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2010年1月20日 (水)

仲間たちの新しい挑戦

Vファーレン長崎は、元ザスパ草津・アシスタントコーチの堺陽二がヘッドコーチに就任し、DF藤井大輔やMF杉山琢也など、8選手が新たに加入したことを発表。

とりあえず長崎のみなさん、佐野さんを含めてこの4人、よろしくお願いします。

ヨージは私たちにとって、ザスパ草津・U-23チームコーチの木村直樹と同じぐらい大切な「仲間」。ザスパの前身である、リエゾン草津からただひとりJリーガーになった男で、まさに木村コーチと並んで「ミスター草津」と呼べる存在。

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正直、長崎に所属する佐藤由紀彦よりも年下で、プロとしてのキャリアもヨージの方が断然下。でも、日の当たらない選手でも、努力すればいつかは「夢が叶う」ということを実現した選手。技術は巧くない、キャリアもたいしたことがない。そんな「3流選手」だった彼だが、彼にしか教えられないこともある。

人よりも走り、人よりもボールを追う。そして何事も最後まで諦めない。技術は劣っても、その「気持ち」があれば差を埋めることが出来る。ヨージはそれを体現していた選手。これからJリーグという舞台を目指すチームにとっては、ヨージの存在や教えが、「精神面」で大きなプラスになると思います。

次に藤井大輔。

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広島ユース時代は、前田俊介、柏木陽介、槙野智章らとプレーし、全日本ユースで優勝を経験。トップ昇格こそならなかったが、新潟でプロとしてのキャリアをスタート。しかし、なかなか出場機会を得られず2007年に草津へレンタル移籍。07年、08年は期待されたにも関わらず、不安定な精神面が悪影響して植木政権下では、実績を残せなかった。

しかし、09年から佐野達氏が監督に就任すると、レギュラーに抜擢。コーチ時代から佐野さんは、自身と同じCBのポジションだった藤井の才能を高く評価していた。「アイツは本来こんなところ(J2)にいるべき選手ではない、本当ならJ1でやらなければいけないぐらいの選手なのだが…」と言うぐらい、見込んでいた。

確かに能力が高いことは間違いない。負けん気の強いDFであるが、その負けん気ややる気がカラ回りすることも多かった。さらに終盤はU-23から昇格した有薗慎吾の台頭で出番を失い、昨年限りで契約満了となってしまった。しかし、年齢的にもまだ伸びしろはあり、彼を評価する指揮官の下であれば、今度こそ「化ける」可能性は大。藤井にとって今年は「リベンジ」の年となるだろう。

そして最後に杉山琢也。

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佐野門下生の一人であり、チャレンジャーズチームからトップデビューを果たして、Jリーガーとなった選手。そして、「1期生」の中で一番期待していたこともあり、恩師の下で今度こそJリーガーとして復活してほしいと願うかぎりである。

右のSB、攻撃的MFと複数のポジションもこなせる選手。元々はFWの選手だったが、チャレンジャーズチーム内にSBがいなかったこともあり、佐野監督にコンバートされ、そのポジションで才能を開花させた。スピードのあるサイド突破こそ、タクの最大の魅力。最終の第4クールでレギュラーを掴み、Jリーグ通算9試合出場(656分間、得点0)という数字を残したものの、戦力外となり翌年は岐阜、07年から昨年まではJFLのアルテ高崎でプレーしていた。

本人曰く「28歳までが勝負」と語っており、次の誕生日で28歳を迎えるタクは、文字通り今年が「勝負の年」となる。藤井同様、恩師の下で花開いて欲しいと願う選手である。

さて、肝心の佐野さんだが、新年のインタビューで新チームの抱負を「2点取られても3点取るサッカーをやる、全員攻撃・全員守備のトータルフットボールを完成させる、サポーターの皆さんに喜んでもらうような試合を披露する」とコメント。

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良くも悪くも「ブレない」人である(笑)
なんせ、内容がザスパ時代に掲げたものと、まるっきり同じなのだから…

ザスパの植木繁晴GMは「失点したあとに3点取って勝つなんて難しすぎる」、「失点したあとの対処法に工夫がなかった」、「(チームプランに)こだわりを持ちすぎたことで、逆に盲目になってしまった」と分析し、佐野さんと契約を終了させた。だが、長崎での所信表明は、まさに「あのまま」だった。

ここまで書けば、「ホント、この監督で大丈夫なのか?」と思う人もいるでしょう。

確かに、指揮官1年目をトータルで評価すれば、「落第」と言われても仕方のない内容だった。しかし、佐野さんのチャレンジャーズチーム時代の選手育成は好評であったし、昨年の最終第3クールは、自分の方針や采配を含めて悪かった部分を修正し、来年に繋がる(チームの)ベースを作ってシーズンを終えていることなどを含めると、決して「ダメ指揮官」ではないと思われる。

序盤は新人監督としての「若さ、甘さ、経験不足」が露出してしまい、結局のところ落ち着いて全体を掌握できたのは最後の最後だった…。1年を通して、苦悩が続いたシーズンであったことは間違いない。だが、上手くいかないことが続いたからこそ、得られた教訓も多かった。

さて、新規一転となる今年だが、J昇格という目標のあるこのチームの舵を、熱血漢・佐野達はどのように切っていくのだろうか? 今から非常に楽しみでもある。

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