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2010年9月12日 (日)

鳥取、J2昇格へあと一歩

JFL 後期 第7節 @西が丘
横河武蔵野FC 0-1 ガイナーレ鳥取
[得点者]
57分梅田(鳥取)

ここ最近の横河は、どうもピリっとしていなかった…

中断前の佐川印刷戦では相手の術中にはまり1-4と惨敗。天皇杯予選では、高校生のヴェルディユースに真っ向勝負で敗れてしまうなど、どうしても歯車が噛み合わない試合が続いたが、1週間試合が空いたことで気持ちをリセットして、リーグ再開の日を迎えた。

[横河スタメン]
ーーー冨岡ー関野ーーー
ー高松ーーーーーー林ー
ーーー桜井ー平岩ーーー
勝野ー瀬田ー熊谷ー小山
ーーーー飯塚ーーーーー

[鳥取スタメン]
ーーー梅田ーハメドーー
ー美尾ーーーー小井手ー
ーーー服部ー実信ーーー
冨山ー喜多ー水本ー加藤
ーーーー小針ーーーーー

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両チームのスタメンだが、全員アマチュアである横河の平均年齢が25.1歳で、元Jリーガーが大半を占める鳥取は28.8歳。平均でこそ、この数字となる鳥取だが、11人のうち6人が平均年齢以上の「ベテラン」が揃う鳥取にとって、この日の気温(37.2度)がどう影響するか気になるところだった。

さて試合だが、慎重に試合に入っていった横河に対し、鳥取は攻撃的姿勢を見せて試合に入っていく。いきなり、ハメドのシュートから始まり、その後も2トップが積極的にゴールに向かっていく。

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序盤は完全に「受け」となってしまった横河だが、10分以降から高松が左サイドでボールをキープし出すと流れは徐々に変わりだしていく。続く12分、冨岡、高松が連続シュートを放つと、完全にペースは横河に移り、冨岡ー高松ー勝野が左サイドで絶妙の連携を見せ、おもしろいようにチャンスを作り出していく。

左サイドを起点にチャンスを作る横河は、次第に全体の動きも良くなり、ボランチの桜井、平岩が精力的に動き回り、セカンドボールもしっかりカバーして鳥取にペースを与えない。鳥取もなんとか反撃に出ようとするが、横河中盤の動きが素晴らしく、なかなか前に出ることが出来ず、2トップと中盤の距離が離れすぎてしまい、全体が連動する攻撃がなかなか仕掛けられない。

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ただ、これまで何試合か鳥取の試合を見ているが、前半悪くても必ず後半には修正し、いつも間にか勝利をさらっていく試合巧者という印象が残っている。そういう点から考えても、横河がいくらペースを握っていても、前半のうちに先制点を挙げなければ厳しい試合になると予想した。

そして32分、横河にとってこの日一番のビッグチャンスが訪れる。左右の揺さぶりを仕掛け、最後は右サイドバックの小山が中央にクロスを上げる。これに中で待っていた冨岡が頭で合わし、シュートはゴールめがけて飛んでいくが、小針がスーパーセーブを見せ得点を与えない。

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また、横河の攻撃が左に偏っていたこともあり、水本とCBを組む喜多は中というよりも、若干右(横河からみて左)に守備を絞り、相手攻撃に対応。ベテランらしい冷静かつ落ち着いた対応で、横河の攻撃をなんと食い止める。

結局、攻勢に出ていた横河だが、先制点を奪えず前半はスコアレスで折り返す。しかし、鳥取の方も守備では奮闘したものの、攻撃に関しては相手プレッシャーの前に思うように攻め手を出せずに終わってしまったことは、やや気がかりであり、後半はどう出てくるかが注目された。

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両者とも、メンバー交代はなくピッチに姿を現したが、後半は明らかに前半とは違う試合となっていく。前半はそれほど目立つこととのなかった服部年宏だが、徐々に存在感を発揮し、中盤のせめぎ合いを制して流れを鳥取に引き戻していく。そして、服部がうまくバランスを取ることで、2トップ、中盤の両サイド、ボランチのそれぞれの距離感がコンパクトになり、前半以上に連動する攻撃が出てくるようになる。

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前半のシュートはほぼ2トップからだけだったが、後半に入ると右の小井手、左の美尾のシュートも増え、攻撃に厚みとバリエーションが見られるようになる。そして後半12分(57分)、ついに均衡がやぶれる瞬間を迎える。

11分に横河がFKのチャンスを得るのだが、これを水本がクリア。そしてこのボールを加藤が前線にロングフィード。この縦パスに梅田が滅妙のタイミングで抜け出し、瀬田のマークを振り切ってシュート。ループ気味に放たれた一撃は、見事に横河ゴールに吸い込まれていった。

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ついに先制点を奪った鳥取は、したたかで本当に勝負強かった。当初は、9月とは思えない37度を超える気温の中と言うこともあり、ベテランの揃う鳥取には厳しい気候条件かと思われたが、結局このベテランの力が勝利に大きく貢献していく。

1点のリードを受け、喜多をはじめとする鳥取守備陣は慌てることなく相手攻撃に対応し、ボランチの服部も時間を計算しながらゆったりとしたペースでボールをキープして、勝利をたぐり寄せていく。相変わらず、ポゼッションに関しては横河優位なのだが、後半は「持たせているだけ」の状態で、前半のような危ない場面は訪れない。さらには、隙あれば相手の背後を突いて、追加点を狙っていく。

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横河だが、70分を前にして高松、桜井に替えて、常盤、永露を投入。しかし、横河の攻撃の中で、高松ー勝野の連携が光明を見いだしていたこともあり、やや残念な交代でもあったし、できれば最後まで高松のプレーを見たい気もした。だが、以前から依田監督は「高松に関しては、ケガをしやすい体質ということもあり、あまり無理させずに使っています」とコメントしており、これに関しては致し方がないのかと…

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さて、高松が退いた後だが、本当に横河は攻撃の「手」が出せなくなってしまい、鳥取としてはかなり楽な試合となる。追加点こそ奪えなかったものの危なげなく試合をクローズさせ、勝ち点を58にまでのばし、J2昇格への指標とも言える「勝ち点60台」が目前となってきた。

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次節は苦手としているSAGAWA SHIGAだが、松田監督は「相手がSAGAWAとかは意識せず、目の前の試合(目の前の相手)をしっかりやるだけです」とコメント。よくありがちのコメントなのだが、試合経験の豊富なベテランが揃うチームであるからこそ、このコメントにも納得できるというもの。JFL在籍10年目の鳥取だが、今年こそ「卒業」することは間違いないだろう。

敗れた横河だが、依田監督は「暑いなかの試合だったが、全体的にはよく動けていたので、失点の場面は非常に悔やまれます。また、前半にあったビッグチャンスを決められなかったのも痛かった。天皇杯予選に敗れ、残す試合はJFLの公式戦だけとなってしまった時点で、残り試合を全部勝つつもりでやってきたのだが、残念な結果となってしまった。とにかく切り替えてやっていく」とコメント。

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依田監督としては、勝てなかったことに不満だったが、試合内容に関しては明らかに中断前より良くなってきていることは間違いない。横河が目指す、繋いでサイドから崩していくサッカーは、しっかり表現されていた。ここまでくれば、あとはフィニッシュだけなのだが、ここだけはどうしても練習通りに行かないもの。

結果が出ないと迷いが生じてしまうものだが、やりたいサッカー、目指すサッカーは確実に見えているはず。ここは辛抱強く、自分たちの「横河武蔵野のサッカー」を貫いてほしいところだ。

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