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2010年7月11日 - 2010年7月17日

2010年7月17日 (土)

武藤スタメン?

予想どおり、流経大FCが登録メンバーをいじってきた。

主なトップチームからの「スライド組」は以下の通り
4 DF 小川 晃平
7 DF 長浜 浩太
13 DF 保戸田 春彦
14 MF 小島 聖矢
17 MF 村瀬 勇太
23 FW 古川 大士
25 DF 藤本 大
30 MF 河本 明人
31 GK 白井 裕人
32 FW 武藤 雄樹
35 MF 大貫 彰悟

15日に行われた流経柏との練習試合では、スタメン組に入った武藤がいきなり序盤から2ゴールを奪い、好調さをアピール。村瀬もトップでの「悩みながら」のプレーではなく、この日は高校時代に見られた「自由さ」が久々に顔を出していた。

さて、18日に行われるFC琉球戦だが、この「スライド組」がかなりスタメンに名を連ねることが予想される。それにより、中盤の構成は村瀬、小島、河本、中美という、かなり豪華な組み合わせになりそうだ。そして2トップには、エース武藤が出てくる可能性大である。

で、武藤に関してだが、決してこのJFLチーム入りは「降格」ではない。今回の「登録期間」は8月13日までなのだが、その期間内「限定」の登録となってくる。また、その他のトップチームからの選手達も、武藤同様の「変更」となってくる。しかし、8月13日までは事実上入れ替えが可能なので、今後も登録の変更が続いていくことが予想される流経大FC。

中野総監督は、今回の登録変更についてこう語っている。

「JFLで戦えることは、流経大にとってもの凄く有意義であり、大事なことなのです。だからこそ、ここで戦える権利を守らなくてはいけない。流経大にとっては、JFLで戦えることは財産なのです。しかし、今のままではその財産を手放してしまうことになる。それはなんとか防がなければなりません。だからこそ、ルール上で認められる手段は最大限使います。武藤やその他のトップ選手は、4試合か3試合しか出られないかもしれないが、ここで勝ち点を9上乗せできれば、十分に残留の目も出てくる。また、大学リーグで不振だった一部の4年生には(当然、武藤は含まない)、JFLでやらせようと思っています。もし、ここで奮起すれば、インカレには再登録できますからね。ただ、ここでもダメだったらもう使いません。とにかく、4年生が下級生のために「何を残せるか」という現実に、しっかり向かい合って欲しいと思うのです」

当初、JFLチームの柴田監督は、若い選手を実戦で伸ばしていきたいという理想をもっていたが、やはり1、2年生中心では荷が重すぎた。そして中野総監督の方針もあり、トップ選手を受け入れることとなったJFLチーム。

JFLチームとしても、十分に危機感を持っているし、武藤やその他のトップ選手にしても出来が悪ければ「ここに残されてしまう」という別の危機感もある。とにかく結果を要求される戦いとなる流経大FC。

対戦相手は「これまでの若手軍団」と思っていたら、間違いなく痛い目にあるはずだ。

さすがに沖縄まで行けないが、非常に楽しみな試合である。
そして次節の竜ヶ崎で行われる町田ゼルビア戦は大注目であろう。

2010年7月12日 (月)

互いの「これから」とは?

JFL 後期第2節
@たつのこフィールド
流通経済大学FC 1-2 松本山雅FC
[得点者]
24分久保(RKU)
61分木島、80分本田(山雅)

今季から、大学←→JFLの入れ替えが、一定期間以外は認められなくなったことから、大学リーグに参戦するチームとは別部隊を編成して、JFLのリーグ戦に挑んでいる流通経済大学FC。過去の最高位では、4位という成績を収めたこともあるチームだが、今季は選手の「入れ替え」が出来なくなったことと、1、2年生を主力としたチーム編成にしたことが影響して最下位に低迷するなど、大学リーグ戦同様にこちらも大ピンチである。

前置きが長くなったが、後期第2節は流経大FCのホームである、たつのこフィールドで行われたこの試合は、最近にしてはスタンドが埋まる大入りとなったのだが、残念ながら結果は順位そのままとなってしまった…

※入場者数記録のご指摘がありました。お詫びして訂正いたします。

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ここ最近は大半の選手が固定されつつある流経大FC。しかしメンバー構成の半分以上は相変わらず1年生が中心で、対戦相手である松本山雅の先発メンバーとの平均年齢差は実に6.6歳になっていた。若さが誇る運動量が優るのか、経験値が若さを上回るのか? 試合前はそんなところがポイントになるかと思われたが、試合は経験値が若さを凌駕して始まっていく。

