« 怒濤の3分間 | トップページ | 広島ユース、決勝へ »

2010年10月 7日 (木)

残された時間でやるべき課題は?

練習試合 10月6日@前橋育英グラウンド
前橋育英 2-1 ザスパ草津U-23
(1本目:0-0、2本目:1-0、3本目:1-1)
[得点者]
2本目8分小牟田、3本目17分渋谷(前育)
3本目25分森川(U-23)

ここ最近、練習試合で勝ちのないザスパ草津U-23
県リーグの方は、レベル差から考えても誰が出ても負ける訳はないのだが、力が拮抗する相手と戦うTMではそうはいかない。

9月8日:U-23△ 0-0 アルテ高崎
9月15日:U-23● 1-4 上武大学
9月20日:U-23○ 3-1 千葉国際大学
9月24日:U-23● 0-1 上武大学
9月27日:U-23● 3-5 トップチーム
9月29日:U-23● 1-3 尚美学園大学

9月のラストは3連敗で終わってしまい、チーム内でミーティングを重ねた結果、守備に関してしっかり意思統一し直すことを確認して、前橋育英とのTMに望んだ。

Img_0188

この日のTMだが40分×2本+30分1本の変則3本で行われたのだが、副島監督がトップチームの練習後に試合を視察するとのことで、あらかじめ2本目から主力(というか見たい選手)を使って欲しいと木村コーチにリクエストしていた。

[1本目]
ーーーーーー森川ーーー
ーーー西野ーーーーーー
練習生ーーーーー宮下ー
ーーー高崎ー川瀬ーーー
白井ー飯山ー田村ー冨田
ーーーー笠原ーーーーー

当初は20人いたU-23のメンバーだが、8月途中に高橋大、天野恒太の二人が退団。3月に靱帯を痛めた飯山悠吾は復帰したものの、マテウス、市川、藤崎、成田はケガとコンディション不良で欠場。この日は14人+3人の練習生(うち2人は日大の選手)の17人で試合に挑んだ。

対する前橋育英だが、3本ともすべて違う選手(3チーム)を出してきたが、当然ながら戦術は全て中盤がボックス型の4-4-2。1軍、1軍控え、2軍という分け方ではなく、1軍の選手をシャッフルして「選手権」に向けて選手の可能性を探った起用となっていた。そして1本目には李、柏俣、北爪といったレギュラークラス選手の顔があった。

さて試合だが、森川が前線の受け手としていい動きを見せ、U-23がペースを握る。ここ最近は、トップチームに交わって練習参加する機会が増えた森川は、ボールの受け方や引き出し方、そしてDFとの駆け引きにおいて、かなり成長を見せてくれた。月曜日に行われたFC東京とのTMでは、前線にほとんどボールが入る機会が無く、消化不良に終わったがこの日は躍動感を見せる。

Img_0125

森川が上手くボールを受けることで、西野、宮下がサイドに回って何度もチャンスを作り出すのだが、「3人目」の動きが悪く決定機を迎えるまでには繋がらない。分厚い攻撃を仕掛けるには、後ろからの飛び出しが重要となるのだが、普段ボランチを組む機会が少ないコンビだったため、積極的に攻撃に絡めずチャンスを不意にしてしまう。また、2度のCKのチャンスがあったが、どちらもファーで冨田に合わすだけだったが、もう一工夫セットプレーでの工夫が欲しかった。

育英側だが、このセットでは湯川、小島のコンビは出ていなかったため、中盤での争いでは劣勢となる時間もあったが、育英らしい縦に早い攻撃でU-23に対抗。しかし両者とも得点を奪えず1本目はスコアレスで終了。

[2本目]
ーーーーーー森川ーーーー
ーーーー宮下ーーーーーー
ー清水ーーーーーー田村ー
ーーー古矢ー日大生ーーー
星野ー飯山ー冨田ー日大生
ーーーーー後藤ーーーーー

植木さんラインで練習に参加していた日大生2人がSBとボランチが入り、宮下に代わって田村がアタッカーに。育英の方はFWに小牟田、中盤には湯川、小島、GKに牛越が顔を揃え、一番「実戦向き」と思える布陣で2本目を挑んできた。

Img_0369

さすがに、前線で体を張れる小牟田が入ると流れは育英に傾く。また、湯川、小島の動きはさすがに1本目と比べてクオリティが高く、高い位置からのプレスが見事にはまってU-23はまったくボールが繋げられなくなる。すると8分、育英がCKのチャンスを得ると、これを小牟田が頭で合わせて先制。

このゴール、U-23にとってはバーに直撃したのちにインゴールに入ってしまい、ややアンラッキーな部分もあったが、相手の小牟田は高さがあり、これまでのTMでも「危険な選手」という認識があったはずなのに、やられてしまったのはいただけない。

育英のペースで試合が進み、思うような攻撃を仕掛けられないU-23は、田村に代わって再び西野を投入。前線のシステムを1本目と同じ形に戻して逆襲を狙う。しかし、相手は2本目からのスタートで最初からガンガンハイペースで仕掛けてくるが、U-23はすでに40分を戦っていることもあって、運動量でどんどん差が開いていく。

