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2010年6月 8日 (火)

躍進する神奈川第5勢力

関東サッカーリーグ 第8節
@ニッパツ三ツ沢球技場
Y.S.C.C 6-0 ヴェルフェたかはら那須
[得点者]
40分小笹、49分寺田(PK)、59分松田、77分福井(PK)、84分小澤、86分中村(Y.S.C.C)

前節、tonan前橋に敗れた首位のY.S.C.C。2位ヴェルフェとの勝ち点差も、わずか「1」となってしまった中で、大事な首位決戦を迎えた。

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連覇を狙うY.S.C.C(以下YS)だが、エースの辻が欠場するなどの不安材料はあったが、対戦相手であるヴェルフェに前期(0-1)は敗れているため、「リベンジ」という言葉のもと、選手全員が闘志を高めて決戦の舞台へと向かう。対するヴェルフェだが、こちらは現時点でのベストといえるメンバーを揃えてきた。

[ヴェルフェスタメン/4-2-3-1]
ーーーーー本田ーーーー
井上ーーー高橋ーー高秀
ーーー種倉ー堀田ーーー
渡邉ー鷹觜ー杉本ー高野
ーーーーー宍戸ーーーー

[Y.S.C.Cスタメン/変則4-1-4-1]
ーーーー松田ーーーーー
ーーーーーーー平間ーー
中村ー 石川ーーーー小笹
ーーーーー小澤ーーーー
服部ー白井ー鈴木ー寺田
ーーーーー浜村ーーーー

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試合は、前期同様、攻めるYS、守るヴェルフェという展開でスタート。しかし、前期以上にYSの分厚い攻撃が続き、ヴェルフェは手も足も出ない時間帯が続く。攻められ続けるヴェルフェは、大ベテランの堀田-種倉のダブルボランチにまったくボールが入らない。いや、ボールが2人に入らないのではなく、最終ラインから、クリアするだけの状況となってしまい、チームの舵を握る2人は、頭上を通過するボールを見送るだけとなってしまう。

圧倒的にペースを握るYSは、CK、FKのチャンスを何度も掴むがなかなか得点出来ず、イヤな雰囲気も漂い出す。しかし、イヤな空気を打ち消す待望の先制点が生まれる。40分、右サイドバックの寺田が果敢な突破を見せ、完全に相手守備陣を振り切り、フリーで走り込んできた小笹にラストパス。これを冷静に押し込みYSが先制。

これまで、なんとか耐えてきたヴェルフェ守備陣だが、ついに堪えきれず失点してしまうと、その後はまったく修正が効かなくなってしまう。先制点を奪われた直後の43分、44分にも決定的にピンチを招くが、こちらはGKの宍戸がファインセーブをみせ、前半の失点はなんとか1点だけに押さえる。

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スコアこそ、1-0だが、あまりにも一方的すぎる展開となってしまった首位攻防戦。前半は、YSの寺田-小笹の右サイドが抜群の攻撃力を発揮したことで、相手は守備だけに忙殺されてしまい、さらにはめまぐるしく動き回るYS攻撃陣のマークが絞りきれず、大混乱となっていた。かつて、アマチュア時代の栃木SCを支えた堀田、種倉、高野、高秀と言った大ベテランたちが、いかに混乱したチームを立て直してくるか楽しみだったが、後半開始直後のワンプレーが試合の流れどころか、結果まで左右させてしまった。

48分、YSの右サイドバックの寺田が、果敢なドリブル突破を見せる。しかし、ここでヴェルフェ守備陣のチャージが甘く、いとも簡単にペナルティエリアまで運ばれてしまい、最後はペナルティ内で高橋が倒してしまいイエロー。さらにはPKとなり、これを寺田が決め2-0とする。ここで問題なのだが、寺田の突進に対して、バイタルエリア前で誰もチャージしなかったことである。集中を欠いていたのか、誰も寺田のドリブルに対して寄せようとせず、ペナルティに進入されてから、マズイ!といわんばかりに3人で奪いにいったが、結局ファールで倒してPK献上という最悪のパターンとなってしまう。確かに、前半からYSの攻撃は見事の連携から、躍動感溢れる攻撃を見せていたが、ヴェルフェのプレスが最初から甘かったこともまた事実。