チームの大黒柱でもある、エースの柿本倫明はこの日もベンチスタートで、こちらも最近固定されている石田、北村の2トップで試合はスタート。しかし実際は石田の1トップで北村は1.5列めといったところで、2列目鐵戸、大西と合わせて、3人が自由に動き回る形を見せる。そして、前半のポイントは前4人の出来でもあった。

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確かに、2列目(北村も含む)の3人が変幻自在にポジションを変えることで、流経大FCディフェンスの的が絞れない。誰が誰にマークをするのかが不安定な時間が続き、序盤から山雅ペースで進んでいく。しかし、中央の守りだけはしっかり固めて対応する流経大FC。2列目でが圧倒的にボールを支配してサイドを次々と破っていくのだが、どうしても折り返しのクロス、または中への突破が上手くいかない。

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中央がしっかりしている流経大FCディフェンスの前に、ペースを握っているものの、トップに入っている石田は思うように起点となることが出来ない。北村、鐵戸の2人は豊富な運動量で相手守備陣に脅威を与えていくが、自身の左サイドばかりでしか動かなかった大西は、それほど怖い存在では無くなっていく。

そしてゲームは20分過ぎに動きを見せる。

23分、中央でボールを受けたジョシュアが縦にドリブル突破を図る。ボールは堀河を経由して右に開いた内山に渡ると、ここで中にクロスを入れる。これに再びジョシュアが反応。頭で落としたところに、後ろから久保武大が走り込み、右アウトサイドでシュート。流経大FCにとって、この日のファーストシュートが見事にゴール右隅に決まって劣勢だった流経大FCが先制。

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あれだけ攻め続けていた山雅だが、たった1発のカウンターで先制点を奪われてしまったことは、大いに反省すべきであろう。そしてこのシーンだが、前がかりになっていた場面でボールを奪われたため、後ろの人数と攻撃の人数が4 vs 3の状況になっていた。

この1点で流経大FCは随分落ち着きを取り戻し、相手の攻撃を受け続けることにはなるのだが、序盤に比べて幾分安心して見られるようになっていた。確かに流経大FCは最下位に沈んでいるチームだが、よく考えて欲しいのは、ほとんどの選手が今年の3月までは高校生だった選手ばかりで戦っているのだ。今の順位を否定するよりも、「よくここまで出来るなあ…」といった方が正しいと考えるのだ。

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さて、前半はこのまま流経大FCの1点リードのまま折り返すが、ハーフタイムで柴田峡監督から戦術的指示が出された後、中野総監督からは精神的な引き締めが語られた。

『オマエたちさぁ、サッカーは野球と違ってホームラン一発で2点や4点入るとかはないんだよ。1回につき、1点しか取られないんだよ。だからね、1点とられることは仕方がないかもしれないが、そこでいかに気持ちの切り替えが出来るかが大事なんだよ。今の順位にいるのは、オマエたちが若いだからとか、経験がないからだとは思ってはいない。要はね、失点した後のに切り替えが出来ていないんだよ。オマエたちが対戦相手より優っているのはなんだ?

若さしかないだろ? だったら若さを活かして最低限、相手より運動量を上回れ。もし危ないシーンがあったら、なりふり構わず蹴り出せばいいんだよ。まだ下手なんだから後ろから繋いでいくなんて出来ないんだから。別にね、大きくクリアすることは恥ずかしいことではないんだよ。出来ないことを、いかにも出来るようにプレーしてミスする方がよっぽど恥ずかしいんだよ。

とにかく、運動量で相手に勝つこととと、気持ちの切り替えをしっかりやれ!』

こう言って中野総監督は選手をピッチに送り出したのだが、相手は後半開始から柿本、木島という勝負のための切り札をいきなり出してきた…

前半、石田がうまく起点になれていなかったが、柿本が入れば確実に変わる。木島は前半の北村以上にFWととしてのポジションを取ってくる。これに鐵戸、北村が絡み、後半30分過ぎから今井昌太、木村勝太のどちらかが出てきたら、これは1点のリードではきついな…と感じた。

