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2010年8月8日 - 2010年8月14日

2010年8月12日 (木)

高円宮杯・組み合わせ決定

先日の11日、高円宮杯第21回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が行われた。

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まずは各グループの組み合わせを

◆グループA
柏ユース(クラブユース準優勝)
磐田ユース(東海4位)
神戸U-18(関西3位→出場決定戦で勝利)
広島ユース(中国1位)

◆グループB
清水ユース(東海1位)
浦和ユース(関東3位)
滝川第二(総体準優勝)
流通経済大学付属柏(関東2位)

◆グループC
札幌U-18(北海道1位)
愛媛ユース(四国1位)
C大阪U-18(関西1位)
東京Vユース(関東4位/クラブユース優勝)

◆グループD
千葉U-18(
立正大湘南(中国3位)
静岡学園(東海3位)
青森山田(東北1位)

※ヴェルディユースがクラブユースで優勝したが、プリンス関東ですでに出場権を得ているため、当該地域のプリンスリーグ次順位(関東7位)の千葉U-18が出場となった

◆グループE
横浜FMユース(関東6位)
三菱養和ユース(関東5位)
福岡U-18(九州1位)
名古屋U-18(東海2位)

◆グループF
広島観音(中国2位)
市立船橋(総体優勝)
FC東京U-18(関東1位)
富山第一(北信越1位)

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さて、今回の高円宮杯出場チームを見渡すと、今年もJユースが高体連チームを押しのけた形となっています。この結果についてはこれまでも、「高校サッカーはJユースとは違い、冬の選手権に向けてチームを作っていくので、育成期間である春から夏にかけては、どうしてもJユースクラブに劣ってしまう」という意見がある。

しかし、近年の状況はその「意見」すら通用しないのでは?と思えるほど、Jユース優勢が続いている。そして今大会でも、予選グループのうちA、C、Eでクラブユースのみの組み合わせとなってしまった。結局、各地域のプリンスリーグで、高体連所属チームが優勝したのは、東北(青森山田)と北信越(富山第一)の2地域のみと、かなり寂しい結果に終わってしまっている。

また、今年のプリンスリーグだが、来年から始まる「全国リーグ(東日本/西日本)」の参入決定戦にも直結していたが、こちらも高体連チームは非常に厳しい結果となってしまった。

このように、昨今はJユース優勢と言われていることもあるが、高体連チームは「インターハイ」で大きく成長するチームが必ずある。夏の本場所でもある、インターハイ(高校総体)が沖縄で行われていたが、プリンスリーグ関東で9位に終わった市立船橋が、2年ぶり7回目の優勝を果たし出場権を獲得。プリンスでは苦戦を続けたが、さすがに高体連の大会となると、勝負強さを発揮する市船。前評判は決して高くなくとも、勝ち続けることで修正し、成長していくのは伝統校だけが持つ、特有の強さと言えよう。

そして、関西プリンス・出場決定戦で5位に終わった滝川第二も、インターハイで準優勝を飾りこちらも出場権を獲得。どちらもプリンスリーグでは結果を残せなかったが、夏の本場所での経験を経て、秋の大会に乗り込んでくるが、そこで培った経験と自信がどこまで通用するか楽しみでもある。

その反面、関東プリンスで2位に入り、今季の高校チームNo.1と言われていた流通経済大学附属柏は、インターハイでは米子北に1-2で敗れ、惜しくも3回戦で姿を消したことは非常に残念だった。だが、トーナメントとリーグ戦は戦い方も違うし、試合が行われる会場のコンディションも変わってくるもの。

この日の抽選会では所用のため、本田監督は姿を現さなかったが、先日の流経大との練習試合では「秋の大会は見ていてください」と頼もしい発言をしてくれている。

さて、もう一度大会全体を見渡せば、やはりJユース優勢という現状はどうしても揺るぎないものと言えるはずだが、これに対抗できる力を持つ、流経柏と青森山田がどこまで食い下がれるかが、大会の注目と言えるはず。そして、インターハイ出場枠の2校が予選突破できるのかもポイント。さらには、Jユースの強豪が集まったグループA、グループEの戦いは、全試合非常に気になるところである。

