« 粘りと「推進力」の勝利 | トップページ | 鈴木政一、パルセイロを変えられるか? »

2010年9月18日 (土)

準会員チーム動向とJFL残留争い

まず、9月5日に町田ゼルビアがJ入会予備審査の内容を発表し、16日にV・ファーレン長崎も予備審査について会見を開いたことで、JFL在籍でJ準会員4チームの予備審査内容がすべて出そろったので、簡単にまとめてみたいと思います。

Img_0026

●ガイナーレ鳥取
後期第7節終了時点:1位(58pt、+30)
J入会予備審査→一部で基準を満たしていない→本審査(10〜11月)までに平均入場者数を3000人台に乗せ、債務超過を解消し、財務基盤強化を進めて行くこと
ソース:http://www.gainare.co.jp/news/20100907-01.html

Img_0037

●町田ゼルビア
後期第7節終了時点:3位(42pt、+20)
J入会予備審査→スタジアムが2010Jリーグ基準ではない→審査対象外→今季の昇格はナシ
ソース:http://zelvia.jp/cgi-bin/info/info.cgi?month=201009&num=1283

Img_0053

●V・ファーレン長崎
後期第7節終了時点:6位(36pt、+8)
J入会予備審査→スタジアムは基準外、財政基盤も不十分→審査対象外→今季の昇格はナシ
ソース:http://www.v-varen.com/news/detail.cfm?page_id=316

Img_0045

●松本山雅FC
後期第7節終了時点:9位(33pt、+1)
J入会予備審査→一部で基準を満たしていない→本審査(10〜11月)までに組織体制の整備、資本増強・財務基盤強化、ホームタウンとの関係強化を進めて行くこと
ソース:http://www.yamaga-fc.com/news/2010/09/08/1283951832808.html

ということで、鳥取と松本は条件付きながら、J入会の道が開けましたが、町田と長崎にはJリーグ側から「基準外」と評価され、今季のJFLで4位以内に入ったとしてもJ昇格対象にならないことが決定した。なお、町田に関しては、2012年J入会を目指すことをいち早くアナウンスしたが、長崎についてはJ基準のスタジアムが完成すのは2013年ということもあり、来年昇格について「可能であれば」という表現だけにとどまった。

で、現在勝ち点58で首位を走る鳥取だが、あと3勝して勝ち点を67とした時点で、J2昇格基準である4位以内を確定させることとなる。また、秋田、長崎、琉球が勝ち点36で並んでいるが、これらの3チームが8節、9節のどちらかで敗れ、鳥取が連勝(勝ち点64)すると、その時点でも4位以内が確定となる(秋田、長崎、琉球は1敗した時点で、残り全勝しても勝ち点は63にしかならないため)。

さて、条件付きながら本審査まで残った松本だが、こちらは現在9位とやや4位以内に滑り込むことが厳しい順位にある。これまでも書いてきたが、4位以内に滑り込む基準として「勝ち点60以上」という数字があるが、勝ち点33の松本にとって、60に到達させるには9勝1敗というハイペースで行かなければならない。

また、残り10戦の中には首位鳥取に、JFLの門番筆頭であるHonda FC、昨年王者のSAGAWA SHIGA FC、さらには町田ゼルビアに北信越時代からライバル関係の続くツエーゲン金沢と難敵が続くのだが、当然ながらこれらのチームに勝ちきれなければ、Jに行く総合力はまだ無いと結論づけられたとしても致し方がないところだろう。

Img_0220

J1クラブにとっても、ホームにしたいと思うほどの素晴らしいスタジアムを持ち、箱(スタジアム)に見合う熱いサポーターを擁する松本山雅。このような地方クラブがJに参入してくることは、サッカー熱が地方に広がる起爆剤にもなり、非常に好ましいことと思うのだが、4位以内にいてもおかしくない、と思えるだけのチーム力は、残念ながらまだ身につけていない気もするのだが、果たしてここからの大逆襲はあるだろうか?

