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2010年10月10日 - 2010年10月16日

2010年10月16日 (土)

今日からスタート、今年の全社

ついに今日から始まります、第46回全国社会人サッカー選手権。

すでに各地域リーグの優勝チームも決まり(北海道:札大GP、東北:グルージャ盛岡、関東:Y.S.C.C、北信越:AC長野パルセイロ、東海:shizuoka.藤枝MYFC、関西:三洋電機洲本、中国:レノファ山口、四国:カマタマーレ讃岐、九州:HOYO Atletico ELAN)、さらにはSC相模原にJFA優遇枠も適用され、残す地域リーグ決勝大会への出場枠は、この全社上位の2枠だけとなった。

かつては、国体に向けてのリハーサル大会として淡々に進められ、優勝しても特典があるわけでもなく、勝ち進めば地獄の連戦だけが増えていくことから、「罰ゲーム」と呼ばれた全国社会人サッカー選手権。しかし、2006年から優勝もしくは上位成績を収めたチームに地域決勝への出場権を与えるレギュレーションとなってから、大会の白熱度は激変。今大会も「崖っぷち」に立たされているチームの逆襲に期待したいところ。

1回戦(10/16)
●乃木浜総合公園A
[No.01] 11:00
tonan前橋 vs FC KAGOSHIMA
[No.02] 13:30
ヴォラドール松江 vs テイヘンズ

●乃木浜総合公園B
[No.03] 11:00
ヴォルカ鹿児島 vs カマタマーレ讃岐◎
[No.04] 13:30
新日鐵室蘭 vs アイン食品

●おのだサッカー交流公園サッカー場
[No.05] 11:00
坂戸シティ vs トヨタ蹴球団
[No.06]13:30
FC大阪 vs ノルブリッツ北海道

●おのだ多目的スポーツ広場A
[No.07]10:00
SC相模原◎ vs デッツォーラ島根
[No.08] 12:00
矢崎バレンテ vs グルージャ盛岡◎
[No.09] 14:00
阪南大クラブ vs tonan前橋サテライト

●おのだ多目的スポーツ広場B
[No.10] 10:00
shizuoka.藤枝MYFC◎ vs SC鳥取ドリームス
[No.11]12:00
ヴェルフェたかはら那須 vs マルヤス工業
[No.12] 14:00
福島ユナイテッド vs 三洋電機洲本◎

●山口きらら博記念公園サッカー・ラグビー場
[No.13] 11:00
新日鐵大分 vs 札大GP◎
[No.14]13:30
三洋電機徳島 vs レノファ山口◎

●山口きらら博記念公園スポーツ広場
[No.15] 11:00
市川SC vs Laranjya Kyoto
No.[16]13:30
HOYO Atletico ELAN◎ vs AC長野パルセイロ◎

◎印の着いたチームはすでに地域リーグ決勝大会の出場権を得ているチーム

さて、大会のみどころだが、なんと言っても各地域で優勝出来なかった有力チームの動向であろう。北海道のノルブリッツ北海道、東北の福島ユナイテッド、関東のtonan前橋、ヴェルフェたかはら那須、関西のアイン食品、九州のヴェルカ鹿児島といったところのチームが注目どころだが、その中でも福島ユナイテッドが一番注目となってくるはず。

草津、岡山で指揮を執った手塚聡氏を監督に招聘し、万全の体制でシーズンに挑んだはずだったが、リーグ終盤に失速してライバルである、グルージャ盛岡の後塵を拝すこととなってしまった。さらにチームは公式に「緊急事態宣言」してしまうなど、チームとしてだけではなく、クラブとしても崖っぷちに立たされている。

この状況を好転させるには、自力で地域決勝への出場権を得るしかないのだが、その前に立ちふさがるのは、関西1位の三洋洲本であり、いきなり厳しい相手と戦うこととなる。そして2回戦に進めたとしても、ヴェルフェ vs マルヤス工業の勝者が相手であり、連日息の抜けない相手が続いていく。昨年の松本山雅のように、絶体絶命のピンチから見事に逆転できるのか? 