果たして今年の「ユース年代実力No.1」はどのチームになるだろうか? 予選リーグは9月4日からスタートとなる。

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で、各チームの大会に向けてのコメントがこちらになりますので、一部要約ですが掲載しておきます。

柏ユース:クラブユース枠ですべりこみ出場できました。せっかくいただいた貴重な機会なので大事に戦いたい

磐田ユース:東海プリンスで4位に入り機会を得られました。他のチームの胸を借りるつもりで頑張ります

神戸U-18:目標の大会でした。チーム一丸となって頑張ります

広島ユース:レベルの高いチームと対戦できる貴重な機会ですので、選手・チームのそれぞれが成長してくれれば思います

清水ユース:6年ぶりなので初出場と同じです。他の3チームに胸を借りるつもりでやります

浦和ユース:1試合1試合全力で戦っていきたいです

滝二:総体枠滑り込みで参加できました。頑張りますのでよろしくお願いします

流経柏:大会に参加できることは光栄です。いいパフォーマンスを発揮できるようにしていきたい

札幌U-18:北海道開催があるので、ホームアドバンテージを使ってなんとか決勝トーナメントに行きたい。

愛媛ユース:グループリーグ方式となってから、決勝トーナメントに進出していないので、四国のためにもこの大会で結果を残したい

C大阪U-18:1試合1試合勝ちのこだわって頑張っていく

東京Vユース:チャレンジャーのつもりで1試合1試合大事にやっていきたい

千葉U-18:高体連の多いグループ。普段クラブユースとやる機会が多いので、高校の強豪校とやれるのはとても良い経験です

立正大湘南:大会を通じて、選手も指導者も勉強できればと思っております

静岡学園:去年、一昨年と予選で敗退しているので、今年は予選を突破したい思います

青森山田:昨年と同じ会場でまたJEFと同じ組ですが、今年もいい試合をしたい。まずはベスト8進出を目指したいです

横浜FMユース:1戦1戦大事に戦って、いい結果が残せるよう頑張りたい

三菱養和ユース:本大会に出場できたことを嬉しく思っています、1戦1戦大切に全力で戦いたい

福岡U-18:九州プリンスでも粘り強く戦い勝ち進んできたのでこの大会でも同じようにやりたい。1人1人がいい経験を積めるような大会にしたい

名古屋U-18:予選を何とか勝ち上がり、1試合でも多く試合をやりたい。

広島観音:2年連続で出場となりましたが、昨年は決勝トーナメントで敗れたFC東京と同組ですがいい試合をしたい。他の2チームも全国的強豪ですが、地域代表として意地を見せ、子供たちと成長しながら戦っていきたい

市立船橋:2年ぶりの出場を嬉しく思います。レベルの高い大会であり、選手はもちろん、指導者にとってもいい経験の場。その素晴らしい大会で全力をつくしながら楽しみたいと思います

FC東京U-18:高体連の3チームと戦えることを幸せに思っています。1戦1戦大事に戦って昨年以上の成績を残したい

富山第一:子供達がこの大会に行けたことを誇りに思っています。北信越で子供達が成長し、この大会に出られるチャンスを得ました。この大会でもさらに成長できるような戦いをして1試合でもながくこの大会を戦いたいと思います

2010年8月10日 (火)

流れを変えた主審のジャッジ

JFL後期第6節 @浜川
アルテ高崎 2-4 町田ゼルビア
[得点者]
6分小川、35分山藤(高崎)
41・88分勝又、56分星、85分柳崎(町田)

JFLは、今節(後期第6節)が終了すると、国体予選、天皇杯予選のため、1ヶ月公式戦が中断するのだが、アルテにとっては天皇杯予選が控えていることもあり、どうしてもこの試合で勝って「流れ」を掴み返したいところだったが、現実はそう甘くはなかった…

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町田は累積警告でエース木島良輔が出場停止。これに対してアルテは、キャプテンの岩間雄大が戦列復帰したことで、チームの雰囲気は良くなっており、選手たちは「前期の再現」を意識してピッチに姿を現す。