---------------------------

さて、J昇格争いの話をしてきましたが、今度はJFL残留争いに目を移そう。

まず、今回(今年)JFLを卒業しそうなチームだが、今のところ鳥取だけであり、最終的にこの1チームだけになりそうな可能性がやや高い。ということで、本来は入れ替え戦に進むこととなる16位チーム(現時点では栃木ウーヴァ)は残留が確定する。そして17位チーム(現時点ではジェフリザーブス)は、地域決勝大会3位チームと入れ替え戦を行い、18位チーム(現時点では流通経済大学)が地域リーグに降格となる。 ※ここで名前の入れたチームは、あくまでも今の順位であり、予想でもなんでもないです

なお、松本山雅が4位以内に滑り込んだ場合は、17位も残留で、18位のチームが地域3位チームと入れ替え戦を行う。 ※地域決勝大会の優勝、準優勝チームはJ昇格チームが1チームでも2チームでもJFLに自動昇格となる

さて、現在のJFL最下位チームは流通経済大学FCなのだが、このチームが最下位となった場合、その先がどうなるか興味のあるところである。基本的にJFLのレギュレーションでは、「大学生チームが降格(もしくはなんらかの理由で脱退)した場合は、学校所在地のある地域社会人リーグには降格しないことになっている。即ち、降格→大学リーグだけに専念という形になっており、過去の例でも降格した静岡産業大学や、部員の不祥事で脱退した国士舘大学は社会人リーグに参加していない。

しかしだ、今年から大学ーJFLの二重登録が出来なくなったことで、流経大は大学リーグに参加する「トップチーム」とは別に、JFL用(1種登録チーム)に「流通経済大学FC」というチームを作って参戦しているので、JFL降格後に関東社会人サッカーリーグ1部に参加する可能性もあり得なくはない。

という2つのパターン(可能性)があるわけだが、まだ降格も決まってはいないので、実際の所どうなるのか何も決まってはいない。しかし、今年の茨城県サッカー選手権(天皇杯予選)では、大学トップチーム、JFLチーム(流通経済大学FC)、クラブドラゴンズの3チームが参加しているということから考えると、JFL降格後に関東リーグ参加するということも、実はある???とも勘ぐってしまう。また、現在関東1部に在籍している流通経済大学の3軍である、クラブドラゴンズは関東リーグで7位だったため、2部降格が決まっていることから、同一カテゴリー(1部)で同母体チームが被って在籍することもないのだ。

さすがに、リーグ戦はまだ10試合残っているし、最下位も確定してはいないので、流経大の中野総監督に「どうするんですか?」とは、さすがに聴くに聞けません。あくまでも「仮定」の話であり、とりあえずは現実的に降格が「濃厚」となった時に、確認してみようと思います。

---------------------------

話を残留争いに戻しますが、現時点の順位と勝ち点はこのようになっています。

15位:アルテ高崎 25pt、-13
16位:栃木ウーヴァFC 24pt、-28
17位:ジェフリザーブス 20pt、-18
18位:流通経済大学FC 16pt、-25

で、JFLが18チーム制となった2006年以降の16位の成績ですが、
2006年:流通経済大学 28pt
2007年:FC刈谷 28pt
2008年:FC琉球 27pt
2009年:FC琉球 38pt

となっておりまして、16位の平均獲得勝ち点を算出すると30.25になる。そこから考えれば、勝ち点31が残留圏の指標になりそうだが、今年の15位、16位がすでに25pt、24pt獲得しており、さらにはリーグ全体が混戦模様ということを加味して考え直すと、残留の指標となる勝ち点は「36〜38pt」ではないかと予想する。

Img_0341

さて、最下位の流経大FCだが、勝ち点38まで伸ばすには7勝1分2敗という、かなりハイペースで勝ち進まなければ目標に到達しない。また、17位のジェフリザーブスも同様である。だが、最下位の流経大FCよりも、実は気がかりなチームがある。それは現在16位の栃木ウーヴァFCだ。なんと前期12節(5/22 1-0 Mio)以来、12試合連続で勝ち星が無く、苦しい展開が続いているウーヴァFC。さらには、残り試合に難敵との対戦をかなり残していることもマイナス要素といえる。

難敵との対戦が続くことに関しては、流経大FCも同じなのだが、8月の登録変更期間を利用して、トップチームで主力だった選手をJFLチームに登録するなど、選手の入れ替えを行いチーム力は確実にアップさせており、まだまだJFL残留を中野総監督は諦めてはいない。

J2昇格争いに関しては、鳥取だけに絞られたが、優勝争いでは鳥取とSAGAWAの一騎打ちとなった感もある今年のJFL。しかし、サバイバルレースが続いていく残留・降格争いの方が、もっと熾烈になっていくことだろう。なんと言っても、J1チームがJ2に落ちるなんかより、JFLから地域リーグに落ちる方が、天と地ほどの差があるのだから…

« 粘りと「推進力」の勝利 | トップページ | 鈴木政一、パルセイロを変えられるか? »

JFL」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176307/49481353

この記事へのトラックバック一覧です: 準会員チーム動向とJFL残留争い:

« 粘りと「推進力」の勝利 | トップページ | 鈴木政一、パルセイロを変えられるか? »