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さて、後半だが、予想通り柿本がトップに入ったことで前線が活性化する山雅。FW2枚のタメにより、前半以上にボランチも攻撃参加に絡んでくる。流経大FCのゴール前対応は、前半以上に忙しくなっていく。これでは、いくら中野総監督が「運動量」「切り替え」と言っても、このラッシュではどうしようもない。また、ベンチに控えている選手の中にも、残念ながら流れを変えられるキープレーヤーは存在していなかった。

そして60分、山雅の猛攻に必死に耐えていた流経ディフェンスだが、木島のスーパーミドルによって、ついに同点に追いつかれてしまう。気持ちで負けない、運動量で負けないと、必死になっていた流経大FC。監督の指示や檄もあり、なんとか中央の危ない部分は前半同様しっかりケアしていたが、木島の遠い位置からのミドルは防ぎようがなかった。

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しかし、「切り替え」を強く指示されていた流経大FCは、このあとも粘り強いディフェンスで、逆転だけはなんとか阻止し続ける。だが、JFL残留のためには勝ち点1ではなく、どうしても「3」が欲しいところ。だが、今のチームには守備は出来ても、残念ながら攻撃の型がなかった。いや、型がないというか、あまりにもバリエーションや創造性が足りなかった。

こうなると、ドローを狙うしかない状況になってしまうのだが、流経大FCにほんの一瞬の迷いが生じ、これが決勝点に結びついて行ってしまう。

中央でボールを持った木島に、後ろからチャージを仕掛けるのだが、このシーンで流経大FCの選手は、木島が倒れたことと、自分たちのプレーがファールであったと、ほんの一瞬セルフジャッジしてしまう。このシーンだが、見ている分にはわからないと思うが、試合後、流経大の選手は「あの場面、相手よりも判断が遅れてしまった」と語っている。しかし、木島が倒れても山雅の選手はプレーを当然ながら止めなかった。本当に「一瞬」の判断だったのだが、この一瞬が命取りになってしまう。

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この場面で須藤の突破を許してしまい、最後はボランチの本田真吾が左足で蹴り込み、山雅がついに逆転に成功する。その後のゲームは、大人と子供のゲームになってしまう。相手をしっかりといないした山雅が危なげなく逃げ切り、2-1で流経大FCを破った。

試合後の山雅の吉澤監督は開口一番「無様なゲームをしてしまいました…」とコメントを始め、内容の乏しいゲームをしてしまったことをサポーターに詫びた。前半のうちに先手を取っていれば、全く苦労するゲームではなかったのに、ある意味自分たちから苦しいゲームにしてしまったことを深く反省。こういうゲームは次は絶対しないとコメントするなど、まるで勝者とは思えない発言が続いた。

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確かに、選手のスキルや経験差は比べようもないほど離れているはず。しかし、内容は結局のところ僅差なものとなってしまったのだから、監督としては大いに不満が残ってしまったことは、わからなくもない。

あとは、選手達が自分たちで「どう試合に入るか」を、しっかり考えられるかに懸かってくるはず。現実的には、今季の4位以内はすでに厳しい位置にいる松本山雅。だからこそ、残された後期の日程では、どこまで来季に向けての「種」を蒔けるかが、戦いのポイントとなる。


そして敗れた流経大FCだが、現実問題として、「降格」が本当に見えてきてしまった。確かに彼らは1、2年生主体ながらも、プロや経験豊かな選手たちを相手に大健闘している。だが、いくら健闘してみせても、JFLから降格してしまったら、その経験もまったくの無駄となってしまう。そして、来年以降の選手たちに「財産」を残せなくなってしまう。

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この点について、中野総監督は実は6月の関東大学リーグ戦の頃から「トップ←→JFLの入れ替えをやろうと思っています」と言っていたが、選手の変更が可能となる7/13日から、ついにJFLチームに4年生を投入することを明らかにした。

代表候補や大学選抜に選ばれている山村、比嘉、中里、村瀬、増田、椎名などの選手はJFLには参戦してこないが、武藤、フランク、竹石といった4年生が次節、もしくは25日のホーム戦から姿を現してくることが濃厚だ。中野総監督は、「残留のためにはなりふり構わない。秋のリーグ戦や天皇杯茨城県予選まで1ヶ月以上あるから、その間に行われるJFLでは、勝ち点をとにかく上積みして、残留ラインまで順位をあげますよ」とコメント。