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いい流れで中断に入りたい、これまでの悪い流れを断ち切りたい…そんな思いの強かったアルテが序盤からペースを握り、1分にCK、4分にFKと立て続けにチャンスを作り、続く5分にも再びFKのチャンスを得る。益子から放たれたボールに、ゴール前で小川が競り勝ち、頭で町田ゴールに先制弾を叩き込む。

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岩間が中盤に戻ったことで安定感を取り戻したアルテ。中盤のコンダクターが戻ったことで、山藤、植松の両サイドアタッカーも水を得たかのように駆け上がりチャンスを作り上げていく。完全に流れを掴んだアルテは、攻守に渡って素晴らしいパフォーマンスを見せていく。対する町田だが、木島不在の大きさを、改めて感じさせてしまうこととなる。山腰ー勝又の2トップという布陣だったが、木島のように強引に仕掛けていく場面がなく、アルテDFは落ち着いて町田の攻撃に対応。

この出来であれば、前期の再現も不可能ではない!と思い始めた。そんな中で、35分、CKのチャンスからアルテは見事に追加点を奪う。一度は中央でDFにクリアされたボールをPA外で山藤健太が拾う。この日、何度も右サイドでチャンスを演出していた男は、今度はクロスではなくシュートを選択。これが見事に町田ゴールに突き刺さって2-0。

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どうかな…という思いが、これなならば…という思いに変わったのだが、やはり町田は強かった。決していい流れではなかったものの、41分に得たFKのチャンスに勝又が頭で合わせて1点差に詰め寄る。アルテとしては、なんとか2点差で折り返したかったのだが、痛恨の失点シーンとなってしまう。しかし、この失点にひるむことなく攻撃を仕掛け、42分には縦パス1本から松尾が抜け出してシュート。町田のゴールネットを揺らしたが、キーパーチャージ?(ハンドという説もありますが、目の前で見た感想ではキーパーチャージかと…)を取られてノーゴール。

前半はこのまま2-1で折り返すが、内容的にこれまでの不振を振り払うかのような、素晴らしい内容を見せたアルテ。しかし、あの1点はやはり大きかった。そして町田だが、内容は良くなくても「イケル!」という雰囲気に包まれていた。

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さて後半だが、予想どおり町田は前半以上にアルテゴールに迫るシーンが増えていくこととなる。だがアルテも負けてはいない。どうしても勝利が欲しい…そんな気持ちが選手全員の闘志に火を付けて、実力差のある相手に対して真っ向からぶつかっていくのだが。55分に下された一つのジャッジが試合を狂わしていくことに…

55分、町田がCKのチャンスを掴み、キッカー星の蹴ったボールにゴール前で競り合う両チーム。その混戦の中で主審はファールの判定を下し、PKスポットを指さした。アルテDF増田にイエローを提示したのだが、そのファールの内容は「ハンド」。しかし、このハンドの判定だが、非常に微妙であった。

しかし悲しいかな、下されてしまった判定は、どう抗議しても覆らない…

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PKスポットに立つのは星
ゴールを守るのは岩館

星のシュートだが、岩館が横っ飛びでセーブしたかに見えたが、はじいたボールがポストに当たってインゴールに吸い込まれていき、これで町田が同点。

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その後の試合は完全な町田ペースとなるが、諦めないアルテも、少ないチャンスの中から町田ゴールに迫っていく。流れ的には7:3という感じであったが、終盤まで緊迫した展開が続くのだが、3点目が生まれた85分に試合が壊れてしまう…

左サイドの斎藤から前線にロングボールが入り、これを勝又が頭でそらして、ゴール前に詰めていた柳崎にボールが流れていく。しかしこの場面で柳崎とアルテの岩間が交錯しボールがこぼれる。このボールに柳崎がいち早く反応し、なんとか足を伸ばしてつま先に当て、ボールはゴールに吸い込まれて行った。

これでに町田がついに逆転!

