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2009年12月 7日 (月)

地域リーグ決勝大会・決勝ラウンド最終日

「2度あることは3度ある…」なのか
「3度目の正直…」となるか?

山雅にとって、JFL昇格へ3度目のチャレンジとなった今年の地域決勝大会。個人的予想では、今年こそ「本命」と予想していた。そして、その予想の根拠は全国社会人大会にあった。

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正直、2回戦(vs FC岐阜Second)、ベスト8(vs UVA-FC)の大苦戦を見せられた後に待ち受けた、パルセイロとの最終決戦は、山雅の圧倒的不利と言わざる得ない状況だった。しかしだ、あの厳しい2試合を勝ち抜くことで、山雅は非常に逞しくなっていたのである。スマートに勝ち抜いたパルセイロ。泥臭く勝ち抜いた山雅。

そんな対照的とも言えた両者の対決は、誰も予想もしなかった一方的な試合となり、ライバルであるパルセイロに引導を渡して、山雅が地域決勝出場権を獲得した。

また、チームを変えたもう一つの大きな要因は、やはり天皇杯にあった。2回戦でJ1浦和を2-0で下した試合は、「松本山雅」という名前を一気に全国区としたのである。あの試合以降、吉澤監督も「あきらかに相手からマークされる存在となったが、それと同時に選手に『やれる』という自信が生まれていった」とコメントしている。

とにかく、今年の山雅は過去2年間以上に「ラストチャンス」という思いが強かった。そんな時に浦和に勝利して、全社でも薄氷を踏みつつも、勝ちきれるチームに変貌していた。そう、その時点でどんなチームよりも「経験値」を高めることに成功していたのだ。

迎えた今年の地域決勝・1次ラウンドは圧巻の成績で勝ち抜き、ついに「壁」だった関門を突破。そして決勝ラウンドは「関東vs北信越」という構図の中でも、やはり負けない試合を展開。金沢がYSCCにPK負けしたことで、3戦目を戦う前に「JFL昇格」を決めていたが、チームは「優勝して終わろう」と、高いモチベーションで「決勝戦」のピッチへと立った。

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全社ベスト8と同じ顔合わせとなったこの試合は、両者にとって「決着戦」でもあった。あの時は延長まで戦い抜いて1-1で、辛くもPKで山雅が勝利しているが、最高の場面で再戦が組まれたのである。

さて関東2位の日立栃木UVA FCだが、ここ2年の成長は目覚ましく、Jリーグ入りを目指すチームではないものの、安定した試合運びを見せる好チーム。正直、決勝リーグに残った4チームの中で、UVAと山雅の力が抜けていたことは間違いないだろう。

そんな両者の対戦は、今年の地域決勝大会の「トリ」を飾るにふさわしい試合となる。両者とも戦術が浸透し、パススピード、パスの正確性、プレスの早さなど、どれをとっても「地域リーグ以上」の力を見せてくれる。そんな中でも、山雅は持ち味である両サイドが活発に動きチャンスメーク。対すUVAは奪ってからの素速い展開で、何度も山雅ゴールに迫る。

一進一退の攻防が続く中、前半14分にパスカットから森田が中央を突破して、走り込んだ前田が合わして全社同様、UVAが先制点を奪う。すでに2日目の時点でJFL昇格を決めていたUVAだが、やはりこちらも「優勝」を狙ってガチで挑んできていた。

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またも「UVA先制」で、全社と同じ展開か?と思われたが、山雅はあの時と違って焦ることはなかった。右の木村、左の大西が何度も揺さぶりを掛け、チャンスを広げていく。そして前半22分、またも右サイドの木村が突破して、中央にラストパス。ここに反応したのは、なんと左サイドの大西。見事な飛び込みで、あっさりと同点ゴールを奪う。

同点となったあとも五分五分の展開が続いたが、その均衡を破ったのはまたも山雅のサイドアタックだった。今度も右サイドを起点にチャンスを広げ、最後はゴール中央の小林が合わせて、山雅がついに逆転。試合は結局このまま2-1で山雅が勝利して、勝ち点7として最高の形で「地域リーグ」を卒業することとなった。

で、山雅の試合内容もさることながら、感服させられたのがスタジアムの雰囲気。この日の第二試合の観客動員数は、なんと10965人。いくら無料とはいえ、地域リーグですよ? 日本の4部ですよ? あんなサポーターがいたら、チームが強くならなきゃダメですよ。正直、観客動員の少ないJ2クラブのコアサポが見たら、「やばいなあ」と思うほど(悪い意味ではなく)。チームがいくらいい選手を集め、強くなっても応援してくれる人がいなければ意味はないのだから…。

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そういう意味では、山雅はとても恵まれている。あのサポートは、もう4年前から雑誌などでも書いていますが「地域レベルではない」素晴らしいサポートである。昨日はそれを再認識させてもらいました。

そして長野県の「やる気」をとても感じました。まず、地域決勝の舞台を招致してくる県協会のやる気。そして地域リーグでありながら、TVで生放送してしまうNHK長野放送局。試合後に、会場だけではなく、市内でも号外を出した信濃毎日新聞。まあ、これまでの地域決勝大会では、ありえない光景がいくつも飛び出した大会でした。

ここまで熱い(厚い)サポートを受けた山雅。2年間足踏みしてしまった分を取り返すためにも、「1年でJFL卒業」を目指して欲しいものである。

そして山雅のシンボルでもある「雷鳥はJ頁(頂)を目指す」のダンマクのように、1年でもはやくJで見たいチームだ。

地方にも浦和とタメを張れるチームがあることを、1年でも早く全国に知らしめて欲しいですな。とにかく松本山雅FC、日立栃木UVA-FCの両チームには、来季のJFLでの健闘を期待します。

あと、ツエーゲンについてはまた後日…

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