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2010年1月27日 (水)

ザスパ草津U-23、群馬県リーグ参加へ

昨年12月14日に行われたJリーグ理事会において、Jサテライトリーグの廃止が決定されたため、今年からザスパ草津U-23の「公式戦」はどうなるのか?と心配されていたが、23日、植木GMがこれについて回答を示し、群馬県リーグへ参加することを表明した。それと同時に、昨年は破談となってしまった、甲府や大宮だけではなく近郊大学を交えた教育リーグ構想を、今年こそ実現させたいとコメント。こちらはあくまでも相手の承諾が必要だが、試合数減の補填となるよう、なんとか交渉がまとまることを期待したい。

※Jリーグからの公式発表に関してはいまだにされてはいないが、コチラですでに報道されています

さて、県リーグの参加カテゴリーだが、今のところ4部からのスタートなのか、それとも2部からやらせてもらえるのかは、まだ不明で、協会の回答待ちの状態である。また、今年から県協会所属チームとなるので、天皇杯予選への参加が可能となり、チームとしては本大会出場が大きな目標となってくる。オープン大会故に、カテゴリーの違う相手との対戦があり、勝ち上がっていけば関東リーグ1部のtonan前橋や、JFLのアルテ高崎と、真剣勝負の場で対戦ができる。さらに本大会出場となれば、サテライトリーグ以上に経験を積めることとなる。自分たちの努力と頑張り次第で、今年はJクラブと「真剣勝負」できる機会を得られるのだから。

ところで、サテライトリーグ廃止となった今、活動は県リーグへ舞台を移していくこととなるが、この決定こそ、U-23の木村直樹コーチが一番待ち望んでいたものだった。木村コーチは、以前からこのチームをこのままサテライトリーグで戦わせるよりも、4部でもいいから県リーグに参加させ、一つずつカテゴリーを上げていき、最終的にJFLを目指した方がいいと考えていた。

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U-23に関しては、高校や大学にスカウティングは行ってはおらず、セレクションのみが選手獲得の機会となっている。しかし、過去のチャレンジャーズチームやU-23単独セレクションでは、優秀な人材が集まりにくいという問題も抱えていた。では、なぜセレクションにいい人材が集まらないかと言われれば、その答えは簡単。チャレンジャーズやU-23がこれまでにさしたる「実績」を残せていないからである。昨年こそ、有薗真吾が終盤にレギュラーとして活躍し、下部組織出身として初めて来季の契約を結べたが、前年まで契約者はゼロであった(新卒入団の後藤涼、櫻田和樹は除く)。

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テストを受ける選手は、(Jリーグで)プロでやりたいという意識を当然持っている。では、Jクラブ選考で落ちてしまったら、次はどこを選ぶかと考えたとき、2つパターンがある。一つは日本の3部リーグであるJFLのクラブ加入を目指すこと。レベルも高く、全国リーグであるJFL。Jクラブ側もこのリーグで活躍する若手を常にスカウティングしており、Jに入れなくとも、ここで活躍すれば将来の道が開ける可能性は大である。二つ目は、地域リーグレベルでJリーグを目指すチームに加入することだ。ただ、このクラブに加入した場合は、実力でJリーグへの道を切り開いていくこととなる。

さてU-23だが、このチームはJFL所属クラブでなければ、Jを目指す地域リーグのクラブでもない。県リーグにも所属しておらず、実戦の機会はサテライトリーグの年6〜10試合しかなかった。さらに、これまでトップチームでJの公式戦に出た選手こそいるが、来季の契約を結べた選手はいなかった。(あくまでも2008年までの話)さすがに、こんな状況では、選手側が「優先してテスト受けたい」と思うようなチームでないことは想像できるだろう(それも一因となり、昨年からU-23単独セレクションは廃止となり、トップ・U-23合同セレクションとなった)

そして、その現状を一番苦々しく感じていた人こそ、木村コーチ自身だった。

2007年から、チャレンジャーズチームという名称をU-23と変更し、監督のポジションを廃止。それに伴い、U-23は実質的に木村コーチが指導する体制に変更された。また、選手の契約(というか挑戦期間)はこれまでの「原則1年」という項目が無くなり、高卒(もしくは21歳以下)の若手を多く獲得して、複数年かけて選手を育成していくスタイルが導入された。
(※ザスパ草津の下部組織であることをアピールするために、この名称に変更。なお、U-23という名称だが、実際には23歳以上でも在籍は可能。さらに伸びる素質があると見込まれた選手は複数年在籍も可能)

だが、U-23として再スタートを切った2007年は、これと言った若手選手はテスト会場に訪れず、メンバー構成に大いに苦しむこととなる。明らかに前2年と比べてレベルダウンしてしまったU-23。植木GMからの「高卒年代を中心に」という要望が、逆に厳しい事態を招いてしまったのだ。大卒選手であれば、進路が決まっていなければ、どんなチームでもいいからチャンスをつかめる場所(チーム)を求めるが、さすがに高卒年代ではそこまで必死にはならない。また、ガンバ大阪ユースや、浦和ユースのように、トップチームどころか、日本代表選手まで輩出しているチームであれば、黙っていても選手の方から「あのチームのテストを受けたい」と思うだろう。だが、なんの実績もなく、今のカテゴリーがはっきりしないU-23では、「入りたい」どころか「テストを受けたい」と思う高校生は皆無に近かった。

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だからこそ、木村コーチはこのチームに明確な「立ち位置(カテゴリー)」が欲しかった。もし、U-23が県リーグで戦っていても、若い選手たちに「実力次第でトップにも上がれるし、自分たちの力でこのチーム(U-23)をJFLまで上げることが出来る」と伝えることが出来る。植木GMがその活躍を見ていなくても、所属カテゴリーを上げていくことで、別のチームの関係者の目にとまることがあるかも知れない。また、FC岐阜secondのように、一つ一つカテゴリーを上げて行くことで、継続的な指導やチーム作りが可能となり、さらには自然と高いレベルの選手が入ってくるようになる。そして、本当にトップに選手を供給していく育成機関としての役割を果たせるようになると考えていたのだ。

話は長くなってしまったが、チームはやっと木村コーチが目指したかった「形」になれたのである。

相手のモチベーションの低いサテライトリーグで戦うより、全ての面で「上を目指す」こととなる、県リーグ参加の方がチームのため、選手のためにいいに決まっている。こうなったからには、どのカテゴリーで始まったとしても、最短でのJFL昇格を目指して欲しいものだ。

ただ、一つだけ不安なのが、この先もザスパの経営状況が今と変わらないままで推移したとして、将来的にU-23が全国リーグ(JFL.)なんかに参戦してしまった場合、運営費が出せるのか?という点だ。まあ、そうなったときには嬉しい悩みだから、今は考えないこととしよう。

とりあえず木村コーチ、あとはあなたの指導にかかっていますからね!

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余談ですが、今、成田憲昭、星野崇史、杉本裕之の3人はトップチームの練習に参加中で、キャンプに参加出来るよう、サンデングラウンドで副島監督にアピールを続けています。ぜひ、機会があれば応援してあげてください。

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