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しかし、このゴールシーンで大もめとなってしまう。アルテ側は、交錯した際に柳崎にハンドがあったと猛抗議。確かに、前半のノーゴール、後半のPKに引き続き、微妙であったことは間違いない。サッカーにビデオ判定が導入されていれば、白黒はっきりつくのだろうが、今のサッカー界にビデオ判定は基本的にない(悪質なファールがあった場合のみ、後日確認することはあるが…)のだから、一度下されてしまったジャッジは残念ながらどうやっても覆らない。

<8/10 19時30分追記>

この場面の主審の位置はPA外で、増田の背中しか見えない位置だったので、あの位置からハンドを判定したことに対しては非常に疑問が残る。また、CKからの一連のプレーのため、副審がしっかり見るべきであったが、こちらはなんのジャッジもしていなかった。

主審や副審も人間であり、誤り(誤審)をすることは致し方がないと思うのだが、私が問題視したいのは、この抗議の場面で選手の感情をコントロールしきれなかった事の方である。この場面、アルテの秋葉はまず異議で1枚目のイエローが出る。本来であれば、ここで主審が秋葉を諭さなければいけないのだが、なんと立て続けに2枚目のイエローを即座に出してしまった。主審とは、試合の「裁判官」であることは間違いない。ただ、裁判官である前に、ゲームを円滑に進める「黒子」であり、演出家でもあることを忘れてはいけないのだが、この日の主審は冷静さを失っていた…

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結局、秋葉が退場となり、残り時間を10人で戦わなければいけなくなったアルテに、反撃する余力はなく、また、町田の攻撃を抑える力も残されてはいなかった。

そして試合後、後藤監督は町田の相馬監督と握手を交わした後に、主審、マッチコミッショナーに対して、激しく判定に対して抗議に出た。まあ、もしこれが逆の立場であれば、相馬監督だって黙ってはいなかったはず… ただ、抗議する後藤監督の目に涙が溢れていたことは付け加えておく。

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ただしだ、審判団のジャッジ云々はともかく、町田には「しぶとさ」が身についていることは確かである。あのしぶとさ、勝負強さは力のないチームでは出来ないこと。エース木島が不在で、これまでのような迫力のある攻撃はやや影を潜め、内容もイマイチだったが、ここ一番で勝ちきれるようになったのはチームに力が付いた証。贅沢をいえば、セットプレーで2失点を喫したDFラインさえ、しっかり修正できれば、J昇格圏の順位を確実とすることは堅いと言えるだろう。

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そして、キャプテンの柳崎祥兵は、「ホームのような雰囲気を作ってくれたサポーターのために、負けるわけにはいかなかった。内容はイマイチでしたけど、結果を出し続けるしかないし、勝ち続けるしかない。この日の前半は弱い自分たちを見せてしまいましたが、後半のような強い気持ちを持ち続けて、しっかりこの先も戦っていきたいです」と語ってくれた。

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さて、最後にアルテについてだが、全体的には非常にいい試合をしていたことは間違いない。岩間が戦列に復帰して、中盤でボールが回るようになり、DFラインの攻撃参加も見られたことは評価していいだろう。しかし、これまでの課題となっている、終盤までチームが持ちこたえられないという点は、この日も顔を覗かせてしまった。

審判団の曖昧なジャッジが、仮に無かったとして、果たして町田の攻撃を最後まで抑えきることは出来たのであろうか? 残念ながら、交代のカードなどから判断しても、総合力の差は埋めがたいものがあり、1点を守り切れたかどうかは難しいところ。確かにアルテにとっては、この日のジャッジは不運だったが、チームとして総合力をもっと高めて行かなければならないことは確かである。

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厳しい言い方だが「レフリーのジャッジに負けた」では、チームは強くなっては行かない。主審のレベルはJFLや地域レベルでは悲惨であることは確かなのだが、これにいちいちケチをつけていたら何も始まらない。

肝心なのは誤審があろうとなかろうと、勝てるチームになることしかないのだ。この涙、この悔しい思いを糧に、もっと強いチームになってほしいと願うかぎりだ。

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