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2010年9月11日 (土)

流経大、白星発進

関東大学サッカーリーグ
後期第1節 @熊谷陸上競技場
中央大学 1-2 流通経済大学
[得点者]
8分安(中大)
17・73分中里(流経大)

この日から始まった後期のリーグ戦だが、ちょっとした変化が会場にあった。それは非常に些細なことだが、実は各学校のプライドに関わることでもあったのだ…

2008、2009年と連覇を果たし、4季連続で左ベンチ、第2試合開催という「強者」の証を手にしていた流経大が、2008年前期以来の右ベンチ、第一試合開催という屈辱のスタートとなったのである。

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これについて、中野総監督は前期の最終戦で「選手たちはね、知らないうちに第2試合、左ベンチが当たり前になっていて、その現実の『重さ』を忘れてしまっていたんですね。阿部(現湘南)や塩田(現FC東京)とかの選手の時代は、土のグラウンドの上で、一部で戦うために必死に練習してきた。そのひたむきさが流経の持ち味となり、伝統となって今に繋がってきたけど、いつの間にか先輩たちが築いてくれた伝統にあぐらをかいてしまい、持ち味を忘れ、それを壊してしまった選手たちには大いに反省してほしい」と語っていた。

そんな流経大だが、リーグ戦では不振が続き、総理大臣杯も1回戦敗退と結果が出なかったこともあり、一部の選手はJFLにも参戦し、夏場の合宿(妙高)ではハードなトレーニングをこなし、天皇杯予選の時期には2部練習を続け、徹底的に鍛え上げてきた。

迎えた後期開幕戦。奇しくも開幕カードは、前期最終戦と同じ会場(熊谷)で同じ相手(中大)となった。前期は0-1で敗れており、さらに昨年の対戦成績が1分1敗と、中大に分が悪い流経大。前期10位からインカレ出場権を得る4位以内を目指すためにも、どうしても「開幕」は勝ちたかった。

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さて、流経大のスタメンだが、先週の天皇杯1回戦で足を負傷して、村瀬が退いた後のシステムと同じ形で来た。

[流経大スタメン]
ーーー征矢ー武藤ーーー
ー河本ーーーー増田智ー
ーーー中里ーフランクーーー
比嘉ー平田ー小川ー佐藤
ーーーー増田卓ーーーー

対する中大だが、中盤の司令塔である六平光成がU-19日本代表に合流中のため、不在。しかし、前期の対戦でもやはり遠征で不在だったが、この時も渡部ー永木のセットが活躍していることもあり、大きな戦力ダウンは正直なところなかった。

[中大スタメン]
ーーー林ーーー安ーーー
ー佐藤謙ーーーー今井ー
ーーー渡部ー永木ーーー
佐藤ー畑中ー大岩ー木下
ーーーーー畑ーーーーー

試合前、トップチームのレギュラーメンバーとは、まだ連携部分では完全でない、平田、佐藤、増田智をピッチサイドに呼び寄せ、最後まで戦術面の確認を行った中野総監督。正直なところ、怪我人続出でメンバー構成のやりくりが厳しい流経大にとって、この3人に賭ける期待は大きかった…

さて試合だが、立ち上がりは流経大が2分、5分にチャンスを迎えペースを握るかに見えたが、一瞬のミスで逆に先制点を中大に奪われてしまう。

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中大ボランチの永木がゴール前でチャンスを作り、これを佐藤謙介を経由して左に展開しようとしたが流経大DF平田の下にボールが流れてしまう。しかし、ここで平田が痛恨のクリアミス。これを安に奪われて冷静にゴール右隅に決められてしまう。

一瞬のミスを逃さなかった安のセンスが優り、中大が先制点を奪ったが、流経大もここから粘りを見せる。厳しい夏合宿に、2部練習を重ねてきたのは、すべて後期のリーグ戦で結果を出すためであり、強い気持ちを持ってこの試合に臨んでいた選手たちはすぐに気持ちの切り替えを行い、悪い流れを断ち切ることに成功。

