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2010年6月26日 (土)

前期統括:法政大学編

関東大学リーグの前期統括、第2回は法政大学です。

前期成績:11位
2勝2分7敗 勝ち点8
得点12、失点22、得失点差-10

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昨年、辛くも勝ち点3(1勝分)差で1部残留となった法政大学。今年から、OBでもあり、横浜Fマリノスでコーチ、監督を務めた水沼貴史氏を監督に招聘し、部の立て直しを図ろうとしたのだが、現時点では、まだまだ道半ばといったところである。

法政大・前期終盤フォーメーション

ーーーー深町伸ーーーー
浅田ーーーーーーー相原
ーーー金子ー濱中ーーー
ーーーー山岸ーーーーー
風岡ー片根ー倉田ー上野
ーーーー土田ーーーーー

S級ライセンスを保持する監督のもと、チームを根本から変えようとした法政大学だが、開幕から前期終了まで「コレ」という形を最後まで作り出すことが出来なかった。この場合の「コレ」だが、それぞれのチームの持ち味から生まれる「攻撃パターン」を指しているのではない。法政の「コレ」とは、スタメンであり、システムの事を指している。

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レギュラーが固定出来なかった原因については、水沼監督は「練習を見る中でコンディションの良い選手を選んだ結果」とコメントをしている。しかし、同じスタメンで試合に挑めたのは最後の3試合のみで、酷いとき(第8節)に至っては、前節から8人も入れ替えるという中でリーグ戦を戦っていた。

監督が目指す、コンパクトなラインを作り、ショートパスを多用してサイドを突くサッカーは、なかなかやらせてもらえず、負けが続いていく。なんとかしなければいけない、チームを活性化させなければいけない… そんな状況の中、監督が取った打開策こそ、いろいろなメンバーを試すことだった。そして、メンバーの人選と合わせて、開幕から4-4-2(ボックス)、4-4-2(ダイヤモンド型)、4-2-3-1、4-3-3と、これまた試合ごとのシステムを戦術を変えていたのである。

序盤は、監督が理想とする攻撃的サッカーを目指そうとした。しかし、相手のプレッシャーの前に、いとも簡単にラインを下げられてしまった法政大。中盤戦に入ると、監督の試行錯誤が続くようになるのだが、善戦しても勝てない試合がなお続く。そして、「降格」という危機が現実味を帯びてきた終盤は、現実路線に方向転換。ちょうど、今の日本代表が採用している、守備を重視した4-3-3というか、4-5-1システムでやり直しを図り、さらにはメンタルの強化に取り組んだくんだ成果が、やっとラスト3節で現れだした。

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監督の理想というものはあるだろう。しかし、2部に落ちてしまったら、それこそ水沼監督を招聘した意味も無くなってしまう。現実的には1部残留するためには、後期は1試合とて落とせない戦いが続くこととなる水沼法政。

前期最後の筑波大戦では、4-2と敗れたものの、後半に見せた戦いは、後期に逆襲を感じさせるものであった。ショートパスを繋ぐスタイルから、奪ってすぐに縦に展開し、隙あらばショートカウンター常に狙っていく。法政のサッカーは、見ていて決して面白くないかも知れない。しかし、愚直に走り、愚直に相手とボールを追うしか、現状を打破できないのである。今、法政に求められていることは、愚直に戦うこと、そしてメンタルを強化すること。

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これが改善できれば、1部残留の可能性が残るが、前期序盤のような、「軽く負けてしまう」という癖が修正されていなかったら、残念ながら来季は2部落ちとなってしまうだろう。

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