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2010年3月14日 - 2010年3月20日

2010年3月19日 (金)

課題の見えたU-23

練習試合
ザスパ草津U-23 5-2 平成国際大学(Bチーム)
1本目:0-0
2本目:2-2
3本目:3-0

結果だけ見ると5-2で快勝に見えるかも知れませんが、内容は不満と言えるものだった。

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システムと出場メンバーはコチラ
[1本目]
ーーーーーー高橋ーーー
ーーー森川ーーーーーー
清水ー市川ー古屋ー宮下
星野ー成田ー飯山ー冨田
ーーーー後藤ーーーーー

[2本目]
ーーーーーー高橋ーーー
ーーー森川ーーーーーー
清水ー市川ーマテー川瀬
星野ー成田ー田村ー天野
ーーーー後藤ーーーーー

[3本目]
ーーーーーー宮下ーーー
ーーーマテーーーーーー
白井ー古屋ー高崎ー川瀬
天野ー田村ー飯山ー冨田
ーーーー後藤ーーーーー

今日の相手の平成国際大学だが、トップチームではなくBチームが相手だったこともあり、試合の大半はU-23が優位に進めていた。しかし、優位に進める中で非常にマズイ部分が何度も見え隠れしてしまう。序盤は木村直樹コーチの指示通り、ポゼッションを高め、「3人目の動き」を考えながらプレーし、数的優位を作り早い時間帯から決定機を迎えた。だが、フィニッシュの部分で正確性を欠き、どうしても先制点が奪えない。

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だが、時間が進むにつれ、選手個人で「力の違い」を感じ出すと流れが徐々に変化しだしてくる。これまでは丁寧に繋ぎ、常に「3人目」を意識したサッカーをしていたのだが、ボールを持てることがわかり出すと、普段やらないプレーをやり出してしまう。簡単にパスを出して繋げばいいところで、通るか通らないかわからないロングパスを選択してみたり、本来ならトライアングルを形成して攻めるべきところを、一人でドリブルで突っかけてしまうなど、相手が格上だったら「やらない」プレーをやりだしてしまう。結局前半は得点が奪えず後半戦に突入するが、あっけない形で先制点が入り込むことに。

相手GKとディフェンスの連携ミスからFW高橋がボールをかっさらい、無人のゴールに難なくけり込みU-23が先制。その後も形の善し悪しはあれど、相手ゴールを何度も脅かす。しかし、前半同様、高橋、森川の2トップがイマイチピリっとしない。GKと1vs1の場面も数回あったが、ことごとく外してしまう。それでも15分過ぎ、右の天野から中央の高橋に絶妙なクロスが入り、これを胸で落としたところに走り込んだ清水がダイレクトでけり込み、U-23が追加点を奪う。このゴールだけは見事な連携から生まれたビューティフルゴールだった。

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2-0となり、実力差からみてこれで勝負ありかと思われたが、そうでもなかった。清水が追加点を奪ったあと、緊張がとぎれたのかDFの成田がロングフィードしようとしたボールがまさかのミスパスとなり、中央にいた相手FWへの絶好のパスとなってしまう。GKの後藤もかわされ1点返され、試合の流れが変わりだしていく。1点返された後のU-23は、まるで鉛を背負っているかのような鈍い動きに終始。連携が思ったようにいかず、パスの正確性も欠き、どんどん自分たちで自分の首を絞めるような試合をやってしまう。そして35分ぐらいに、相手の連続攻撃から、今度こそ完全にディフェンスラインを破られ、同点弾を浴び振り出しに戻されてしまう。

その後も、木村コーチが目指したサッカーは披露されないまま、急いで縦に展開し、焦ってシュートを打ってしまう悪循環が続き、結局90分間のトータルスコアは2-2で終わってしまった。

選手がベンチに戻ると、木村コーチのカミナリが落とされた。

「オマエ達さあ、それで天皇杯の予選勝ち抜けると思っているの? この試合みたいな結果であれば、即PK戦になり、(勝敗が)どうなるかわからないんだよ? 1試合でも負ければそこで終わりなのが理解出来てる? サテライトリーグがない今、天皇杯に出ることはオマエ達の『義務』なんだよ。それを達成できないようであれば、オマエ達やこのチームの存在意義はないんだよ。練習場所がない、移動時間が問題なんて言っていられないんだよ。予選までもう1ヶ月切っているんだよ。こんな試合しか出来ないなら、今すぐ辞めてしまえ…」

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確かに木村コーチの言うとおりである。

今日の試合の中で、チームに「緊張感」は乏しかった。口には出さないものの、実力差から見て「勝って当たり前」と思っていたフシは間違いなく誰の頭にもあっただろう。だが、常にトーナメントと同じように「負けたら終わり」と思ってプレーしていた選手はどれだけいただろうか? 木村コーチとしては、練習試合でも「全力投球」してほしかったのだ。そうでなければ天皇杯予選を勝ち抜くなんて出来ないし、その程度の意識では到底トップに昇格できるわけがないのだから…

