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2008年11月2日 - 2008年11月8日

2008年11月 6日 (木)

松本山雅の繰上げと地域決勝大会組み合わせ

しばらく更新をさぼっていました。
どうもすいません。

 さて、先月に新潟で行われました全国社会人サッカー大会ですが、ご存知のとおりAC長野パルセイロの優勝で幕を閉じ、この大会から準優勝のNECトーキン、3位のホンダロックが地域リーグ決勝大会への切符を得ました。

 大会前に「優勝候補」と言っていました松本山雅ですが、最後の最後で力尽き4位に終わってしまった…。準決勝・第一試合でライバルであるパルセイロがホンダロックに勝利して、地域決勝への切符を3位決定戦まで広げてくれたのだが、結果は準決勝、3位決定戦ともども僅差で敗れ去った。

 特にNECトーキン戦では先制して、「地域決勝まであともう少し」というところまで行きながら、同点弾を浴び、さらには守備の要である矢畑を退場で失い、悪夢のような逆転負けを喫してしまった。メンタル的、体力的にも限界に到達していた中で、翌日は3位決定戦に挑むこととなったが、あのときの山雅には正直、勝つ見込みはほぼなかった。前日、長野が4-0と圧倒した相手を崩せない山雅…。思えばベスト4に進出するまでの道のりも、非常に厳しい戦いの連続だった。

 県リーグのチームでありながら、地域1部クラスの実力を持っている図南、北信越でしのぎを削ったJSC。この2戦はまさに紙一重の戦いだった。そんな激戦を勝ち抜き、あともう少しというところで、夢破れた山雅。

 しかし、11月2日の午前中から「トーキンが辞退するらしい」という情報が入った。私だけではなく、あちこちの情報筋でも「らしいよ」という話になり、3日になるとその情報はかなり確信となり、信州毎日新聞が「トーキン、地域決勝大会の出場辞退を決定、そして山雅が繰り上げ出場」というニュースを発表。

正直驚きました…

 今年の地域決勝大会は、これまでの大会であった「3チームグループ」をなくすため、16チーム、4グループでの大会にしようとしていた。そんなこともあり、3月(だっけ?)の地域決勝へのリリースとして

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(1)9地域リーグより1チーム(9チーム)
(2)前回大会決勝ラウンド進出チーム(地域リーグ選出チーム)の所属地域より1チーム(最大4チーム)(32回3チーム:関西・中国・九州)
(3)JFL入りを希望する大学サッカー連盟所属より1チーム(学連から推薦された場合)(1チーム)
(4)JFA優遇措置を承認された1チーム(JFA理事会承認された場合)(1チーム)
(5)全国社会人サッカー選手権大会1位チーム(1チーム)
(1位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):2位チーム
(2位チームが各地域リーグから出場権を得ている場合):3位チーム
なお、(1)~(5)で16チームに満たない場合は、下記の優先順位で出場チームを決定する。
1.全国社会人サッカー選手権大会より1チーム
対象となるチーム:各地域リーグから出場権を得ていない2位チーム。但し、2位チーム出場権を得ている場合は各地域リーグから出場権を得ていない3位チーム
2.原則として(2)で参加する地域を除き、前年度各地域の全社連登録数の比率で配分する。
(関東、東海、北海道、北信越、四国、東北の順)
※(3)、(4)については7月中旬決定、(5)については全国社会人サッカー選手権大会終了時決定。

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 という、一読でわかったような、わからないような不思議な感じを与えるレギュレーションを提示していた地域決勝大会。まあ、難しいことはさておき、「事実上全社から2チーム出るんでしょ?」ということであり、だから「3位決定戦」があると思っていました。

だからこそ、4位に終わった山雅には、何があっても「終わった」と思っていました。

 だが、この驚きの発表により、松本山雅はまさかの「出場権」を得ることとなったのです。まあ、簡単に言えば「特例」ですね。NECトーキンの出場辞退による、繰上げ「当選」。しかしトーキンの選手たちは本当に気の毒だったと思います。準優勝の原動力となった大橋は、東北リーグで2位に終わったことから、この大会に全てをかけていたこともあり、準決勝後にはうれし泣きまで見せていた。ほかの選手たちも「全国切符」を獲得し、この先の戦いを非常に楽しみにしていた。

 しかしトーキンの選手に待っていたのは全国行きの切符ではなく、「事実上の廃部」という非常な通告だった。業績悪化から会社側は、10月30日に佐藤監督に対して今季限りでの支援打ち切りを通告し、将来的にも部の再開(再支援)は「ない」という本社の方針を告げたのだった。これにより、来季の活動がなくなってしまったトーキンは、やむなく地域決勝を辞退することとなってしまった。