Img_0380

13分に小島のシュートがバーに直撃し、その後も14分、16分、20分と連続攻撃を仕掛ける育英。U-23は相手の攻勢の前に最終ライン、中盤、トップの間隔が間延びしてしまい、全く攻撃の形を作れなくなってしまい、カウンターからでしか反撃できない時間が続く。

そんな中でも森川が縦パス1本から抜け出して、GKと1 vs 1になる場面があったが、ここはGKにセーブされてしまう。また、森川の縦パスから宮下が走り込んでチャンスを作ったがシュートまで行けず、どうしても1点が届かないまま2本目を落としてしまう。

Img_0265

[3本目]
ーーーーーー森川ーーーー
ーーーー西野ーーーーーー
ー清水ーーーーーー宮下ー
ーーー古矢ー日大生ーーー
星野ー飯山ー日大生ー冨田
ーーーーー後藤ーーーーー

トミと日大生の位置が変わった(もしかして2本目もこうだったかな?)だけで、それ以外のポジションは2本目途中と同じでスタート。そして育英の3本目だが、詳しいメンバーは不明だが1.5軍的メンバーで来たようだ。

Img_0248

さすがに3本連続となる、森川、西野、宮下、飯山、冨田はかなりバテ気味。対する育英3本目はやる気も体力も十分。そんな状態で試合に入っているので、序盤からU-23は相手に押し込まれてしまう。6、7分にピンチを迎えたが、相手のシュートミスで難を逃れるが、15分過ぎに左サイドを崩されて連続攻撃を浴び、その流れから17分に後ろから入ってきた左SB30番(たぶん渋谷くん)に豪快なミドルを決められ、2点差とされてしまう。

なんとか反撃に出たいU-23だが、連携の悪さ、ポジション間の距離感の悪さ、そして体力面での限界か、どうしてもいい流れが作り出せない。しかし25分、森川が相手GKの動きを見て、ロングでシュートを放つとこれが決まって1点差に詰め寄る。残り5分から必死の反撃を繰り出すも、最後は相手に逃げ切られて3本トータル1-2で前橋育英が勝利した。

またも敗れてしまったU-23だが、流れの中での守備対応に関しては、かなり改善されていたが、攻撃に関しては課題を残したと言える。これまでは、森川のパートナーに高橋がいたし、SBでもアタッカーでもどちらでもこなせた天野がいたが、彼らはもうチームにはいない。その穴をカバーしつつ、個人個人成長しなければいけないのだが、今は穴を埋めることだけで精一杯になってしまっている感を受けるのだ。

○○がいたら…でしか試合が出来ないのであれば、トップで通用する選手には到底なれない。そのことは、残された選手たちが皆、感じているはずなのだが、その想いがプレーにはまだまだ反映されてきてはいない。チームから柱となる選手が抜け、その他のチームメートが欠場する今、動ける選手たちは、自分のスキルを上げるだけではなく、いかに回りを活かすプレーが出来るかという点も、今後を占う上で大きなポイントとなってくる。

Img_0193

この試合には、副島監督だけではなく、コーチ陣、植木GMとクラブ首脳が全て顔を揃えていたが、どこまで首脳陣にアピール出来ただろうか? すでに選手登録期間が過ぎていることもあり、今季中のトップ昇格(登録)はないものの、副島監督は「気になる選手はいる」とコメントしており、来季に向けての期待は残されている。

彼らに残された今年の活動期間は、もう2ヶ月を切っているが、その期間をいかに実りのある物に出来るかによって、来季のU-23というチーム構成が見えてくるはずだ。


さて、対戦相手の前橋育英だが、現時点でレギュラーと思われるメンバーを、シャッフルして試合に出場させたため、なかなか評価しずらい点もあるが、やはり小島ー湯川を擁する中盤の構成力は、全国でもトップレベルであることは感じさせた。プリンスリーグ(関東2部)でも、復活を感じさせる試合を見せていたが、2連覇を意識して挑むはずだったインターハイは、なんと地区予選で姿を消してしまう失態を演じてしまっている。

そのため、選手権に向けて経験値を上げるはずのインターハイ、高円宮杯で試合をすることが出来ず、実戦不足を危惧する声もある今年の育英。それをカバーするために、夏から秋は精力的に各地域主催のサッカーフェスティバルに積極的に参加して、チーム力の底上げを行ってきたが、その成果が徐々に出てきているようだ。

Img_0190

それが、この日の1本目、3本目に出ており、小島や湯川に依存しなくても「育英サッカー」をしっかり体現できつつあり、山田監督としては選手権に向けて、いよいよ最終段階に入ったといえるだろう。あとは昨年の選手権の様に、研究してきた相手を打ち破るための「プラスα」をしっかり用意できるかがポイントになってくるだろう。

« 怒濤の3分間 | トップページ | 広島ユース、決勝へ »

ザスパ草津チャンレンジャーズ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176307/49674751

この記事へのトラックバック一覧です: 残された時間でやるべき課題は?:

« 怒濤の3分間 | トップページ | 広島ユース、決勝へ »