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2011年2月27日 (日)

TM:横河武蔵野 vs 長野パルセイロ

練習試合 2月26日@横河電機グラウンド
横河武蔵野 0-1 AC長野パルセイロ
[得点者]
36分藤田(長野)

2月15日から静岡県の時の栖でキャンプを行ってきたパルセイロにとって、チームの完成度を見極める重要な練習試合となった横河武蔵野戦。古巣との対戦でもあった冨岡は、高野、加藤、富所とともに、この日は別メニュー調整で、土橋と向はそれぞれのポジションを入れ替えて試合に挑んだが、結果として薩川監督や選手それぞれに「十分やれる」という感触を感じさせる試合となった。

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[長野スタメン]
ーー藤田ーー宇野沢ーー
ー栗原ーーーーー土橋ー
ーーー大橋ーー向ーーー
有永ー谷口ー大島ー寺田
ーーーー諏訪ーーーーー

すでに今季のJFL登録メンバーが発表になっているが、18チーム中で最も大所帯(30人)となっている横河武蔵野は、この日のゲームが2月に入って7試合目。メンバー構成はA、Bチームのシャッフルという感じでもあった。

[横河武蔵野スタメン]
ーーーー小林ーーーーー
林ーー桜井ー長沼ー勝野
ーーーー岩田ーーーーー
遠藤ー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー藤吉ーーーーー

パルセイロのキックオフで始まった試合だが、序盤は「新加入」のパルセイロがペースを掴んでいく。この日の最終ラインは昨年と比べればかなり変わっていたのだが、攻撃陣の前4人は昨年のまま。しかし、それでもこの4人が繰り出す攻撃は、武蔵野守備陣に脅威を与えていく。かつて、Jリーグを経験している宇野沢、土橋、栗原はともかく、藤田のキャリアは地域カテゴリー(北信越など)でのプレーしかないのだが、武蔵野を相手にしても果敢にゴールを狙っていく。

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また、大橋と中盤を支える役目を担った向もまずまずの動きを見せる。栃木SC時代にも、ボランチ、サイドハーフをこなしたユーティリティプレーヤーだが、この日は中盤の底でバランサー、そしてパサーとして能力の高さを見せる。また、Y.S.C.C.からセレクションを経て入団してきた寺田洋介は、守備面では一列前の土橋との連携がまだまだであったが、攻撃面においては非凡なセンスを見せ、SBのレギュラー争いにおいては一歩前に出た感を与えていた。

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試合に戻るが、序盤から宇野沢、藤田が高い位置からプレスをかけ続けることで、武蔵野は落ち着いてボールを回せない。せっかくのマイボールでも、思うような展開が出来ず、大橋、向の位置で奪われてしまい、なかなか相手ゴールに近づけない。そんな相手をよそにパルセイロは21分、大橋からの縦パスが土橋に入り、これを斜め前を走る藤田にスルーパスを送り最初の決定機を作り出す。さらに25分、ワンツーで宇野沢がディフェンスラインの裏に抜けたが、ここはシュートミス。29分にはCKのこぼれ球から繋いで、最後は寺田がシュート。これも惜しくも枠を外してしまう。

ここまではパルセイロペースで進んできたが、30分に武蔵野がメンバーチェンジで関野、高松、金守を投入すると、ペースはやや拮抗した展開に変わっていく。

[武蔵野メンバーチェンジ後]
ーーーー関野ーーーーー
小林ー高松ー岩田ー勝野
ーーーー金守ーーーーー
遠藤ー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー藤吉ーーーーー

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なかなかトップにボールが入らなかった武蔵野だが、中盤に高松が入ると中盤でタメが生まれ、ボールが回るようになり、小林、関野も巧く前のポジションを入れ替えるプレーを見せ、パルセイロ守備陣に揺さぶりを掛けていく。このメンバーチェンジで落ち着きを取り戻した武蔵野は、やっと狙いでもある、左右への大きな展開が見られるようになり、「らしさ」が出てきたと思った直後に、セットプレーから手痛い一撃を食らってしまう。

36分、CKのチャンスを掴むと、ニアで谷口(だったかな?)が頭で後方にそらすと、フリーの藤田がこれを綺麗に詰めてパルセイロが先制点を奪う。

新戦力もまずまずの動きを見せ、主導権を握ってゲームを進めることができた前半のパルセイロ。しかし、鈴木政一強化部長の目は「及第点」(誤字脱字すいません…)では満足してはおらず、ゲーム中に藤田のポジショニングとフリーランニングのやり方、谷口のマーキング、そしては守りに回った時の向のカバーリングに対して細かい指示が飛ぶ。また、ハーフタイム時にはチーム全体に「もっと動きを増やせ」「パスコースを探すだけではなく自分でいく積極性を出して、攻撃に迫力を持たせよう」と前半の課題点を指摘していく。

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さて後半だが、前半30分にメンバーチェンジしたままの武蔵野(GKのみ藤吉→飯塚)に対し、パルセイロはメンバーを大きく変えて挑んでくる。

