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2010年1月29日 (金)

流通経済大学サッカー部の挑戦

1週間前の話になりますが、関東大学リーグ1部に所属する流通経済大学が、同時参加しているJFLに、今年から完全別チーム編成となる「流通経済大学FC」で参加することを発表し、さらにこのチームで、Jリーグを目指す構想があることも表明した。

正直、なんで大学のチームがプロ(J)を目指すの?と思う人もいるかも知れません。

そもそもの発端は、JFL(日本フットボールリーグ)がこれまでは大学とJFLの二重登録を認めていたが、今年から認めないという決定したことから始まる。普通の大学なら、「だったら撤退するわ」と言ってもいいぐらいだけど、そこで「そうですか、だったら完全に別チームを作ります」と、言ってのけてしまう流経大。

いやはや、本当にスバラシイ!!

ここ数年の流経大の活躍は、目を見張るものがあります。関東大学リーグで優勝し、数多くのJリーガーを送り出し、2005年からはJFLにも参戦しており、J準会員チームとも互角の試合を展開するなど、その実力の高さは誰もが知るところ。さらに施設面の充実ぶりは、Jクラブですら羨望の眼差しである。専用移動バスに、サッカー部マンション、人工芝2面+クラブハウスを備えた「流通経済大学フットボールフィールド」、室内練習場に、夜間照明に観客席まで完備したグランウド(人工芝)まで揃っているのだから。

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環境も日本のトップレベルであり、おまけにチームも強い。そうなれば、中野雄二監督の「Jリーグ参加構想」にも納得がいくのだが、「強さ」だけではない、流経大の素晴らしさがあるので、ぜひその点も知って欲しいので、軽く下記もご覧ください。

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JFLの取材で中野雄二監督、大平正軌コーチと何度かお会いして、いろいろ話を伺っていますが、この大学(というかチーム)こそ、初代Jリーグチェアマンだった川淵三郎が理想として語った、「Jリーグ百年構想」に最も近づこうとしているチームなのでは?と感じているのだ。

流経大サッカー部は、大学日本一を目指すだけではなく、様々な場で活躍できる人材を育成していくことにも力を注いでいる。実際に審判活動・コーチ活動といった、茨城県内のサッカー普及にも尽力し、さらに地元竜ヶ崎の地域活動にも積極的に参加するなど、大学のサッカー部という枠を超え、地元に根付いた「総合スポーツクラブ」として活動の広がりを見せていることをご存じだろうか?

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Jリーグ百年構想の中には「サッカーを核に様々なスポーツクラブを多角的に運営し、アスリートから生涯学習にいたるまであなたが今やりたいスポーツを楽しめる環境作りを目指す」、「スポーツを通して様々な世代の人たちが触れ合える場を提供する」などと記されているが、これこそ、流経大が目指そうとしているもの、そのものと言える。中野監督や、大平コーチも、ただ優秀な選手を育成するだけではなく、流経大サッカー部という組織が、大学のいちサッカー部ではなく、多くの人に夢と感動を与える、スポーツコミュニティとして成長していくことを常に願っているのだ。

さて、流経大がこれまで行ってきた地域活動に対して、地元竜ヶ崎では共感を呼び、2008年には「街の応援団」が結成され、試合運営サポートや応援活動で流経大を支える動きが始まっている。このような「相互活動」が徐々に活発化しだすことで、竜ヶ崎に新しい「スポーツ文化」が芽生えようとしている。

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百年構想をめざすのは、何もJクラブだけの役割ではない。
この流通経済大学サッカー部だって、立派な「百年構想」の中の主役の一人と言っても間違いないだろう。

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さて、話を将来的構想に戻しますが、これまでの流経大は「選手の公式戦出場機会確保とチーム力の底上げ」を目的として、2005年からJFLに参加していたが、上でも記した今回のリーグ規約改定により新しく「流通経済大学FC」を結成することを表明している。さらに、このチームで将来的にJリーグ入りも目指したいとコメント。

しかし、Jリーグを目指すには、チームを法人化する必要もあるし、ホームタウンとの密な連携も必要だし、集客面やスタジアム整備など、山のように解決しなければならない課題がある。これに対して中野監督は「超えるべきハードルはいくつもあるが、じっくり時間をかけてやっていきたい」と語っている。その中で、まずはコンスタンスに4位以内(J2昇格条件)をキープできるチームを作ることが、最初の目標となっていくそうだ。

どんなチームでも、まず強くなければどうにもならない。強くならなければ、応援する人も増えないし、支援の輪も増えては行かないのだから…

果たして、通経済大学が日本で初の大学チームを母体としたJクラブとなれるのか? 中野監督の「構想」が実現するのに何年かかるかわからないが、この画期的かつ、勇気ある挑戦を表明したことを賞賛したいと思う。

長い道のりになりそうだが、私もこの挑戦にこれからも注目していきたい。

余談ですが、大学チームを母体として「J」を目指そうとしているチームの「先輩」として、早稲田ユナイテッドというチームがあるのをご存じですが?

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