« 2010年7月11日 - 2010年7月17日 | トップページ | 2010年7月25日 - 2010年7月31日 »

2010年7月18日 - 2010年7月24日

2010年7月18日 (日)

U-23、道半ばでの挫折

天皇杯群馬県予選 
3回戦 @上武大学グラウンド
上武大学 2-1 ザスパ草津U-23
[得点者]
28分山崎、39分金田(上武大)
69分成田(U-23)
※時間は手元の集計につき、公式記録ではありません

Img_0333

今年の1月に新チームを結成して以来、トップ昇格を目指すだけではなく、天皇杯出場を大きな目標としてきたU-23チームだが、tonan前橋やアルテ高崎と戦う前に、その目標への道が絶たれてしまった…

この日の対戦相手は上武大学。チャレンジャーズ時代から、長きにわたり練習試合をこなしてきた相手であり、互いにどういう選手がいて、どんな戦術を持っているのか知り尽くしている両者。

上武大学はほぼベストメンバーで挑んできたのに対して、U-23は残念ながらベストとは言えない状態であった。CBの飯山は、これまでにも紹介してきたとおり、まだリハビリ中であり、ここは仕方がないのだ、不動の左SBのレギュラーである星野崇史がケガのためスタメンから外れてしまう。突然の離脱に、天野を左にスライドして、右には高崎を入れる緊急対応で4バックを構成してきたU-23。

ーーー高橋ー森川ーーー
ー清水ーーーーー宮下ー
ーーー市川ー古矢ーーー
天野ー成田ー冨田ー高崎
ーーーーー笠原ーーーー

一見すると、星野がいないだけで、それ以外は同じメンバーなので、戦力的に替わりがないように感じるかもしれないが、実際は星野不在が大きく響いてしまう。

Img_0190

本来ならば、ボランチでタメを作り、両サイドバックが攻撃に絡んでいくスタイルのU-23だが、この日はどうしても両サイドバックの上がりが少ない。普段の形だが、右は天野-宮下(飯山がCBに入った場合は冨田-天野)、そして左は星野-清水というセットでほぼ固定されていたのだが、星野不在で天野-清水、高崎-宮下という普段とは違う組み合わせとなったことで、なかなかSBがオーバーラップすることが出来ない。

さらには、上武大学はしっかりU-23を研究してきており、2トップになかなかボールをキープさせない。こうなると攻撃のパターンは、2列目の清水、宮下の個人突破ばかりが目立つ展開となってしまう。さらには、縦に蹴ってくる相手の徹底した戦術の前に苦しめられてしまう。

Img_0018

ボールを持っている時間は長くても、効果的な攻撃を仕掛けられないU-23。これに対して上武大学はシンプルに前にボールを入れる戦術で、効率よくU-23ゴールに迫っていく。そして28分、一つのミスから与えてはいけない先制点を奪われてしまう。

相手陣内から5番(金田)がロングフィード。これに上武大FWの7番山崎とトミケンが競り合うのだが、ボール落下点に先に追いついたトミケンが痛恨のトラップミス。確実にマイボールにして、前に繋げたはずのボールをミスで山崎に奪われてしまい、そのままドリブル突破を許すと、PA外から思い切ってロングシュートを放つ。

Img_0113

これが見事に決まって上武大が先制。

ノックアウト方式のトーナメントでは、先制点を奪われてしまえば、非常に逆転することは難しい。さらには、この大会は4回戦までは35分ハーフと、通常の試合よりも20分も少ないため、早く追いつきたいあまりに、焦りの色がおもいっきり出てしまい、攻撃の歯車がこれまで以上に噛み合わなくなってしまう。これまでの試合では、秘めたるポテンシャルの高さを見せていた天野だが、この日は完全に沈黙。高橋もなかなか最前線でボールをキープできない。

最後まで噛み合わないまま、前半は1点ビハインドで終えるのだが、後半に入った直後に、再び悪夢がU-23を襲う。

開始直後にCKを与えてしまい、一度クリアして、再びCK。これはタッチに蹴り出してスローイン。そしてこのスローインはロングスローとなり、三度ゴール前にボールが入ってくる。ここで5番金田に頭で合わされ、差を2点とされてしまう。CKをクリアしたことで、完全に集中を切らしてしまっていたU-23。一瞬の油断が命取りになってしまった…

Img_0154

残り時間は30分
差は2点

ここでU-23は攻撃のテコ入れのため、藤崎、西野、マテウスを相次いで投入

ーーー西野ー藤崎ーーー
ーマテウスーーーーー宮下ー
ーーー市川ー古矢ーーー
天野ー成田ー冨田ー高崎
ーーーーー笠原ーーーー

Img_0242

しかし、相変わらず焦りから、前半と変わらないカラ回りのサッカーに終始してしまうU-23。気持ちばかり先走ってしまい、全体的に前に残りがちとなり、中盤のバランスが崩れ初めて、ついにはセカンドボールもなかなかマイボールに出来なくなってしまう。

