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2010年11月30日 (火)

地域決勝、1次リーグ雑感

あと3日後に迫った地域リーグ決勝大会、決勝リーグ。ということで、非常にざっくりですが1次リーグ雑感をまとめてみました。

<Aグループ>
HOYO 2-2(PK5-6) SC相模原
レノファ山口 0-3 Y.S.C.C.

HOYO 1-0 レノファ山口
SC相模原 3-0 Y.S.C.C.

HOYO 2-3 Y.S.C.C.
SC相模原 2-3  レノファ山口

※最終順位
1位:Y.S.C.C.(6pt、+1)、2位:SC相模原(5pt、+2)、3位:HOYO(4pt、0)、4位:レノファ山口(3pt、-3)→Y.S.C.C.のみ決勝リーグ

最終日までに1勝1PK勝ちで勝ち点5とした相模原が一番優位な状況にいたが、最後の最後で「地域決勝」の怖さを味わうことと同時に、チームの未熟さを露呈してしまった。

序盤で2点のリードを奪い、早くも決勝リーグ進出が見えたかに思われた相模原。レノファはシュートすら打たせてもらえない展開が続き、試合はこのまま終了かと思われたが、68分に放った1stシュートがゴールネットを揺らすと奇跡の展開が始まる。78分に2点目が入り、ついにレノファが同点に追いつく。相模原は慌てて秋葉忠宏、ジエゴカンポスを投入するも、流れ引き戻すことは出来ない。そして終了間際の87分、柏原がこの日2点目となる値千金の逆転弾を叩き込み、相模原はThe End。

第1試合では、退場者を出し数的不利にも関わらず、奇跡的な逆転勝利を挙げたY.S.C.C。そして第2試合でも劇的すぎるドラマが最後に隠されていた。

かつてのザスパ草津のように、寄せ集め集団で勝ち抜けるほど、今の地域リーグ事情は甘くはない。2003年当時であれば、それでも良かったのだが今は違う。YSにしろ、レノファにしろ、名のある元Jがいなくても、素晴らしいチームは作り上げることは可能なのである。地道に築き上げてきたチームが勝ち残ったことは、ある意味必然だったのかも知れない。

Img_5983

余談ですがHOYOのブレノ監督、サッカーチームの監督というよりも、総合格闘技家というか、バウンサー(用心棒)が似合う風貌でして、一見だけですとかなりイカツイブラジル人。しかし、話をしてみると気さくな「お兄ちゃん」で結構好印象でした。

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<Bグループ>
藤枝MYFC 1-1(PK3-4) グルージャ盛岡
三洋洲本 1-1(PK3-0) 札大GP

藤枝MYFC 2-5 三洋洲本
グルージャ盛岡 0-1 札大GP

藤枝MYFC 4-1 札大GP
グルージャ盛岡 2-0  三洋洲本

※最終順位
1位:三洋洲本(5pt、+1)、2位:グルージャ盛岡(5pt、+1)、3位:藤枝MYFC(4pt、0)、4位:札大GP(4pt、-2)→三洋洲本のみ決勝リーグ

このグループのみ見ていないのですが、藤枝MYFCの敗退は正直驚きでした。実力的にはJを目指す2強の争いかと思われていたBグループだが、ふたを開けてみると思いもよらぬ大混戦。勝ち点こそ差が付いたが、実際にはすべてのチームが1勝1分1敗という結果。全社1回戦で鳥取SCドリームスに敗れたときと、結果的に同じような試合をしてしまったMYFCに対しては、厳しい言い方かも知れないが相模原以上に「早すぎる挑戦」だったのかも知れない。そして、2年連続で関西を制した三洋洲本の力を、やや過小評価していたことを改めなければいけない。

それにしても、グルージャは何年(何回)1次リーグの壁に跳ね返されるのだろうか…

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<Cグループ>
福島ユナイテッド 0-1 カマタマーレ讃岐
長野パルセイロ 4-1 さいたまSC

福島ユナイテッド 0-0(PK7-8) 長野パルセイロ
カマタマーレ讃岐 3-2 さいたまSC

福島ユナイテッド 4-0 さいたまSC
カマタマーレ讃岐 1-1(PK3-2) 長野パルセイロ

※最終順位
1位:カマタマーレ讃岐(8pt、+2)、2位:長野パルセイロ(6pt、+3)、3位:福島ユナイテッド(4pt、+3)、4位:さいたまSC(0pt、-8)→カマタマーレ讃岐、長野パルセイロが決勝リーグ

当初から2強1対抗と言われていたCグループだが、最終的にはそのままの結果となった。

東北リーグでは2位に終わり、全社で出場権を獲得して高知に乗り込んできた福島だが、やはり2強の壁に跳ね返された形となった。手塚監督は3試合戦ったのちにこのようにコメントしてくれている。