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さて、後半開始直後に追加点を奪ったYSに、さらに追い風が吹くこととなる。54分、YSの突破に対して、またも高橋がファールで止めてしまいイエロー。これに2枚目となり退場。ただでさえ劣勢のヴェルフェだが、残り時間は1人少ない10人で戦うこととなってしまう。しかし、ヴェルフェは一か八かの策に出る。デイフェンスラインを鷹觜ー杉本ー高野の3バックにした、攻撃的な3-4-2というシステムに変更して、なんとか得点を奪いに行こうとする。

しかし、人数が少ない上に、攻撃的に行けば、裏のスペースはスカスカになるもの。慌てる必要の無くなったYSは、相手が前に行こうとすれば、いとも簡単にカウンターを仕掛け、立て続けにチャンスを作り4点を奪い、最終的には6-0という大差で2位ヴェルフェを破り、今節も首位をキープ。

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試合の全体的感想だが、とにかくY.S.C.Cは強かった…

これに尽きると思う。
2度のPK判定や、退場処分といった判定についての是非を唱える人もいるだろうが、判定云々の前に、ヴェルフェはYSの闘志の前に呑まれていた。そして、YSは自分たちのやりたいサッカーを、しっかりとやりきることが出来た。10番の石川がゲームを組み立て、左右のサイドバックが精力的にピッチを駆けめぐりチャンスを広げる。セットプレーでは、精密なキックを披露する中村竜也が控えており、どこからでも点を取れるという強みが今のYSにはある。

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試合後、Y.S.C.Cの三宅監督は、成長するチームの手応えを感じながら、こうコメントしてくれた。

「過去2回の地域決勝大会が、このチームを大きく成長させてくれています。特に去年は『あと3分』というところまで行きながら、最後の最後でチャンスを逃してしまった苦い経験があります。キャプテンの鈴木陽平をはじめ、昨年、あと一歩で涙を呑んだ選手が「今年こそやりきろう!」と、チームを上手くまとめ、みんながやる気になっています。これまでは、JFLを狙うなんてことは考えられなかったが、地域の人に支えられるようになり、着実に力をつけていくことが出来ました。確かに私たちの目標は『12月に市原で戦うこと』だが、それを達成するには、まずは目の前の戦いをしっかり勝っていくしかない。天皇杯の予選とかもありますが、まずはリーグ戦が一番大事です。ウチの選手はみんな仕事を持っているため、昼間に練習は出来ませんが、なんとかコンディションを維持して一戦一戦しっかり戦っていきます」

さらに、同じ県にあり、天皇杯予選や地域決勝で戦うかもしれない、SC相模原に対して話をうかがうと、このような返事が返ってきた。

「正直、カテゴリーも違うので意識したことはありません。Jの準会員だからといっても、まだ地域決勝大会にでてくるかもわかりませんし…。天皇杯にしても、神奈川大学などの大学勢が手強いですからね。まずは自分たちがリーグ戦で優勝することが最優先だし、出場が決まったら各地にスカウティングに行きますが、いまの時点で相模原を気にすることはないです」

とキッパリ。

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試合を見る限り、相手うんぬんではなく、自分たちのサッカーができれば「勝てる」という自信が深まっていることもあり、今の時点からライバル達を気にすることもないのは確かだ。まあ、とにかく、今年のY.S.C.Cは地域リーグ決勝大会で、決勝ラウンドに進出しそうな最有力候補であることは間違いないだろう。

Y.S.C.Cの試合を見ておいて、今、損はないと思う。
それぐらい、おもしろいチームである。

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