また、1回戦では好カードが結構並んでいて、権利獲得を狙うチームの動向だけではなく、下記3試合にも大いに注目したい。

●ヴォルカ鹿児島 vs カマタマーレ讃岐
実力的にはカマタマーレ優勢と思われるが、権利獲得を目指すヴォルカは絶対に負けられない。1点を争う僅差の試合となるだろう。ただ、カマタマーレが本気モードで来るのか、調整なのかは微妙なところ。

●SC相模原 vs デッツォーラ島根
結局、相模原は地域決勝の出場権を得たが、先日のザスパとのTM後のミーティングで望月代表、秋葉監督ともども「優勝を目指す」と宣言。対するデッツォーラだが、序盤3試合の躓きさえなければ、優勝していたのでは? と思えるほど、リーグ戦終盤は抜群の強さを発揮しており、非常におもしろい試合が見られるかも。

●HOYO Atletico ELAN vs AC長野パルセイロ
九州1位 vs 北信越1位の対決で、まさに「プレ地域決勝」というカードとなったこの試合。パルセイロの薩川監督も、「当然、優勝を狙います」と宣言したが、正直なところ、8月末からチームに合流した鈴木強化部長の「カラー」がどこまでチームに浸透しているかに注目したいところだ。またHOYOだが、攻撃の核となる堀健人の出来が大いに試合を左右しそう。

とにかく、20日まで5日間、地域決勝以上に過酷な戦いが続いていきますが、昨年に続きこの大会をしっかり見てこようと思っております。(とは言いつつ、現地入りすのは日曜日からですが…)

2010年10月11日 (月)

広島ユース、決勝へ

高円宮杯全日本ユース
準決勝第1試合 @国立競技場
静岡学園 2-4 広島ユース
[得点者]
11・44分利根(静学)
65・69・77分砂川、90分岡本(広島)


サッカーとは、当たり前のことだが90分のトータルスコアを競い合うスポーツである。そして結果的に広島ユースが4点を奪って逆転勝利したが、とてもではないが前半の試合運びを見ている限りでは、広島ユースが勝つ要素はどこにも見えなかった。

005

[静学スタメン]
ーーーー鈴木ーーーーー
利根ーー長谷川ーー廣渡
ーーー星野ー大島ーーー
遠藤ー松本ー金ーー片井
ーーー一ノ宮ーーーーー

[広島Yスタメン]
川森ーーー井波ーーー砂川
ーーーーー岡本ーーーーー
ー浅香ーーーーーー野口ー
ーーーーー平田ーーーーー
ーー脇本ー宗近ー柳川ーー
ーーーーー大野ーーーーー

広島ユースだが、これまでレギュラーで出ていた越智翔太と早瀬良平が受験のため欠場。さらに、発熱のため野津田岳人も欠場で、メンバー選考に苦慮しながらこの一戦を迎えていた。ちなみに広島のシステムだが便宜上3-4-3としたが、浅香が最終ラインに入ったり、さらには中盤が目まぐるしくポジションを変えていたため、全体のポジショニングはあくまでも「目安」と思ってほしい。

さて試合だが、ここまで圧倒的攻撃力を見せていた広島攻撃陣だが、静学の早いプレスの前に自分たちのサッカーを最初から見失ってしまう。そして11分、CKのピンチでは、クリアボールがフリーの利根の位置に浮いてしまい、これを冷静に頭で決められ早くも先制点を奪われてしまう。

この1点で試合の流れを掴んだ静学は、広島のお株を奪うかのような華麗なパスサッカーを展開。ボランチの大島、星野が高い位置でセカンドボールを拾って支配すると、早いタイミングで左右に散らして、分厚い攻撃を仕掛けていく。対する広島だが、連携が全くと言っていいほど上手くいかず、フィールドプレーヤーの10人が、それぞれバラバラにサッカーをしているような感じになってしまう。

