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2008年9月12日 (金)

明日から天皇杯が始まります

今年の天皇杯も、いよいよ明日からスタートです。

 さてこの天皇杯、歴史と伝統をもつ大会でありながら、ここ数年はある意味、軽視された大会でもあった。一部のJクラブにとっては優勝争いや降格争い、そしてJ2でも昇格に絡むチームにとって、勝ち抜くことで過密日程となり、選手のコンディション不良になることを恐れて、選手を入れ替えて戦い、下部リーグのチームに敗れてしまうことも少なくはなかった。

 Jクラブにとってみれば、所属する選手をどのように使おうがチームの自由である。そう、世界各地で当たり前の「ターンオーバー」であり、本来否定されることではなのだが、あまりにもあっさり負けてしまっては、批判されても致し方ないところだろう。さて、上記に「軽視された大会」と書いたが、これはJクラブ側の選手起用だけの問題ではなく、協会側の不用意な発言も、大会の権威に疑問付をつける一因となってしまった。

 昨年ACLとの過密日程のなか、ナビスコカップで大幅にメンバーを変えて試合に挑んだ川崎フロンターレに対して、サッカー協会からメンバー構成について、クレームがつけられた。協会側は「最強メンバーを揃えて試合に挑むのがクラブの正しい姿勢である」とクレームをつけ、それ以降にターンオーバーのあり方の是非まで問われることとなった。

 しかしこれから1ヵ月後の天皇杯3回戦、4回戦においてJ1、J2のチームが次々と初戦で敗れたときには、当時のサッカー協会・会長だった川淵氏は、このとき敗退したチームが大きくメンバーを変えていたことに対しては不問とした。冠スポンサーのついたナビスコカップでは、問題となった選手起用だが、天皇杯では会長自ら「問題ない」と発言していたが、歴史あるこの大会に対して、協会はどう考えているのか…と激しく疑問に思うのだった。

 

 あまり喜ばしくない話題でしか、大会序盤は盛り上がらなかった昨年の天皇杯だが、ひとつのチームがこの大会を大きく盛り上げることとなる。JFLのHonda FCが快進撃を見せ、2004年のザスパ草津以来のJFLからのベスト8入りを果たしのである。かつて東京ガスがベスト4入りを果たしているが、当時のJFLは現在のJ2に値しており、国内3部リーグとなったJFLは、なかなかベスト16の壁(Jクラブの壁)が敗れなかったのである。

 

 東京ヴェルディ、柏レイソル、名古屋グランパスを立て続けに破り、その実力を見せ付けたHonda FC。ベスト8では優勝した鹿島アントラーズと対戦し、延長までもつれたが惜しくも0-1で敗れてしまった。JSL時代から長い歴史をもち、かつてJリーグが発足する際には加盟を打診されたほどの実力をもつが、チームの事情、自治体の反応などからJリーグ入りを断念した過去がある。

 それでも目標を見失うことなく、毎年強いチームを作り上げ、アマチュア日本一の栄冠と、年に一度のJクラブとの対戦が出来る天皇杯のために頑張ってきたHonda FC。昨年は自分たちはここまでやれる!という手ごたえを掴んで大会を去ったが、今年は最初から「Jを倒すため」に、チーム作りを進めてきたのである。

 

 しかし、某サッカー誌の天皇杯出場チーム紹介を見たけれど、ホント今季のHondaをみたことあるのかなあ?という内容だった。今年のチームは4-4-2ではなく、前からプレスをかけて、自分たちから仕掛ける4-3-3をキャンプから進めているんですが…(笑)。基本、Hondaと対戦するJFLチームは引いて来るので、どうしてもかみ合わない時もあるけれど、Jクラブを相手にしたときの4-3-3は今から非常に楽しみである。

 

 順当に行けば、3回戦でJ2の鳥栖、4回戦でJ1の大分との対戦になるのだが、勝負は水物なので、本当にそのとおりにうまく行くかはわからない。しかし、チームは「この日」を目標にしてきたので、この対戦にたどり着くことを、信じている。そして明日は大事な大会の初戦であり、今私はその会場である鈴鹿に向かっております。

 ということで会場で、石橋監督と天皇杯談義をしてこようと思っております。

 最後に、全国各地にJを目指すチームがいくつも生まれたことから、天皇杯という大会が非常に面白くなったと感じます。かつて地方のチームはあっけなくJFLやJ2のチームに敗れていましたが、今や地域のチームがジャイアントキリングを達成することも珍しくはありません。今回取り上げたHonda FCの他にも、流通経済大学、松本山雅、福島ユナイテッド、ホンダロック、カマタマーレ讃岐、FC岐阜セカンドの試合なども注目のチームと言えるだろう。

 ホント最近は地方にもおもしろい試合はたくさんありますので、ぜひ天皇杯1,2回戦は会場に足を運んで、未来のJチームの第一歩を目に焼き付けてみてはいかがでしょうか?

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