« 佐野達、Vファーレン長崎へ | トップページ | 戦術くん! ベガルタ仙台がベスト4だよ! »

2009年12月10日 (木)

ツエーゲン、刈谷に対し本領発揮なるか?

地域決勝大会が終了して4日経過し、今更…と思われますが「第3位」となったツエーゲン金沢について触れてみたいと思います。

結果はご承知のとおり、1次ラウンドが2勝1PK勝ちでトップ通過(勝ち点8)し、決勝ラウンドでは1PK勝ち、1PK負け、1敗で勝ち点3となり、滑り込みセーフでJFL17位のFC刈谷との入れ替え戦進出を決めた。

Img_5887

正直、金沢がここまで大苦戦するとは、まったく予想出来なかった。全社で見たときの金沢は「憎たらしいほど」の試合巧者だった。特に金沢にとっての大一番となったカマタマーレ讃岐戦こそ、真骨頂だったかも知れない。前半は讃岐のボール回しに手こずり、金沢はチャンスらしいチャンスを作れなかった。事実、前半のシュート数は讃岐の4に対して、金沢はなんと「0」。しかし、これこそ金沢の狙いでもあった。

前半はまず相手の出方を伺い、慎重に試合に入っていく。守備に関しては、この大会随一と言えたCBコンビの諸江、込山が抜群の安定感を見せ、劣勢でありながらも、危険な場所でのシュートは打たさない。前半は金沢の思惑通りスコアレスで進み、後半に入ると効率的かつ、鮮やかな「一撃必殺」で讃岐を苦しめる。CKなど、数少ないチャンスに諸江が見事な決定力を見せ、2-1で讃岐を振り切った。

Img_4198

この試合、いい試合をしたのは讃岐である。両サイドで展開し、ボランチが次々と前線に顔を出す。さすがはバルセロナで指導者としての資質を磨いた羽中田監督が指揮を執るチームだけあると感心させられた。だが、試合で勝利したのは金沢である。試合の6割以上は金沢陣内で行われ、チャンスらしいチャンスは得点シーン以外、ほとんどなかった。しかし、絶対に勝ち抜かなければならないトーナメントにおいて、「理想の展開」は無用の長物でもあった。必要なのは「最も確実に勝てる戦い方」であり、金沢はその戦い方を実践していたのだ。

ただ、金沢が全社を通して、全て「ドン引き」だったかと言えばそうでもない。4-1-4-1システムを採用し、攻めるときはしっかり攻め、守るときはガチガチとメリハリのある戦い方を実践していた。そんな試合を見たからこそ、地域決勝は松本、金沢のワンツーフィニッシュか?とも予想していた。

だが、ご存じのとおり、決勝リーグでの金沢は、全社での輝きを見せることがまったく出来なかった。

特に決勝リーグでは精彩を欠き、最終戦も試合終了間際にかろうじて追いつき、なんとか滑り込みセーフで3位に「入り込んだ」という言い方が正解だろう。しかし、なぜ全社と地域決勝では違ってしまったのか? 選手がプレッシャーを感じ、実力が発揮できなかったことも一理ある。そしてもう一つが、全社には「あって」、地域決勝に「なかった」こと(人)があったのだ。

Img_4415

そう、根本とコンビを組んで、左サイドを駆け上がる園田清次の存在である。彼は7月に新加入し、北信越リーグは第13節からの登場だったため、地域決勝大会には出場資格がなかったのである。地域決勝は2007年大会から、約3分の1の試合数を当該チームに在籍している選手のみ、登録資格が与えられるレギュレーションに変更されており、園田は残念ながら、この規定にひっかかり、地域決勝には出場出来なかった。彼一人でチームの勝敗に影響するのか? と言われれば必ずしもそうではないが、今大会では根本がオーバーラップして、チャンスを作り出すシーンが全社に比べて少なかった。本来であれば、根本と園田が自由自在に入れ替わり、左サイドを制圧し、それと連動して古部の動きも冴え渡る…、というのがいい時の金沢である。

園田という一つの「ピース」が欠けたことが、苦戦の原因であったと監督は言わなかったが、どうしても全社と比べればその点が大きく気になった。たった一人の選手かも知れないが、それが「いるか」「いないか」で大きく変わることもある。だが、刈谷との入れ替え戦は「JFL主管」のため、地域決勝の選手登録は適用外になり、園田の出場は可能となるのだ。

現時点では、JFL後半戦に入ってやっと本領発揮してきた刈谷と、地域決勝で不甲斐ない戦いをした金沢では、断然刈谷有利と予想する人の方が多い。

しかし、ホーム&アウェーの1発勝負はやってみないとわからない。刈谷の方が格上であるが、天皇杯での刈谷と「北信越勢」の戦いは、2回とも北信越勢が勝利している。JFLと地域リーグというカテゴリーの差はあれど、この両者の実力差は「紙一重」と言ってもいいだろう。

J1-J2の入れ替え戦が無くなってしまった今、ある意味で最もスリリングな試合となることが予想されるこの試合。注目の園田だけではなく、金沢の諸江にとって、「古巣」との対戦になる。かつて戦力外にしたチームに「リベンジ」を果たせるのだろうか?

_b246931

この対戦、今から非常に楽しみである。

« 佐野達、Vファーレン長崎へ | トップページ | 戦術くん! ベガルタ仙台がベスト4だよ! »

地域リーグ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/176307/46987302

この記事へのトラックバック一覧です: ツエーゲン、刈谷に対し本領発揮なるか?:

« 佐野達、Vファーレン長崎へ | トップページ | 戦術くん! ベガルタ仙台がベスト4だよ! »