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これまでの、若手中心だった流経大FCが、次節から大きく変わってくる可能性は大である。対戦相手は最下位だからといって、ナメてかかったら本当に痛い目に遭うはず。

賛否両論はあるだろうが、私は流経大FCの逆襲が今から楽しみでもある。

〜7/14追記〜

第2登録期間(ウインドー) は、2010年7月16日(金)〜8月13日(金)となっており、この期間内はトップチーム(大学リーグ)の公式戦がない。そのため、期間内いっぱいまでは、選抜に選出されている(予定されている)選手以外の「主力」を、JFLに投入することを中野総監督は示唆している。

なお、4年生、3年生の上級生が対象となるようで、一部の4年生はこのままJFL終了まで「流経大FC」として戦うことになるとのこと。また、JFLチームで成長を見せた1年生をトップに抜擢することもあるとコメントしている。

2010年7月11日 (日)

駒大、6度目の総理大臣杯制覇

第34回総理大臣杯
全日本大学サッカートーナメント
決勝戦 @長居スタジアム
駒澤大学 3-2 中京大学
[得点者]
17分斎藤、65分中村(中京大)
26分金久保、90分大塚、104分湯澤(駒大)

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6年ぶり6度目の優勝を目指す駒澤大学(関東第二代表)と、初優勝を目指す中京大学(東海代表)の間で行われた総理大臣杯の決勝戦。堅守速攻の中京に、サイドアタックから崩していく駒澤と、それぞれのカラーが色濃く出た一戦となる。

中京大はMF熊澤圭祐とDF平山照晃、駒澤大はFW棗佑喜とDF林堂眞という、両者とも主力メンバーが大事な決勝戦で出場停止で、決してベストとはいえない状態で決勝のピッチに立つこととなった。

しかし両チームとも、主力が出場停止でもこれまでの同じシステムを採用。中京はメンバー表どおりでは4-5-1だが、実際は4-1-4-1、もしくは5-4-1(5-1-3-1)といった形。対する駒澤はこちらもこれまでどおりの中盤がややダイヤモンド型の4-4-2。お互いに自分たちのスタイルをぶつけ合う決勝戦は、予想どおりの展開からスタートする。

序盤からボールポゼッションを高める駒澤がペースを掴む。しかし、これまでの3戦同様、相手ボールになった途端に左サイドの中盤が最終ラインに入って5バックにして守備を固める中京大ディフェンスに手を焼いてしまう。攻撃的に出ているのに、実は相手の思惑どおりの試合を「やらさせらている」駒大。こうなると、中京大のカウンターが「はまるか?」に懸かってくる。

そして中京大にとっては願ってもない展開が訪れる。

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16分、カウンターから右サイドに展開し、一気に相手陣内へ攻め込む。一旦は相手にクリアされるも、そのボールを再び内田が拾って佐藤に渡し、これを縦に走った斎藤にラストパス。駒大ディフェンスは早い展開について行けず、斎藤の抜け出しを許してしまう。あとはGK岡と1 vs 1の状況で冷静にゴールに流し込むだけ。流れるような展開かつ、ワンチャンスを見事に決めてくる集中力の高さは、改めて脱帽であった…

まさかまさかの展開。中京大が早い時間帯で先制するとは…

このまま1点リードで堅守を活かしたサッカーで逃げ切れるかと思われたが、やや不運ともいえる判定で中京大をピンチを招く。25分、左サイドから崩されて、最後はペナルティ内で後ろから倒したと判定されPKを献上。この判定、1回戦の山村が永井に与えたPKジャッジと同じく、かなり「何もしてないんじゃない?」というプレーだったのだが…

まあ、事の真相はどうあれ、一度PKのジャッジを下したのだから覆らない。これを金久保が冷静に蹴り込み駒大が同点に追いつく。しかし、西ヶ谷監督は1回戦から「前半は0-1で折り返してもかまわない」と言い続けていたこともあり、中京大はこの失点で慌てることはなかった。

前半は1-1のまま折り返し、後半勝負となるのだが、この展開はやはり中京の「ペース」とも言えた。この大会、全ての試合で後半勝負という流れをしてきた中京大にとっては、願ったりの展開。前半は5バックで耐え、後半は4バックにして攻撃の機会を虎視眈々と狙う。そしてこの狙いは決勝戦でも見事に的中する。