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失点以降は両者一進一退の攻防が続き、どちらがペースを握っているか評価しにくい展開が続く。しかし17分、スローインのリスタートから素速く武藤が左サイドを突いて中へクロス。これに飛び込んだのがボランチの中里。相手選手と交錯したものの、先に足を出した中里が執念のゴールを決め、早い時間帯で追いつくことに成功。

しかしこの後、アクシデントが再び流経大を襲う。30分、相手ボールをインターセプトした小川が果敢にドリブル突破を試みる。そしてPA直前まで来たところで相手DFと接触して足首を負傷。ここで無念の負傷交代となってしまう。

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本来、先週の天皇杯で負傷交代した村瀬は温存しておきたかったのだが、出さざるを得なくなってしまう流経大。さて、村瀬投入によるポジションチェンジだが、前期、山村とセンターバックに入った比嘉がスライドし、強化指定で横浜FCに参戦している中里が左に回るかと思われたが、村瀬をボランチに入れ、中里をCBに起用する。突然のアクシデントだったが、選手は慌てることなく対応し、とりあえずは前半を1-1で折り返すこととなる。

さて、後半戦だが、前半以上に中大の両サイドバックが攻撃参加に加わり、分厚い攻撃を仕掛け、流経大ゴールに襲いかかる。特に左サイドの「ダブル佐藤」が素晴らしい連携を見せ、流経期待の2年生、佐藤卓斗を自陣に釘付けにする。左サイドを制圧すると、後半から入った磯部(13番)が左右にダイナミックに動き、流経大ディフェンスを翻弄。

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後半開始から20分ぐらいまでは、完全に中大のペースとなったが、この中で本来は左サイドバックの比嘉が、中に絞って相手との1vs1で抜群の強さをみせ、決定的なシュートを打たせない。また、前半、自身のミスが失点に繋がってしまった平田だが、それ以降は相手エースである安に制空権を与えず、懸命の守りでチームを盛り立てる。

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そして28分、守備陣の粘りが実を結ぶこととなる。26分に後半最初のCKのチャンスを得ると連続でCKが続き、4本目のCKで中里が頭で合わせてついに流経大が逆転。ボランチでスタートしたが、アクシデントで急遽、センターバックに入った中里が値千金の決勝弾を中大ゴールに叩き込んだ。

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その後は、同点を目指す中大の猛攻に遭ったが、流経大ディフェンスは最後まで安定した守りを見せ、後期開幕戦を逆転勝利という最高のスタートを切ることに成功した。

確かに、この日の勝利は内容を問えば、ベストとは言えない。本来であれば、もっと両サイドバックがオーバーラップする攻撃的サッカーで勝利したいところだが、厳しいやりくりの現状ではそれは欲張りすぎというもの。まずは内容よりも結果だし、結果が伴わなければいい流れを呼び寄せられないのは、前期の戦いでいやというほど、選手も実感しているはず。

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だからこそ、この日2得点の中里は、自身の2ゴールよりも勝ったこと開講一番喜んだ。そして「勝つことで自信が付きます。夏から結果だけを意識して練習してきたので、これを継続して少しでも(流大の)評価を上げられるよう頑張ります」とコメント。

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さて、敗れた中大だが、内容的には決して悪い部分はなかったので、ここは気持ちを切り替えて次戦に臨んで貰いたい。左サイドの「ダブル佐藤」の連携もよく、これから先は六平もチームに戻ってくることもあり、開幕戦でこそ敗れたが、中大侮れずという印象を改めて強くする試合だったといえるだろう。ただし、試合の最後で永木がこの日、2枚目のイエローを受け、退場処分になったことはいただけない。これにより、次節は出場停止となるが、自身の軽率なプレーに対して猛省してほしいところだ。

で、第2試合の明治大学 vs 拓殖大学の一戦については、またのちほど。

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