« ノルマ達成まであと1勝 | トップページ | 高円宮杯・組み合わせ決定 »

2010年8月10日 (火)

流れを変えた主審のジャッジ

JFL後期第6節 @浜川
アルテ高崎 2-4 町田ゼルビア
[得点者]
6分小川、35分山藤(高崎)
41・88分勝又、56分星、85分柳崎(町田)

JFLは、今節(後期第6節)が終了すると、国体予選、天皇杯予選のため、1ヶ月公式戦が中断するのだが、アルテにとっては天皇杯予選が控えていることもあり、どうしてもこの試合で勝って「流れ」を掴み返したいところだったが、現実はそう甘くはなかった…

Img_0017

町田は累積警告でエース木島良輔が出場停止。これに対してアルテは、キャプテンの岩間雄大が戦列復帰したことで、チームの雰囲気は良くなっており、選手たちは「前期の再現」を意識してピッチに姿を現す。

Img_0025

いい流れで中断に入りたい、これまでの悪い流れを断ち切りたい…そんな思いの強かったアルテが序盤からペースを握り、1分にCK、4分にFKと立て続けにチャンスを作り、続く5分にも再びFKのチャンスを得る。益子から放たれたボールに、ゴール前で小川が競り勝ち、頭で町田ゴールに先制弾を叩き込む。

Img_0056

岩間が中盤に戻ったことで安定感を取り戻したアルテ。中盤のコンダクターが戻ったことで、山藤、植松の両サイドアタッカーも水を得たかのように駆け上がりチャンスを作り上げていく。完全に流れを掴んだアルテは、攻守に渡って素晴らしいパフォーマンスを見せていく。対する町田だが、木島不在の大きさを、改めて感じさせてしまうこととなる。山腰ー勝又の2トップという布陣だったが、木島のように強引に仕掛けていく場面がなく、アルテDFは落ち着いて町田の攻撃に対応。

この出来であれば、前期の再現も不可能ではない!と思い始めた。そんな中で、35分、CKのチャンスからアルテは見事に追加点を奪う。一度は中央でDFにクリアされたボールをPA外で山藤健太が拾う。この日、何度も右サイドでチャンスを演出していた男は、今度はクロスではなくシュートを選択。これが見事に町田ゴールに突き刺さって2-0。

Img_0161

どうかな…という思いが、これなならば…という思いに変わったのだが、やはり町田は強かった。決していい流れではなかったものの、41分に得たFKのチャンスに勝又が頭で合わせて1点差に詰め寄る。アルテとしては、なんとか2点差で折り返したかったのだが、痛恨の失点シーンとなってしまう。しかし、この失点にひるむことなく攻撃を仕掛け、42分には縦パス1本から松尾が抜け出してシュート。町田のゴールネットを揺らしたが、キーパーチャージ?(ハンドという説もありますが、目の前で見た感想ではキーパーチャージかと…)を取られてノーゴール。

前半はこのまま2-1で折り返すが、内容的にこれまでの不振を振り払うかのような、素晴らしい内容を見せたアルテ。しかし、あの1点はやはり大きかった。そして町田だが、内容は良くなくても「イケル!」という雰囲気に包まれていた。

Img_0200

さて後半だが、予想どおり町田は前半以上にアルテゴールに迫るシーンが増えていくこととなる。だがアルテも負けてはいない。どうしても勝利が欲しい…そんな気持ちが選手全員の闘志に火を付けて、実力差のある相手に対して真っ向からぶつかっていくのだが。55分に下された一つのジャッジが試合を狂わしていくことに…

55分、町田がCKのチャンスを掴み、キッカー星の蹴ったボールにゴール前で競り合う両チーム。その混戦の中で主審はファールの判定を下し、PKスポットを指さした。アルテDF増田にイエローを提示したのだが、そのファールの内容は「ハンド」。しかし、このハンドの判定だが、非常に微妙であった。

しかし悲しいかな、下されてしまった判定は、どう抗議しても覆らない…

Img_0279

PKスポットに立つのは星
ゴールを守るのは岩館

星のシュートだが、岩館が横っ飛びでセーブしたかに見えたが、はじいたボールがポストに当たってインゴールに吸い込まれていき、これで町田が同点。

Img_0326

その後の試合は完全な町田ペースとなるが、諦めないアルテも、少ないチャンスの中から町田ゴールに迫っていく。流れ的には7:3という感じであったが、終盤まで緊迫した展開が続くのだが、3点目が生まれた85分に試合が壊れてしまう…

左サイドの斎藤から前線にロングボールが入り、これを勝又が頭でそらして、ゴール前に詰めていた柳崎にボールが流れていく。しかしこの場面で柳崎とアルテの岩間が交錯しボールがこぼれる。このボールに柳崎がいち早く反応し、なんとか足を伸ばしてつま先に当て、ボールはゴールに吸い込まれて行った。

これでに町田がついに逆転!

