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2010年12月10日 (金)

いよいよJFL入替戦へ

ついに明日に迫りましたJFL入替戦

対戦カード並びに時間、会場はこちら
第1戦
12月11日(土) 13:00 @アスパ五色
三洋洲本 vs アルテ高崎

第2戦
12月19日(日) 13:00 @浜川競技場
アルテ高崎 vs 三洋洲本

ということで、簡単に両チームの紹介、展開予想などをだらだらと。

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●三洋電機洲本サッカー部

[今季の主な成績]
関西サッカーリーグ優勝
地域リーグ決勝大会3位

[基本システム]
ーーー廣瀬ー梅川ーーー
ー森川ーーーーーー沈ー
ーーー成瀬ー村上ーーー
森田ー角村ー太田ー友定
ーーーー浅野ーーーーー

※角村→新居のパターンもあり
※森川がFWに入ることもあり

Img_0755

地域決勝・1次ラウンドでは、グルージャ盛岡、shizuoka.藤枝MYFCというJ入りを目指すチームと同じグループとなったが、僅差(勝ち点5、得失点差+1で盛岡と並んだが、総得点数で洲本が上回った)ながらも1位通過を決め、決勝ラウンドへ。

市原に場所を移した決勝ラウンドでは、洲本にとって初戦が大一番となった。やはり讃岐、長野の戦力と比べてしまうと、洲本は劣っていると言わざるを得ない。だとすれば、洲本が勝利できる可能性が高い試合といえば、やはり初戦に限られてくる。そしてこの試合、先制されるも粘り強く戦った洲本は逆転勝ちで「3ポイント」を手にすることに。

2007年の地域決勝こそ、勝ち点4で3チームが並ぶ大混戦となったが、08、09年は勝ち点3を得れば「3位」は確保している。そんなこともあり「勝ち点3」が大きな分かれ目になると考えていたが、洲本は2強と対戦する前にこれを得たことは大きかった。そしてこの価値ある1勝により、JFL入れ替え戦に進むこととなった。

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さて、洲本というチームなのだが、全社と地域決勝での4試合しか見ていないので、あまり偉そうなことは言えないし、関西リーグではどう戦っていたかはわからないが、これらの試合で見た印象としては「しっかり守ってカウンター」という形が基本。そして、稲葉監督は大会終了後にこのように語ってくれている。

「関西リーグでは優勝出来ましたが、相手が全国の強豪となれば、ウチのチームは『個の力』では当然太刀打ちできません。また、個で対抗出来ないのならグループ戦術で対抗したいところですが、組織的戦術も相手の方が上。であるならば、ウチがやるべきことは、諦めないこと、そして最後まで走りきって全力を出すだけです。結果(0-1 讃岐)は残念でしたが、決勝ラウンド3試合のなかで、最もいいサッカーができたし、強豪相手にしっかり自分たちらしさを出すことが出来ました。入替戦に関しては、せっかくいただいたチャンスなので、なんとか活かしたいです」

監督が言うほど、グループ戦術が劣っているとは思えなかった。2戦目の長野戦こそ、序盤から猛ラッシュを仕掛けてきた長野の前に、まったくカラーを出せないまま敗れたが、3戦目の讃岐戦は攻撃においても自分たちが主導権を持っていい流れを作り出し、守備面でもセットプレー1発でやられたが、それ以外の場面では讃岐を思うようにプレーさせなかった。

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廣瀬、梅川のスピードある2トップに、2列目、FWの両方をこなし、決定力も高い森川祐輝(彼が駒野友一の実弟)や、攻撃に絡んでくる右SBの友定など、面白いタレントも揃っており、基本は守備重視で試合のほとんどは守っている時間が多いものの、ひとたび攻撃に転じたときの洲本はかなり侮れない。

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●アルテ高崎

[今季成績]
7勝8分19敗 勝ち点29 得点28、失点51
JFL17位

[基本システム]
ーーー一柳ー松尾ーーー
ー植松ーーーーー山藤ー
ーーー石沢ー岩間ーーー
秋葉ー増田ー小川ー山田
ーーーー岡田ーーーーー

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正直、ここで上げたメンバーはシーズンを通しての「ベスト?」という感じでしかない。上記の洲本のように、メンバーが固定されてはおらず、軸となる岡田、山田、増田、小川、秋葉、岩間、山藤といったメンバーこそ、シーズンを通して活躍してきたが、それ以外の選手は試合ごとに大きく替わっており、なかなかメンバーの予想がしずらいところ。

さらには、センターバックの小川は初戦が出場停止となるので、その代役も誰になるかは予想が付きにくい。また、今季シーズンを通して活躍してきた秋葉のポジションはボランチなのかSBなのか、ゴールキーパーは岡田なのか、岩館なのかもまだ微妙。