[パルセイロ後半]
ーー平石ーー宇野沢ーー
ー佐藤ーーーーー藤井ー
ーーー塚本ー浦島ーーー
麻生ー小川ー籾谷ー野澤
ーーーー堀之内ーーーー

武蔵野は前半に失点こそしたものの、終盤はいい流れを見せ、後半もその勢いを持続したままゲームが進んでいく。それに対してメンバーを変えたパルセイロは中盤の出足がイマイチで、全体のラインがやや間延びしてしまい、その隙(スペース)を相手に突かれて守勢に回る時間が多くなってしまう。

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そんな中、鈴木部長から「塚本、パススピード上げないとだめだ!」という指示が飛ぶ。そう、パルセイロが戦うカテゴリーは、これまでの北信越リーグではなく全国リーグのJFLなのだ。当然ながら、パスのスピード、プレスの速さ、動きの速さを上げていかなければ通用していかない世界。平石にしても、相手DFの早く強い寄せに苦しみ、なかなかいい形でボールを収めることが出来ない。苦しい展開となるパルセイロだが、籾谷、小川、浦島といったJ2/JFL経験者が粘りのディフェンスを見せ、武蔵野に得点を与えない。

攻勢に出る武蔵野は、16分に再びメンバーチェンジ。勝野、遠藤、岩田がOUTで、前半で退いた長沼、林、桜井が再び登場。

[武蔵野最終型]
ーーーー関野ーーーーー
小林ー高松ー桜井ー長沼
ーーーー金守ーーーーー
林ーー平岩ー瀬田ー鹿野
ーーーー飯塚ーーーーー

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メンバー交代後もペースを握り続ける武蔵野。先週の町田とのTMよりも、アンカー役が落ち着いてボールをさばき、ワイドな展開を作り出すことが出来た点などは、4-1-4-1がフィットしてきたことを十分に感じさせる内容だったが、ゴール前での場面においては籾谷に何度もはじき返され続け、昨年同様の決定力不足を露呈。明大戦、町田戦を経て、システムは安定してきたものの、点が入らなければ「勝ち点3」には結びついては行かない。

新加入の選手は復帰した小林陽介を含めて5人のみで、得点力不足解消には小林の活躍は欠かせないところ。先週の町田戦でポイントとなったアンカー部分では、かなり改善の見られた武蔵野だが、次なる課題は、ゴールに結びついていく前線でのプレー機会をどれだけ増やせるか? そしてアイディアのある攻撃パターンをどれだけつくれるか? ということになっていくだろう。

こうして後半は、終始武蔵野ペースで進んだものの決定力不足が影響し、結局0-1のまま終了しパルセイロが勝利した。

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試合後の薩川監督だが、キャンプでの手応えと試合結果を含めてこのように語ってくれた。

「昨年から半分ぐらいメンバーが入れ替わったけど、2週間のキャンプを経て、やっと『チームらしく』なったかなぁ…

今日の前半は、ある程度ウチが主導権を握ってゲームを進めることが出来たし、選手はJFLでも十分やれる自信がついたんじゃない? キャンプ最終日ということもあり、体力的にかなり厳しかったと思うけど、本当に選手はよく動いてくれたと思う。冨岡も高野も富所も今日は出していないけど、その状況の中でもここまで戦えれば、かなり戦力的に上向きになってきている。

向もボランチで使えることがわかったし、寺田も攻撃面ではいい動きをしてくれた。あとは鈴木さんも指摘してたが、裏のスペースをケアする連携を高めるこ。そして、選手たちは「まずは失点しない」という意識がやや強いから、攻撃面での積極性が出きってはいない。闇雲に「攻めに行け」という訳ではないが、攻守の切り替えを速くして、もっと迫力のある攻撃が出来るように仕上げていきたい。

あとは、新しいメンバーの連携がもっとよくなればね…

人にものを言える選手、人の使い方がうまい選手になってくれなければ、いい選手にはなれない。ただ、人にものを言うには『うちとける』ことが一番大事だから、プレー以外でも選手同士でもっとコミュニケーションを取って欲しい。

あと、2本目はまあ、あんなものでしょう(笑) とりあえず、0に抑えたことだけは評価します。
開幕まであと2試合TMが残っていますが、ケガだけはさせないようにしたい。まずは明日、明後日と選手をリフレッシュさせてから、課題を詰めていきたいね」

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監督のコメントにあるとおり、調整が順調であることを感じさせたパルセイロ。ビッグネームの補強こそ無かったものの、ポイントごとに地味ながらも実力のある選手を獲得。新加入の寺田、向、谷口といった選手たちも、チームに馴染んできた印象を与えた。また、この日は温存された冨岡、富所といった選手にも、薩川監督は高い評価を与えており、残された2週間でチームを完成型に仕上げていくそうだが、非常に開幕が楽しみになってきた。

2007年シーズンには「昇格確実」と言われながらも失敗し、紆余曲折を経てやっとたどり着いた「J」のつく場所。いきなり優勝するには厳しいだろうが、新旧戦力が今以上に噛み合えば、上位争いに顔を出すことは十分可能。そして今年は「さらなる高み」に挑むための、布石となる1年にもなるのだが、もし下位に低迷するようなことがあれば「その先」の展開は当然見えてこない。

将来の「J昇格」を見据えた上で、非常に大事な準備期間となる今シーズン。チーム力のアップも当然ながら、プロスポーツクラブとしての飛躍も求められることとなるパルセイロ。チームの成績だけではなく、クラブ自体の「充実化」にも大いに注目していきたいところだ。

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