Img_0431

しかし、このゴールシーンで大もめとなってしまう。アルテ側は、交錯した際に柳崎にハンドがあったと猛抗議。確かに、前半のノーゴール、後半のPKに引き続き、微妙であったことは間違いない。サッカーにビデオ判定が導入されていれば、白黒はっきりつくのだろうが、今のサッカー界にビデオ判定は基本的にない(悪質なファールがあった場合のみ、後日確認することはあるが…)のだから、一度下されてしまったジャッジは残念ながらどうやっても覆らない。

<8/10 19時30分追記>

この場面の主審の位置はPA外で、増田の背中しか見えない位置だったので、あの位置からハンドを判定したことに対しては非常に疑問が残る。また、CKからの一連のプレーのため、副審がしっかり見るべきであったが、こちらはなんのジャッジもしていなかった。

主審や副審も人間であり、誤り(誤審)をすることは致し方がないと思うのだが、私が問題視したいのは、この抗議の場面で選手の感情をコントロールしきれなかった事の方である。この場面、アルテの秋葉はまず異議で1枚目のイエローが出る。本来であれば、ここで主審が秋葉を諭さなければいけないのだが、なんと立て続けに2枚目のイエローを即座に出してしまった。主審とは、試合の「裁判官」であることは間違いない。ただ、裁判官である前に、ゲームを円滑に進める「黒子」であり、演出家でもあることを忘れてはいけないのだが、この日の主審は冷静さを失っていた…

Img_0458

結局、秋葉が退場となり、残り時間を10人で戦わなければいけなくなったアルテに、反撃する余力はなく、また、町田の攻撃を抑える力も残されてはいなかった。

そして試合後、後藤監督は町田の相馬監督と握手を交わした後に、主審、マッチコミッショナーに対して、激しく判定に対して抗議に出た。まあ、もしこれが逆の立場であれば、相馬監督だって黙ってはいなかったはず… ただ、抗議する後藤監督の目に涙が溢れていたことは付け加えておく。

Img_0491

ただしだ、審判団のジャッジ云々はともかく、町田には「しぶとさ」が身についていることは確かである。あのしぶとさ、勝負強さは力のないチームでは出来ないこと。エース木島が不在で、これまでのような迫力のある攻撃はやや影を潜め、内容もイマイチだったが、ここ一番で勝ちきれるようになったのはチームに力が付いた証。贅沢をいえば、セットプレーで2失点を喫したDFラインさえ、しっかり修正できれば、J昇格圏の順位を確実とすることは堅いと言えるだろう。

Img_0504

そして、キャプテンの柳崎祥兵は、「ホームのような雰囲気を作ってくれたサポーターのために、負けるわけにはいかなかった。内容はイマイチでしたけど、結果を出し続けるしかないし、勝ち続けるしかない。この日の前半は弱い自分たちを見せてしまいましたが、後半のような強い気持ちを持ち続けて、しっかりこの先も戦っていきたいです」と語ってくれた。

Img_0487

さて、最後にアルテについてだが、全体的には非常にいい試合をしていたことは間違いない。岩間が戦列に復帰して、中盤でボールが回るようになり、DFラインの攻撃参加も見られたことは評価していいだろう。しかし、これまでの課題となっている、終盤までチームが持ちこたえられないという点は、この日も顔を覗かせてしまった。

審判団の曖昧なジャッジが、仮に無かったとして、果たして町田の攻撃を最後まで抑えきることは出来たのであろうか? 残念ながら、交代のカードなどから判断しても、総合力の差は埋めがたいものがあり、1点を守り切れたかどうかは難しいところ。確かにアルテにとっては、この日のジャッジは不運だったが、チームとして総合力をもっと高めて行かなければならないことは確かである。

Img_0508

厳しい言い方だが「レフリーのジャッジに負けた」では、チームは強くなっては行かない。主審のレベルはJFLや地域レベルでは悲惨であることは確かなのだが、これにいちいちケチをつけていたら何も始まらない。

肝心なのは誤審があろうとなかろうと、勝てるチームになることしかないのだ。この涙、この悔しい思いを糧に、もっと強いチームになってほしいと願うかぎりだ。

« ノルマ達成まであと1勝 | トップページ | 高円宮杯・組み合わせ決定 »

JFL」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176307/49109830

この記事へのトラックバック一覧です: 流れを変えた主審のジャッジ:

« ノルマ達成まであと1勝 | トップページ | 高円宮杯・組み合わせ決定 »