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2008年10月21日 (火)

第44回全国社会人サッカー大会 準決勝速報

第44回全国社会人サッカー大会 準決勝速報

新潟市営陸上競技場
第一試合 11:00KO
ホンダロック 0-4 AC長野パルセイロ

第二試合 13:00KO
NECトーキン 2-1(延長) 松本山雅FC

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明日のカード
東北電力ビッグスワンスタジアム
第一試合(3位決定戦) 10:00KO
ホンダロック vs 松本山雅FC

第二試合(決勝戦) 13:00KO
AC長野パルセイロ vs NECトーキン

ということで、本日全社からの地域決勝2枠のうち1枠がNECトーキンに決定し、明日の3位決定戦の勝者が全社枠第二代表となることとなりました。

 さて、第一試合ですが両者ともにほぼベストメンバーで挑んだこの試合。ホンダロックとしてはここで勝って、出場権を奪いたかったところだが、パルセイロの早いプレスの前にペースを奪えず苦しい出だしとなる。ボール回し、選手の動きの質でもロックは圧倒され、徐々に厳しい体勢となっていく。そんな中でパルセイロは、エースの要田の一撃で先制点を奪う。右サイドに展開した佐藤大典がクロスをあげるも、DFがクリア。しかしそのクリアボールを土橋が拾い、前線の要田へラストパス。DFともつれながらもシュートを放ち、パルセイロ先制。

 完全にこの先制点で勢いに乗ったパルセイロは、後半開始直後の3分、4分にも立て続けにゴールを奪い、3-0とリードを広げ、試合を支配することとなる。後半11分にも佐藤の追加点が生まれ、4-0となったところでほぼ、試合の流れは確定した。この後も、特にパルセイロは危なげなく逃げ切りに成功し、決勝戦進出を決めた。そしてこの勝利は、第二試合に控える山雅のためにも、ある意味で援護射撃となるのだった。

 もし、パルセイロがロックに敗れていれば、全社枠の一つが決まり、もし次の試合(第二試合)で負けてしまえば、山雅の地域決勝への道は断たれてしまうこととなる。しかしパルセイロが勝ったことで、最悪準決勝で敗れても3位決定戦の道は残されたのである。

 そして迎えた運命の第二試合。さて、この両者だが、昨年の地域決勝大会に揃って出場していたが、ともに一次ラウンドで敗れてしまった苦い経験がある。そんなこともあり、今年に賭ける意気込みは強いものがあったが、結果的に両者ともリーグで結果を出せず、この大会に最後の望みを賭けてきたのだ。

 試合ごとに攻守のバランスがかみ合ってきた山雅。目立った選手はいないが堅守と組織的攻撃が自慢のトーキン。実力者同士の試合は行き詰まるような神経戦が続くかと思われたが、意外なスタートから始まるのだった。開始直後の4分、左サイドで得たFKから、柿本が頭で合わせて早々と山雅が先制したのである。しかし、この失点に気落ちすることなく、徐々にペースを奪い返してくるトーキン。FWの佐藤、MF大橋の突破からチャンスを作り、次々と山雅ゴールに迫る。完全に劣勢となった山雅はリードしながらも、耐える時間が続いてしまうのだった。

 なんとか前半を1-0で折り返し、出場枠獲得まで「あと40分」となった山雅。だが、山雅イレブンにはあきらかに疲労の色が見え始め、後半もトーキンにペースを握られてしまう。攻めるトーキン、守る山雅という図式で試合が進む。時にはカウンターで追加点か? と思われたシーンもあったが、決めきれず追加点が奪えない。そして疲労の激しい柿本を下げることとなったのだが、結果的にこの交代がひとつの明暗を分けてしまったような気がするのだった。

 チームのエースで大黒柱である、柿本を欠いた山雅。ピッチにはキャプテン矢畑や、山雅一筋の小澤もいたが、経験では遙かに上回る柿本の存在は大きかったのではないだろうか? そんな大黒柱を欠いた山雅だが後半25分、ついに同点弾を許してしまう。サイドで粘った大橋が中央にクロスをあげ、これを佐藤がねじ込みついに同点。ここまで我慢を続けてきた守備陣だが、ついにゴールの扉をこじ開けられてしまった。

 さらに山雅にとって絶体絶命のピンチが訪れる。後半40分、ディフェンスの要であるキャプテンの矢畑がこの日、2枚目のイエローで退場となる。これでまたも10人という、数的不利の中で戦わなければいけなくなってしまった山雅。試合はここでタイムアップを迎え、10分ハーフの延長戦へ突入する。

 しかし、前日に続き山雅は驚異的な粘りを見せる。一気に勝負に出るトーキンの選手を懸命のディフェンスで跳ね返す。さらに少ないチャンスながらも、カウンターから惜しいチャンスを作り出す。前日の奇跡の逆転を信じて応援する山雅サポーター。だが、この日は勝負の女神は微笑んではくれなかった…。まもなく試合終了となる時間。誰もがPK戦かと思われたときに、またも大橋のクロスから、佐藤がバックヘッドで押し込み、土壇場でトーキンがリードを奪う。

 このあまりにも劇的な一撃でトーキンは2-1と逆転勝利を奪い、ピッチには歓喜の輪ができあがるのだった。厳しい戦いを勝ち抜き、ついに地域決勝大会の出場権を得たNECトーキン。この大会の名前は「全国社会人サッカー大会」とあるように、企業のサッカー部であるトーキンの決勝進出は、改めてこの大会の意義を知らしめる事となったのではないだろうか?

 私自身、近年の全社は「地域決勝への敗者復活戦」という位置づけをしていたことを否定できない。社会人大会とありながらも、Jを目指すセミプロチームが上位を占めてきたこの大会に、企業のサッカー部であるNECトーキンが勝ち進んだことは、普通の社会人でも「がんばればここまで出来る」ということを証明してくれたような気がする。Jを目指すチームではないが、社会人として、アマチュア最高峰のリーグであるJFLを目指すトーキンの戦いに、今後も注目したいと思うのだった。

 さて、敗れてしまった山雅だが、ホンダロックとの3位決定戦に挑むこととなったが、この日の疲労具合と矢畑の出場停止は、大きなマイナスと言えるだろう。悲願のJFL昇格を目指す山雅にとっては、疲労はあっても絶対に負けられない戦いであり、総力戦となる明日の第一試合。ロックにとっても、山雅にとっても大会で「もっとも勝ちたい試合」となることであろう。明日の第一試合は決勝戦以上に、スリリングで緊迫した試合が予想される大一番となるはず。そんな注目の一戦が平日の午前10時KOとは、なんとも理不尽な気がしてならない。

 大観衆の中でやってもいいのでは…と思うのだが、「社会人」の大会だからこそ、短期集中開催となってしまったこの全社。せめても最高の天候のなかで試合が行われることを切に願い、明日もいい試合となればと思う…。

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