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2010年11月 8日 (月)

明大、3年ぶり3度目のリーグ制覇

関東大学サッカーリーグ
第20節(後期9節)@保土ヶ谷
明治大学 1-1 国士舘大学
[得点者]
60分吉野(国士舘)
70分松岡(明治)

優勝に王手を掛けながら、2試合連続未勝利で足踏みを続けていた明治大学。さすがに、どのチームも目前で優勝を決められるのはおもしろくない。相手側の意地と、優勝へのプレッシャーが重なり、ここ2試合では「らしさ」が出せないままでいたのだが、この日は気迫に満ちたプレーがチームに戻り、勝利こそ得られなかったが貴重な勝ち点1を追加して、3年ぶり3度目のリーグ制覇を決めた。

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さて試合だが、序盤は完全な国士舘ペースで進む。開始直後に岩崎がシュートを放つと、これを合図に国士舘の猛攻が始まる。直後の2分にも縦パス1本から松本が抜け出してシュート。これは明大GK高木がファインセーブ。11分には司令塔の斎藤がヘディングシュートを放つも今度はポストを直撃。国士舘の攻撃は、2トップの吉野、松本だけではなく、左サイドバックの瀬川が積極的に攻撃に絡み、非常に分厚い攻撃を仕掛けていく。

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さらに28分、FKのチャンスからDF大久保が頭で合わすも、今度はバーを直撃してまたもゴールインならず。この直後の31分には松本が再び縦に抜け出してシュートを放つがこれも枠を捉えられず。さらに41分、CKから再び大久保が頭で合わすも、DFがゴールラインギリギリでカット。

まるで、前期の試合(明治1-0国士舘)が再現されているかのようだった…

攻める国士舘、守る明治

この日の前半に関しては、明大が優勝へのプレッシャーから、出来が悪くなっていると考えるより、国士舘のパフォーマンスが素晴らしかったというべきであろう。国士舘はピッチ上で最高の試合を披露していた。

しかし、明大もケガと体調不良で戦列を離れている丸山の代役として入った吉田啓祐が奮闘。シーズン前のスペイン留学で大ケガを負って帰国し、前期から夏にかけてはリハビリだけとなってしまった吉田だが、リーグ終盤の大事な場面で復帰して復調ぶりをアピール。コンビを組む松岡とともに、体を張り続け国士舘にゴールを与えない。

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前半は完全に国士舘に圧倒され続けた明大だが、神川監督はまったく焦りを見せていなかった。

「今日の試合は厳しい戦いになることは予想していました。相手が序盤からラッシュを仕掛けてくることは想定内でしたし、まずは前半は0で抑えようと選手に伝えていました」


さて後半だが、前半とは真逆の展開となり、明大の猛ラッシュから始まっていく。1分、3分、4分と立て続けにシュートを放ち、国士舘ゴールに迫る明大。前半より、三田、宮阪のボランチコンビが高い位置でボールを奪えるようになり、明治らしい早い展開が生まれていく。

しかし後半15分、一瞬の気のゆるみが明大を襲う。カウンターから素速く前線にボールを繋いだ国士舘。そしてボールを受けた吉野は迷うことなくミドルレンジからシュートを放つとゴールマウスに吸い込まれていった。

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後半に入って劣勢だった国士舘が先制。

またもまずい試合展開となってしまった明大。しかし、選手はこの失点で気落ちすることは無かった。当然ながら、この試合で優勝を絶対に決めるという意識が高かったのだが、それ以上に夏の総理大臣杯で完敗を喫した相手にどうしてもリベンジしたかったのだ。

失点直後は国士舘に圧された明大だが、徐々にペースを奪い返し、後半25分についに同点弾が生まれる。直前のセットプレーのチャンスでゴール前に上がっていた明大CBコンビ。一度は相手DFにクリアされたが、流れから続いたスローインのボールがゴール正面で待っていた松岡の下にこぼれ、これを左足で蹴り込んでついに同点。

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さらにこの直後、国士舘の吉野が2枚目の警告を受け、退場となり残り時間を数的有利で戦えることとなった明大。しかしこの場面で神川監督が選手に指示したのは「相手と戦うのではなく、自分の心と戦え」であった。

優勝を目前にし、さらには相手が一人少ない状況。そんな状況であれば、つい、平常心を失いがちになってしまう。だからこそ、神川監督はここで選手に落ち着くように指示を飛ばした。そして選手はその指示に応え、勝ち越し点こそ奪えなかったものの、試合をそのままクローズさせることは成功し、勝ち点1を積み上げてついに優勝を勝ち取った。

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さて、この日の明大だが、前期に独走していた時はやや違うメンバー構成になっていた。

ーーー久保ー山村ーーー
ー田中翔ーーー田中恵ー
ーーー宮阪ー三田ーーー
奥田ー吉田ー松岡ー鹿野
ーーーー高木ーーーーー

山田大記小林裕紀、そして丸山祐市といった不動だったメンバーは、それぞれケガで戦列離脱しており、春先のメンバーとはそれなりに変わっている。さらにはシーズン当初は久保ー山本の2トップだったが、後期に入って山村が急成長しスタメンの座を奪った格好となり、最終ラインの松岡、鹿野も楠木、豊嶋とレギュラー争いをすることで、それぞれの飛躍的に成長しており、誰が出ても「明治のサッカー」がシーズンを通して大きく変わることも、崩れることはなかったのである。

対戦相手に勝つ前に、チーム内での激しいレギュラー争いがあるからこそ、強い明大が出来たと言っても過言ではないだろう。確かに、ここ最近の明大はこれまで以上にスポーツ強化に力を入れており、いい選手が集まり(集めやすい)環境であることは間違いない。しかし、良い選手を獲得すれば即、強くなるわけでもない。

チーム内に発生する、緊張感のある「競争」があるからこそ、今の強いメイジが生まれたのである。また、これまでは優勝を目指す「チャレンジャー」という立場であったことも忘れてはならないだろう。

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とにかく、今年の明大は本当に強かった。
とりあえず、明大サッカー部については、また別の機会にまた取り上げたいと思います。

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