[得点者]
5分宇野沢(PK)、27分藤田、47分麻生、53分練習生、58分平石(長野)

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これまで、アルテ高崎を除けば力の劣る相手との練習試合が続いていたザスパ草津U-23。日曜日に行われるシーズン初の公式戦を前にして、格上のパルセイロに挑戦したがその壁の高さはやはり低くはなかった。

そして、U-23を迎え撃ったパルセイロだが、所属するリーグ(JFL)もJリーグ同様開幕が延期されていたのだが、こちらは延期されたことによりチームはさらにいい方向に進化させることに成功し、キャンプ終了時に行った横河武蔵野とのTMに比べれば格段に、チームのまとまり、連動がアップしていることを強く印象づけた。

[パルセイロスタメン]
ーー宇野沢ー藤田ーーー
ー栗原ーーーーー向ーー
ーーー大橋ー土橋ーーー
有永ー籾谷ー谷口ー寺田
ーーーー諏訪ーーーーー

[U-23スタメン]
ーーー藤崎ー森川ーーー
ー清水ーーーーー横山ー
ーーー枝本ー市川ーーー
西野ー川瀬ー成田ー飯山
ーーーー後藤ーーーーー

大島がコンディション調整のため欠場し、籾谷が谷口のパートナーとして出場した以外はほぼ変わらずのパルセイロ。それに対して、高さのあるFW(藤田)に対応するために川瀬、成田と180cm越えの2人をセンターバックに置いたU-23だが、序盤は中盤での「守備力」の違いが試合の流れを分けていく。

群馬県リーグや、これまでTMで戦ってきた相手であれば、守勢に回る時間なんてほぼ無かったU-23。しかし、今日の相手はスピード、プレッシャー、連動が全てにおいてこれまでの相手とは段違い。キックオフ直後から中盤からバイタルエリアにかけてのゾーンでボールを回され続けてしまう。

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普段経験していない劣勢。ボランチの枝本、市川が前に出られず、さらには両翼の横山、清水も下げられてしまい、中盤に大きなスペースが生まれ、ここから向、土橋、大橋が自由に展開してチャンスを広げていく。

序盤から後手後手に回り普段の落ち着きがないU-23。さらには不用意なバックパスや中途半端なクリアも生まれてしまい、5分にそのピンチからPA内で相手選手を倒してしまいPKを献上。これをキッカーの宇野沢が決めて早くもパルセイロが先制。

しかし、この1点でやっとU-23は落ち着きを取り戻し、守備面ではやや不安定であるものの攻撃面では互角に対応し、森川が起点となりゴールに近づいていく動きを見せていく。15分過ぎた辺りからは、お互いに高い位置から攻撃を仕掛ける意識を徹底し、おもしろい展開のゲームが続いていく。

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こうした展開が続くなか、U-23はCKから「あわや」のシーンを作り出し、横山のミドル、そして枝本が籾谷を抜き去り決定的な場面を連続して作り出すなど、一歩も引かない姿勢を見せて格上相手にチャレンジしていくのだが、27分に相手の力を見せつけられてしまう。

自陣で奪ったボールを右サイドから左サイドに大きく展開。左サイドに走り込んだ藤田がボールを受け、そのまま持ち込んで豪快にシュート。これが見事に決まってリードを2点差として前半を折り返す。

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そして後半はメンバーをがらりと替えて挑んできたパルセイロ(後半のメンバーについては練習生もいますので割愛させていただきます)。薩川監督は「まだメンバーは…」と口を濁すが、事実上控え組となる後半のメンバーたちは、アピールするために後半開始直後から積極的に仕掛けていき、前半以上にU-23を圧倒していく。

その中でも、練習生の動きはなかなかで、特に4点目となった直接FKはお見事。高野がいまだに別メニューであることを考えれば、サイドで計算できる選手は押さえておきたいところ。現時点ではまだ練習生だが、4月23日の時点で正式メンバーに昇格していることを祈りたい。

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また、後半に目立った動きをしたのはFWの平石。U-23のプレッシャーが弱かったこともあるだろうが、ヘディングの競り合いだけではなく、積極的にシュートを打つ姿勢、前に進もうという意欲、そしてレギュラーを奪い取りたいという気迫の見えたプレーを全面に出し、2年目の今年に賭ける意気込みを見せてくれた。

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さて今季初黒星、さらには0-5と大敗を喫してしまったU-23だが、あまり点差や敗戦を気にすることもないだろうと感じた。格上を相手にしても、高いラインを保ち、自分たちが志す繋ぐサッカーで真っ向勝負しての結果であるのだから…

守備的な戦術を選択していれば、0-5という数字になることは無かったであろうが、今の時点では勝ちという結果を求めるのではなく、自分たちのサッカーが格上相手に「どこまで通用するか?」を確かめることの方が大事。たぶんトップと練習試合をしても、相手は「調整」という意識が強いので「ガチ」で勝負はしてこない。それはこれまでのトップvsU-23の練習試合で証明しているから。

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だからこそ、パルセイロのように「ガチ」で来てくれるチームと対戦した方が、今のU-23にとって有意義であるのは間違いない。結果的に5点は奪われたが、先制点と4点目を除けば攻撃的に出た結果の裏返し。強い相手と戦うには、どんなところをケアして試合を進めるべきなのか? そしてどう戦うべきなのかを教えてくれた実りのある試合になったのではないだろうか? また、攻撃面に関しては、ゴールこそ奪えなかったが、持ち味であるパスサッカーで十分パルセイロを苦しめることはできた。

そして試合後、ユーゴ、ナリ、西野はそれぞれ守備の連携を確認したり、森川をはじめとした攻撃組はシュート練習を繰り返すなど、「できなかったこと」をそれぞれ自覚して改善に取り組んでいる。

相手には失礼だが、日曜日の初戦で負けることはまずない。だが、U-23の目標は天皇杯に出場して全国の格上と戦うことであり、その延長線上にトップ昇格という指命がある。だからこそ、「これでいい」は禁物であり、常に貧欲に向上心を持ち続けて欲しいところ。

この日の大敗は、改めて自分たちの力は「まだまだ」ということを知らしめたと同時に、もっと努力しなければ…ということを教えてくれた大事なレッスンとなった。

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さて話をパルセイロに戻すが、昨年は宇野沢や大典が右サイドに入ることも少なくはなかったが、今年は向が入ったことでその穴は埋まり、Mioから移籍してきた谷口はディフェンスリーダーとして頭角を現すなど、新戦力が昨年の主力組とかなり融合してきている。あとは、寺田がもっと攻撃に絡めるようになってほしいし、左サイドを有永のままで行くのか高野の回復を待つのか? という決断もポイントだ。

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3月13日の時点で開幕していたら多少の不安はあったが、開幕が延期されたことで熟成度を高めたパルセイロ。あとは、あの「彼」が精神的に大人になれればかなり計算できる戦力になるのだが…

たぶん、今のパルセイロの中でサッカーセンスやスキルは一番高いクラスにいることは間違いない。TMでみせた柔らかいボールタッチ、創造性溢れるプレーにパスセンスは「さすが」と唸ってしまうが、いかんせん性格がガキのまま。サッカー選手は「プレーで魅せる」ことが一番なのはわかるが、そのプレーに「ガキなままの性格」を持ち込むのはいただけない。

彼がこの先、チームにおいて不動の戦力となるのか、はたまた「お荷物」となるのかは本人の自覚次第。技術では群を抜いているが、人間的に成長できるかどうかで今後のサッカー人生が決まってくるはずだ。

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