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2010年10月20日 (水)

全社決勝は讃岐 vs 長野

第46回全国社会人サッカー選手権
準決勝 @きらら博記念公園サッカーラグビー場
第1試合
カマタマーレ讃岐 2-0 SC相模原
[得点者]
66・74分飯塚(讃岐)

第2試合
福島ユナイテッドFC 2-4 AC長野パルセイロ
[得点者]
64分小林、86分平岡(福島)
36・87・100分要田、90+3分高野(長野)


以上の結果の通り、決勝戦はカマタマーレ讃岐 vs AC長野パルセイロの激突となった。讃岐としては、チームとしても、香川県勢としても初優勝を目指すこととなる。また長野の方は、2年ぶり2回目の優勝、そして長野県勢3連覇がかかることに。また、準決勝で敗れた相模原、福島が3位決定戦に回る。

さて試合の方だが、第1試合は両チームとも大きくメンバーをいじることはしてこなかった。しかし、讃岐はベースとなる選手、システムは変えてこなかったが、相模原これまでの4-4-2から、船越を入れた3トップ気味にしたシステムでこの試合に挑んできた。

今大会絶好調の斎藤、ジエゴの2トップに、このカテゴリーでは「反則級」の高さ・強さを誇る船越など、タレントで上回る相模原が序盤はペースを掴んでいく。しかし、讃岐は羽生田時代から種を蒔いてきた組織的なサッカーで対抗。

試合は攻める相模原、守る讃岐という構図のまま進むのだが、相模原がこの日得点出来なかったことは、右サイドに隠されていたと思う。それは、この日出場していなかった金澤大将の存在だ。彼がサイドで効果的なアタックをしかけることで、決定的なチャンスを呼び込んでいたが、この日右サイドに入った鈴木(健)は、金澤ほどの仕事は出来ていなかった。また、この日の3トップは効果的であったかと言われれば、それは「No」としか言えなかった。

さらに、3トップにしたことで、中盤の構成力は半減。もし、中盤の枚数を減らすのであれば、守備が強く、展開力もある「監督」自ら出るべきではなかったのであろうか?

攻め続けても点の取れない相模原は次第に焦りを見せ、67分にシュートの跳ね返りを飯塚に押し込まれて先制点を奪われてしまう。今大会初失点で浮き足立ってしまった相模原は、この後完全に自滅のような形で敗戦を喫してしまった。

勝った讃岐だが、強さよりも「試合運びのうまさ」が目についた試合だった。正直、昨年よりもメンバー構成的に小粒になった感もある。だが、チームの総合力というか「穴」の少ないチームに仕上がっていることを大きく感じさせ、11月の地域決勝でも「侮れない存在」であることを大いに印象づけたのである。


さて第2試合だが、両チームとも5人のメンバーを入れ替えてきたが、福島はこの試合から清水が復帰。

先月、練習試合で対戦している両者だが、その時は3-1で長野が勝利しているが、はたして「公式戦」ではどうなるのかと思ったが、今回も圧倒的長野ペースで進んでいく。ちなみに、長野のシステムだがメンバー表だけみると、DFは2人しかいないが、基本的に今季は4-4-2で戦っており、パワープレーを選択した時のみ、3-4-3で戦っている。

ペースこそ長野なのだが、福島守備陣が必死に対応して、シュートという場面はなんとか防いでいく。そして前半は残り5分を過ぎ、福島としては前半スコアレスで折り返せれば上出来か?と思われた直後に要田に決められてしまう。

このまま、長野が逃げ切るかと思われたが、福島は少ないチャンスを大事に活かしていく。64分相手クリアボールを拾った小林が値千金の同点弾を叩き込み同点。点が入ってからは、福島が流れが良くなったというよりも、長野が焦って前に行くようになり、カウンターからチャンスが生まれていく形となる。

そして終了間際の86分、福島は自ら持ち込んでいい形を作り、最後は平岡が右足で蹴りこみついに逆転。だが長野もじぶとい。その直後、エース要田が高野との連携で相手守備陣を切り裂き、あっという間に試合を振り出しに戻す。

そして試合はまたも延長戦。長野にとっては3戦連続の延長戦となり、体力面で心配となったが、精神面での強さでそのハンディを克服していく。延長に入っても攻め続ける長野は、昨日同様延長前半間際に得点を決め、再びリードを奪うと、試合終了間際にも、要田がハットトリックを達成して勝負あり。

さて長野なのだが、やはり総合力の高さ、勝負強さは群を抜いていると感じたのだが、実は3戦連続して延長戦で勝っていることは大いに気になるところ。

地域決勝では、当然ながら延長戦はなく、即PK戦に突入してしまう。ということで考えれば、2回戦から準決勝の3試合がグループリーグ戦であれば、長野が得た勝ち点は3〜6でしかないのだ。当然ながら、全社は80分で試合が行われており、90分間で戦う地域決勝と比べてはいけないが、もしこれが本番であれば、間違いなくグループリーグ敗退である。

スタメン11人の個々の能力は非常に高い。戦術理解度も高い。だが、控えの選手たちの活躍が少ないところが気になるところ。特に、今大会、監督は鈴木強化部長から期待されてピッチに送り込まれた平石は、結果を出すどころ消極的なプレーに終始してしまっている。

チームが勝ち抜くには、控えがもっとチームを盛り上げなければいけない。平石だけではなく、他のベンチの選手も同じである。彼らの底上げなしには悲願のJFL昇格は見えてこないはずだ。

敗れた福島だが、ある意味でこの日は「ベストゲーム」だったかも知れない。

先制されても粘り強く戦い、一時は逆転までした。地域決勝に向けて、十分やれるという手応えを掴んだことであろうが、延長で勝てなかったことは、まだまだ総合力では長野より劣っている証拠。

しかし、手塚監督は岡山時代にこの大会をしっかり勝ち抜いている経験がある。あのときは、決しておもしろい試合をしていた訳ではないが、攻守の切り替えがはっきりした「勝負強いチーム」を作ってきていたが、福島でもその再現が出来るだろうか?

残された時間はまだ1ヶ月ある。

見ている者を楽しませる試合はしないであろう。相手から見れば「なんてイヤな試合をするんだ…」と思われる試合をするかもしれない。しかし、それがリアリスト・手塚聡の良さでもあるのだ。

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