 そして山雅の繰上げ出場となるのだが、私は今回の決定に対して半分喜びで、半分複雑…というのが本音であります。やはり「信州ダービー」を見てきた人間にとって、あの戦いを上のカテゴリーで再び見たいという欲求がある。さらに天皇杯でも各チームから「素晴らしいサポート」と呼ばれた山雅の応援を、北信越だけではなく、全国の人たちに知ってほしいと思っている。しかしその半面、レギュレーションには「全社4位に出場権がある」とは書いていない…。

 正直な話、全社枠は「絶対に2」とは書いていない。「2」になることはあっても、4位が出られるとは書いてはいない。地域決勝出場チームが一つ減るならば、全社4位ではなく、元々発表されていた「各地域の補欠枠」から選んだ方がよかったのでは? と少しだけ思ってしまうのです。

 ただ、現実的に出場権が山雅に転がり込んできた訳なので、トーキンのためにも、そして熱いサポートを続けるサポーターのためにも山雅は勝ち抜かなければなりません。しかし、全社での戦いぶりを見る限り、地域決勝大会も厳しいと言ったほうが正解かと思われる。昨年の地域決勝も絶対的ホームでの戦いながら、Mi-oの前に敗れ去った山雅。昨年、「この敗戦を経験として…」と言葉を残したはずが、リーグでも結果を出せず、全社でも最後は息切れとなってしまった。全社以上に厳しい戦いが待ち受ける地域決勝で今の山雅が結果を残すことが出来るのだろうか?

 そんな山雅が入ることとなるCグループだが、レノファ山口、静岡FC、グルージャ盛岡と同組になる。静岡はいい表現なのかは別として、「地域決勝」の常連であり、グルージャはリーグ戦(東北)において、トーキンを抑えて優勝を飾っているチームである。楽な試合など一つもない地域決勝だが、「運」も実力の一つである。一度はあきらめたJFL昇格への道が、再び目の前に開けた今、これまでのことは全て忘れて目の前の「3試合」だけに全力を注いでほしいと願う。自分のサッカー人生をかけるつもりぐらいで…。

 これに対してライバルであるパルセイロは、全社を「プレ地域決勝」と位置づけ、メンバーを常に入れ替えながら強さを見せつけ、ついに頂点の座を獲得した。1回戦の矢崎戦がヤマと見られていたが、この戦いを切り抜けるとあとは圧倒的な力を見せつけた。3年目を迎えた指揮官のバドゥは、しっかりと「11月決戦」を頭に入れて、調整を続けており、死のグループと言われるAグループ(パルセイロ、バンディオンセ、かりゆし、ホンダロック)でも、台風の目となろうとしている。

 長野と松本は、結果的に地域決勝に進むこととなったが、対照的な評価に分かれた両者。全社決勝で実現できなかった「信州ダービー」を、ぜひ、「決勝リーグ」で見てみたいのだが、果たしてどうなることやら…。泣いても笑っても、地域決勝まであと16日。今年も日本で一番「過酷で残酷な大会」がまた始まろうとしている。

参考までにグループ分けを紹介します

1次ラウンド(11月22日~24日)
Aグループ 福岡 本城陸上競技場(北九州市)
 AC長野パルセイロ(北信越/長野)
 株式会社ホンダロックサッカー部(社会人大会枠/宮崎)
 沖縄かりゆしFootballClub(九州/沖縄)
 バンディオンセ加古川(関西/兵庫)

Bグループ 高知 高知県立春野総合運動公園球技場
 カマタマーレ讃岐(四国/香川)
 日立栃木ウーヴァスポーツクラブ(関東/栃木)
 V.ファーレン長崎(九州/長崎)
 アイン食品株式会社サッカー部(関西/大阪)

Cグループ 鳥取 とりぎんバードスタジアム(鳥取市)
 RENOFA YAMAGUCHI FC(中国/山口)
 静岡フットボールクラブ(東海/静岡)
 Grulla盛岡(東北/岩手)
 松本山雅フットボールクラブ(社会人大会枠/長野)

Dグループ 鳥取 コカ・コーラウエストスポーツパーク(鳥取市)
 佐川急便中国(中国/広島)
 FC町田ゼルビア(関東/東京)
 矢崎バレンテフットボールクラブ(東海/静岡)
 クラブフィールズノルブリッツ北海道(北海道)

決勝ラウンド(11月28日~30日)
石垣島サッカーパークあかんま

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