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2回戦、3回戦と値千金のゴールを叩きだした中村亮太、1回戦で決勝点を決めた藤巻祥吾を相次いで投入し勝負を仕掛けると、65分に中村がまたもや大きな仕事をやってのける。ゴールから35メートルほど離れた地点からのFKを強烈な一撃でそのままゴールに叩き込んだ。これで中村自身は大会通算3点目となり、チームは再び駒大を突き放す。

あとは守備をしっかり固めて守りきれば悲願達成である。相変わらず駒大にボールは持たれるものの、ガッチリ固めたゴール前ではシュートを打たせず、奪っては鋭いカウンターで相手に思うようなサッカーをさせない中京大。試合時間はあと1分と迫ったときに、一瞬の隙が生まれた…

89分、一度は攻め込まれたボールを相手陣内深くへクリアしたのだが、ボールを拾ったGK岡からのロングボールが思った以上に伸びて、ゴール前に入ってくる。ここで、DF、GKともども一瞬出足が遅れ、途中交代で入った大塚に頭で押し込まれ痛恨の1点を奪われてしまう。

駒大にとってはまさに「起死回生」の一撃となる。サイドから崩す駒大らしい美しいゴールではなく、ただひたすらに泥臭く奪ったゴール。しかし、魂のこもったプレーがあったからこそ、生まれた得点でもあった。中京大学からすれば、優勝はもう「手の中」にあったはずであろう。しかし、最後の最後で堅守にほころびを見せてしまうとは…

そして試合は10分ハーフの延長戦に突入するのだが、さすがにここまで来ると、中京も「守り勝ち」という訳にはいかない。これまでのような「受け身」ではなく、攻撃的に出てくるのだが、これが試合の流れを微妙に変えることとなる。

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攻撃的に出始めたことにより、中京ディフェンスの裏が徐々に空き出すこととなり、途中交代で入ったドリブラー、湯澤洋介が果敢に相手ゴールへアタックを仕掛ける。そして延長後半4分、中京ボールを奪って、素速く左サイドに展開した湯澤にボールが渡ると距離、角度とともに難しい位置ながらも、強引に狙ったシュートが決まって、この試合、初めて駒大がリードを奪う。

中京大に残された時間はあと6分。しかし、攻撃の「型」のバリエーションの少なさが、「ここぞ」という場面では、その乏しさが勝敗を分ける事に繋がってしまった。

104分に生まれた湯澤のゴールが決勝点となり、駒大が6年ぶり6度目の総理大臣杯制覇を達成。

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駒大に関してだが、関東大学リーグ戦の序盤では、ややもたつきを見せたものの、リーグ戦終盤は安定した戦いを見せ、前期最終節では無敗の明治大学に黒星を付け、好調をアピールして総理大臣杯に挑んできた。徐々にチームが完成度を上げていき、ここでまずは1冠目を獲得した駒澤大学。これで天皇杯シードを獲得したこともあり、スッキリとした気分で後期のリーグ戦開幕を迎えられるし、明大と並んで優勝争いの核となることは確実だ。

そしてルーキーながらも優勝メンバーに名を連ねた碓井鉄平の「強運」も注目したい。初出場で初優勝にたどり着いた山梨学院附属高校時代。そして今回の総理大臣杯。流経大に入った椎名伸志、筑波大に入った赤崎秀平と並ぶスーパールーキーの一人だが、彼の持っている「強運」は、他の2人よりも群を抜いている。

今大会では体調面からベストとは言えなかったものの、秋田監督は「これまで、ウチにはいなかったタイプの選手。プレーの際に独特の間をもっており、彼がボールを持つことで、いろいろな『引き出し』が生まれます。まだまだの面も多いが、それをカバーするセンスには大いに期待していますね」とコメント。

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さて中京大学だが、前評判はそれほど高くは無かったものの、徹底したスカウティングにより、相手のストロングポイントを突き、堅い守備をベースに鋭い一撃で相手を撃破するサッカーは、最初から最後まで見事に貫かれていた。

今大会で、もっともチームカラーの出た学校は、まさに中京大学といえた。全国の舞台でも、十分に渡り合える実力があることは示したのだが、まだ「頂点に立つ」には力は備わってはいなかった。まだ(東海)リーグ戦、インカレと大学タイトルは続くが、夏から秋にかけて、堅守だけではなく攻撃のバリエーションをいかに増やしていくかが、中京大のタイトル戴冠に繋がっていくはずだ…。

最後に、駒澤大学の皆様、優勝おめでとうございます。

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