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2010年11月 9日 (火)

残留のために必要なこと

JFL 後期第14節 
11月6日(土) @浜川
アルテ高崎 0-2 SAGAWA SHIGA FC
[得点者]
50分御給、85分岩永


試合後、「内容は悪くはないんだよね…」と、つぶやいたアルテ高崎・後藤監督

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確かに試合内容については悪くなかったアルテ。前半はシュート数でこそ、4-5でSAGAWAに後れを取ったが、相手1トップの米倉に対しては厳しいマークで仕事をさせず、奪っては縦に早い展開からSAGAWA以上にチャンスシーンを作り出した。しかし、後藤監督も永遠の課題という「決定力不足」に泣き、チャンスをことごとく決められない。

後半に入って、相手はついに切り札を投入。
御給匠の登場だ

前半、1トップの米倉はマークに苦しみ、存在を消されてしまっていたが、御給が入ると存在感が大きく際だっていく。競り合いではほぼ全勝し、入ったボールをしっかりキープできる御給の登場により、左右のアタッカーである中村元、大沢(後半から投入)がより躍動的に動いていく。

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そして後半5分、トップ下の清原を経由して、左サイドに開いた山根が中央にクロス。これを相手選手と競り合いながらも御給が蹴り込んでSAGAWAが先制。

現在、JFL3位に着けているSAGAWA SHIGAだが、この日見た(見せた)パフォーマンスは、かつてぶっちぎりで優勝した時と比べてしまうと、残念ながら後退してしまっていると感じるものだった。しかしそれでも、SAGAWAはまだまだ強い。やはりチームとしての積み重ねがあるからこそ、パフォーマンスが決して良くなくとも、勝ち方を知っているし、必勝パターンもある。だからこそ、今現在もJFLの重鎮的存在として君臨しているのだ。

話は逸れてしまったが、先制点を奪ったことで、この後の試合展開はSAGAWAにとって非常に楽なものになっていく。前線にボールが入ればしっかり御給が納めてくれる。それにより、両サイドや後ろからのオーバーラップを呼び込み、アルテは前半のような真っ向勝負が出来ず、後手後手に回っていく。なかなか前に出て行けなくなったアルテに対して、SAGAWAは無理に攻めることなく、じっくりと時間を使いながら攻撃を仕掛け、カウンターの機会すら与えない、したたかなサッカーを展開。

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時間が無くなっていくなかで、後半40分に途中交代で入った岩永が大きな仕事を成し遂げる。この直前に投入された岩永は、左サイドを駆け上がった旗手からのいいクロスに見事に反応。ファーストタッチとなるヘディングで値千金の2点目を奪って見せた。

もう、この2点目で十分だった…

得点力不足に悩むアルテにとって、1点でも大きな壁なのに、2点は厳しすぎた。

試合は結局、このまま0-2でSAGAWA SHIGAが勝利。敗れたアルテは勝って降格圏を脱出したいところだったが、勝ち点を伸ばせず29のまま、ラスト3戦に賭けることとなった。

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さてアルテだが、この日の試合でも勝負どころを抑えきれずに完敗。確かに前半だけは良かった。というよりも、毎試合前半だけは「なんでこの順位にいるんだ…」と思わせるほど、良い試合を展開する。しかし、勝負を賭けてくる後半は、相手の圧力にいつも屈してしまう「負け癖」が顔を出してしまい、チームから覇気が消えていくのが非常に気になってしまった。

サポーターからは「いい試合をしなくてもいい。勝つサッカーが見たいんだ…」という声が試合後に選手に投げかけられたが、アルテのポイントとはまさしくそこなんだと感じる。

横浜FCでコーチやU-18監督として指導してきた後藤監督。選手をじっくり育てることに長けてきた後藤監督だからこそ、アルテはここまで戦えるチームに成長してきた。在籍する選手は、お世辞でも名のある選手とはいえない者ばかり。しかし、ここに集まった選手は皆、「チャンスを掴みたい」とひたむきに願う選手が集まった。

そんな無名の選手たちを後藤監督は情熱を注ぎ込んで指導し、チームは変わりつつある姿を見せてくれた。戦力的には他のチームより劣っているかもしれないが、引いて守ってカウンターで勝つよりも、監督が志す繋いで展開していくサッカーでリーグ戦に挑んでいる。しかし、健闘はするものの、結果が付いてこないのもまた事実。そして、結果が出てこないチーム状況に、選手それぞれのメンタルがここに来て低下してしまっているのだ。

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監督が目指す攻撃的サッカーもいいだろう。しかし、サポーターが声にした「勝つところを見たい」という声に応えるのも重要な部分でもあるはず。それをするには、監督が目指してきた繋ぐサッカーを放棄するとまでは言わないが、守備に重点を置く試合運びをする必要もあるだろう。また、勝利からしばらく見放されていることが、この日の観客数(186人)に影響していることは否定できないはず。であるのだから、なおのこと勝利という起爆剤が必要不可欠なはず。

現時点では勝ち点29で15位のアルテ。自動降格となる最下位で終わる可能性は少ないと思われるが、入れ替え戦に回ることもある17位で終えることは無いとはいえない。残された3試合では、確実に「結果」が求められる後藤アルテ。果たして、監督は選手のメンタルをどこまでコントロールできるのか? そして、理想論ではなく現実路線で試合に挑むのかに注目したいところである。

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