別に自分の目指すサッカーが出来ていないから、カミナリを落としたわけではない。自分たちがやらなければならないミッションに気がつかず、浮ついた気持ちで試合をしていたことに我慢が出来なかったのだ。さて、3本目に関しては、さすがに「カミナリ」を落とされた後だったことと、相手の運動量が下がったこともあり、完全にU-23が圧倒。マテウスの2得点を含め3点を奪い、トータルスコアでは勝利をおさめることとなった。

試合後、木村コーチは苦笑いを浮かべながら「こんなもんですよ…」と切り出した。

「でも、リーグ戦(県4部スタート)では今日の相手より弱い相手とやらなければいけないので、正直、選手のモチベーションをコントロールするのは難しいです…」
と、苦労もポツリ。

「ただ、なめた気持ちで試合に入ってしまうと、今日の試合のようになるから注意していかなければならない。また、新しい選手は去年からいる選手のような「連動」が出来ていないので、その点をしっかり修正しないと…。まあ、夏(7月)までにしっかりとしたチームを作ります」

とコメント。

天皇杯予選に関しては、予備予選はともかく、決勝トーナメントでは必ず関東リーグのtonan前橋と、JFLのアルテ高崎に勝たなければ出場できない組み合わせである。U-23から見ればどちらも「格上」であることは間違いないが、決して勝てない相手でもない。「最後までやるきる」「あきらめない気持ち」を全面に押し出して戦えば、必ず道は開けていくはず。サテライトリーグのない今、U-23が本当の意味で力試しが出来るのは、天皇杯だけなのだから、是が非でも出場権を勝ち取ってほしいところだ。

そのためにも、貴重な練習試合の機会は「意味のある戦い」をしてほしいと願うばかりである。
頑張れ、U-23!

2010年3月15日 (月)

好ゲームとなったJFL開幕戦

2010JFL第1節 13:00 西が丘  

横河武蔵野FC 3-2 ツエーゲン金沢
【得点者】
22分 山道 雅大(金沢)
48分 古部 健太(金沢)
63分 冨岡 大吾(武蔵野)
85分 遠藤 真仁(武蔵野)
88分 瀬田 達弘(武蔵野)

12月19日のJFL入替戦から85日が経過し、ついにJFLの一員として公式戦のピッチに登場したツエーゲン金沢。

あのときのメンバーを思い出しながら、西が丘のピッチに立ったスタメンの顔ぶれを見ると、本当にチームは大きく変わったなあ…と実感。GKの木寺浩一が引退(新潟のスクールコーチへ)したこともそうだが、あの久保竜彦が「ここ」にいるのだから…

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さて、昨年「準優勝」という、過去最高成績を収めた横河武蔵野FCだが、チームの中心的役割を担ってきた大田康介を含め数人の選手がチームを去ったものの、即戦力として期待できる大卒選手も加入し、依田博樹監督は新チームに大きな手応えを感じていた。そして、今年は昨年を超えることを目標とした、「頂点〜TEPPEN〜」というスローガンのもと、初のリーグ制覇に向けて大事な開幕戦のピッチに立った。

SAGAWA SHIGAと並び、JFLの新・門番という位置に躍り出た横河武蔵野。Jリーグ入りを目指すため、半数以上の選手を入れ替えた金沢。「新・門番」がJFLの厳しさを教えるか、はたまたJ入りを目指す新興勢力が門番を一気に撃破するのか注目されたカードは、最後まで目の離せない試合となった。

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横河武蔵野は、丁寧にボールをつないでゲームを組み立て、金沢はトップにボールを入れ、セカンドボールから展開するそれぞれが目指すサッカーを展開。さらに金沢は、アタッカーの古部とユンが左右のポジションをチェンジすることで横河ディフェンスに揺さぶりをかける。しかし、両者ともディフェンスラインが安定しており、なかなか絶好機を作り出せない。特に金沢の諸江、マイケル・ジェームス(JSCから移籍)のCBコンビは、昨年まで地域リーグでやっていたとは思えないほどの安定感を見せつけた。

一進一退の攻防が続いた20分すぎ、金沢がチャンスを得る。左サイドでスローインを得ると、このボールをユン→根本→古部と繋ぎ、中央で久保がこの日最初のシュートを炸裂させる。しかし、これはクリーンヒットせず、横河DFがクリアするものの、こぼれ球に山道雅大が反応。豪快に右足を振り抜き金沢が待望の先制点を挙げる。12月に行われたFC刈谷との入替戦では、ドン引き+一撃必殺のカウンターで勝利したチームは、真っ向勝負を仕掛けて、先制点を奪うまでに成長していた。

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結局、前半はこのあとも互いに攻め合うが得点は生まれず、金沢1点リードのまま折り返す。

さて、両チームともメンバー交代のないまま後半に突入するが、いきなりスコアが動くこことなる。

山道が左に展開し、パスを受けたユンがドリブルで抜け出し素早いタイミングでゴール前にクロスを上げる。これに古部が走り込んで頭で合わせ、金沢が理想的な時間帯に追加点を奪う。こうなると金沢は刈谷戦でみせたような、ガッチリ守ってあとはカウンターという得意のパターンに移行。後半10分以降から、横河のポゼッション率はさらに高まってくるが、どうしても諸江-ジェームスが守る中央を破ることができない。そんな横河の攻撃を横目に、ユン、根本のクロスから金沢は立て続けにチャンスシーンを作り出していく。