「この大会はね、トーナメントと同じだと思っています。だからこそ、初戦に負けてしまってことは本当に痛かった。いかにいいサッカーをするか? ではなく、いかに相手の長所消し去るかだと思っています。そういう点では、ある程度タスクは出来ていたと思いますが、自分たちの攻撃に関してはまったくダメでした。私は2度目の大会でしたが、改めてこの大会の難しさを感じましたが、ここで得た経験を絶対に次に繋げていきたいと思います」

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最終戦でこそ、素晴らしい戦いをした福島。しかし、その前の2試合では点を奪うことは出来ず、守備面ではある程度通用したものの、全国を勝ち抜くための攻撃力はまだまだであったことを露呈。残念ながら、全社で感じた「いいところまでは行けるのだが…」という評価を覆せるまでには成長していなかった。今年は資金難に見舞われるなど、クラブの根幹を揺るがす出来事もあったが、これらを含めた「苦い経験」をどう、プラスに変えられるかがポイント。茨の道からのスタートであるが、手塚監督の手腕に期待したいところだ。

さて、3戦全敗で終わってしまったさいたまSCだが、その実力と内容は決して低評価されるものではなかった。長野戦はいい滑り出しを見せたのだが、退場が大きく響いて初戦を落としてしまう。次の讃岐戦はリードされながらも最後まで諦めない姿勢を見せ、関東リーグ2位はダテではないというところを見せてくれた。

それにしても、奥山や宮島といった選手も見たかったなぁ…

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<決勝リーグ組み合わせ(市原臨海)>
12月3日
Y.S.C.C. vs 三洋洲本
カマタマーレ讃岐 vs 長野パルセイロ
12月4日
Y.S.C.C. vs カマタマーレ讃岐
三洋洲本 vs 長野パルセイロ
12月5日
Y.S.C.C. vs 長野パルセイロ
三洋洲本 vs カマタマーレ讃岐

ということで、以上のように決勝リーグ日程が決まっていますが、初戦で今年3度目の激突となる讃岐 vs 長野はやはり注目のカードとなるでしょう。高知ラウンドでは、お互いに「先」が見えていたこともあり、両者とも最悪「引き分けでも良い」という形で試合に入ったが、大会初戦で「引き分けでもいい」という訳にはいかないだろう。長野にとって、たとえPKとはいえ、10月、11月と短期間で2敗した相手であり、なんとしてでもリベンジを果たし、波に乗りたいところ。

そして、市原といえば、昨年の全社準決勝でライバルに引導を突きつけられた因縁の会場である。

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1年前に敗れたライバルは、JFLで最後までJ昇格争いに加わるまでに成長し、その差を大きく広げた感もある。だからこそ、長野はその1年の差を取り戻さなければならないし、ライバルと再び同じ土俵で戦うためにも、目の前の3つの敵を倒さなければいけない。プライドを取り戻し、最大のライバルと再び肩を並べるために「因縁の地」に再び立つ長野。今度こそ、同じ失敗は許されない。

そしてもう一つ、リベンジに燃えているのがY.S.C.C.である。

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昨年、松本で「あと3分」を耐えきれなかったが、あの悔しさをバネに今年は快進撃を続けてきた。そして迎えた地域決勝では相模原に0-3で敗れて絶体絶命のピンチを迎えたが、奇跡的な逆転劇により復活。あまりにも劇的な決勝リーグ進出に、チームの士気は非常に高まっており、「3度目の正直」が本当に手の届くところまで来ていると言えよう。

とにかく、初戦の結果がその後の流れを大きく左右することは間違いない。Bグループで起こった波乱や、最後に足をすくわれた相模原のように、「絶対」がないのが地域決勝の怖さであり、おもしろさでもある。現状ではやはり三洋洲本の力がやや劣ると言われているが、はたしてそのようになるかは非常に微妙。

しかし、決勝リーグは1次リーグとは違い、1/4の確率から3/4の確率で次(JFLへの自動昇格、もしくは入替戦)に進めることもあり、その戦い方にも注目が集まるところ。各チームの監督が、どのような戦い方をし、どんな選手起用をしてくるのかも楽しみなところである。

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最後に、JFL最終節でアルテ高崎の17位が確定し、地域決勝3位チームとの入替戦が決まったが、その日程はまだ発表にはなっていないが、地域側ホームが12月12日(11日の可能性も)で、アルテ開催が12月19日(浜川)となることが濃厚だ。

※詳細はこちらのサイトを参照
http://www.takasaki-bs.jp/sports/sub6.html

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