選手の入れ替えをしたものの、効果が現れないU-23は、CBの成田を最前線に置くパワープレーに出る。成田を最前線に置いたことで、前で起点となり、スピードのある藤崎、西野の良さがやっと出始めてくる。だが、シュートを連続で放つも、どうしても枠を捉えるシュートが生まれない。時間はどんどん進んでいき、もうこれまでか…と思った時に、成田がクロスに頭で合わせて1点返して、ロスタイムに望みを繋ぐ。

Img_0287

あと1点とれば、勝負はPK戦に持ち込める

最後まで諦めないU-23は必死の猛攻を見せ、宮下が突破からシュートを放つも、相手GKがガッチリキャッチ。そして無情にもここで試合終了のホイッスルが鳴り響いた… プロの下部組織として、結果が欲しかった彼らだが、その挑戦はあまりにもあっけなく終わりを告げてしまった。

木村コーチは試合後、サバサバした表情で「こんなもんですよ…」といって、試合を振り返った。

「今日はね、試合をやらせてもらえなかったし、自分たちでも試合をしていなかった。みんなバラバラな動きになってしまい、あれほど練習で繰り返してきた「シンプル」「3人目」の動きが出来なかった。相手の動きは関係ない。相手が研究してきた動きをしたら、それを超える動きをしなければいけないのにそれができなかった。それだけですよ…」

そして、チームとして目標が消えてしまった今、チームのこれからをうかがった。

「そうですね、チームとしての目標はなくなってしまったけど、彼らの一番の目標はトップチームで契約を勝ち取ること。今は天皇杯という目先の目標が消えてしまったが、まだ残された時間でトップで必要とされる選手にならなくてはいけない。

 天皇杯という目標が無くなってしまった今、選手は気持ちを切り替えて、どこまで成長できるかがポイントとなってきます。残された県リーグ戦は、彼らにとって大きな経験になりませんが、その試合を含めて、モチベーションが下がらないよう、指導を続けていきます。

 あと、本当は8月にチームのピークを持って行けるように調整していたのですが、ここで負けてしまったのは本当に残念です。コーチの自分としても、改めてピークの持って行き方の難しさを感じました」

Img_0325

確かに、試合後の選手たちは「この世の終わり」と言ったような表情だったが、選手たちの一番の目標は、このチームからプロ契約を勝ち取ることのはず。チームとしての目標を失ってしまった今、しっかり気持ちのリセットを行い、このチームに来た当初の目標をしっかりと思い出す必要があるだろう。

今、彼らは天皇杯という目標を失ってしまったが、かつてこのチームに所属していた杉山琢也(現長崎)、高田健太郎(現MINNESOTA STARS)、太田康介(町田ゼルビア)といった選手のように、常に諦めない心を、いかに持ち続けられるかが大きなポイントになるはず。

諦めてしまったら、何も始まらない。
選手はもう一度初心に返り、ここから先の時間を有意義なもにしてほしいと願うところだ。

最後に、U-23というチームについてひとこと…

これまでの5年間では、このチームには「負けたら終わり」という戦いが無かった。また、チームの目標としても、個人のトップ昇格が最大の目標でもあった。そんなこともあり、チームが熟成する、または試合に対する「必死さ」という部分では、県内のライバルチームより劣っていた。

今年初めて「ガチ勝負」を戦うチームが、JFLや関東リーグで戦うチームに挑戦状を叩きつけるのは、やや時期尚早だったのかも知れない。この点については、木村コーチも素直に認めていた。

これまで「単年ユニット」的な活動に終始していたU-23だが、この敗戦をきっかけに、勝負への執念も併せ持つ「チーム」としても、成長してくれれば思う…

横河、長崎、両者譲らずドロー

JFL 後期第3節 @西が丘
横河武蔵野FC 0-0 V・ファーレン長崎

スコアレスドローだったが、内容は引き締まったゲームであった。

Img_0238

しかし全体的な流れでいえば、この試合は長崎の「ゲーム」であり、やはり勝ち点3を奪って帰りたかったのが本音であろう。試合後の佐野軍曹殿は、横河の強さを十分認めた上で、主審(恩氏殿)のジャッジに対してかなりご立腹の様子。これに対して、ドローに対して「妥当な結果」と受け入れていた依田監督の態度とは対照的だった。

Img_0155

さて、また後日に詳細な試合レポートをまとめますが、おおまかに試合の流れをまとめておくと、前半は圧倒的な長崎ペース。後半に入ると修正してきた横河が流れを取り戻し始め、一進一退の攻防が続く。しかし、その中でもカウンターから長崎は3度の決定機(FWが抜け出す場面)がありながら、すべてシュートは上と、フィニッシュの精度を欠いてしまう。

Img_0140

対する横河は、終了間際にこちらもカウンターからチャンスを掴み、右サイドからのクロスにゴール前でドフリーの冨岡が合わせたが、無情にもシュートはポストを直撃。

結局は、両者勝ち点1づつを分け合った試合となった。

まあ、非常に簡単に振り返るとこんな試合ですが、また明日にでも細かく紹介したいと思います。

« 2010年7月11日 - 2010年7月17日 | トップページ | 2010年7月25日 - 2010年7月31日 »