さて、今季のアルテだが、シーズンを通して決して「悪い戦い方」ではなかった。名のあるメンバーこそいないものの、後藤監督の指導の下、引いて守ってカウンターという勝ち点を重ねやすい戦術ではなく、あくまでも自分たちが成長できる攻撃的サッカーでリーグを戦ってきた。

序盤は結果の出ない試合が続いたが、11節のFC琉球戦からチームは4連勝を記録。14節時点で6勝2分5敗と勝ち星先行となり、波に乗ったかと思われたが、それ以降得点力不足と勝負弱さに泣かされ続け、後期の成績が1勝4分12敗と勝ち点を7しか伸ばすことが出来ず、まさかの入替戦決定となってしまった。

フラットに並んだ中盤構成をボックス型に変えたり、やる気のあるメンバーにチャンスを与え、いろいろな選手を試すなどテコ入れを何度も図ってきたが、それでもチームは好転せず、最終戦では1点リードで終盤を迎え、最悪引き分けでもよかった試合だったが最後はまさかの逆転負け。

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後藤監督がSAGAWA SHIGA戦終了後、「悪くはないんだけどさあ、どうしても点が取れないんだよね…」と愚痴っぽく語ってくれたが、確かにその通りでゴールに向かうプロセスや、チームとしての約束事は非常に整備されている。特に前半の45分だけなら、上位争いをしていてもまったくおかしくないチームである。しかし、攻めても得点は奪えず、最後は勝負がかかる残りの45分で、相手の「追い込み」の前にどうしても屈してしまう。

元アルテで、現在は長崎に所属する杉山琢也は「みんなね、すごいやる気のある選手ばっかりなんだけど、どうしても『勝負どころ』で堪えきれないんですよ。サッカーの試合って『ここ!』という場面があるじゃないですか? そういう場面が読めないというか、集中出来ていないんですよね。そういうところで成長できれば十分やれるチームなんですけどね」と、あまりにも的確にアルテの現状に評してくれている。

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さて、明日と来週の19日に入替戦が行われる訳だが、おおまかな展開予想としては、ボールポゼッションではアルテがかなり優位に立つと思われる。やはり、全国リーグで戦うアルテの方が、パススピードや体への寄せは明らかに速い。さらには、ゲームを組み立てる岩間の存在は、洲本にとってかなり脅威になるはず。後はアルテがいかに早い時間帯で得点出来るかに懸かってくるだろう。

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アルテとしては、攻めながらも先制点を奪えなければ、JFLの後半戦と同じような展開になってしまう。洲本としては、Y.S.C.C.戦や讃岐戦同様、ガッチリ守って数少ないチャンスに梅川、廣瀬、森川といったアタッカー陣の「一撃必殺」に賭けたいところ。

しかしだ、アルテの後藤監督は地域決勝・決勝ラウンドを3日間現地で視察しており、洲本の情報をしっかりインプットしている。最終日、入替戦の相手が洲本と決まった後に話を伺ったが「洲本のボランチを含めた守備のブロックへの対策、そして速さのあるカウンターには要注意だね」と語っており、かなり綿密に相手選手の特徴を捉えているようだ。

それに対して、洲本の稲葉監督は「いやあ、正直アルテさんの情報はまったくわかりません。ウチとしては、最終ラウンドでもそうでしたが、相手の情報はまったく無いので『自分達が出来ることを最大限にやる』ということを徹底してきました。だからこそ、入替戦でもレベルの高い相手とやれることに感謝して、無欲でぶつかりたいと思います」とだけコメントしている。

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正直、両者とも無名選手ばかりのチームであり、『個の力』よりも、組織、戦術、粘り強さが勝敗を大きく左右していくはず。確かに戦前の予想ではカテゴリーが上のアルテの方が有利かもしれないが、なんとなく「似たもの同士」という印象もあるこの対決は、かなり僅差になりそうだ。あとは、1試合平均得点が「0.85」というJFL最低記録を残してしまったアルテ攻撃陣がどこまで奮起出来るかに懸かってくるはず。

泣いても笑っても両者にとっては「あと2試合」のみ。
いろいろなカテゴリーで入替戦はあるものの、その中でも最も「重み」のある入替戦となるこの試合。

勝てば天国、負ければ地獄。

プロリーグ(J1/J2)に続く、日本の3部リーグであるJFL。2009年の数字ではプロを含めた第1種登録チームは、JFAに7,206チームが登録されていたそうだ。この当時の集計ではJFLのクラブは日本で「37番目から55番目」のチームということになる(※北九州、鳥取の2チームがJクラブとなった今は39番目)。しかし、39番目となったものの、JFLの下にはいまだに7000以上のチームが存在しており、そのカテゴリーに到達するまでのハードルの高さ、難しさは半端なものではない。

そんな、困難を極めなければたどり着けない「地位」をアルテは守りきれるだろうか。はたまた、三洋洲本が「57番手グループ(地域カテゴリー)」から「39番手グループ」に入り込めるだろうか?

決戦は明日、13時から始まる。

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