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2010年5月14日 (金)

流経大経由、世界行き

5月13日、2人の流経大3年生に大きな発表があった。

一人目は比嘉祐介。
5月18日からフランスで行われる「トゥーロン国際大会」に参加するU-21日本代表に、流通経済大学3年の比嘉祐介(DF)が選出された。このU-21代表だが、2年後に行われるロンドンオリンピックに向けて、ベースとなってくるチームでもある。

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現在、流経大でセンターバックを務める比嘉。身長は168センチとCBとしては非常に小柄だが、中野監督、大平コーチが「非凡」と称するほど、高い身体能力と才能を持ち、身長差をものともしない守備を見せる。高さこそないものの、スピードとカバーリング能力に長けており、大型FWに対しても十分に対応可能。

しかし、彼の持ち味といえば、守備能力よりも攻撃力。流経柏時代ではサイドバックとして活躍し、高校2冠(全日本ユース&選手権)に大きく貢献。同期の中里、村瀬、上條、大前(現清水)や、1年後輩の田口、久場(ともに名古屋)という選手と比べても、遜色ないほどの攻撃センスを持っており、本来はセンターではなく、サイドでその力を伸ばしてもらいたい選手。

現在、流経大では、センターを守る選手が不足していることもあり、サイドではなく、センターを担当しているが、代表ではぜひとも、彼の持ち味である攻撃力を活かすためにも、サイドバックの比嘉を見てみたいところだ。

さて、もう一人が山村和也だ。

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日本サッカー協会は、南アフリカで行われるワールドカップの帯同メンバーに、FW永井謙佑(21=福岡大)とDF山村和也(20=流経大)の2人の大学生を選出したことを明らかにした。

2人はW杯メンバー、予備登録にも入らなかったが、岡田監督と原技術委員長が将来性を高く評価し、国内合宿とスイス合宿、さらにはワールドカップ本大会に帯同することとなった。合宿や現地では、代表メンバーの練習相手となることとなり、代表メンバーに負傷者が出れば、繰り上げ当選で出場する可能性も残されている。

この山村だが、流経大・中野監督曰く「10年に一人の逸材」と惚れ込む存在であり、1年生の時からトップチームのレギュラーポジションを獲得。日本代表合宿の際に行われた、流経大との練習試合で岡田監督の目にとまり、今年の1月に行われたAFCアジアカップ2011予選でA代表に初選出される。そして、1月6日のイエメン戦では井原正巳以来、18年ぶりに大学生でのAマッチ出場となった(永井も同時に出場)。

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高さもあり、空中戦の強さを発揮する山村だが、それ以上に「井原二世」とも呼ばれる所以である、冷静な判断力も彼の良さである。さらには、守備能力だけではなく、ボランチとして、攻守の起点としての活躍ができ、パワープレー時には前線のターゲットマンとしても動ける彼は、比嘉同様、実はマルチな才能を兼ね備えた選手でもある。

今回の代表選出には、賛否両論があるところであるが、この永井と山村を帯同させたことについては素晴らしい決断だったと考える。日本の将来を見据えた上で、彼らには「世界の舞台」を見せる、感じさせるだけでも大きな経験になってくるはず。本音をいえば、4人と言わず、もっと連れて行って欲しいぐらいである。

正直に言えば、今回の日本代表には大きな期待はしてはいない。それは、岡田監督が無能だからとか、選手の選考が悪いとかではない。今の日本という国のサッカーレベルが、世界の中でどれぐらいの位置にいるのか? を冷静に判断すれば、自ずとグループ予選の結果は見えてくるはず。だが今回、岡田監督が最後に期待を託した2人の大学生が、この大会を通じて「世界観」をしっかり掴んでくれれば、次世代に向けて明るい兆しが見えてくるかも知れない。

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中野監督が、先日の早大戦で「おまえらには、常に世界と戦うことを考えてプレーしてほしい」と伝えていたが、2人は世界と戦う、世界を知る絶好のチャンスを掴んだのである。将来の日本代表を支えるためにも、流経の2人にはそれぞれの「チャンス」を実りあるものにして欲しいと願うかぎりだ。

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