さらに、そんな時に限ってパスミスも連発。慌てすぎ、動かなすぎで何も出来ない広島は、最終ラインでボールをカットしても中盤に繋げず、それを奪われてまたピンチを招くという悪循環を繰り返す。前半はなんとか1点だけで抑えられれば、現状では上出来かと思われたが44分に、左サイドから先制点を奪った利根がゴール前にクロスを入れるのだが、なんとこれが直接ゴールに吸い込まれていってしまい、痛すぎる2点目を失ってハーフタイムを迎える。

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誰もが前半の試合を見ていて、広島ユースの勝利はないだろう…と思ったはず。私自身もそう思った一人であるのだが、試合は後半開始から大きく動いていく。

まず広島は、メンバー交代こそなかったが、前半、右サイドで「死んでいた」砂川をセンターの位置に変えて後半に挑んできた。そして後半3分、広島の決定機を静学キャプテンの金が「阻止した」ということで一発退場となり、これまで優位に試合を進めていた静学が残り時間を10人で戦うことになってしまう。正直この場面、「イエロー止まりぐらいでは」という気も…

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まあ、一度ジャッジしてしまったことなので判定は覆らない。静学もすぐに気持ちを切り替えて試合に集中し、11分には10番大島の突破からあわや3点目という場面を作ってみせる。このまま行くと、静学は逃げ切れるかもと思い出した後半17分、今度は広島ユースキャプテンの宗近が2枚目のイエローで退場。これで10人vs10人となり、広島は今度こそ終わったか…と思った。

しかし、ここからが広島が怒濤の反撃を見せる。

後半20分、左サイドラインギリギリの位置から川森がドリブル突破を見せ、中に低いクロスを入れると、後半から真ん中に入った砂川が反撃ののろしを上げる1点を返す。するとここからは、一気に形勢逆転。広島・森山監督は「前半は後ろから繋いで行こうとすると、相手のプレスにやられまくっていたから、後半は早いタイミングで前に入れていこう(ロングボール主体で)」と指示を出していたのだが、この狙いが見事に的中。

そして後半21分、縦パスを受けてドリブル突破を試みた砂川を、途中交代で入った望月が倒してしまいPKを献上。これを砂川がキッチリ決めてついに同点。さらに32分には、GK(DF?)からのパスをカットした砂川がそのままシュート。これも決まってついに広島ユースが逆転。さらに終了間際には、途中交代で入った藤井の突破から、最後は岡本が決めて、ドトメとなる4点目を奪って、鮮やかな逆転勝利に華を添えた。

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しかし不思議なもので、11人vs10人のときでは、あきらかに静学の方がいい試合をしていた。あれだけ苦しんでいた広島ユースだが、1点入るとそこからはまさに圧巻だった。試合後、ハットトリックを決めた砂川だけではなく、チーム全員が「諦めていなかったし逆転できると思っていた」とコメント。また、森山監督は「どっちがJユースだがわからない試合しちゃいましたね」と笑いながら試合を振り返ってくれたが、前半はあまりにも無様な試合だったが、後半に向けて、改善点を的確に探り出し、さらには選手をキッチリ切り替えさせるモチベーションコントロールのうまさに改めて脱帽であった。

さて決勝戦は、FC東京U-18との対戦となるが、まさに東の横綱 vs 西の横綱と言って過言でもない対戦カード。完成度の高いシステムを誇り、1年生が出てきても何の遜色もない厚い選手層が自慢のFC東京U-18に対して、爆発的な攻撃力に、逆境でも負けない「強い気持ち」を持っている広島ユース。

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準決勝は運良く逆転勝ち出来たが、FC東京U-18は一つの流れから崩れるほど甘くはないし、この日見せたようなミスをすれば、確実にそこを突いてくるはず。2度目の優勝を狙う広島ユースにとって、今大会最大の相手と決勝の舞台で激突するが、絶妙のトークで選手に魔法をかける「森山マジック」で選手がどこまでリラックスできるかが大きなポイントになってくるはずだ。

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