攻めながらゴールの匂いのしない横河。それに対して効率的な攻めで何度も「あわや」のシーンを作り出す金沢。あと1点奪えれば、開幕戦から「大番狂わせ」達成か?と思われたが、まさかの失点がゲームを大きく変えていくこととなる。

62分、ゴール前正面で横河が直接FKのチャンスを得る。キッカーは遠藤。左足から放たれたシュートはゴールマウスめがけて飛んでいくが、金沢GK田代がなんとかセーブする。しかし、ポストぎりぎりに飛んだシュートに対しキャッチすることはできず、はじくのが精一杯。そしてこのこぼれ球に横河の2選手が素早く反応し、冨岡が難なく押し込んで1点差に詰め寄る。

そこで問題なのだが、FKのこぼれ球に対するディフェンスの反応である。ゴールキーパーがキャッチ出来なかったことは仕方がない。ゴール右隅下に飛んだボールに対して、はじいただけでもファインセーブと言えるはずだ。しかし、その時のこぼれ球に対し、金沢ディフェンス陣は完全に棒立ちのままであった。これまで横河の攻撃に対し、100点満点の対応をしていたディフェンスラインだが、この「凡ミス」でその評価を台無しにしてしまった感もある。

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この1点が停滞していたチームに活力を与え、集まったファンも「逆転」を信じ、スタンドの盛り上がりは最高潮を迎える。試合は完全に横河ペースに移り変わると同時に、流れをさらに引き寄せるために依田監督は交代策に打って出る。立て続けに勝野、永露、高松を投入。そして左サイドに入った勝野、永露が監督の期待通りの動きを見せ、横河の勢いは止まらなくなると同時に、試合はクライマックスを迎える…

85分、途中交代の永露が左サイドを突破して、最後は遠藤が角度のない位置から豪快にけり込み、ついに同点。そしてその直後の88分、またも永露の突破から中央で待っていた勝野がシュートするが、これは金沢DFがクリア。しかし、このクリアボールに後方から飛び込んできたキャプテン瀬田が魂を込めて右足を一閃。約35メートルはある位置から放たれたミドルシュートは、一直線にゴールへ飛び込んで行った。1年で1回見られるかどうか…というスーパーミドル弾が炸裂し、横河がついに逆転。

試合はこのまま3-2で終了し、優勝候補・横河武蔵野が劇的な逆転勝利で開幕戦を飾ったが、金沢としては「JFL」の厳しさを改めて知ることとなったであろう。しかし、金沢の上野監督は「修正すべき点は理解している。そしてチームはまだまだ発展途上にあるので、1戦するごとに強くなるはず」とコメント。確かに、あの「1失点目」がなければ、この試合は2-0のままで終わっていた可能性もある。そしてエース久保はまだ怪我あけのため、コンディションは不完全のままピッチに立っていた。さらには中盤の底でゲームを組み立てる山根巌もまだ調整中ということを考えれば、金沢は「化ける」可能性を大いに秘めているといえるだろう。

そして横河・依田監督は開口一番、勝ったけどいいゲームではなかった…とやや不満顔。依田監督が目指したサイドを有効に使い、素速いテンポで守→攻へ転換させる「新しい横河」の姿が出たのは後半25分以降になってからのこと。それまでの時間帯は引いた相手を崩せず、監督してはその点は不満であったが、選手各自の「勝利への意欲」に対しては大いに賞賛していた。

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依田監督としては不満だったかも知れないが、見ている観衆にとっては「なんとも魅力的」なゲームであったはずである。優勝候補であり「門番」と呼ばれる横河。相手はJリーグ入りを目指す新加入の金沢、さらに相手には元日本代表の久保がいる。試合は途中まで金沢が2点リードし、開幕戦から大番狂わせか?と思わせる。だが終盤、横河が底力を見せなんとゲームをひっくり返す。その決勝点が会場全体を驚かすスーパーゴールであった。

ここまで見所が詰まっていれば、おもしろくないはずがない。こんなおもしろい試合が開幕戦から見られて本当に幸せである。

さて、14日にJFLの新シーズンがスタートしましたが、J準加盟組のガイナーレ鳥取、Vファーレン長崎がそれぞれ完封勝利でさい先のよいスタートを切り、町田ゼルビアはアウェーで王者SAGAWAと対戦するも、1-1のドローでまずますのスタート。新加入ながら準会員となった松本山雅は、実力差を見せつけられた苦いスタートとなってしまった。

また、その他の結果で気になったのは、「門番様」と言われてきたHonda FCがホームで琉球に完封負けスタートという結果にやや驚きです。そんなこともあり、来週はカシマで行われる流通経済大学FC vs Honda FCの試合に足を運ぼうと思います。かつて「アマチュア最強」と言われたHondaに、今何が起こっているのか…

激しく気になるところです。

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